高校生の歯の矯正の値段はいくら?学生向けプランの費用を解説
高校生になると、あごの成長がほぼ完了し、歯並びも大人とほぼ同じ状態になります。そのため、大人の矯正治療と同じ内容・費用で治療をすることが一般的です。一方で、「学生向けの費用プラン」や「親御さんのサポート」などが受けられる場合もあります。この記事では、高校生の矯正治療にかかる費用相場や、学生特有のメリットを詳しくご紹介します。早めに矯正を始めることで、より自信に満ちた笑顔で高校生活を送れるようになります。
高校生の矯正治療にかかる値段について
高校生の矯正治療費用は、治療方法や歯並びの状態によって大きく異なります。年齢的な特徴と費用面の特性について詳しく見ていきましょう。
高校生の矯正は大人と同じ治療が基本
高校生の歯科矯正は、中学生と同様に、永久歯が生えそろった時期に矯正治療を始めるのが一般的です。永久歯への生え変わりが完了し、あごの成長がほぼ完了している年齢なので、成人矯正と同等の治療内容を受けられることが多いのです。
なお、矯正開始の適切な時期には個人差があり、早い人は中学生の時点で治療を始める場合もあります。重要なのは、歯科医師の診断を受けて、最適なタイミングで矯正をスタートすることです。
高校生ならではの学生向けプランも存在
歯科矯正は自由診療のため、費用が高額になる傾向があります。しかし、クリニックによっては学生向けプランや割引制度を導入しているケースもあります。矯正費用が大人と同じくらいかかるとしても、下記のようなサポートを受けられることがあります。
- 学生割引が適用された矯正費用
- 分割払い・ローン制度の特別金利
- 保護者同伴時の相談料割引
こうした制度を活用できれば、家計への負担を軽減しながら矯正治療を受けられます。検討中のクリニックがあれば、学生向けプランの有無を確認してみることをおすすめします。
様々なワイヤー矯正の値段は?
ワイヤー矯正は歴史ある治療法で、多くのクリニックで提供されています。歯に装置を取り付けてワイヤーで調整するという一般的なイメージがあるでしょう。ワイヤー矯正には、以下の3つのタイプがあります。
ワイヤー矯正の種類 | 特徴 | 費用相場 |
---|---|---|
表側矯正 | 歯の表側にブラケットを装着。目立ちやすいが自由度が高く幅広い症例に対応 | 約30万円〜130万円 |
裏側矯正 | 歯の裏側にブラケットを装着。表から見えにくいが高額になりやすい | 約40万円〜170万円 |
ハーフリンガル矯正 | 上あごのみ裏側矯正、下あごは表側矯正。目立ちにくさと費用のバランスがとりやすい | 約35万円〜150万円 |
表側矯正の特徴
表側矯正は歯の外側にブラケットを取り付け、そこにワイヤーを通して歯を動かす方法です。最も一般的な矯正法で、幅広い症例に対応できるメリットがありますが、装置が見えることが気になる方もいらっしゃいます。最近は目立ちにくいセラミックやプラスチック製のブラケットも登場し、審美性を高めたタイプも選択可能です。ただし、材質を変えると費用がかさむことがあるため、予算との兼ね合いが重要になります。
裏側矯正の特徴
裏側矯正は、ブラケットを歯の裏面に装着するので、正面からは見えないため、審美性に優れています。矯正中でも自然な笑顔を保ちたい方に最適です。ただし、表側矯正と比べると費用が高額になりやすく、専門技術を持つ矯正歯科医による治療が必要です。食事の際に舌に違和感を感じることがあり、歯の動かせる範囲が制限されるケースもあります。
ハーフリンガル矯正の特徴
ハーフリンガル矯正は、上あごを裏側から、下あごを表側から矯正します。人から見える上の歯は裏側に装置をつけるため、人目につきにくく審美性が高いのが大きな利点です。また、下の歯は表側なので調整が比較的スムーズに進めやすく、費用の負担も裏側矯正のみより抑えられます。費用と見た目のバランスに優れた矯正方法です。
透明で快適なマウスピース矯正の値段は?
