矯正ワイヤーが刺さって痛い!応急処置と歯科での調整方法を紹介
歯列矯正中に頬の内側をワイヤーが刺す痛みに悩む方は少なくありません。1〜2年以上と長期におよぶ矯正期間中は、ワイヤーやブラケットがずっと装着されているため、痛みや口内炎が生じやすいのです。しかし、適切な対処法や歯科での調整方法を事前に知っておけば、いざという時でも落ち着いて対処できます。この記事では、矯正ワイヤーが刺さる原因や応急処置のポイント、そして歯科医院での具体的な対策を解説します。ぜひ参考にしてください。
矯正ワイヤーやブラケットが刺さる原因を理解しよう
ワイヤー矯正は、歯に取り付けたブラケットにワイヤーを通し、その力で歯を少しずつ正しい位置へ動かしていく治療法です。しかし、装置の装着直後や矯正が進む過程で歯並びが変化すると、ワイヤーの先端が飛び出して頬や唇に当たり、痛みを引き起こすことがあります。ここでは、ワイヤーやブラケットが刺さってしまう主な原因を順番に見ていきましょう。
歯が動いてワイヤーが余る
矯正の初期段階では、歯並びに合わせてワイヤーが波打つような形になっていることがあります。歯が動いて並びが整うにつれ、ワイヤーも引っ張られて真っ直ぐになり、余分になった部分が頬に突き出してしまう場合があります。これが、ワイヤーが刺さる原因の一つです。
ブラケットからのワイヤーの外れやずれ
ブラケットを通したワイヤーが外れたりずれたりすると、部分的にワイヤーが飛び出してしまい、頬に刺さる形になって痛みを引き起こします。特に矯正装置の装着直後や、食事・歯磨きの際に強い力が加わると発生しやすいトラブルです。
ブラケットによる粘膜の傷
矯正装置にはワイヤーだけでなく、小さな突起のあるブラケットも取り付けられています。ブラケットの角が頬や唇の内側に当たり続けると、傷や痛み、さらに口内炎のような炎症を引き起こすことがあります。長期間の装着になるため、早めの対処やケアが大切です。
矯正ワイヤーが刺さったときの応急処置
矯正中にワイヤーで頬が痛む場合は、歯科医院での専門的な調整を受けましょう。しかし、すぐに受診できない状況もあるでしょう。そこで、自宅でできる応急処置を把握しておくと安心です。
ワックスを使う
矯正用ワックスは歯科医院やドラッグストアで購入できます。このワックスはブラケットやワイヤーの凸凹部分にクッションとして使用し、頬や唇への刺激を和らげます。矯正中に起こりやすい痛みやワイヤーの刺さりトラブルを軽減したいときの必需品ともいわれています。
使い方は簡単で、指や綿棒で痛みの原因部分にワックスを盛るだけです。ワックスは食事やうがいで取れてしまうこともありますが、痛みが軽減されるまでの応急処置として効果的です。
ガーゼやティッシュで保護する
ワックスがなければ、湿らせたガーゼやティッシュを痛む箇所にあてるのも応急処置になります。ただし、ティッシュはすぐにボロボロになってしまうため、こまめに取り替える必要があります。ガーゼを使う場合は、歯磨きの際に外してしっかり汚れを落としましょう。
痛みが強い場合は鎮痛剤を使う
矯正中の痛みは、ワイヤーが刺さる物理的な痛みに加え、歯が動くことで生じる鈍痛もあります。痛みが強い場合は、市販の鎮痛剤も役立ちます。ただし、薬の服用は必ず歯科医師に相談してから行いましょう。
歯科医院での調整方法
ワイヤーによる痛みは個人差がありますが、歯科医院での調整で改善できます。ワイヤーによる痛みの予防と早期対応を知っておけば、不安なときにも気軽に受診しやすくなるでしょう。では、歯科医院で具体的にどのような調整を行うのかを紹介します。
ワイヤーの先端をカット・折り曲げる
矯正中は歯の動きに合わせて、突出したワイヤー端をカットや折り曲げで調整する必要があります。歯科医師は専用器具を使って安全に処理してくれるため、自己判断でハサミやニッパーを使うのは危険です。先端がきれいに処理できず、頬や歯ぐきを傷つけるリスクが高まるので、必ず歯科医院に依頼しましょう。
ブラケットの位置調整・再装着
