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大人の歯列矯正はやめたほうがいい?リスクと対策を徹底解説

鏡の前でマウスピース矯正を付ける女性

歯並びを整えて明るい笑顔を手に入れたい。そう思っていても、「大人の歯列矯正はやめたほうがいい」「もう手遅れではないのか」といった声を耳にすると、不安を抱いてしまう方は少なくありません。実際のところ、大人の歯列矯正にはどのようなリスクがあるのでしょうか。

大人の歯列矯正は本当にやめたほうがいい?

子どもの頃に行うイメージが強い「歯列矯正」ですが、近年では成人を対象とした矯正治療も珍しくありません。一方で、「大人になってから歯を動かすなんて大変そう」「痛そうだし、お金も時間もかかりすぎる」というネガティブな声もあるのが実情です。

なぜ「大人の歯列矯正はやめたほうがいい」と言われてしまうのか。主な理由として以下のような点が挙げられます。

  • 抜歯を伴う場合があり、身体的な負担や心理的な抵抗が大きい
  • 治療期間が子どもに比べて長くなりやすい
  • 矯正装置の違和感や痛みがストレスにつながる
  • ライフスタイルによっては通院やセルフケアを継続しにくい
  • 費用が高額になりがちで、家計に影響が出やすい

これらの要因から、大人になってからの矯正は敬遠されることが多く、「やめたほうがいいのでは」という意見につながっています。しかし、正しい情報を知り、きちんと歯科医師と相談のうえでリスク管理を行えば、大人の歯列矯正でも十分メリットを得られる可能性は十分あります。

大人の歯列矯正に潜むリスク

大人の歯列矯正で注意しておきたいこととして、以下のようなリスクが挙げられます。どのような点に気をつければ良いのかを整理しておきましょう。

抜歯が必要になる場合がある

子どもの頃の矯正治療では、顎の成長を利用してスペースを確保し、抜歯せずに矯正を完了できる場合もあります。しかし、大人の場合は顎の成長が止まっているため、歯を正しい位置に収めるために抜歯が必要になる場合が比較的多いです。

もちろん、歯科医師の方針や患者さん一人ひとりの歯列・顎の骨の状態によって変わりますが、健康な歯を抜くことへ抵抗を持つ方が多いでしょう。抜歯のメリット・デメリットを正しく理解し、納得のうえで進めることが大切です。

顎関節症の可能性

矯正治療は、歯並びだけでなく顎の位置関係(咬合)にも影響を与えます。顎関節症を患っている場合は、症状が落ち着くまで矯正装置を着けることが難しいこともあるでしょう。また、不適切な治療計画や施術によっては、正しい噛み合わせを得られず、かえって咬合が悪化してしまうリスクもあります。

顎関節症が疑われる方や、すでに顎関節症と診断されている方は、矯正専門医だけでなく顎関節症の診断・治療に精通した医師と連携しながら、治療を進めていくことが望ましいです。

歯列矯正でありがちな失敗

大人の歯列矯正で「やめておけばよかった」と後悔する方の多くは、治療中のトラブルや、矯正後の結果に満足できないことが原因とされています。

噛み合わせの乱れ

治療計画が不十分だったり、歯科医師と患者側のコミュニケーション不足があったりすると、歯の移動がゴールとは異なる方向に進むことがあります。「前より見た目は良くなったが、噛み合わせがズレて頭痛や顎の痛みが増した」という場合も少なくありません。

矯正後の「顔貌の変化」が想定外だった

歯列矯正では、歯と顎の位置が変化するため、微妙に顔の輪郭や口元の印象に影響が出ます。中には、矯正前より面長になったり、ほうれい線が目立つようになったりして不満を抱く場合も。もともと口元の突出感が強い方などは、抜歯の本数や歯の動かし方次第で顔貌が大きく変わる可能性があります。

こうした変化は3Dシミュレーションやレントゲン分析などである程度予測し、事前に説明してくれることも増えています。治療後のイメージをじっくり聞き、納得できるまで相談することが重要です。

歯列矯正をやめたほうがいい人

基本的には、矯正治療は年齢にかかわらず可能ですが、以下のような状況がある方は検討し直したり、準備が必要となる場合があります。

  • 虫歯や歯周病が重度に進行している
  • 顎関節症の症状が重く、矯正との両立が困難
  • 定期的な通院が難しい仕事や生活環境にある
  • 極端に痛みに弱く、矯正による不快感が生活に大きな支障をきたす
  • 引っ越しなどで長期的な継続治療が難しい

こうした状況は、事前に解決する必要がありますが、「絶対に矯正ができない」というわけではありません。歯列矯正を検討しているのであれば、まずは歯科医師に相談し、現在の口腔内環境や生活リズムを考慮してもらいながら進めましょう。

歯並びを放置するとどうなる?矯正しないリスク

歯列矯正にはリスクやデメリットがあるからこそ、「やらない」と決める方もいます。ただし、歯並びの悪さを放置すれば、将来的にさらに大きな負担がかかる可能性もあります。

歯並びが悪いまま放置すると、以下のような問題が生じやすくなります。

  • ブラッシングが行き届かず、虫歯や歯周病のリスク増
  • 顎に負担がかかり、顎関節症や頭痛、肩こりの原因となる
  • 食べ物をうまく噛み砕けず、胃腸への負担が増える
  • 口呼吸を続けることで喉の乾燥や感染リスクが高まる
  • 発音が不明瞭になることや、見た目へのコンプレックス増大

