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オールオン6とは?オールオン4との違いとメリット・デメリットを比較

Human teeth and Dental implant. 3d illustration

結論:オールオン6は、片顎に6本のインプラントを埋め、連結した固定式の人工歯全体を支える治療法です。オールオン4との主な違いはインプラントの本数で、6本で支える分、噛む力を分散しやすい一方、骨の条件や手術・費用の負担が大きくなる傾向があります。どちらが適しているかは、歯科医師による骨の状態や噛み合わせの検査で判断します。

この記事では、オールオン6の仕組み、オールオン4との違い、メリット・デメリット、治療の流れを解説します。

オールオン6とは?

オールオン6は、歯をすべて、またはほとんど失った顎に6本のインプラント(人工歯根)を埋め、その上に連結した人工歯を固定する治療法です。

インプラントは、1本の欠損から全部の歯がない場合まで適用できるとされています[2]。オールオン6では、歯1本ごとにインプラントを入れるのではなく、6本で片顎全体の人工歯を支えます。

基本的な構造

  • 顎の骨に6本の人工歯根(インプラント)を埋める
  • インプラントの上に連結部品(アバットメント)を付ける
  • その上に、つながった固定式の人工歯を装着する

固定式のため取り外しの手間がなく、義歯をしっかり固定して強く噛めることがインプラントの利点とされています[1]。

オールオン4とオールオン6の違い

両者の最も大きな違いは、片顎に埋めるインプラントの本数(4本か6本か)です。本数の違いが、必要な骨の量、力の分散、手術や費用の負担に影響します。

比較項目 オールオン4 オールオン6
インプラント本数 片顎4本 片顎6本
埋め方の特徴 奥の2本を斜めに埋め、骨が少ない部分を避ける工夫をする 6本を顎全体に分散して埋める
必要な骨 個人差があり、検査結果をもとに歯科医師が判断します。 個人差があり、検査結果をもとに歯科医師が判断します。
噛む力の分散 4か所で支える 6か所で支える
1本が使えなくなった場合 全体の安定への影響が大きくなりやすい 残りのインプラントで支えられる可能性がある
手術・費用の負担 本数が少ない分、比較的小さい傾向 本数が多い分、大きくなる傾向

埋入部位に十分な骨がないと治療は難しくなり、骨造成(骨を増やす処置)を行うと患者さんの負担や治療期間が増えます[1][2]。どちらの方法が適しているかは、CTなどの画像検査で骨の量や形を確認して判断します。

オールオン6のメリット

オールオン6のメリットは、6本で支えることによる力の分散と、固定式ならではの使い心地です。

噛む力を分散しやすい

  • 6か所で支えるため、インプラント1本あたりの負担を分散しやすい
  • 万一1本にトラブルが起きても、残りのインプラントで支えられる可能性がある
  • 噛む力が強い方や歯ぎしりがある方で検討されることがある

ただし、歯ぎしりなどの強い力は人工歯の破損などの原因にもなるため、本数にかかわらず噛み合わせの管理が大切です。

固定式で取り外しの手間がない

  • 入れ歯のように外して洗う必要がない[1]
  • しっかり固定され、強く噛める[1]
  • 発音が安定しやすい[1]
  • 見た目を自然に仕上げられる[1]

オールオン6のデメリット

オールオン6のデメリットは、手術の負担、骨の条件、費用、メンテナンスの必要性です。

手術に伴うリスクと負担

  • 外科処置による痛み、腫れ、出血、合併症の可能性[1]
  • 埋める本数が多い分、手術の範囲が広くなる傾向
  • 糖尿病や骨粗鬆症などの疾患、服用中の薬によっては適さない場合がある[2]
  • 喫煙者は治療後のインプラントの残存率が低いとされる[2]

骨の条件と治療期間

骨が不足している場合は骨造成が必要になり、治療期間が延びることがあります[2]。必要な骨の量は個人差があり、検査結果をもとに歯科医師が判断します。インプラントの治療期間は比較的長く、費用も比較的高額になるとされています[1]。

定期メンテナンスが欠かせない

インプラントは歯ぐきとの結合が弱く、天然歯より感染に弱いため、定期的なメンテナンスをしないと長持ちしないとされています[1]。清掃が不十分だと、骨が溶けるインプラント周囲炎に進み、インプラントを失うおそれがあります[2]。

オールオン4のメリット・デメリット

オールオン4は、少ない本数で人工歯全体を支えられる点がメリットで、1本あたりの負担が大きくなりやすい点がデメリットです。

オールオン4のメリット

  • 埋める本数が少なく、手術や費用の負担が比較的小さい傾向
  • 斜めに埋める工夫により、骨造成を避けられる場合がある
  • 条件が合えば、手術直後に仮の歯を付ける即時荷重を行うことがある

即時荷重は手術直後の不便さを解消できる一方、症例の選択が難しく術者の経験と技術が必要とされ、リスクについて十分な説明を受けることが勧められています[2]。

オールオン4のデメリット

  • オールオン6と比べ、インプラント1本あたりの負担が大きくなりやすい
  • 1本にトラブルが起きた場合、全体の安定に影響しやすい
  • オールオン6と同様に、手術のリスクと定期メンテナンスの必要性がある