ブラケットが外れやすい位置に取り付けられていたり、接着が弱いことが原因でワイヤーがずれ、刺さるトラブルが起こる場合もあります。その際は一度ブラケットを外して位置を調整し、改めてワイヤーを通し直す必要があります。特に硬い食べ物を噛んだときにブラケットが外れやすいので、外れたらそのまま放置せず、早めに歯科医院へ相談しましょう。
他の装置との併用で痛みを軽減する
近年はワイヤー矯正とマウスピース矯正を組み合わせて、口腔内の負担を減らす方法も増えています。複雑な歯並びをスムーズに矯正できるだけでなく、痛みの軽減も期待できます。歯科医師とよく相談し、自分に合った矯正方法を検討してみると良いでしょう。
ワイヤー刺さりの予防策をチェック
ワイヤートラブルを完全に防ぐのは難しいですが、日頃からケアを見直し、定期的に歯科医院で装置の状態をチェックしてもらうとリスクを大幅に減らせます。少しでも違和感があれば、早めに歯科医院へ相談しましょう。
定期的な通院を怠らない
矯正中は、通常1〜2か月ごとの定期通院が必要です。これは、ワイヤーを交換・調整したり、ブラケットの状態を確認したりするためです。定期的な専門家による点検・調整がトラブル予防の鍵となります。通院を後回しにすると、不具合が長引き痛みが悪化する恐れがあります。
食事や歯みがきの仕方に注意する
硬い食べ物や粘着性の高い食べ物を無理に噛んだり、ワイヤーやブラケットに負担をかける食べ方をすると、ワイヤーが歯から外れたり、ブラケットが取れたりしやすくなります。矯正中は、なるべくやわらかいものを中心にした食事を心がけると安全です。歯みがきの際も、強い力でブラッシングするとブラケットが外れることがあるため、鏡を見ながら丁寧に磨きましょう。
口腔内を清潔に保つ
矯正装置があるとプラークが溜まりやすく、虫歯や歯肉炎のリスクが高まります。不衛生な状態では、小さな傷から感染が広がり口内炎が悪化することがあります。できる限り歯科医院で習ったブラッシング方法を忠実に実践し、歯間ブラシやフロスも活用して隅々まで清潔に保ちましょう。
矯正中のワイヤーと快適に付き合うためのポイント
ここまで、ワイヤー矯正中にワイヤーが刺さって痛む主な原因、応急処置、そして歯科での具体的な調整方法をご紹介してきました。最後に、矯正期間を少しでも快適に過ごすためのポイントをまとめてみましょう。
ポイント | 具体的な対策 |
---|---|
定期的な検診 | 担当医が指定する間隔で必ず来院し、ワイヤー調整や装置の状態をチェックしてもらう。 |
装置ケア | 歯みがきグッズを活用し、食後すぐにブラッシング。ワックスの常備なども検討する。 |
適切な食生活 | ワイヤーやブラケットに負担がかからないよう、硬い食材は細かく切る・やわらかいものを選ぶ。 |
痛みや異常時の連絡 | ワイヤーが飛び出す、大きくずれる、ブラケットが外れるなどのトラブルがあれば、早めに医院へ連絡。 |
矯正装置は長期間装着するからこそ、日頃のケアを見直して快適に過ごすことが大切です。治療開始時は違和感を感じやすいですが、時間の経過とともに慣れてくる場合がほとんどです。それでも痛みが続くようなら、遠慮せず歯科医師に相談しましょう。
まとめ
矯正ワイヤーが頬に刺さるトラブルは、ワイヤーの長さの余りやずれ、ブラケットの装着不具合などさまざまな要因で起こります。特に矯正を始めたばかりの頃や、歯が大きく動いている段階では痛みが出やすいです。ワイヤーが刺さって痛むときは、ワックスで保護したり、鎮痛剤を使用したりして応急処置をしながら、なるべく早く歯科医院へ連絡して調整を受けましょう。ワイヤー矯正は長期間にわたる治療ですが、定期的な通院と日頃のセルフケアを徹底すれば、多くのトラブルを防ぎながら理想の歯並びを手に入れることができます。
日本歯科グループのクリニックでは、豊富な治療実績と先端の技術力を活かし、患者さまの希望に沿ったオーダーメイドのマウスピース矯正を提供しています。専門スタッフのチーム医療と充実したサポート体制で、術前の疑問や不安をしっかりと解消しながら、安全・安心の治療を目指します。まずはお気軽にご相談ください。