これらのリスクを考えると、歯列矯正を行うことで得られるメリットは決して小さくありません。今からでも噛み合わせや審美面の改善を目指す意義があるのです。

子どもと大人で何が違う?歯列矯正の大まかな特徴

歯列矯正は「子どもの矯正(小児矯正)」と「大人の矯正(成人矯正)」に大きく分けられ、以下のような違いがあります。

項目 子どもの矯正 大人の矯正
対象年齢 小学校低学年~高学年(顎の成長期) 高校生~成人(顎の成長がほぼ完了)
治療内容 顎の成長を利用し、顎を拡大して
歯が並ぶスペースを確保
必要に応じて抜歯・スペース確保し
歯を動かして歯列を整える
期間 子どもの成長速度に合わせ段階的に進めることが多い 個々の歯列状態や抜歯の有無によって、1~3年ほどかかるのが一般的
特徴 顎が柔軟で歯も動きやすい
将来的に抜歯の可能性を減らしやすい
顎の成長が完了しているため
抜歯が必要になることが多い

このように、大人と子どもでは治療法や期間、抜歯の有無などが異なります。大人の矯正では顎の成長が見込めないため、その分工夫や配慮が必要になる場合が多いのです。

大人の歯列矯正で得られるメリット

リスクばかりが気になりがちな大人の矯正ですが、メリットも多数存在します。特に以下のような点は、大人になってからだからこそ得られる価値とも言えます。

  • 正しいケア習慣が身に付き、口腔内環境の維持が容易に
  • 姿勢や顎関節への負担軽減による体調面の向上
  • 矯正技術や装置が進歩し、選択肢が豊富

最近では、マウスピース型矯正装置など、目立ちにくく取り外しが可能な矯正方法が増えています。仕事で人と接する機会が多い方や、矯正装置が気になる方にとっては嬉しい選択肢と言えるでしょう。

矯正治療で後悔しないためのポイント

「大人の矯正はやめたほうがいい」という後悔の声を聞くと、不安になってしまう方も多いはずです。しかし、以下のようなポイントを押さえておくことで失敗リスクは軽減できます。

信頼できる歯科医院を選ぶ

歯列矯正の成功を大きく左右するのが、担当医のスキルと矯正計画です。実績が豊富で、症例数が多い矯正歯科を選び、じっくりとカウンセリングを受けることが不可欠です。ネットの口コミや知人の紹介、実際のカウンセリングでの対応などを総合的に判断し、自分に合った歯科医院を探しましょう。

十分なカウンセリングを受ける

顔貌の変化やリスク・費用・治療期間など、気になる点を矯正開始前にしっかり確認することが大切です。「抜歯は必要か」「どんな装置を使うのか」「予測できるデメリットは何か?」など、不安を一つひとつ解消したうえで決断しましょう。

特に大人の矯正は、子どもの矯正に比べて期間も費用も大きくなる可能性があります。「思っていた以上に高額だった」「治療後のケアにもお金がかかる」といった失敗を防ぐためにも、治療をスタートする前の十分な説明と納得が重要です。

まとめ

大人の歯列矯正は「やめたほうがいい」と言われることもありますが、リスクやデメリットを正しく理解せず、適切な治療計画やケアが行われなかった場合に起こる失敗を指している場合がほとんどです。リスクを知り、歯科医院や治療方法をしっかり選べば、大人からでも十分に歯並びを整え、健康的で美しい口元を手に入れることができます。

日本歯科グループのクリニックでは、豊富な治療実績と先端の技術力を活かし、患者さまの希望に沿ったオーダーメイドのインプラント治療を提供しています。専門スタッフのチーム医療と充実したサポート体制で、術前の疑問や不安をしっかりと解消しながら、安全・安心の治療を目指します。まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修

今本院長

日本歯科札幌 院長 今本 芳彦

北海道出身。
卒後、自由診療専門のクリニックで研鑽を積む。
10年間、自由診療専門のクリニックで院長として活躍。
北海道でトップクラスのインプラント実績を誇る。
他にもマウスピース矯正、審美治療を得意とする。

この記事の監修

日本歯科静岡 院長 戸田 紀章

静岡県出身。
卒後、埼玉医科大学口腔外科で研鑽を積む。
その後、静岡歯科で10年間研鑽を積んだ後、日本歯科静岡の院長に就任。
静岡県トップクラスのインプラント治療実績を持つ。
審美治療やマウスピース矯正も得意とする。

この記事の監修

早川理事長

日本歯科グループ 代表 早川 好昭

東京都出身。
静岡県で静岡歯科を開業。
高度先進歯科医療クリニックとして日本歯科グループを開設。
同グループとして静岡歯科、日本歯科札幌、日本歯科静岡、日本歯科名古屋などがある。
日本歯科グループの代表として全てのクリニックを統括。

この記事の監修

稲津副院長

日本歯科名古屋 院長 稲津 由美子

大手歯科グループの院長として長年活躍。
その後静岡歯科の副院長として8年間研鑽を積み、日本歯科名古屋の院長に就任。
女性歯科医師として全国でトップクラスのインプラント実績を持つ。
マウスピース矯正と審美治療を得意とする。