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インプラント治療で転院したい…まず押さえておくべきポイントとは?

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インプラント治療は、歯を失った際に顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着して噛み合わせを取り戻す高度な歯科医療です。多くの方が長期的な安定性と審美性を求めてインプラント治療を選択していますが、治療期間が長引くことや、費用や対応に対する不安から「今の歯科医院から転院したい」というケースも少なくありません。本記事では、インプラント治療中の転院を検討している方に向けて、押さえておきたいポイントや具体的な手順、注意点などを詳しく解説します。

なぜインプラント治療中に転院を考えるのか?

インプラント治療中に転院を検討する理由にはさまざまな要因があります。費用や診療方針への不満、通院の負担など、患者様によって異なる理由で転院を考えることがあります。以下では、転院を考える代表的な理由を詳しく解説します。

1. 費用の不透明さ

インプラント治療には、検査や手術、材料費など多くの項目が関わります。事前に見積もりが示されても、追加の処置や想定外のトラブルにより費用が高くなるケースもあります。費用が不透明だと不安が募り、転院を考える要因となります

2. 診療方針・説明への不満

治療計画や手術の進め方など、担当医からの説明が不十分だと患者さまにとってストレスとなります。疑問や不安を解消できずに治療を続けると、信頼関係が損なわれやすく、転院を視野に入れる方も増えます

3. 通院の負担

インプラント治療では、手術後の定期的な経過観察やクリーニングが欠かせません。遠方の歯科医院に通っている場合、交通費や移動時間が大きな負担となり、より通いやすい医院への転院を希望する方も少なくありません。

4. 医療設備や技術面の不安

インプラント治療は高度な技術が求められるため、使用する機材や歯科医師の経験・実績が患者さまの安心につながります。現在の医院の設備や技術に不安を感じる場合、より専門性の高い医院への転院を検討することがあります。

転院前に確認すべきポイント

インプラント治療中にやむを得ずに転院を検討するケースには、引っ越しや通院の難しさ、治療方針への疑問などさまざま理由が考えられます。転院は決して特別なことではありませんが、不安や疑問をお持ちの方も多いでしょう。ここでは、転院先の歯科病院で実際にどのような治療が進められるのか、主な流れをステップごとにご紹介します。

1. 診療情報の共有

新しい歯科医院で治療を継続するには、これまでの治療履歴やレントゲン画像、CTデータなどが重要な資料となります。転院先で正確な診断を行うためにも、前の医院からの治療記録を入手しておくことが欠かせません。場合によっては紹介状を書いてもらうことも必要です。

2. 転院先の歯科医院の実績と設備

インプラント治療は技術や設備による差が大きく、新しい医院で再度検査や計画の見直しを行うことが想定されます。転院先の医院がインプラント治療の経験や症例数を豊富に持っているか、最新のCTスキャンやデジタル技術を活用しているかなどを事前にチェックしましょう。

3. 費用や治療計画の再確認

転院先では、改めて検査を行い、新たな治療計画が提示されることがあります。すでに手術が一部完了している場合でも、状態によっては再度骨造成が必要になるなど、想定外の費用が追加されるかもしれません。費用や期間、保証などの面もしっかり説明を受けて判断しましょう。

転院後の治療の流れとは?

転院先で治療がどのように進められるのかを不安に感じるかもしれません。新しい歯科医院での治療はこれまでの経過を踏まえた上で、必要に応じて再検査や計画の見直しが行われます。以下のステップを踏んで転院後の治療が進んでいきます。

1. カウンセリングと検査

まずは転院先の歯科医師にこれまでの治療経緯を伝え、レントゲンやCTデータなどを共有します。必要に応じて新たにCT撮影や口腔内検査を行い、現状把握を行います。骨の状態や埋入されたインプラント体の位置などを正確に知ることで、再治療のリスクを抑えられます。

2. 再治療計画の立案

検査結果を踏まえて、新しい治療計画を策定します。すでに埋入されているインプラントが問題なく機能していれば、そのまま計画を続行できます。ただし、インプラント体にゆるみや不安定さがある場合は、抜去や再埋入などの追加手術が必要になる可能性があります。

3. 必要に応じた外科的・補綴的処置

インプラント手術が未完了の状態で転院した場合、再度麻酔をかけて手術を行うこともあります。骨量が不足している場合は骨造成が必要となり、治療期間が延びることも考えられます。上部構造(かぶせ物)がまだ装着されていない場合は、アバットメントを取り付けたうえで最終的な補綴物を作製します。

4. メンテナンス・定期検診

インプラント治療後のメンテナンスは転院の有無に関わらず重要です。治療完了後も、定期的に歯科医院でクリーニングや噛み合わせの調整を行い、インプラント周囲炎を予防しましょう。転院先の歯科医院とスケジュールを調整して、無理のない通院計画を立てることが、長期的なトラブルを防ぐカギとなります。

転院に伴う費用と保証のポイント

転院する際、治療内容だけでなく、費用や保証の点でも確認すべきことが多くあります。転院先での治療が進む中で、追加費用が発生したり、既存の保証が無効となる場合も考えられるため、事前に十分な情報を得ておくことが大切です。以下では、転院に伴う費用や保証に関して押さえておきたいポイントをご紹介します。

1. 保証の適用範囲

転院前の医院で行った処置に対して保証が付いていた場合、転院するとその保証が無効となることがほとんどです。新たな医院では同じ保証内容が適用されないケースが多いため、必要に応じて転院先の歯科医師と相談して再度保証契約を検討する必要があります。

2. 検査や処置の重複による費用増

転院先で再度検査を行ったり、インプラント体に問題があった場合に再手術が必要となったりすると、その分費用がかかります。転院によって想定外の出費が発生する可能性があることを事前に把握しておきましょう。あらかじめ見積もりを出してもらい、納得したうえで治療を続けることが大切です。