近年人気が高まっているマウスピース矯正は、透明性と取り外しやすさが特徴の矯正方法です。高校生のライフスタイルに合った特徴と費用面について解説します。
マウスピース矯正の特徴とメリット
マウスピース矯正は、透明な樹脂製の装置を定期的に交換しながら歯を少しずつ理想の位置へ導く治療法です。装置が透明で目立たず、取り外しが自由にできることから口腔内を清潔に保ちやすいのが特徴です。食事や部活動の際に取り外せるため、高校生の生活スタイルに最適です。
マウスピース矯正の費用相場
マウスピース矯正の費用は、全体矯正で60万〜100万円、部分矯正では10万〜60万円が一般的な価格帯です。歯列の状態が軽度であれば部分矯正が適用され、比較的安価で短期間の矯正が可能なケースもあります。ただし、適用可能かどうかは歯並びの状態によって異なるため、必ずクリニックでカウンセリングを受けて確認しましょう。見た目を気にせず矯正したい高校生に人気の方法です。
高校生の時期に矯正を始めるメリット
高校生の時期は矯正治療を始めるのに適した時期といえます。この時期に矯正を始めることで得られる具体的なメリットを3つご紹介します。
1. 矯正期間が短縮しやすい
高校生はあごの成長がほぼ完了しつつも、新陳代謝が盛んな時期です。歯を動かすスピードが比較的早いため、矯正期間が大人より短く済むことが期待できます。大学進学や就職前に歯並びを整えたいという方は、早めの相談がおすすめです。
2. 虫歯や歯周病リスクを減らせる
高校生は活発に活動する時期ですが、歯が重なり合っていると磨き残しが増え、虫歯や歯周病リスクが高まります。矯正によって歯列が整うと、歯ブラシが隅々まで届きやすくなり、口腔衛生が向上します。将来にわたり綺麗な口内環境を保ちやすくなるので、歯の健康を長期的に維持しやすくなります。
3. 見た目・噛み合わせの悩みを早期解消できる
歯並びが悪いと、笑顔に自信を持てなかったり、噛み合わせの不調から頭痛や肩こりなどを招く可能性も指摘されています。高校生の時期に矯正を始めれば、見た目の悩みや噛み合わせに関連する不快感を早期に解消できます。若いうちから快適な生活を送れるのは、大きな強みです。
矯正治療における費用サポート制度
矯正治療の費用負担を軽減できる様々な制度が存在します。保険適用や医療費控除など、活用できる可能性のある制度について確認していきましょう。
保険適用になるケースは限定的
高校生でも、大人でも、通常の矯正治療は自由診療のため保険が適用されません。ただし、以下のような例外的ケースでは保険が適用される場合があります。
- 先天性の疾患(唇顎口蓋裂やダウン症など)が原因で噛み合わせに支障がある
- 顎変形症に伴う外科手術を要する矯正治療
- 永久歯が埋伏した状態(3本以上)で外科処置が必要
上記のような疾患に該当しない一般的な歯並びの乱れは原則として保険外治療となり、費用は全額自己負担となる点に留意が必要です。
医療費控除で負担を軽減できる場合も
歯科矯正の目的が噛み合わせの改善など医療的に必要なものであれば、保険適用外の治療でも医療費控除の対象となる可能性があります。課税所得や他の医療費と合わせて控除を受けることで、結果的に負担額を抑えられることがあります。クリニックで領収書を必ず保管し、確定申告の際に申請を行いましょう。なお、税制に関することは専門家にご相談ください。
まとめ
高校生の歯の矯正は、大人とほぼ同じ内容・費用で行われることが多いものの、学生向けプランを活用できる場合があるほか、若い時期に矯正を始めることで期間の短縮や虫歯予防など多くのメリットが期待できます。また、保険適用になるかどうかや医療費控除の対象になるかの確認も大切です。将来にわたって美しい歯並びを保ちやすくするためにも、早めのカウンセリング・治療開始を検討してみてください。
日本歯科グループのクリニックでは、豊富な治療実績と先端の技術力を活かし、患者さまの希望に沿ったオーダーメイドのマウスピース矯正を提供しています。専門スタッフのチーム医療と充実したサポート体制で、術前の疑問や不安をしっかりと解消しながら、安全・安心の治療を目指します。まずはお気軽にご相談ください。