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裏側矯正はおすすめしない?向いていないケースと代替案を紹介

Braces on the model of the lower human teeth

近年、矯正治療の中で「見た目を気にせず治療できる」と注目を集めている裏側矯正。歯の裏側に装置を取り付けるため、表面からはほとんど見えず、見た目を気にする方にとって魅力的に思えるかもしれません。しかし、実際に治療を始めると、予期しないデメリットや不便さを感じる人も少なくありません。

この記事では、裏側矯正が「おすすめしない」と言われる理由、さらにそれに向いていないケースや、代わりに検討したい他の矯正方法について詳しく解説します。

裏側矯正とは?基本的な特徴をおさらい

裏側矯正(リンガル矯正)とは、歯の裏側に矯正装置を取り付ける治療法です。歯の表面に装置を取り付ける一般的な表側矯正とは異なり、外見上ほとんど目立たないことが大きな特徴です。その一方で、高額な費用がかかることや、歯磨きが困難になるなど、さまざまな課題もあるため、治療に踏み切る前に十分な情報収集が不可欠です。

歯の裏側に装置をつけるがゆえに発音や舌の動きに影響が出ることも珍しくありません。見た目を気にする人にとってはメリットが大きいですが、こうしたデメリットを受け入れる覚悟が求められます。ここでは、裏側矯正の主な特徴を一覧でまとめてみます。

項目 特徴
装置の位置 歯の裏側
見た目 ほとんど目立たない
費用 高額になりやすい(約90万円~140万円)
治療期間 やや長め(約1.5~3年)
ケアの難しさ 歯磨きやケアが複雑

裏側矯正をおすすめしないと言われる理由

裏側矯正に興味を持っている人の中には、実際の治療体験談や「裏側矯正はおすすめしない」と記載されている記事や口コミを目にしたという方も多いのではないでしょうか。ここでは、なぜ「おすすめしない」と言われてしまうのか、具体的な理由をいくつか取り上げます。

費用が高額になりがち

裏側矯正は、表側矯正に比べて費用が高くなる傾向があります。装置の製作や調整には高度な技術が求められ、治療費は90万~140万円ほどかかると言われています。矯正治療は長期的な投資であるため、予算オーバーが続くと、通院の負担が大きくなりがちです。そのため、高額な費用面で挫折するケースもあります。

装置による強い違和感

歯の裏側に矯正装置が取り付けられることで、舌が装置に当たりやすくなります。その結果、発音がしづらい、舌が傷つきやすいなどの不快感が生じることがあります。特に仕事や日常生活で会話の機会が多い方にとっては、最初はかなりのストレスとなることが予想されます。慣れるまでに時間がかかるため、途中で挫折してしまう人も少なくありません。

食事や口腔ケアの制限が増える

裏側矯正は装置が裏側にあるため、食べ物が装置に引っかかりやすくなるデメリットがあります。さらに、食後の歯磨きやフロスが難しくなり、虫歯のリスクが高まる可能性もあります。矯正装置の内側に食べかすが残りやすく、ケアを怠ると口腔トラブルを引き起こす可能性があります。日々のケアにかかる時間や手間を想定しておかないと、治療中に大きなストレスがたまるでしょう。

治療期間が長引く可能性

裏側矯正は表側矯正と比べて装置の調整が難しく、歯の動きを細かくコントロールしにくいため、治療期間が長引くことが多いです。「見た目に配慮できる代わりに、治療が終わるまで時間がかかってしまう」という側面は、忙しい現代人にとって大きなハードルとなることがあります。

矯正専門医が少ない、技術にばらつきがある

裏側矯正は表側矯正よりも高度な技術が求められ、十分な経験と知識を持った歯科医師が限られています。そのため、医院によっては対応できない場合や、表側矯正よりも医師の技術差が顕著に表れることがあります。治療中にトラブルが発生した場合、適切な処置がされないと、治療が長期化する可能性があります

時間と手間がかかり、通院頻度が増える

裏側矯正は装置の微調整が難しく、頻繁に歯科医院に通院する必要が出てきます。表側矯正と比べ、通院ごとの調整に時間がかかり、施術回数が増えることがあります。忙しい社会人や学生にとって、頻繁な通院スケジュールは大きな負担となり、計画的に治療を進めないとモチベーションを維持するのが難しくなります

裏側矯正が向いていないケース

裏側矯正は「歯並びをキレイにしたいが、装置は目立たせたくない」という方に注目されていますが、実は誰にでも適しているわけではありません。以下のようなケースでは、裏側矯正を避けた方が良い場合があります。

  • しゃべる機会が非常に多い仕事や生活環境の方(接客業や講師など)
  • 強い咬み合わせのズレなど、複雑な矯正が必要な方
  • 痛みに弱く、装置の違和感に耐えられない可能性がある方
  • 忙しくてこまめに歯科医院へ通院する時間が取りにくい方
  • 矯正費用の予算が限られている方

こうした状況に該当する場合、裏側矯正ではなく他の矯正方法を検討するのも一つの選択肢です。実際の歯並びやライフスタイルを踏まえながら、歯科医師と相談して最適な矯正法を見つけましょう。

