矯正のワイヤーが外れた!自分で直していい?対処法とNG行動
歯列矯正中にワイヤーが外れるトラブルは、決して珍しくありません。放置してしまうと歯が元の位置に戻ってしまったり、痛みが生じたりする可能性があるため、正しい対処法を知ることが大切です。本記事では、矯正ワイヤーが外れたときに自分で直していいのかどうか、具体的な対処法や避けるべき行動、そしてワイヤーが外れやすい原因などをわかりやすく解説します。ぜひ最後までご覧ください。
矯正ワイヤーが外れたら自分で直していい?
「矯正のワイヤーが外れた!」と感じたとき、まず浮かぶのは「自分で戻しても大丈夫?」という疑問ではないでしょうか。結論から言うと、矯正中にワイヤーが外れた場合は、自己判断で直さず歯科医院に連絡するのが基本です。ただし、歯や頬に刺さって痛む場合は、応急処置としてワイヤーを押し込んだり先端をカットしたりする必要があることもあります。
しかし、ワイヤーを「正確に」元の位置に戻すには専門知識が必要で、位置を間違えると歯に余計な負担をかけてしまうリスクがあります。誤った処置は矯正期間が延びる原因になるため、あくまで臨時の対応にとどめ、できるだけ早く担当の歯科医院で調整してもらうようにしましょう。
ワイヤーが外れたときの正しい対処法
矯正中のワイヤーを放置すると、歯の動きが不安定になり、矯正効果が低下することがあります。ここでは、ワイヤーが外れたときの正しい対処法を紹介します。
まずは歯科医院へ連絡する
ワイヤーが外れた際に最も大切なのは、すぐに担当の歯科医院へ連絡し、指示を受けることです。休診日でも電話で応急処置のアドバイスを受けられることがあります。留守番電話やメールで状態を伝えておくのも良いでしょう。
連絡時には以下のポイントを伝えるとより正確な指示をもらえます。
- どの歯、どの部分のワイヤーが外れたか
- 外れたタイミングや原因(固いものを食べていたなど)
- 痛みの有無や歯茎・頬への違和感
応急処置で刺激を抑える
痛みや出血がある場合、またはワイヤーが頬や歯茎に当たる場合は、以下の応急処置を行いましょう。
- 矯正用ワックスでワイヤーの先端を包み、刺激から保護する
- どうしても痛い場合は、清潔な爪切りやニッパーでワイヤーを最小限だけ短く切る
- ワイヤーの先端をガーゼやティッシュで覆って口内を保護する
ただし、切ったワイヤーの先端で口内を傷つけないよう、慎重に作業してください。切断後は破片を誤って飲み込まないよう、ティッシュやガーゼを使って丁寧に取り除いてください。
なるべく早めに来院する
ワイヤーを放置すると、数日でも歯の後戻りが進んだり、他のブラケットに余分な力がかかったりする恐れがあります。痛みや出血がなくても、早めに来院すれば、矯正期間が延びることなくスムーズに治療を進められます。
自分でワイヤーを直すときのNG行動
応急処置でワイヤーを一時的に固定できますが、避けるべき行動もあります。自己流の対処はトラブルを悪化させる可能性があります。
以下のNG行動は絶対に避けてください。
- 強く引っ張って無理にワイヤーを戻そうとする
- ワイヤーを大きく曲げる(変形すると再装着できなくなります)
- 歯科医院に相談せず放置し続ける
- ワイヤーを喉の奥へ押し込んでしまう
特に強い力でワイヤーを動かすと、歯や装置を傷める原因になります。少しでも迷ったときは、担当の矯正歯科医へ確認し、指示を仰ぐようにしてください。
矯正ワイヤー以外の装置が外れた場合の対処
矯正装置には、ワイヤー以外にも、ブラケット、バンド、ゴム(パワーチェーン・セパレーター)などさまざまなパーツがあります。ワイヤー以外の装置が外れた場合の対処法も知っておきましょう。
ブラケットが外れた場合
ブラケットが外れると、ワイヤー自体が浮いているケースも多くあります。応急処置としてはブラケットを矯正用ワックスで固定する方法がありますが、自力での完全な接着は難しいため、早めにクリニックへ連絡し、再装着してもらうのがおすすめです。
