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インプラントメンテナンスの基本と長持ちのコツ

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インプラント治療は失った歯の機能を取り戻す有効な手段ですが、インプラントを長く使うためには、日々のメンテナンスが欠かせません。治療直後は快適に使えていても、日々のケアを怠れば、インプラント周囲炎などのトラブルにつながるリスクが高まります。

せっかく時間や費用をかけて手に入れたインプラントを長持ちさせるためには、セルフケアも定期検診も欠かさず行うことが大切です。加えて、喫煙や食生活などの生活習慣もインプラントの健康を左右します

本記事では、インプラントのセルフケアやプロフェッショナルケアのポイント、さらには費用面や高齢者向けのケア方法なども、わかりやすくご紹介します。長期的にインプラントを使用するためには、毎日のブラッシングの方法や補助器具の使い方だけでなく、定期的なプロのチェックとクリーニングも不可欠です。自分に合ったメンテナンス方法を見つけ、インプラントを快適に使い続けましょう。

インプラントメンテナンスの必要性

人工歯根であるインプラントを長期的に使用するためには、適切なメンテナンスが不可欠です。天然歯とインプラントでは構造が大きく異なるため、それぞれに適したケア方法を理解し実践することが重要になります。以下では、インプラントと天然歯の基本的な違いについて解説していきます。

インプラントと天然歯の違い

インプラントは人工の歯根を顎の骨に直接結合させる治療です。天然歯にある歯根膜がインプラントにはないため、衝撃を和らげたり血流を保ったりする力が弱いという特徴があります。その結果、ブラッシングが不十分だとバイオフィルム(歯垢)が蓄積しやすく、「インプラント周囲炎」のリスクが高まるとされています。

インプラント周囲炎のリスク

インプラント周囲炎は歯周病菌の侵入によって歯ぐきや顎の骨が炎症を起こす状態です。
初期のうちは自覚症状がほとんどない場合も多く、気づいた時には骨が大きく溶けていることもあります。トラブルを早期発見・早期治療するには、定期的なチェックが大切です。

長持ちさせるためのポイント

インプラントを10年、20年と使い続けるためには、適切なセルフケアと歯科医院でのメンテナンスが必須です。
高額な治療費を無駄にしないためにも、毎日の正しいブラッシングと定期健診を習慣化しましょう。

自宅でのセルフケア

毎日のセルフケアは、インプラントをしっかり長持ちさせるうえで欠かせないポイントです。特に基本となるブラッシングは、インプラント周囲の歯垢を効果的に除去し、炎症を予防する上で欠かせません。ここでは、インプラント周りをケアするブラッシング方法を詳しくご紹介します。

正しいブラッシングの基本

柔らかめの歯ブラシを使い、歯ぐきにそっと当てる。歯と歯ぐきの境目に45度の角度で毛先を向け、小刻みに動かします。力任せに磨かず、1本1本丁寧にブラッシングすることが大切です。

歯磨き粉の選び方

インプラント表面は研磨剤で傷つきやすいため、低研磨性や無研磨タイプのものがおすすめです。また、天然歯の虫歯予防のためにフッ素配合の歯磨き粉を選ぶと効率的です。

補助器具の活用

下記の補助器具をうまく組み合わせると、より効果的に口腔内を清潔に保つことができます。

  • デンタルフロス:歯間の汚れを効果的に除去
  • 歯間ブラシ:隙間が広い部分やブリッジ周辺の清掃に最適
  • 口腔洗浄器:ジェット水流で奥歯や歯間の食片を洗い流す(あくまで補助的に活用)

就寝前のケアが重要

就寝時は唾液の分泌量が減り、口腔内が乾燥しやすくなります。細菌が繁殖しやすくなるため、就寝前のブラッシングやフロスの使用を特に念入りに行いましょう。

ケアの費用

適切なセルフケアに加えて、歯科医院でのプロフェッショナルケアは、インプラントを長く保つうえで欠かせません。専門家が定期的にチェックとクリーニングを行うことで、トラブルを早めに発見・予防できます。ここでは、定期健診がなぜ必要なのか、その意義について詳しく解説します。

定期健診の意義

インプラント周囲炎は自覚症状が少ないまま進行するケースが多々あります。3~6カ月に一度の定期健診で、専門家によるチェックとクリーニングを受けることで、トラブルを未然に防ぎやすくなります。

メンテナンス費用の目安

インプラントの本数やクリーニングの内容によって異なりますが、1回あたり5,000~15,000円が目安です。インプラント周囲炎の治療が必要な場合などは、保険が適用されることもあるので、事前に歯科医院で確認しましょう。

