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ストローマンインプラントの価格が気になる!高額な理由と価値を検証

Dental care costs

歯を失った際の治療選択肢として注目されるインプラント。世界的に高い評価を受けるストローマン社のインプラントは品質の高さで知られる一方、その費用に不安を感じる方も多いでしょう。この記事では、ストローマンインプラントの具体的な料金相場から高額になる理由、そして支払った費用に見合う価値があるのかを徹底検証します。信頼性の高い治療を適正価格で受けるための参考にしてください。

ストローマンインプラントとは?

インプラント治療を検討する際、様々なメーカーの中からどれを選ぶべきか迷われる方も多いでしょう。まずはストローマンインプラントの基本情報から見ていきましょう。

ストローマン社の概要と特徴

ストローマン(Straumann)社は、1954年にスイスで設立された歴史あるインプラントメーカーです。世界80カ国以上で使用されており、グローバル市場において約25%のシェアを持つ業界最大手の一つとして知られています。歯科インプラント分野における先駆的な研究開発と革新性により、世界中の歯科医師から高い信頼を得ている一流ブランドといえるでしょう。

特に注目すべきは、チタン合金の研究開発に力を入れており、独自のSLAやSLActive表面処理技術を確立している点です。これにより骨との結合速度や強度が向上し、治療の成功率を高めています。

ストローマンインプラントのシステム

ストローマン社のインプラントシステムには、主に「ボーンレベルインプラント」と「ティッシュレベルインプラント」の2種類があります。ボーンレベルは審美性に優れ前歯部に、ティッシュレベルは清掃性に優れ奥歯部に適しているとされています。

また、直径や長さも患者さんの骨の状態や歯の欠損部位に合わせて複数のサイズから選択可能です。これにより、患者さん一人ひとりに最適なインプラント治療を行うことができます。

なぜストローマンインプラントは高額なのか?

ストローマンインプラントは他社製品と比較しても高額な傾向にあります。なぜこのような価格設定になっているのか、その理由を詳しく見ていきましょう。

高品質な素材と製造技術

ストローマンインプラントの高額な理由の一つは、使用される素材の品質と製造技術にあります。純度の高いチタンやチタン合金を使用し、精密な工作機械による加工と厳格な品質管理体制が整えられています。

特にインプラント表面の処理技術は骨との結合(オッセオインテグレーション)に大きく影響します。ストローマン社独自のSLActive表面処理技術は、従来の表面処理に比べて骨との結合が約40%早まるというデータも発表されており、この技術力が価格に反映されています。

研究開発への投資

ストローマン社は年間売上の約5%を研究開発に投資していると言われています。長期的な臨床研究や新素材・新技術の開発には莫大な費用がかかりますが、これらの投資が製品の信頼性向上につながっています。

例えば、インプラントの安定性を数値化する「ISQ値」の測定システムなど、科学的根拠に基づいた評価法の開発も行われており、治療の精度向上に貢献しています。こうした研究開発費が製品価格に上乗せされる形となっています。

長期保証システム

多くの歯科医院では、ストローマンインプラントに対して10年以上の長期保証を設けています。これは製品自体の品質に対する自信の表れであると同時に、万が一の際のサポート体制も整えられていることを意味します。

この保証システムの運営には費用がかかりますが、患者にとっては長期的な安心感につながる重要な要素です。保証内容は医院によって異なるため、どのような条件でどこまでが保証されるのかを事前に確認しておくことをおすすめします。

専門的な技術と設備

ストローマンインプラントを扱う医院では、高度な専門知識を持つ歯科医師による治療が行われます。また、安全かつ確実な治療のためにCT機器や専用オペ室、場合によっては院内技工設備なども完備しています。

こうした専門的な人材育成や最新設備の導入・維持にはコストがかかりますが、それらは質の高い医療を提供するために不可欠な要素です。結果として、それらのコストも治療費に反映されることになります。

ストローマンインプラントの価値は高額費用に見合うか?