バンド(奥歯の輪っか)が外れた場合
奥歯のバンドが外れたときは、無理に戻さないでください。バンドと歯の間に食べ物が入り込み、虫歯の原因になる可能性があるため、外れた場合はそのままの状態で保存し、担当医へすぐ連絡をしましょう。
パワーチェーン(ゴム)が外れた場合
パワーチェーンが部分的に外れてしまうと、口内のどこかに引っかかって痛みを伴うことがあります。ゴム製なので簡単にハサミでカットできますが、外れた直後など、短い期間でも放置すると、矯正効果に影響が出るため、連絡して指示を仰ぐことが大切です。
装置名 | 外れた場合の応急処置 |
---|---|
ブラケット | ワックスで固定し、早めに受診 |
バンド | 無理に戻さず、そのまま保存 |
パワーチェーン | 邪魔な部分はカットし、医院へ連絡 |
矯正ワイヤーが外れやすい原因
矯正中は、強い力がなくてもさまざまな要因でワイヤーが外れやすくなります。繰り返し外れる場合は、以下のような原因が考えられます。
装置が外しやすい形で装着されている
矯正装置は治療の最終段階で取り外すことを前提としているため、完全に外れないような構造にはできません。特に治療を開始して数カ月間は、歯が大きく動く時期で装置に負担がかかりやすく、外れてしまう可能性が高くなります。
食生活の影響
硬いせんべいやナッツ、粘り気の強いキャラメルやガムをよく食べる方は、装置に大きな負担がかかり、外れやすくなる傾向があります。こうした食品を口にする場合は、あらかじめ小さく切るなどの工夫をして衝撃を和らげることが大切です。調理や食べ方に配慮することで、装置の負担を軽減できます。
噛み合わせが深い
「噛み合わせが深い」とは、上の前歯が下の前歯を大きく覆っている状態です。この場合、上下の歯を噛み合わせたときに下のブラケットに干渉する可能性が高く、結果的にワイヤーやブラケットが外れやすくなります。矯正が進むにつれ噛み合わせが改善されると、外れる頻度は自然と減少していくでしょう。
噛む力が強すぎる・歯ぎしりがある
人によっては噛む力が非常に強く、夜間に歯ぎしりをしているケースもあります。そうなると、矯正装置に常に大きな力がかかり、ワイヤーが外れやすくなってしまうのです。マウスピース矯正に切り替える、ナイトガードを使用するなど、歯科医と相談して適切な対策を検討しましょう。
被せ物やセラミックの歯が多い
被せ物やセラミックといった人工素材を多用している歯は、ブラケットやワイヤーを接着するための接着剤との相性が悪い場合があります。結果として、天然歯より装置が外れやすくなるリスクが高まるのです。もし再装着が頻繁に必要な場合は、治療方法や補綴物の変更を検討することも選択肢の一つです。
矯正ワイヤーが外れたら歯科医にすぐ相談を
矯正中にワイヤーが外れること自体は珍しいトラブルではありませんが、放置すると後戻りや思わぬ箇所への負担が生じる恐れがあります。外れたらまずは担当の歯科医院に連絡し、早急に受診することで治療の進行をスムーズに保つことが可能です。
もし外れてから次の診察日まで日にちがある場合でも、応急処置としてワックスで固定する・痛みを緩和するなどして、極力トラブルを最小限に抑えましょう。矯正成功への近道は、小さな疑問やトラブルもこまめに相談し、適切に対処していくことです。
まとめ
矯正ワイヤーは、食事や噛み合わせ、噛む力など、さまざまな要因で外れることがあります。自分で戻そうとして失敗すると、矯正期間が延びてしまう可能性もあるため、まずは歯科医院に連絡し、応急処置の方法を確認しながら早めに来院しましょう。放置してしまうと、歯の動きが予定通りに進まず、後戻りや装置破損のリスクが高まります。正しい対処で矯正治療をスムーズに進めましょう。
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