どちらが向いている?選び方の目安

選び方は、骨の量と形、噛む力、全身状態、ご希望や予算を総合して判断します。以下はあくまで一般的な目安です。

オールオン6が検討されやすい方

  • 6本を埋められるだけの骨がある
  • 噛む力が強い、または歯ぎしりの傾向がある
  • 支える本数を増やして力を分散させたい

オールオン4が検討されやすい方

  • 顎の奥の骨が少なく、斜めに埋める工夫が有効と考えられる
  • 手術の範囲や本数をできるだけ抑えたい
  • 噛み合わせの条件が4本での支持に適している

いずれも、定期的なメンテナンスを続けられることが前提です。入れ歯やインプラントオーバーデンチャー(インプラントで入れ歯を固定する方法)[2]など、ほかの選択肢と比べて検討することも大切です。

治療の流れとアフターケア

治療は「相談・検査→事前の治療→インプラント埋入手術→骨との結合を待つ→仮歯で調整→最終的な人工歯→定期メンテナンス」の順に進みます[3]。

治療の流れ

  1. 相談・検査:お悩みを伺い、全身の状態も確認します。エックス線撮影や血液検査で顎の骨の形や病気の有無を確認し、神経を傷つけないよう計画します[3]。
  2. 事前の治療:必要に応じて抜歯、歯周病やむし歯の治療を済ませます[3]。
  3. インプラント埋入手術:麻酔をしてインプラントを埋めます。骨が足りない場合は骨造成を行います[3]。
  4. 骨との結合を待つ:期間は骨の強さやインプラントの種類によって異なります[3]。条件が合えば仮の歯を早期に付けることがあります。
  5. 仮歯での調整:見た目や噛み心地、話しやすさ、磨きやすさを確認して調整します[3]。
  6. 最終的な人工歯の装着:型取りと噛み合わせの確認を行い、最終的な歯を作ります[3]。
  7. 定期メンテナンス:毎日の清掃と歯科医院での定期的なチェックを続けます[3]。

治療後のケア

  • セルフケア:歯ぐきとの境目を重点的に磨き、タフトブラシや歯間ブラシ、フロスを使い分けます[4]
  • 定期メンテナンス:一般的に3か月から半年に1回。歯科衛生士が汚れや歯石を除去し、清掃指導を行います[4]
  • 早めの対処:人工歯の欠けやネジのゆるみ、歯ぐきの腫れなどは早めに相談します[2]

文献では、10年間持ったインプラントは95%だったと報告されていますが、100%ではありません[1]。長く使うためには、日々のケアと定期メンテナンスの継続が欠かせません。

自由診療としての費用について

オールオン6・オールオン4は、原則として健康保険が使えない自由診療です[2]。費用は、診査・診断、手術、骨造成などの付随手術、上部構造(人工歯)、メンテナンスなどの項目で構成されます[5]。検査から人工歯までの総額を、治療前に確認することが勧められています[2]。日本歯科グループのインプラント治療費用は、インプラント1本あたり15万円〜45万円(インプラントの種類と人工歯の素材により異なり、レントゲン・CTスキャン・手術代を含む)、保証期間はストローマン10年・ネオデント5年・バイオテム1年です(税込・公式サイト記載の料金、症例により別途費用あり)。オールオン4・オールオン6の費用は埋入本数や素材によって変わるため、初回相談(0円)でお見積もりをご確認ください。

まとめ

  • オールオン6は、片顎6本のインプラントで固定式の人工歯全体を支える治療法です。
  • オールオン4より支える本数が多く、力を分散しやすい一方、骨の条件や手術・費用の負担が大きくなる傾向があります。
  • どちらが適しているかは、骨の状態や噛み合わせの検査で判断します。
  • いずれも定期メンテナンスの継続が欠かせません。

静岡歯科では、インプラント治療を行っています。スタッフが連携し、治療前の疑問や不安をうかがいながら、治療内容やリスクをご説明します。詳しくは日本歯科グループのインプラントのページをご覧ください。

よくある質問

オールオン6とオールオン4はどちらが優れていますか?

一概にどちらが優れているとは言えません。オールオン6は力を分散しやすく、オールオン4は少ない本数で骨造成を避けられる場合があります。骨の状態や噛む力などを検査して、適した方法を判断します。

骨が少なくてもオールオン6はできますか?

必要な骨の量は個人差があり、検査結果をもとに歯科医師が判断します。骨が足りない場合は骨造成を検討しますが、患者さんの負担や治療期間が増えます[2]。斜めに埋めるオールオン4などの方法と比べて検討します。

治療にはどのくらいの期間がかかりますか?

骨の強さやインプラントの種類、骨造成の有無などで異なります[2][3]。検査のうえで、おおよその期間をご説明します。

オールオン6は保険が使えますか?

通常のインプラント治療は健康保険が適用されない自由診療です[2]。費用は埋入本数や人工歯の素材によって変わるため、初回相談(0円)でお見積もりをご確認ください。

治療後はどのくらいの頻度で通院が必要ですか?

定期メンテナンスは、口の中の状態によりますが、一般的に3か月から半年に1回とされています[4]。

参考情報

  1. 公益社団法人 日本口腔インプラント学会「インプラントのメリット・デメリット」
  2. 公益社団法人 日本口腔インプラント学会「よくあるご質問」
  3. 公益社団法人 日本口腔インプラント学会「相談から治療の流れ」
  4. 公益社団法人 日本口腔インプラント学会「インプラントのお手入れ」
  5. 公益社団法人 日本口腔インプラント学会「インプラントの費用は?」