高額なストローマンインプラントですが、本当にその価格に見合う価値があるのでしょうか。ここでは長期的な視点から考えてみましょう。

長期的な成功率と耐久性

ストローマンインプラントの最大の強みは、長期にわたる高い成功率です。スイスのベルン大学で行われた臨床研究によると、511本のインプラントの10年後の生存率は98.8%と報告されており、適切なメンテナンスを行えば20年以上使用できるケースも少なくありません。この耐久性を考慮すると、長期的な視点では費用対効果が高いと言えるでしょう。

例えば、ブリッジや部分入れ歯といった他の治療法は5〜10年程度での作り直しが必要になることが多く、長い目で見ると総費用が高くなる可能性があります。一方、インプラントは一度成功すれば長期間使用できるため、生涯コストを考えると必ずしも高額とは言えない側面があります。

QOL(生活の質)の向上

インプラント治療の大きなメリットは、天然歯に近い感覚で食事や会話を楽しめる点です。ストローマンインプラントはその中でも特に安定性と審美性に優れており、患者満足度が高いことが知られています。

食事の制限がなくなることでバランスの良い栄養摂取が可能になり、会話や笑顔に自信が持てるようになることで社会生活の質も向上します。こうした目に見えない「生活の質の向上」という価値も、費用を考える上で重要な要素と言えるでしょう。

他社製品との比較

インプラント市場にはストローマン以外にも多くのメーカーが存在します。代表的なメーカーとの価格・特徴比較は以下の通りです。

メーカー 価格帯(1本あたり) 特徴
ストローマン(スイス) 28万円~47万円 世界シェアトップクラス、長期実績あり、臨床データ豊富
ノーベルバイオケア(スウェーデン) 25万円~45万円 インプラントの創始者、審美性に優れる
アストラテック(スウェーデン) 25万円~40万円 軟組織(歯肉)との親和性が高い
京セラ(日本) 20万円~40万円 国産、純チタン製で金属アレルギーリスク低減

ストローマンは他社製品と比較してもやや高めの価格設定ですが、その分臨床データが豊富で長期実績があります。価格だけでなく、自分の症例に適したシステムを選ぶことが重要です。

ストローマンインプラント治療の費用負担を軽減する方法

高額なインプラント治療ですが、負担を少しでも軽減する方法があります。ここでは活用できる制度や支払い方法について解説します。

医療費控除の活用

インプラント治療は自由診療(保険適用外)ですが、医療費控除の対象となります。これは年間の医療費総額が10万円(または所得の5%のいずれか低い方)を超えた場合、確定申告をすることで所得税の一部が還付される制度です。

例えば、年収500万円の方がインプラント治療で40万円支払った場合、約9万円程度の税金還付を受けられる可能性があります。治療費の領収書は必ず保管しておき、翌年の確定申告時に申請しましょう。

分割払いやデンタルローンの利用

多くの歯科医院では、一括払いだけでなく分割払いやデンタルローンの利用が可能です。特にデンタルローンは医療費専用のローンで、通常のクレジットカードより金利が低く設定されていることが多いため、まとまった資金がない場合に活用する価値があります。

例えば、40万円の治療費を36回払いにすると、月々約12,000円程度の支払いとなり、負担感を軽減できます。ただし、医院によって提携している金融機関や条件が異なるため、事前に確認しておくことをおすすめします。

複数の歯科医院での相見積もり

インプラント治療は自由診療のため、同じストローマン製品でも歯科医院によって価格設定が異なります。2〜3件の歯科医院で相見積もりを取ることで、適正価格を把握することができます。

ただし、価格だけで判断するのではなく、医師の経験や実績、設備、アフターケアの内容なども含めて総合的に評価することが重要です。安さだけを追求して治療の質が低下しては本末転倒になってしまいます。

