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歯を失う前に!「歯がグラグラする」原因と自分でできる対処法

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いつもの歯磨き中に歯がグラグラする感覚に気づいたら、多くの方が不安を感じるでしょう。この症状は歯の健康に関する重要な警告サインかもしれません。本記事では歯のグラつきの原因から自宅でできる対処法、そして専門的な治療オプションまで詳しく解説します。早期発見と適切な対応で、大切な歯を守るための情報をお届けします。

歯がグラグラする原因とは?

歯がグラグラする状態は、単なる一時的な症状ではなく、多くの場合、進行している口腔内のトラブルのサインです。原因を理解することが、適切な対処の第一歩となります。

歯周病による歯のグラつき

歯周病は歯のグラつきの最も一般的な原因であり、細菌感染によって歯を支える組織が徐々に破壊されていく病気です。初期段階では気づきにくいですが、次第に以下の症状が現れます

  • 歯茎からの出血(特に歯磨き時)
  • 歯茎の腫れや赤み
  • 口臭の悪化
  • 歯と歯茎の間の隙間(ポケット)の拡大
  • 歯茎の後退

歯周病が進行すると、歯を支える歯槽骨が溶けていき、歯の支えが失われることでグラグラと動くようになります。特に40代以降の成人に多く見られる症状で、放置すると最終的には歯が抜け落ちる原因となります。

咬合性外傷(噛み合わせの問題)

噛み合わせのバランスが崩れると、特定の歯に過剰な力がかかることがあります。このような状態が続くと、歯を支える組織に負担がかかり、次第に歯がグラグラしてくることがあります。

噛み合わせの問題は、歯ぎしりや食いしばりなどの習慣によって悪化することが多く、就寝中に無意識に行われていることもあります。朝起きた時の顎の疲労感や頭痛がある場合は、夜間の歯ぎしりを疑ってみる必要があります。

外傷による歯のグラつき

転倒や事故などで顔面に強い衝撃を受けた場合、歯が一時的にグラグラすることがあります。外傷直後は出血を伴うこともありますが、場合によっては時間が経ってから歯のグラつきが生じることもあります。

  • スポーツ中の事故
  • 転倒による顔面への衝撃
  • 交通事故
  • 喧嘩や暴力

外傷による歯のグラつきは、歯の神経や血管にもダメージを与えている可能性があるため、早急な歯科受診が必要です。

歯根破折

歯の根っこ(歯根)に亀裂や破折が生じると、歯全体がグラつくことがあります。特に神経を取った歯や大きな詰め物をしている歯は、構造的に弱くなっているため破折のリスクが高くなります。

歯根破折は肉眼では確認しづらく、レントゲン検査でも発見が難しいケースがあります。噛むと痛みを感じたり、特定の方向からの力に敏感になったりする症状が現れることがあります。

加齢による変化

年齢を重ねるにつれて、骨密度の低下や長年の咬合負担によって、歯を支える力が自然と弱まることがあります。これは病的な状態ではなく、加齢に伴う生理的な変化の一つと考えられますが、適切なケアを怠ると歯の喪失につながるリスクが高まります。

その他の原因

上記以外にも、以下のような原因で歯がグラグラすることがあります

  • 被せ物や差し歯の接着剤の劣化
  • 歯の発育異常
  • 全身疾患(骨粗しょう症、糖尿病など)
  • 栄養不足(特にカルシウム、ビタミンDなど)
  • ホルモンバランスの変化(妊娠中など)

専門家による歯のグラつき治療

自己ケアだけでは歯のグラつきを根本的に解決することは難しいため、専門家による適切な治療が必要です。原因によって治療法は異なります。

歯周病治療

歯周病が原因の場合は、まず歯石や歯垢を徹底的に除去するスケーリング・ルートプレーニングから始まります。重症度に応じて以下の治療が行われます

治療法 内容 適応症例
スケーリング・ルートプレーニング 歯の表面や歯根面の歯石・プラーク除去と表面平滑化 軽度~中等度の歯周病
歯周ポケット掻爬術 歯と歯茎の間の炎症組織を取り除く処置 中等度の歯周病
フラップ手術 歯茎を切開して歯根面の徹底的な清掃を行う手術 重度の歯周病
再生療法 特殊な材料を用いて失われた骨や歯周組織の再生を促す治療 骨欠損を伴う重度の歯周病

歯周病治療は一度で完了するものではなく、定期的なメンテナンスを継続することが再発防止に重要です。

咬合調整

噛み合わせの問題が原因の場合、歯の表面を少し削って調整する「咬合調整」が行われます。これにより、特定の歯に過剰な力がかからないようにバランスを整えます。

また、歯ぎしりや食いしばりの習慣がある場合は、専用のマウスピースを作製して就寝時に装着することで、歯への負担を軽減します。

固定処置(スプリント)

グラグラした歯を安定させるために、周囲の健康な歯と連結して固定する処置が行われることがあります。この処置は「スプリント」と呼ばれ、一時的なものから半永久的なものまで、症状や目的によって選択されます

  • 暫間固定:ワイヤーやレジン材料を用いた一時的な固定
  • 永久固定:金属やファイバーを用いた長期的な固定
  • 連結冠:複数の歯を被せ物で連結して安定させる方法

固定処置は歯の動揺を抑え、咀嚼機能を回復させる効果がありますが、清掃性が低下するデメリットもあるため、より丁寧な口腔ケアが必要になります。

外傷や歯根破折への対応

外傷による歯のグラつきの場合、状況に応じて以下の治療が検討されます

  • 経過観察(軽度の場合、自然に安定することもある)
  • 一時的な固定
  • 根管治療(神経に影響がある場合)
  • 抜歯と人工歯による補綴(修復不可能な場合)

歯根破折の場合は、破折の程度や位置によって治療方針が大きく異なります。垂直的な破折など修復が難しい場合は抜歯となることもあります。

歯がグラグラする状態を放置するとどうなる?

