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子供の歯列矯正はやめたほうがいい?開始時期とリスクを解説

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子どもの歯並びが気になるけれど、矯正治療を始めるべきか迷っている、という方は多いのではないでしょうか。「子どもの歯列矯正はやめたほうがいい」と言われることもあり、費用面や将来への影響など気になる点も多くあります。治療をスタートする際にはメリット・デメリットを正しく理解し、後悔のない選択を目指しましょう。

やめたほうがいいと言われる理由

「子どもの歯列矯正はやめたほうがいい」といわれる背景には、費用面や成長の経過を見ながら進める難しさが挙げられます。子どもの矯正は、顎の成長を利用できる一方で、長期間におよぶ治療と管理が必要になる場合も少なくありません。

費用がかかる

子どもの歯列矯正は、成人の矯正治療と同じかそれ以上に費用がかかる場合があります。特に子どもの時期から本格的に装置をつける場合、成長の段階に合わせた治療が必要となるため、その都度の検診費や矯正装置の変更に費用がかかることも珍しくありません。治療内容によってはトータルで数十万円から百万円以上かかる可能性もあるため、家計に大きな負担となることが懸念されるのです。

長期間の通院が必要

成人矯正でも1年以上の通院が一般的ですが、子どもの場合は顎の成長を見守りながら治療を進める必要があるため装置をつける期間が長期にわたることもあり、子ども自身が負担に感じてしまう場合もあります。加えて、学校行事や部活などのスケジュールに合わせて通院回数を調整する手間も出てくるでしょう。

自己管理が難しい

矯正装置を正しく使用し、日々のケアを丁寧に続けなければ効果的な治療は期待できません。しかし子どもの場合、歯磨きや装置の取り外しなどを十分に行うことが難しく、虫歯や歯周病リスクが高まる恐れもあります。長期の矯正治療を乗り越えるには子ども自身のモチベーション維持が欠かせませんが、これは意外とハードルが高いです。

子どもの歯列矯正はいつがベスト?

子どもの歯列矯正を始めるのは、どのタイミングがよいのでしょうか。基本的には「混合歯列期」(乳歯と永久歯が混在する時期)や顎の成長が活発な時期に合わせて治療をスタートすることが多いです。ここでは、主な開始時期の目安と、その背景にある理由を紹介します。

7歳~9歳頃から検診を始める

多くの歯科専門家は「子どもが7歳~9歳頃になったら、まずは歯科検診に行くこと」を推奨しています。この時期は乳歯と永久歯が入り混じる「混合歯列期」に入りはじめ、顎の骨格が柔軟に変化しやすい時期でもあるため、悪い歯並びの習慣を修正しやすいとされています。

本格矯正は顎の成長が見込める時期を狙う

本格的な矯正装置の装着は小学校高学年から中学生頃にかけて行われることが多いです。このタイミングであれば、顎の成長をコントロールしやすく、歯並びを効率的に改善できる可能性があります。一方で早期に治療を始めすぎると、のちに新たに生えてくる永久歯のスペースをどう確保するかといった課題も生じるため、専門家の診断がとても重要です。

子どもの歯列矯正に潜むリスクやデメリット

子どもの矯正治療にはデメリットやリスクも存在します。どのようなリスクがあるのかをあらかじめ把握し、親子ともに納得したうえで治療を始めることが大切です。

矯正装置による口腔トラブル

ワイヤーやブラケットなどの装置を取り付けることで、口腔内に傷がついたり、口内炎ができたりすることがあります。また、装置が外れたり壊れたりすると、計画通りに歯が動かず治療期間が延びる要因にもなりかねません。定期的なメンテナンスと正しい使い方の指導が欠かせません。

虫歯・歯周病リスクの増加

矯正装置が付いていると、装置の隙間に食べかすやプラークがたまりやすくなります。加えて子どもが正しく歯磨きを行わない場合、矯正期間中に虫歯や歯周病が急激に進行してしまう恐れがあります。これを回避するためには、歯科医からの指導を親子でしっかりと理解し、毎日のケアを徹底することが大切です。

子どもへの負担

子どもの矯正は長期化する傾向にあります。本格的に装置をつける場合は通院回数が増え、学校行事や部活動への参加にも支障をきたすことがあるでしょう。通院時間の確保やスケジュール管理は、家族全体で協力して行わないと、ストレスの原因となるため注意が必要です。

子どもの歯列矯正をするメリット

子どもの歯列矯正には確かにリスクや負担がある反面、きちんと効果が得られればメリットは非常に大きいです。成長段階だからこそ実現しやすいメリットを正しく理解することが、治療を決断するうえでのポイントになるでしょう。