ストローマンインプラントが特におすすめな人

ストローマンインプラントは誰にでもおすすめというわけではありません。特に向いている方の特徴を紹介します。

長期的な安定性を重視する方

長期にわたって安定した噛み心地と審美性を求める方には、ストローマンインプラントが特におすすめです。豊富な臨床データに裏付けられた高い成功率と耐久性は、「一度きちんと治療して長く使いたい」という方のニーズに応えます

特に若い世代の方や、これから何十年も使用することを考えると、初期投資は高くても長期的な信頼性を重視した選択が結果的には満足度が高くなる可能性があります。

骨の状態が良くない方

年齢や歯を失ってからの期間によっては、顎の骨が薄くなったり、もろくなったりしていることがあります。ストローマンインプラントは独自の表面処理技術により、骨との結合力が強化されているため、骨の状態があまり良くない方でも成功率が高い傾向にあります。

もちろん、症例によっては骨造成などの追加処置が必要になることもありますが、骨との結合までの期間が短縮できれば、治療期間全体の短縮にもつながります。

審美性を重視する方

前歯など見た目が気になる部位のインプラント治療では、特に審美性が重要です。ストローマンインプラントは、アバットメント(連結部品)の種類が豊富で、さまざまな症例に対応できるため、自然な見た目を実現しやすいという特徴があります。

また、インプラント周囲の歯肉の状態を長期的に維持しやすい設計となっているため、年月が経っても審美性が損なわれにくいというメリットもあります。

まとめ

ストローマンインプラントの価格は決して安価ではありませんが、その背景には高品質な素材、厳格な製造工程、長年の研究開発、そして充実した保証システムがあります。1本あたり30万円前後という費用は初期投資としては高額ですが、長期的な耐久性や快適性を考慮すると、その価値は十分にあると言えるでしょう。

インプラント治療を検討する際は、単に価格だけで判断するのではなく、医師の技術力や経験、アフターケアの内容も含めて総合的に評価することが重要です。また、医療費控除や分割払いなどの制度を上手に活用すれば、経済的負担を軽減することも可能です。

歯は一生使う大切な器官です。インプラントでお悩みの場合、長期的な視点で自分に合った選択をされることをおすすめします。価格以上の価値を見出せる治療こそが、真に費用対効果の高い選択と言えるのではないでしょうか。

日本歯科グループのクリニックでは、豊富な治療実績と先端の技術力を活かし、患者さまの希望に沿ったオーダーメイドのインプラント治療を提供しています。専門スタッフのチーム医療と充実したサポート体制で、術前の疑問や不安をしっかりと解消しながら、安全・安心の治療を目指します。まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修

今本院長

日本歯科札幌 院長 今本 芳彦

北海道出身。
卒後、自由診療専門のクリニックで研鑽を積む。
10年間、自由診療専門のクリニックで院長として活躍。
北海道でトップクラスのインプラント実績を誇る。
他にもマウスピース矯正、審美治療を得意とする。

この記事の監修

日本歯科静岡 院長 戸田 紀章

静岡県出身。
卒後、埼玉医科大学口腔外科で研鑽を積む。
その後、静岡歯科で10年間研鑽を積んだ後、日本歯科静岡の院長に就任。
静岡県トップクラスのインプラント治療実績を持つ。
審美治療やマウスピース矯正も得意とする。

この記事の監修

早川理事長

日本歯科グループ 代表 早川 好昭

東京都出身。
静岡県で静岡歯科を開業。
高度先進歯科医療クリニックとして日本歯科グループを開設。
同グループとして静岡歯科、日本歯科札幌、日本歯科静岡、日本歯科名古屋などがある。
日本歯科グループの代表として全てのクリニックを統括。

この記事の監修

稲津副院長

日本歯科名古屋 院長 稲津 由美子

大手歯科グループの院長として長年活躍。
その後静岡歯科の副院長として8年間研鑽を積み、日本歯科名古屋の院長に就任。
女性歯科医師として全国でトップクラスのインプラント実績を持つ。
マウスピース矯正と審美治療を得意とする。