歯のグラつきを放置すると、症状は徐々に悪化し、最終的には歯の喪失につながる可能性が高くなります。そこで、放置によって起こりうるリスクについて見ていきましょう。

口腔内の問題

歯を失うと、隣接する歯が移動したり傾いたりして、噛み合わせのバランスが崩れることがあります。これにより、さらに多くの歯に負担がかかり、連鎖的に歯の問題が広がる可能性があります

  • 咀嚼機能の低下(食べ物を十分に噛めない)
  • 発音障害
  • 見た目の美しさの低下
  • 残存歯への過度な負担
  • 顎関節症の発症リスク増加

このように、歯のグラつきは単に口腔内の問題にとどまらず、全身の健康にも影響を及ぼす可能性があるため、早期の対応が重要です。

歯のグラつき予防のためのポイント

歯がグラグラする状態を予防するためには、日常的なケアが欠かせません。以下のポイントを意識して実践しましょう。

日常的な口腔ケア

  • 1日2回以上の丁寧な歯磨き
  • デンタルフロスや歯間ブラシの使用
  • 定期的な歯科検診(最低でも半年に1回)
  • プロフェッショナルクリーニングの定期的な受診

特に歯と歯茎の境目は歯周病の原因となる細菌が溜まりやすいため、この部分を意識して清掃することが予防につながります。電動歯ブラシの使用も効果的で、手磨きよりも効率よくプラークを除去できることが研究で示されています。

生活習慣の見直し

  • 禁煙(喫煙は歯周病のリスクを大幅に高める)
  • 適度な運動(血行促進、免疫力向上)
  • ストレス管理(過度のストレスは免疫力低下につながる)
  • 十分な睡眠

特に喫煙は歯周病の進行を加速させる大きな要因であり、禁煙することで口腔内環境が改善される可能性が高まります。

バランスの良い食生活

口腔内の健康を維持するためには、適切な栄養素の摂取が不可欠です。特に次の点に注意しましょう

  • カルシウムやビタミンDを十分に摂取する
  • 糖分の過剰摂取を避ける
  • 野菜や果物を積極的に取り入れる
  • よく噛んで食べる習慣をつける

噛み応えのある食品を意識的に取り入れることで、顎の筋肉や歯周組織が鍛えられ、歯の支持力が向上します。ただし、既にグラつきがある歯に過度の負担をかけないよう注意が必要です

まとめ

歯がグラグラする症状は早めに対処することが大切です。主な原因は歯周病や噛み合わせの問題、外傷などで、適切な治療とケアで改善できます。

自宅でできる対処法には、正しい歯磨きやバランスの良い食生活、ナイトガードの使用などがありますが、専門家による診断と治療が最も重要です。

歯がグラついたら、自己判断せず早めに歯科医院を受診しましょう。適切な治療で歯の喪失を防ぎ、健康な口腔環境を維持できます。

日本歯科グループのクリニックでは、豊富な治療実績と先端の技術力を活かし、患者さまの希望に沿ったオーダーメイドのインプラント治療を提供しています。専門スタッフのチーム医療と充実したサポート体制で、術前の疑問や不安をしっかりと解消しながら、安全・安心の治療を目指します。まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修

今本院長

日本歯科札幌 院長 今本 芳彦

北海道出身。
卒後、自由診療専門のクリニックで研鑽を積む。
10年間、自由診療専門のクリニックで院長として活躍。
北海道でトップクラスのインプラント実績を誇る。
他にもマウスピース矯正、審美治療を得意とする。

この記事の監修

日本歯科静岡 院長 戸田 紀章

静岡県出身。
卒後、埼玉医科大学口腔外科で研鑽を積む。
その後、静岡歯科で10年間研鑽を積んだ後、日本歯科静岡の院長に就任。
静岡県トップクラスのインプラント治療実績を持つ。
審美治療やマウスピース矯正も得意とする。

この記事の監修

早川理事長

日本歯科グループ 代表 早川 好昭

東京都出身。
静岡県で静岡歯科を開業。
高度先進歯科医療クリニックとして日本歯科グループを開設。
同グループとして静岡歯科、日本歯科札幌、日本歯科静岡、日本歯科名古屋などがある。
日本歯科グループの代表として全てのクリニックを統括。

この記事の監修

稲津副院長

日本歯科名古屋 院長 稲津 由美子

大手歯科グループの院長として長年活躍。
その後静岡歯科の副院長として8年間研鑽を積み、日本歯科名古屋の院長に就任。
女性歯科医師として全国でトップクラスのインプラント実績を持つ。
マウスピース矯正と審美治療を得意とする。