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チタン製インプラントのメリット・デメリットと費用、選び方

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結論:インプラントの材料には主にチタンまたはチタン合金が使われています。かむ力に耐える強度があり、体になじみやすく(生体親和性が高く)、骨と結合するためです[1]。一方で、保険適用外で費用が高いこと、治療期間が長めであること、外科処置を伴うことなどのデメリットもあります。

この記事では、チタン製インプラントの特徴、メリット・デメリット、費用相場、種類と選び方、治療の流れを解説します。

チタン製インプラントとは?

インプラントは、歯を失った部分のあごの骨に人工の歯根を埋め込み、その上に人工歯を取り付ける治療です[2]。この人工の歯根に主に使われているのが、チタンやチタン合金です[1]。

チタンは表面に酸化被膜ができるため、さびにくい金属として知られ、人工関節など歯科以外の医療分野でも使われています。インプラントでは、骨との結合を促すために表面を加工したものも多く使われています[1]。

チタン製インプラントのメリット

チタン製インプラントの主なメリットは、骨と結合すること、強度があること、体になじみやすいことです[1]。

骨と結合し、安定しやすい

チタンは骨と結合する性質があり、インプラントがあごの骨にしっかり固定されます[1]。そのため、入れ歯のような取り外しの手間がなく、しっかりかめることが利点に挙げられています[3]。

かむ力に耐える強度と、体へのなじみやすさ

チタンは、かむ力に耐えられる強度がありながら、生体親和性が高い材料です[1]。表面の酸化被膜によってさびにくく、口の中の環境でも劣化しにくいとされています。

軽くて加工しやすい

チタンはステンレスなどと比べて軽く、加工しやすい金属です。さまざまな形やサイズのインプラントが作られており、骨の状態に合わせて選びやすくなっています。

MRI検査への影響が少ない

チタン製のインプラントは、MRIの画像に影響しないとされています。ただし、上部に磁石を使った部品が付いている場合は、画像が乱れることがあります。また、CTの画像には影響が出ることがあります[1]。

チタン製インプラントのデメリット・リスク

チタン製インプラントにも、費用・期間・体への負担などのデメリットがあります。

費用が高額になりやすい

通常のインプラント治療は保険が適用されない自由診療で、全額自己負担になります[1]。なお、外傷や腫瘍で顎骨を失った場合や、先天的に歯や顎骨がない場合などには、保険が適用されることがあります[1]。治療前に全体の費用を確認しましょう。

金属アレルギーの可能性がゼロではない

チタンはアレルギーを起こしにくい金属とされ、歯科用金属にアレルギーがある方の修復材料の候補にも挙げられています[4]。ただし、体質によっては反応が出る可能性が完全にないとは言えません。金属アレルギーが心配な方は、事前に歯科医師に伝え、必要に応じてパッチテストなどで確認しましょう[4]。

治療期間が長い

インプラントが骨と結合するまでの期間は、骨の状態によって大きく変わります。人工歯を付けるまでの目安は、下あごで2〜3か月、上あごで4〜6か月程度とされ、骨を増やす処置が必要な場合はさらに延びます[1]。

外科処置に伴うリスク

外科処置に伴う痛み・腫れ・出血・合併症の可能性があり、手入れが不十分だと感染することがあります[3]。また、歯周病や喫煙はインプラントの寿命を短くすることが知られています[1]。

チタン製インプラントの費用

インプラントの費用は、インプラントのメーカー、本数、上部構造(人工歯)の素材、骨を増やす処置の有無などで変わります。

費用が変わる主な要素

  • メーカー:インプラントのメーカーは国内外に多数あり、製品によって価格や保証内容が異なります。
  • 本数:本数が増えるほど費用も増えます。歯がすべてない場合に少ない本数のインプラントで歯列全体を支える方法(オールオン4など)もあります。
  • 上部構造の素材:銀・プラスチック、ジルコニア、セラミックなど、人工歯の素材によって費用が変わります。
  • 骨を増やす処置:骨が足りない場合は、骨造成(サイナスリフトやGBRなど)が必要になり、費用と期間が増えます。

日本歯科グループのインプラント費用(1本あたり)

日本歯科グループの公式サイトに記載されている1本あたりの費用は次のとおりです。いずれもレントゲン・CTスキャン・手術代が含まれます(税込・公式サイト記載の料金、症例により別途費用あり)。

インプラント 保証 銀・プラスチック ジルコニア セラミック
ストローマン(スイス) 10年 35万円 40万円 45万円
ネオデント 5年 25万円 30万円 35万円
バイオテム(韓国) 1年 15万円 20万円 25万円

骨が足りない場合などのオプションとして、サイナスリフト15万円、GBR10万円、コンピューターガイド6万円、静脈麻酔9万円が記載されています(税込・公式サイト記載の料金、症例により別途費用あり)。実際の費用は検査の結果をもとにお見積もりします。詳しくは日本歯科グループのインプラント治療ページをご覧ください。

インプラント治療は医療費控除の対象になる場合があるため、領収書は保管しておきましょう。

チタン製インプラントの種類

インプラントは、手術の方法や形によっていくつかの種類に分けられます。

1回法と2回法

方法 内容
1回法 埋入した直後から、インプラントの一部が歯ぐきの上に出ている方法。手術は基本的に1回[1]
2回法 埋入後に歯ぐきで完全に覆い、一定期間後に2回目の手術で部品を取り付ける方法[1]

