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インプラント周囲炎を放置しない!治療費用を抑えるコツと早期対策のポイント

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インプラント治療は失った歯を補うための優れた選択肢ですが、その一方で「インプラント周囲炎」を発症するリスクも存在します。インプラント周囲炎を放置すると、治療費が高額になるだけでなく、インプラントそのものが使えなくなる可能性もあります。本記事では、インプラント周囲炎の基礎知識から症状の進行段階、治療費用を抑えるコツ、そして早期対策のポイントまで、詳しく解説していきます。ぜひ最後までお読みいただき、予防と適切なケアで大切なインプラントを長持ちさせましょう。

インプラント周囲炎とは? 基礎知識とリスク

インプラント周囲炎は、インプラントの周囲組織に炎症が広がり、顎の骨まで影響を及ぼす状態を指します。天然歯の歯周病に似た症状ですが、インプラントは歯根膜がないため、細菌が侵入しやすく治りにくいという特徴があります。インプラント周囲炎を放置する危険性は非常に高く、大切なインプラントを失う原因になるため、早期発見と対処が不可欠です。

インプラントの構造と天然歯との違い

インプラントは大きく分けて、「上部構造(人工歯)」「アバットメント(上部構造とインプラント体の連結部分)」「インプラント体(人工歯根)」になります。顎の骨に埋め込むインプラント体は歯根膜を持たないため、天然歯ほど歯茎と強固に結合しません。結果として細菌の侵入が容易であり、炎症が広がりやすいリスクを抱えています。

インプラント周囲炎の原因

インプラント周囲炎は、多くの場合「日々のケア不足」や「定期的なメンテナンス欠如」が原因です。ただし、喫煙や不適切な生活習慣、咬み合わせのトラブルなど、さまざまな要因が複合的に影響することもあります。以下に主なリスク要因をまとめました。

  • 喫煙習慣:喫煙者は骨再生が阻害され、インプラント周囲炎のリスクが高まる
  • 口腔衛生状態の悪化:歯間ブラシやフロスを使わず、プラークがたまりやすい
  • メンテナンス不足:定期検診を受けずに放置すると気づかぬうちに炎症が拡大
  • 咬み合わせの不具合:負荷がインプラントに集中すると、周囲炎のリスクが上昇

インプラント周囲炎の進行段階と症状

インプラント周囲炎には大きく分けて「インプラント周囲粘膜炎(初期段階)」と「インプラント周囲炎(進行段階)」の2つがあります。特に後者は骨にまで炎症が及ぶため、症状が重篤化しやすくなります。早期発見が重要ですので、定期的なメンテナンスと自己チェックを欠かさないようにしましょう。

インプラント周囲粘膜炎(初期段階)

インプラント周囲粘膜炎(初期段階)では、歯ぐきの赤み・軽い腫れや、ブラッシング時の出血などが見られます。骨へのダメージはまだないため、適切なケアをすれば回復が見込める段階です。骨にはダメージがまだないため、適切なケアをすれば回復が見込める段階です。以下のようなサインがある場合は要注意です。

  • 歯ぐきの軽い腫れ
  • ブラッシング時の出血
  • 痛みはほとんどない

インプラント周囲炎(進行段階)

インプラント周囲粘膜炎が進行すると、膿が出たり歯ぐきが後退したりと症状が深刻になります。骨破壊が始まると、インプラントがぐらつき、最悪の場合には脱落する可能性もあるため注意が必要です。主な症状としては以下のようなものがあります。

  • 膿の排出
  • 強い口臭
  • 歯ぐきの後退・インプラント体の露出
  • インプラントのぐらつき

治療費用を抑えるコツ:インプラント周囲炎の治療費イメージ

インプラント周囲炎の治療費用は、症状の度合いによって大きく異なります。軽度から中度の場合はクリーニングや投薬が中心となり、数千円~数万円程度で収まることが多いですが、重度になると外科手術が必要になるため高額になることがあります。最悪の場合はインプラントの除去を行うこともあるため、費用が大きく跳ね上がります。早期段階で対策をとることが治療費用を抑える鍵となります。