3. 治療費のローンや分割払い

インプラント治療は自費診療が基本となるため、一括払いが難しい場合にはデンタルローンや分割払いを利用できる医院もあります。転院先を選ぶ際には、費用の支払い方法やローンの取扱いについても確認しておくと安心です。

転院前にやっておきたい準備

転院をスムーズに進めるためには、いくつかの重要な準備を行うことが不可欠です。これからの治療が円滑に進むように必要な手続きをしっかりと整えておきましょう。ここでは転院前に実施すべき準備について具体的にご紹介します。

1. 今の歯科医師に転院したい旨を伝える

まずは担当の歯科医師に転院したい旨を正直に伝えましょう。誠実な態度で相談すれば、紹介状や資料をスムーズに受け取りやすくなる場合があります。歯科医師にも多忙なスケジュールがありますので、なるべく早めに打ち明けることが望ましいです。

2. 紹介状や治療履歴の入手

転院先で診断や治療計画を立てる際に必要な情報を整えるため、紹介状やレントゲン、CTデータなどを手配します。自費診療の領収書や見積もり書なども、後々比較検討する際に役立つ場合があります。

3. 転院先の歯科医院をリサーチ

インプラント治療の症例数や実績、医師の専門性、通いやすさ、設備などを総合的に考慮して、候補となる歯科医院をいくつかピックアップします。インプラント専門の医院や総合歯科など、治療方針や得意分野はさまざまなので、カウンセリングや口コミを参考に選ぶとよいでしょう。

4. 相談・カウンセリングを受ける

候補となる医院を絞ったら、カウンセリングを受けて転院後の治療内容や費用について具体的に確認します。複数の医院で比較することで、より納得感を持って転院を決定できるでしょう。時間をかけて医院を検討することが、長期的な満足度につながります

転院後の歯科医師とのコミュニケーション

転院後の治療では信頼関係の構築がとても重要です。治療の進行やメンテナンスについて歯科医師としっかりコミュニケーションを取り、疑問や不安を早期に解消しましょう。ここでは、転院後に意識すべきポイントをご紹介します。

1. 疑問点や不安はこまめに解消

インプラント治療は専門的な知識を要するため、患者さまが疑問を抱きやすい領域です。治療内容やスケジュール、メンテナンスなどに関する不安があれば、遠慮なく質問する習慣をつけましょう。聞きづらいことも、歯科医師やスタッフは丁寧に対応してくれるはずです。

2. 定期的なメンテナンスの継続

インプラントを長持ちさせるためには、定期検診とクリーニングが不可欠です。転院後も継続して受診し、歯科衛生士からブラッシングや歯間ケアの指導を受けることで、インプラント周囲炎のリスクを最小限に抑えられます。転院したばかりの医院ほど、最初の数か月は通院計画をしっかり立てると安心です

3. 生活習慣の見直し

喫煙や不規則な食生活は、インプラント治療の成功率を下げる要因となります。転院をきっかけに、生活習慣を見直すチャンスと考えることも大切です。必要であれば歯科医師や栄養士に相談し、インプラントに優しい口腔環境と生活を手に入れましょう。

まとめ

インプラント治療の転院は、費用や治療方針、通院のしやすさなど、さまざまな理由で検討されるケースが少なくありません。治療途中だからこそ、転院先での診療情報の共有や費用面の再確認が重要になります。何よりも大切なのは、新しい歯科医院としっかりコミュニケーションを取りながら納得のいく治療計画を立てることです。転院前の担当医にも誠意をもって相談し、必要な紹介状や治療記録を確実に入手しておくとスムーズに移行できます。

転院後は再検査やメンテナンスのスケジュールが変わることもあるため、引き続き歯科医師との連携を欠かさないよう心がけましょう。長期的にインプラントを快適に使い続けるためには、定期的なクリーニングや咬合調整が不可欠です。転院を機に改めて口腔ケアの重要性を認識し、より良い環境で治療を続けていくことが大切です。

日本歯科グループのクリニックでは、豊富な治療実績と先端の技術力を活かし、患者さまの希望に沿ったオーダーメイドのインプラント治療を提供しています。専門スタッフのチーム医療と充実したサポート体制で、術前の疑問や不安をしっかりと解消しながら、安全・安心の治療を目指します。まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修

今本院長

日本歯科札幌 院長 今本 芳彦

北海道出身。
卒後、自由診療専門のクリニックで研鑽を積む。
10年間、自由診療専門のクリニックで院長として活躍。
北海道でトップクラスのインプラント実績を誇る。
他にもマウスピース矯正、審美治療を得意とする。

この記事の監修

日本歯科静岡 院長 戸田 紀章

静岡県出身。
卒後、埼玉医科大学口腔外科で研鑽を積む。
その後、静岡歯科で10年間研鑽を積んだ後、日本歯科静岡の院長に就任。
静岡県トップクラスのインプラント治療実績を持つ。
審美治療やマウスピース矯正も得意とする。

この記事の監修

早川理事長

日本歯科グループ 代表 早川 好昭

東京都出身。
静岡県で静岡歯科を開業。
高度先進歯科医療クリニックとして日本歯科グループを開設。
同グループとして静岡歯科、日本歯科札幌、日本歯科静岡、日本歯科名古屋などがある。
日本歯科グループの代表として全てのクリニックを統括。

この記事の監修

稲津副院長

日本歯科名古屋 院長 稲津 由美子

大手歯科グループの院長として長年活躍。
その後静岡歯科の副院長として8年間研鑽を積み、日本歯科名古屋の院長に就任。
女性歯科医師として全国でトップクラスのインプラント実績を持つ。
マウスピース矯正と審美治療を得意とする。