裏側矯正以外の代替案

裏側矯正を選ばなくても、歯並びを整える方法は他にもあります。ここでは、近年人気を集めているマウスピース矯正や、従来からある表側矯正について紹介します。

マウスピース矯正

マウスピース矯正(インビザラインなど)は、透明なマウスピースを一定期間ごとに交換しながら歯を動かしていく矯正方法です。透明なマウスピースを使用するため目立ちにくく、取り外しが可能で食事や歯磨きがしやすいという特徴があります。ただし、自己管理が必須で、装着時間が不足していると効果が十分に得られません。「食事の時に外せて手軽に口腔ケアもできる」一方、計画通りに装着を続ける自己管理能力が求められるため、注意が必要です。

表側矯正

表側矯正は最も一般的な矯正方法です。歯の表面にブラケットを取り付け、ワイヤーで歯を少しずつ動かします。最近では、透明や白いブラケットも登場し、目立たない選択肢が増えました。難易度の高い歯の移動にも対応しやすく、比較的多くの歯科医院で治療が受けられるという強みがあります。費用面でも裏側矯正より安く抑えられることが多いため、コストを重視する人にとって有力な選択肢となります。

以下に、おもな矯正方法の比較をまとめてみました。

矯正方法 見た目 取り外し 費用目安 特徴
裏側矯正 ほぼ見えない 不可 約90~140万円 装置が舌側にあるため違和感は強め
マウスピース矯正 ほぼ見えない 約60~100万円 自己管理が重要で、軽度~中度の症例向き
表側矯正 やや目立つ 不可 約50~90万円 症例に幅広く対応でき、多くの医院で実施可能

矯正歯科選びのポイント

矯正治療は一度始めると途中で方法を変更するのが難しく、費用面でも大きな負担がかかります。裏側矯正に限らず、自分にぴったりの治療法を見つけるために、歯科医院選びのポイントを押さえておきましょう。

カウンセリングを丁寧に受ける

最初のカウンセリングで、不明点をしっかりと質問できるかどうかは非常に大切です。医師がこちらの要望や生活スタイルを丁寧に聞き取ってくれるかどうか、医院の姿勢も、そこから見えてきます。疑問点をすべて解消し、納得した上で治療をスタートさせましょう。

治療実績や症例数を確認する

矯正治療は医師の技術力や経験が結果を左右します。裏側矯正を検討しているなら、裏側矯正の症例数が豊富な医院を選ぶことが最適です。表側矯正やマウスピース矯正も視野に入れる場合は、それぞれの矯正方法の実績をチェックしておくと安心できます。

複数の医院で見積もりを取る

費用や治療計画は医院によって異なります。1ヶ所だけで決めず、複数の医院でカウンセリングを受け、見積もりを比較することが重要です。「治療費にメンテナンスやリテーナー代が含まれるか」など、細かい点も確認し、総額でどのくらい費用がかかるのかを把握しましょう。

実際にスタッフの対応を見てみる

長期的な治療になるからこそ、歯科医師だけでなくスタッフとの相性も重要です。受付や歯科衛生士をはじめ、スタッフの対応が丁寧で、質問や要望を気軽に伝えられる環境かどうかも確認しましょう。リラックスできる雰囲気かどうかも、治療を継続するために大切な要素です

まとめ

裏側矯正は見た目を気にせずに歯並びを整えられる方法として人気が高まっていますが、高額な費用や違和感、通院の手間など、デメリットも小さくありません。特に費用面や生活への影響を軽視すると、治療開始後に後悔することがあるため、注意が必要です。一方で、マウスピース矯正や表側矯正など、他にも多くの選択肢があり、自分の歯並びやライフスタイルに合った治療法を選ぶことが重要です。

日本歯科グループのクリニックでは、豊富な治療実績と先端の技術力を活かし、患者さまの希望に沿ったオーダーメイドのマウスピース矯正を提供しています。専門スタッフのチーム医療と充実したサポート体制で、術前の疑問や不安をしっかりと解消しながら、安全・安心の治療を目指します。まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修

今本院長

日本歯科札幌 院長 今本 芳彦

北海道出身。
卒後、自由診療専門のクリニックで研鑽を積む。
10年間、自由診療専門のクリニックで院長として活躍。
北海道でトップクラスのインプラント実績を誇る。
他にもマウスピース矯正、審美治療を得意とする。

この記事の監修

日本歯科静岡 院長 戸田 紀章

静岡県出身。
卒後、埼玉医科大学口腔外科で研鑽を積む。
その後、静岡歯科で10年間研鑽を積んだ後、日本歯科静岡の院長に就任。
静岡県トップクラスのインプラント治療実績を持つ。
審美治療やマウスピース矯正も得意とする。

この記事の監修

早川理事長

日本歯科グループ 代表 早川 好昭

東京都出身。
静岡県で静岡歯科を開業。
高度先進歯科医療クリニックとして日本歯科グループを開設。
同グループとして静岡歯科、日本歯科札幌、日本歯科静岡、日本歯科名古屋などがある。
日本歯科グループの代表として全てのクリニックを統括。

この記事の監修

稲津副院長

日本歯科名古屋 院長 稲津 由美子

大手歯科グループの院長として長年活躍。
その後静岡歯科の副院長として8年間研鑽を積み、日本歯科名古屋の院長に就任。
女性歯科医師として全国でトップクラスのインプラント実績を持つ。
マウスピース矯正と審美治療を得意とする。