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セレック インプラントが拓く次世代の歯科治療:高精度と安心を両立する方法

Male doctor show results of digital intraoral scan of patient teeth in 3D on display.

歯科治療では、治療時間、仕上がりの自然さ、痛みなどについて多くの疑問や不安が存在します。とくにインプラント治療は外科的処置を伴うこともあり、通院回数や治療期間が長引くケースもあります。しかし、ドイツ発のCAD/CAMシステム『セレック(CEREC)』の活用により、インプラント治療が迅速かつ高精度に行えるようになりました。そこで本記事では、セレック インプラントの基礎知識やメリット、従来の治療法との比較など、幅広い観点から徹底的に解説します。セレック インプラントがもたらす次世代の歯科治療の魅力を理解して、安心して治療を受けるための情報をぜひ最後までご覧ください

セレック インプラントとは

セレック(CEREC)とは、CEramic REConstruction(セラミック修復)の頭文字をとったもので、ドイツで開発されたCAD/CAMシステムを用いて歯の詰め物や被せ物を設計・製作する技術です。インプラントの上部構造(かぶせ物)製作にも応用が可能で、従来の型取りや外注工程を大幅に削減し、短時間で最適なセラミック製人工歯を提供できます。

インプラント治療では、人工歯根をあごの骨に埋入してから、その上に人工歯を装着するという2段階の流れが一般的です。これまでは型取りから製作までに時間と手間がかかることも多かったのですが、セレックを使用することで、正確な歯形と自然な仕上がりが実現します。

セレックが歯科医療にもたらす革命

1. 高精度の3Dスキャンによる即日修復

セレックシステム最大の魅力は、3D光学カメラを使ったスキャン技術です。歯型をシリコンなどで取る必要がなく、患部を直接スキャンしてデジタルデータとして取り込めるため、わずかな誤差も見逃さずに再現できます。これにより即日の修復が可能となり、仮の修復物を装着する期間が不要になります。

さらに、仮歯の使用期間が短縮されることで、汚染リスクや接着トラブルも減少します。セレックシステムはコンピュータ制御で設計・製作を行うため、何度も歯型を取り直すような手間も省け、患者の負担軽減に大きく寄与します。

2. 高品質なセラミックブロックを使用

従来の金属製の被せ物と比較すると、セラミックは金属アレルギーのリスクが低いです。セレックでは規格生産された高品質なセラミックブロックを使用するため、強度・耐久性・審美性のいずれも高い水準を実現できます。金属アレルギーの方も安心して選べる点が大きなメリットです。

また、セラミック素材は経年劣化や変色が少ないため、前歯など審美性が求められる部位に最適です。長期的に美しい口元を保つうえでも、セレックによるセラミック製のかぶせ物は大いに貢献します。

3. 治療期間・通院回数の短縮

インプラント治療では、人工歯根と骨の結合後、型取りや加工時間をセレックで大幅に短縮できます。撮影から設計、そしてミリング(削り出し)までを院内で一貫して行えるため、外部の歯科技工所とのやりとりで生じる時間ロスがほとんどありません。結果として通院回数が減少し、忙しい方でもスケジュールを組みやすくなります。

4. 精密なデータ管理による安全性向上

セレックのデジタルスキャンデータはコンピュータ上で詳細に管理されます。患者の歯列や咬合状態を正確に把握・調整できます。従来の石膏モデルと異なり、デジタルデータは破損や紛失のリスクがなく、長期利用が可能です。

また、セレックによる精密設計はインプラント周辺の歯肉や骨の状態をより正確に評価できるため、治療計画を立てる段階からの安全性と確実性が飛躍的に高まります。さらに、患者ごとの最適化が可能なのも大きな強みです。

従来のインプラント治療との比較

通常のインプラント治療では、シリコンなどで歯型を採り、石膏模型を作成して歯科技工所に発注するのが一般的でした。これは工程が多く、歯科技工所とのやりとりに時間がかかるため、どうしても通院回数が増えたり、治療期間が長くなったりする傾向があります。

一方、セレックを活用したインプラント治療では、3Dカメラでのスキャンを行い、その場でデータをコンピュータ上で設計・解析してミリングマシンで削り出すことが可能です。これにより、患者が歯科医院に滞在している間に被せ物を完成させられるケースも増え、即日修復が現実的になりました。時間と費用の面で大きなメリットがあります。

セレック治療の具体的な流れ

1. カウンセリングと診査・診断

まずは患者の口腔内を診査・診断し、インプラントが適切な治療法であるかを判断します。その際、CT撮影などを行い、あごの骨の厚みや神経の位置などを総合的に評価します。ここで問題がなければ、手術計画を策定します。

2. インプラント埋入手術

次に、局所麻酔や静脈内鎮静法などを用いてインプラントの埋入手術を行います。埋入後、骨との結合期間を経た後、上部構造の製作に進みます。

3. セレックによるデジタルスキャンと設計

従来法ならシリコン印象で型取りを行うところを、セレックの3D光学カメラを使ってスキャンします。歯列やインプラントの位置情報を瞬時にデジタル化し、被せ物の形状を設計・解析します。

4. ミリングマシンによるセラミックブロックの加工

設計データをミリングマシンに送り、高品質なセラミックブロックを削り出して上部構造を製作します。この工程は院内完結型のため、外注にかかる時間が不要です。患者が待ち時間の間に加工が終わるケースも多く、治療がスピーディーに進みます。

