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歯列矯正でエラは変化する?顎のラインへの影響を解説【日本歯科静岡院長が解説!】

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歯列矯正で顔立ちが変わる、特にエラの張りが目立たなくなるといった話を耳にしたことはありませんか?「本当に歯列矯正をするとエラや顎のラインに変化があるの?」「骨格が変わるわけではないのに小顔になるってどういうこと?」と疑問を感じる方も多いかもしれません。

エラが張って見える原因

「エラが張っている」というと、顔の下半分が四角い、あるいは横に広がって見えるような状態をイメージされる方が多いでしょう。実はエラが張って見える原因は、単に骨格だけに由来するわけではなく、以下のような要因が考えられます。

原因
骨格そのものが外側に張り出している
咬筋(こうきん)が発達している
噛み合わせの不具合で顎まわりに余計な力がかかっている
姿勢や習慣、歯ぎしりなどで顎に負担がかかっている

生まれつきの骨格の場合は、歯列矯正では改善が難しい場合があるものの、咬筋の発達によるエラの張りであれば、歯並びを整えることで大きく見える顎まわりのラインが変化する可能性があります。

咬筋とエラの関係

咬筋とは、食べ物を噛むときに働く頬の筋肉の一つです。ものを強く噛むほど発達しやすく、歯ぎしりやくいしばりが習慣化している方は、とくに顎まわりがたくましく見えがちです。もし咬筋の過度な発達がエラ張りの主な原因であれば、噛み合わせのバランスを整えて不要な力がかからないようにすることで、筋肉の肥大化が抑えられ、顎のラインがすっきり見えるようになることがあります。

歯列矯正を行うことで咬筋への負担を減らし、結果的にエラの張りが目立ちにくくなる可能性があるのです。ただし、骨自体が原因の場合は目立った変化がみられない場合もありますので、原因の見極めが重要といえます。

歯列矯正がエラや顎に与える影響

歯列矯正が実際にエラや顎、ひいてはフェイスラインへどのような影響を与えるのでしょうか。主なメリットをいくつか紹介します。

歯や顎への負担が軽減する

歯並びが悪い状態では、ものを噛むときにどこか一部の歯だけに力がかかりやすく、筋肉のアンバランスを招いてしまいます。その結果、ある特定の箇所(奥歯付近など)ばかりに噛む力が集中して、咬筋が必要以上に発達してしまうことがあるのです。

矯正治療によって噛み合わせが整い、上下左右の歯が均等に力を分散できるようになると、筋肉への過度な負担が徐々に軽減されます。過度に発達していた咬筋のサイズが落ち着くことで、フェイスラインがほっそり見える場合は少なくありません

顔の印象が良くなる

矯正治療を受けると、食事のしやすさや歯磨きのしやすさだけでなく、笑顔などの表情にも良い影響が出ることがあります。歯並びにコンプレックスがあると、笑うときに口元を隠すクセがついたり、自信が持てずに表情が硬くなりがちです。

歯列矯正で歯並びが整い、口元を堂々と見せられるようになると、自然な笑顔が増えて表情筋も柔らかく使えるようになります。表情に余裕が生まれ、顎まわりの緊張状態が解放されるとフェイスライン自体の印象が変わることもあります

歯ぎしり・くいしばりが改善する

エラや顎のラインをすっきりさせる上で、睡眠中の歯ぎしりや日常的なくいしばりを改善することも大切です。歯列矯正の過程で正しい噛み合わせを手に入れることで、歯ぎしりやくいしばりの癖が改善に向かう場合があります。顎や咬筋への過度な負担が減るためエラ部分の張りが落ち着くことに繋がります。

Eライン(エステティックライン)と歯列矯正

横顔の美しさを示す基準としてよく挙げられるのがEライン(エステティックライン)です。鼻の先端と顎の先端を結んだ直線上に、唇(特に上唇と下唇)がわずかに触れる程度に収まっている状態が理想とされます。

ただし、日本人は欧米人に比べて鼻が低い傾向にあるため、Eラインに唇が少しはみ出していたり、触れるような位置であっても自然に見えることがあります。歯列矯正を行うと、前歯の突出や上下の噛み合わせが改善されるため、Eライン上のバランスが良くなる可能性もあります。

顎やエラの変化が期待できる場合

エラの張りが筋肉の発達によるものであれば、以下のように、歯列矯正によって噛み合わせの改善を図ることで、顎の負担が軽減される場合があります。

  • 奥歯ばかりで噛む癖があり、咬筋が過剰に発達している
  • 歯ぎしりの習慣があり、就寝中に顎に強い力がかかっている
  • 噛み合わせの乱れからくいしばりが多く、エラまわりが凝っている