顎の成長を最大限に活かせる

子どものうちは顎の骨が柔らかく成長力もあるため、歯を理想的な位置に動かすだけでなく、必要に応じて顎の発育をコントロールする「顎矯正」を並行して行うことが可能です。成人後では骨格が固まっているため難しい場合でも、子ども時代なら改善できる可能性が高まります。

噛み合わせや発音への影響を早期に改善できる

歯並びが乱れていると、食事の際の噛み合わせや発音に影響が出る場合があります。早期に矯正を始めることで、学校生活や成長過程でのコミュニケーション上のトラブルを軽減できるでしょう。発音障害や嚥下(えんげ)の問題などがある子どもにとっては、早い段階で矯正を受けることで日常生活の質が向上する場合もあります。

子どもの歯列矯正をやめたほうが良い場合

子どもの歯列矯正は、無理して始めても、途中で治療を断念してしまうと費用や時間が無駄になりかねないので、慎重に検討しましょう。

子どもが装置に対して強い抵抗を持っている

矯正装置の見た目や違和感に強い抵抗を感じる子どもは少なくありません。親がいくらメリットを説明しても、本人が受け入れられないと十分な効果を得るのは難しいでしょう。子どもの理解と協力が不可欠であるため、事前にしっかりとカウンセリングを受けることが重要です。歯科医院によっては装置の見た目や種類を子どもと一緒に選べる場合もありますので、相談してみましょう。

虫歯が多く、口腔ケアが不十分

元々虫歯が多かったり、歯磨きの習慣が十分に身についていない子どもの場合、矯正治療を始めるとさらにリスクが高まります。矯正を始める前に虫歯治療や口腔ケアの指導を徹底し、必要に応じて改善のための期間を設けることが大切です。口腔状態が整ってから治療をスタートするだけでも、トラブル発生率を低減できます。

治療例と費用の目安

治療例とおおよその費用を紹介します。矯正の種類や難易度、クリニックの所在地によって費用は異なりますので、あくまで参考としてご覧ください。

治療内容 期間の目安 費用の目安
プレート矯正 半年~2年 15万~40万円
ワイヤー矯正(小児) 1年~3年 40万~80万円
マウスピース矯正(小児) 1年~2年半 40万~90万円

矯正専門のクリニックでは治療説明の段階で大まかな費用と期間を提示してくれます。追加費用や調整料なども含め、トータルの費用で判断することが大切です。

まとめ

必ずしも「子どもの歯列矯正はやめるべき」とは限りません。治療のタイミングや費用、子ども自身のモチベーションなど、多角的に判断しながら最適な方法を選ぶことが重要です。もし治療を始める場合は、信頼できる専門の歯科医院でカウンセリングを受け、子どもと一緒に納得した上で決断してください。

日本歯科グループのクリニックでは、豊富な治療実績と先端の技術力を活かし、患者さまの希望に沿ったオーダーメイドのマウスピース矯正を提供しています。専門スタッフのチーム医療と充実したサポート体制で、術前の疑問や不安をしっかりと解消しながら、安全・安心の治療を目指します。まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修

今本院長

日本歯科札幌 院長 今本 芳彦

北海道出身。
卒後、自由診療専門のクリニックで研鑽を積む。
10年間、自由診療専門のクリニックで院長として活躍。
北海道でトップクラスのインプラント実績を誇る。
他にもマウスピース矯正、審美治療を得意とする。

この記事の監修

日本歯科静岡 院長 戸田 紀章

静岡県出身。
卒後、埼玉医科大学口腔外科で研鑽を積む。
その後、静岡歯科で10年間研鑽を積んだ後、日本歯科静岡の院長に就任。
静岡県トップクラスのインプラント治療実績を持つ。
審美治療やマウスピース矯正も得意とする。

この記事の監修

早川理事長

日本歯科グループ 代表 早川 好昭

東京都出身。
静岡県で静岡歯科を開業。
高度先進歯科医療クリニックとして日本歯科グループを開設。
同グループとして静岡歯科、日本歯科札幌、日本歯科静岡、日本歯科名古屋などがある。
日本歯科グループの代表として全てのクリニックを統括。

この記事の監修

稲津副院長

日本歯科名古屋 院長 稲津 由美子

大手歯科グループの院長として長年活躍。
その後静岡歯科の副院長として8年間研鑽を積み、日本歯科名古屋の院長に就任。
女性歯科医師として全国でトップクラスのインプラント実績を持つ。
マウスピース矯正と審美治療を得意とする。