主なメンテナンス項目 費用の目安
専門家によるクリーニング 5,000~15,000円程度
インプラント周囲炎の治療 保険適用の場合あり

医療費控除の活用

自由診療扱いであるインプラント治療やメンテナンス費用も、年間の医療費が一定額を超えれば医療費控除の対象になります。領収書を保管し、確定申告で還付を受けることが可能です。

長期維持のポイント

インプラントの長期的な成功には、適切なケアだけでなく、日々の生活習慣も大きく影響します。特に喫煙は、インプラントの予後に大きな影響を与えるといわれています。ここでは、喫煙がインプラントに与える悪影響とそのリスクについて詳しく説明していきます。

喫煙のリスク

喫煙は歯ぐきの血流を低下させるため、細菌に対する抵抗力を下げ、インプラント周囲炎のリスクを高めます。可能であれば禁煙または減煙を検討しましょう。

食習慣と負担

硬いものや粘着性の高いものを頻繁に食べると、インプラントに過度な負荷がかかり、汚れも残りやすくなります。バランスの良い食事を心がけ、食後はなるべく早めにブラッシングしましょう。

インプラント周りの不調を見逃さない

インプラントのぐらつき、歯ぐきの腫れや出血、痛みや違和感などがあれば、すぐに歯科医院を受診してください。早期発見が重症化を防ぐカギです。

高齢者や介護時の注意点

加齢による唾液量の減少や、手指の動かしづらさを考慮して、持ち手の太い歯ブラシや電動歯ブラシを使う、口腔洗浄器を補助的に活用するとよいでしょう。介護が必要になった場合は、歯科衛生士の指導を受けながらケア方法を共有することも大切です。

よくある質問

Q1:インプラントの寿命はどのくらい?

適切なケアを続ければ、10年・20年、それ以上使い続けることも十分可能です。

Q2:毎日のケアで気をつけることは?

柔らかめの歯ブラシで優しく丁寧にブラッシングし、歯間ブラシやフロスを使って磨き残しを最小限にしましょう。

Q3:メンテナンスはどのくらいの頻度?

一般的には3か月~半年に一度の定期健診が推奨されます。喫煙者や歯周病リスクが高い方はより短い間隔で受診する場合もあります。

Q4:トラブルが起きたらどうすればいい?

ぐらつきや歯ぐきの腫れ・痛みを感じたら、すぐに歯科医院へ相談しましょう。早期対応がインプラントを長持ちさせる決め手です。

まとめ

インプラントを長持ちさせるためには、セルフケアとプロフェッショナルケアの両輪が欠かせません。柔らかめの歯ブラシや低研磨性歯磨き粉を使い、丁寧にブラッシングすること、そして定期検診を怠らないことが重要です。生活習慣の見直しも含めて、自分に合ったメンテナンスを行い、インプラントを快適に使い続けましょう

日本歯科グループのクリニックでは、豊富な治療実績と先端の技術力を活かし、患者さまの希望に沿ったオーダーメイドのインプラント治療を提供しています。専門スタッフのチーム医療と充実したサポート体制で、術前の疑問や不安をしっかりと解消しながら、安全・安心の治療を目指します。まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修

今本院長

日本歯科札幌 院長 今本 芳彦

北海道出身。
卒後、自由診療専門のクリニックで研鑽を積む。
10年間、自由診療専門のクリニックで院長として活躍。
北海道でトップクラスのインプラント実績を誇る。
他にもマウスピース矯正、審美治療を得意とする。

この記事の監修

日本歯科静岡 院長 戸田 紀章

静岡県出身。
卒後、埼玉医科大学口腔外科で研鑽を積む。
その後、静岡歯科で10年間研鑽を積んだ後、日本歯科静岡の院長に就任。
静岡県トップクラスのインプラント治療実績を持つ。
審美治療やマウスピース矯正も得意とする。

この記事の監修

早川理事長

日本歯科グループ 代表 早川 好昭

東京都出身。
静岡県で静岡歯科を開業。
高度先進歯科医療クリニックとして日本歯科グループを開設。
同グループとして静岡歯科、日本歯科札幌、日本歯科静岡、日本歯科名古屋などがある。
日本歯科グループの代表として全てのクリニックを統括。

この記事の監修

稲津副院長

日本歯科名古屋 院長 稲津 由美子

大手歯科グループの院長として長年活躍。
その後静岡歯科の副院長として8年間研鑽を積み、日本歯科名古屋の院長に就任。
女性歯科医師として全国でトップクラスのインプラント実績を持つ。
マウスピース矯正と審美治療を得意とする。