5. 装着・微調整

完成したセラミック製の上部構造を口腔内に装着し、咬み合わせをチェックします。必要に応じて微調整を行い、問題がなければ治療完了です。患者の骨や歯肉の状態が良ければ、最短1日で仮歯から最終被せ物への装着が可能です。ただし、状況によっては複数回の通院を要することもあるため、担当医とよく相談してください。

セレックのメリットをさらに詳しく

セレック(CEREC)は、最先端のCAD/CAMシステムを用いて歯の修復を行う治療法です。従来の方法に比べて大幅な時間短縮やコスト削減が可能で、耐久性や審美性においても優れた特徴があります。以下の表では、セレック治療の主なメリットを詳しくご紹介します。

メリット 詳細
時間短縮 即日修復が可能で通院回数の大幅な削減
高耐久性 高品質なセラミックブロックを使用し、長期的な安定性が期待できる
審美性 自然な色合いや質感を再現しやすく、前歯などにも適している
安全性 3Dスキャンによる精密なデータ管理で、リスクを最小化
経済面 歯科技工所への依頼が不要な場合が多く、人件費や外注コストを削減

セレック治療を選ぶ際のポイント

1. 歯科医院の設備と技術者の経験

セレックの導入には専門的な機器と知識が不可欠です。3D光学カメラの操作やミリングマシンの管理はもちろん、デジタル設計の技術力が問われます。設備投資をしっかり行い、豊富な症例実績をもつ歯科医院を選ぶことで、治療がスムーズに進みます。

2. インプラント治療そのものの実績

セレックによる効率化はあくまで「被せ物」の工程に特化した技術です。インプラント埋入手術には、骨状態の評価やサージカルガイドの使用など高度なスキルが必要です。したがって、インプラント治療の実績が十分にある歯科医師を選ぶことも重要です。セレックとインプラント双方の経験をもつ歯科医院であれば、安心して治療を受けられます。

3. 十分なカウンセリング時間

治療前に患者の要望、生活習慣、口腔内状態を十分にカウンセリングすることが望ましいです。セレックは即日修復が可能なケースもありますが、骨の状態によってはあえて治療期間を長めに取ったほうが良い場合もあります。患者ごとに最適な治療計画を立てられる歯科医院を選ぶことが重要です。

セレック治療で理想の口元を手に入れるために

セレックとインプラント技術を融合させた治療は、時間短縮や高精度という点で従来法より優れています。しかし治療成功には、患者自身の口腔ケアも不可欠です。インプラントは虫歯にはなりませんが、歯周病のリスクは残ります。日々のブラッシングと定期検診を欠かさなければ、インプラントを長く快適に維持できます

また、セレック治療の導入実績や症例数などは医院ごとに大きく異なります。カウンセリング時に症例写真、患者の声、専門資格保有の有無を確認するのも一つの方法です。十分な情報収集と複数医院の比較検討が安心につながります。

まとめ

セレックは、デジタル技術と歯科医療が融合した次世代の治療法として注目を集めています。従来法より、時間短縮、高精度、審美性、安全性など多くのメリットがあります。歯科医院と患者双方が負担を軽減し、質の高い治療を追求できる点が魅力です。

もちろん、すべてのケースで即日修復が可能というわけではなく、骨量や全身状態によって治療計画は異なります。

インプラント治療を検討する際は、セレックシステムの導入状況や歯科医師の実績を確認し、納得した上で治療に臨んでください。セレック インプラントを選ぶことで、より短い治療期間と高い審美性を両立し、快適な口元を手に入れることができる可能性が大いに広がります。歯科医療の新しい時代を象徴するセレック インプラントを、選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。

日本歯科グループのクリニックでは、豊富な治療実績と最先端の技術力を活かし、患者さん一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療プランを提供しております。初診時のご相談からアフターケアまで、安心して治療に臨める体制が整っておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

この記事の監修

今本院長

日本歯科札幌 院長 今本 芳彦

北海道出身。
卒後、自由診療専門のクリニックで研鑽を積む。
10年間、自由診療専門のクリニックで院長として活躍。
北海道でトップクラスのインプラント実績を誇る。
他にもマウスピース矯正、審美治療を得意とする。

この記事の監修

日本歯科静岡 院長 戸田 紀章

静岡県出身。
卒後、埼玉医科大学口腔外科で研鑽を積む。
その後、静岡歯科で10年間研鑽を積んだ後、日本歯科静岡の院長に就任。
静岡県トップクラスのインプラント治療実績を持つ。
審美治療やマウスピース矯正も得意とする。

この記事の監修

早川理事長

日本歯科グループ 代表 早川 好昭

東京都出身。
静岡県で静岡歯科を開業。
高度先進歯科医療クリニックとして日本歯科グループを開設。
同グループとして静岡歯科、日本歯科札幌、日本歯科静岡、日本歯科名古屋などがある。
日本歯科グループの代表として全てのクリニックを統括。

この記事の監修

稲津副院長

日本歯科名古屋 院長 稲津 由美子

大手歯科グループの院長として長年活躍。
その後静岡歯科の副院長として8年間研鑽を積み、日本歯科名古屋の院長に就任。
女性歯科医師として全国でトップクラスのインプラント実績を持つ。
マウスピース矯正と審美治療を得意とする。