症状の程度 主な治療内容 目安費用
軽度 クリーニング・消毒 約1万円程度
中度 クリーニング・投薬 数万円程度
重度 外科手術・インプラント除去の可能性 45万~55万円

なお、インプラント治療は保険適用外(自由診療)であるケースが多いものの、インプラント周囲炎の治療費が医療費控除の対象となる場合もあります。高額になるリスクもあるため、レシートや領収書はきちんと保管しておくことをおすすめします。

早期対策のポイント:インプラント周囲炎を防ぐセルフケアとプロフェッショナルケア

インプラント周囲炎の最大の予防策は、適切なケアと定期的なメンテナンスです。特にセルフケアを徹底することで、炎症の進行を抑えられます。以下に早期対策のポイントをまとめました。

セルフケアの重要性

毎日の丁寧なセルフケアがインプラント周囲炎の予防に直結するため、まずは自己管理を徹底しましょう。天然歯と同じようにブラッシングするだけでなく、歯間ブラシやフロス、マウスウォッシュなどを活用して細かい部分まで清掃を行うことが重要です。

  • 歯ブラシ:先細タイプを選び、45度の角度で歯ぐきに当てる
  • 歯間ブラシ・フロス:インプラントと歯の間など細部を清掃
  • マウスウォッシュ:口腔内の殺菌効果を高める
  • 口腔洗浄器:水流で歯間のプラーク除去を補助

プロフェッショナルケアの受診

セルフケアだけでは取り切れない汚れもあるため、定期的に歯科医院でプロフェッショナルケアを受けることが欠かせません。一般的には3~6ヶ月に一度のメンテナンスが推奨されます。主なチェック内容は以下のとおりです。

  • レントゲン撮影による骨の状態確認
  • 歯石やプラークの専門的除去
  • インプラントのネジの緩みや咬み合わせ状態の確認

まとめ

インプラント周囲炎は自覚症状が少ないまま進行し、高額な治療費やインプラントの脱落を招く恐れがあります。しかし、日々のセルフケアを徹底し、定期的にプロフェッショナルケアを受けていれば、インプラントを10年以上健康な状態で維持できる可能性は十分にあります。早期に対処することで、治療費や時間の負担を大幅に抑えられることを強く意識し、こまめなチェックを心がけましょう。

インプラントを長く快適に使い続けるには、「早期対策」「費用を抑える工夫」「専門家との連携」が不可欠です。少しでも違和感を覚えたらできるだけ早く歯科医院へ相談し、適切な処置を受けてください。

日本歯科グループのクリニックでは、豊富な治療実績と先端の技術力を活かし、患者さまの希望に沿ったオーダーメイドのインプラント治療を提供しています。専門スタッフのチーム医療と充実したサポート体制で、術前の疑問や不安をしっかりと解消しながら、安全・安心の治療を目指します。まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修

今本院長

日本歯科札幌 院長 今本 芳彦

北海道出身。
卒後、自由診療専門のクリニックで研鑽を積む。
10年間、自由診療専門のクリニックで院長として活躍。
北海道でトップクラスのインプラント実績を誇る。
他にもマウスピース矯正、審美治療を得意とする。

この記事の監修

日本歯科静岡 院長 戸田 紀章

静岡県出身。
卒後、埼玉医科大学口腔外科で研鑽を積む。
その後、静岡歯科で10年間研鑽を積んだ後、日本歯科静岡の院長に就任。
静岡県トップクラスのインプラント治療実績を持つ。
審美治療やマウスピース矯正も得意とする。

この記事の監修

早川理事長

日本歯科グループ 代表 早川 好昭

東京都出身。
静岡県で静岡歯科を開業。
高度先進歯科医療クリニックとして日本歯科グループを開設。
同グループとして静岡歯科、日本歯科札幌、日本歯科静岡、日本歯科名古屋などがある。
日本歯科グループの代表として全てのクリニックを統括。

この記事の監修

稲津副院長

日本歯科名古屋 院長 稲津 由美子

大手歯科グループの院長として長年活躍。
その後静岡歯科の副院長として8年間研鑽を積み、日本歯科名古屋の院長に就任。
女性歯科医師として全国でトップクラスのインプラント実績を持つ。
マウスピース矯正と審美治療を得意とする。