骨格的に顎の骨が外側に張り出している場合を除き、筋肉由来の張りには、矯正が良い影響を与えやすい傾向があります。もちろん個人差がありますので、専門医でのカウンセリングが不可欠です。

歯列矯正の種類

矯正治療といっても、様々な装置・方法が存在します。治療期間や費用、見た目の問題など、ご自身に合った治療法を選ぶためには、各方法の特徴を理解しておくことが重要です。

矯正方法 特徴 メリット デメリット
ワイヤー矯正 ブラケットを歯に装着し、ワイヤーで歯を移動させる ほとんどの症例に対応可能
細かな歯の移動に優れる
装置が目立ちやすい
装着時の違和感が大きい
マウスピース矯正 透明のマウスピースを段階的に交換し、歯を移動させる 見た目が目立ちにくい
取り外しが可能
適用範囲に制限がある
自己管理が必要
裏側矯正(リンガル矯正) 歯の裏側にブラケットを装着し、ワイヤーで矯正 表から装置が見えにくい
治療効果はワイヤー矯正と同等
費用が高い傾向
装置が舌に当たりやすい
インプラント矯正 矯正用の小型インプラントを顎骨に埋め込み、固定源とする 治療期間を短縮しやすい
大きな歯の移動が可能
外科的処置が必要
術後のメンテナンスが必要

エラが変化しない場合もある

歯列矯正によるエラの変化は、あくまでも咬筋の負担軽減という間接的なアプローチです。そのため、骨格自体が大きく張り出している場合や、遺伝的に顎が発達している場合は、矯正だけではエラに目立った変化がみられないこともあります。

また、歯並びを整えたとしても、姿勢の悪さや日常的なくいしばりの癖が続いていれば、顎まわりの筋肉の張りが改善されにくいでしょう。歯列矯正は魔法のように顔全体を変える方法ではなく、原因や生活習慣をトータルに考慮することが大切です。

顎のラインを整えるポイント

エラ張りなどフェイスラインに対する悩みを、歯列矯正で少しでも効果を高めたいと思うなら、次のようなポイントを把握しておきましょう。

対策
骨格が原因か、筋肉が原因かを医師に相談し見極める
咬筋に負担をかける歯ぎしりやくいしばりの改善策も検討する
適切な姿勢や舌の位置を意識し、日常生活でも顎にかかる負担を減らす
長期的視点で矯正治療に取り組む(治療後もメンテナンスが大切)

実際に歯列矯正を始める際は、矯正歯科でのカウンセリングで原因や治療の流れをしっかりと把握し、自分に合った方法を選択するようにしましょう。

歯科医に相談するメリット

歯列矯正がエラや顎に与える影響を知っていても、自分の場合はどれほどの効果が期待できるのか、専門医の診断を受けてみなければ分かりません。プロの歯科医や矯正専門医に相談すると、以下のようなメリットがあります。

メリット
正確な骨格診断と筋肉の状態をチェックできる
矯正装置の種類や費用、期間に関する具体的な提案が受けられる
噛み合わせ改善に伴う顎関節症などのリスクも含めた総合的なアドバイス
治療後のメンテナンスやリテーナー使用の指導

フェイスラインの印象を良くしたいからといって、自己判断でセルフ矯正グッズを使うなどは危険です。専門医とのカウンセリングを通して、適切な治療を受けることが大切です。

まとめ

歯列矯正によってエラの張りが変化するかどうかは、主に咬筋の負担軽減にアプローチできるかどうかで決まります。骨格が原因のエラ張りには効果が見られない場合もありますが、噛み合わせの乱れが原因でエラが強調されている場合では、矯正治療がプラスに働くことが期待できます。歯列矯正は単に歯並びを綺麗にするだけでなく、顎への余計な力を減らすことで、顔全体の印象を大きく変える可能性があります。顎のラインやエラが気になる方は、まず専門医に相談して自分の骨格や筋肉の状態をしっかり把握し、適切な治療法を見つけることをおすすめします。

日本歯科静岡では、豊富な治療実績と先端の技術力を活かし、患者さまの希望に沿ったオーダーメイドのマウスピース矯正を提供しています。専門スタッフのチーム医療と充実したサポート体制で、術前の疑問や不安をしっかりと解消しながら、安全・安心の治療を目指します。まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修

日本歯科静岡 院長 戸田 紀章

静岡県出身。
卒後、埼玉医科大学口腔外科で研鑽を積む。
その後、静岡歯科で10年間研鑽を積んだ後、日本歯科静岡の院長に就任。
静岡県トップクラスのインプラント治療実績を持つ。
審美治療やマウスピース矯正も得意とする。