また、インプラントと連結部品(アバットメント)が一体になったワンピースタイプと、分かれているツーピースタイプがあります。どの方法が合うかは、骨の状態や部位によって歯科医師が判断します。

形状

代表的な形には、ねじ状の「スクリュータイプ」、円柱状の「シリンダータイプ」などがあり、現在はスクリュータイプが多く使われています。

チタン製インプラントの主なメーカー

インプラントは国内外の多くのメーカーが製造しており、代表的なものに次のような製品があります。日本歯科グループでは主にストローマン社製インプラントを採用し、ネオデント、バイオテムも選択肢として用意しています。

  • 京セラ(国内):「FINESIA(ファインシア)」シリーズ
  • ストローマン(スイス):ストローマン インプラント
  • ジンマー・バイオメット(米国)
  • デンツプライシロナ:「アストラテック インプラントシステム EV」
  • ノーベルバイオケア(スイス)

メーカーによって形や表面の加工、部品の種類が異なります。医院ごとに扱うメーカーは違うため、使用するインプラントの名前や特徴は、治療前に担当の歯科医師に確認しましょう。

チタン製インプラントの選び方のポイント

インプラントは、製品だけでなく、検査・計画・術後管理の体制も含めて選ぶことが大切です。

  1. 使用するインプラントのメーカーと、選ぶ理由の説明を受ける
  2. 純チタンかチタン合金かなど、素材の違いを確認する
  3. 1回法・2回法など、手術方法と回数を確認する
  4. 治療期間と、骨を増やす処置が必要かを確認する
  5. 治療後のメンテナンス体制や保証の内容を確認する

将来、引っ越しなどで別の医院にかかる可能性もあるため、使用したインプラントの情報を記録として残しておくと安心です。

チタン製インプラント治療の流れ

インプラント治療は、検査から人工歯の装着、メンテナンスまで段階的に進みます[5]。

  1. 相談・カウンセリング:悩みやご希望を伺い、全身の状態も確認します。
  2. 検査:むし歯や歯周病、歯ぎしりの有無を調べ、レントゲン・CT・血液検査であごの骨の量や形、神経の位置、治療に影響する病気がないかを確認します。
  3. 事前の治療:必要な抜歯、歯周病治療、むし歯治療を済ませます。骨が足りない場合は骨を増やす処置を行います。
  4. インプラントの埋入手術:麻酔をして、あごの骨にインプラントを埋め込みます。
  5. 骨との結合を待つ:期間は骨の状態やインプラントの種類によって異なります。2回法では、その後に頭を出す手術を行います。
  6. 仮歯で確認:見た目、かみ心地、話しやすさ、磨きやすさを確認・調整します。
  7. 最終的な人工歯の装着:色やかみ合わせを合わせた人工歯を取り付けます。
  8. 定期メンテナンス:毎日の清掃と、歯科医院での定期的なチェックと清掃を続けます。

まとめ

チタン製インプラントは、強度があり、体になじみやすく、骨と結合するという特徴があります。一方で、保険適用外で費用が高いこと、治療期間が長めであること、外科処置に伴うリスクがあることも理解しておきましょう。費用はメーカーや人工歯の素材、本数、骨の状態によって変わります。

治療を考えるときは、お口の状態、予算、ご希望を歯科医師に伝え、素材や方法について十分に相談することが大切です。日本歯科グループでは、インプラントの初回相談を0円で行っています。術前の疑問や不安も、お気軽にご相談ください。

よくある質問

なぜインプラントにはチタンが使われるのですか?

チタンは、かむ力に耐えられる強度があり、体になじみやすく、骨と結合する性質があるためです。骨との結合を促すため、表面を加工したものも多く使われています。

チタンで金属アレルギーが起こることはありますか?

チタンはアレルギーを起こしにくい金属とされていますが、可能性が完全にないとは言えません。金属アレルギーが心配な方は、事前に歯科医師に伝え、必要に応じてパッチテストなどで確認しましょう。

チタン製インプラントがあってもMRIは受けられますか?

チタン製インプラントはMRIの画像に影響しないとされています。ただし、磁石を使った部品が付いている場合は画像が乱れることがあります。検査の際は、インプラントがあることを医療機関に伝えてください。

治療期間はどのくらいかかりますか?

骨と結合して人工歯を付けるまでの目安は、下あごで2〜3か月、上あごで4〜6か月程度とされています。骨を増やす処置が必要な場合は、さらに期間が延びます。

インプラントに保険は使えますか?

通常のインプラント治療は保険適用外です。外傷や腫瘍で顎骨を失った場合や、先天的に歯や顎骨がない場合などには、保険が適用されることがあります。

参考情報

  1. 日本口腔インプラント学会「よくあるご質問」
  2. 日本口腔インプラント学会「入れ歯やブリッジとの違いは」
  3. 日本口腔インプラント学会「インプラントのメリット・デメリット」
  4. 日本補綴歯科学会「補綴歯科なんでも質問箱」
  5. 日本口腔インプラント学会「相談から治療の流れ」