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インプラント治療は歯茎がない場合も可能?できない場合の対処法も紹介【日本歯科豊平院長が解説!】

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歯を失った際、周囲の歯茎も失われてしまったり、長期間の入れ歯使用によって歯茎が痩せてしまったりすることがよくあります。そのような状態でも、インプラント治療は可能なのでしょうか。歯茎がない、または痩せている場合のインプラント治療について、治療の可能性や制限、そして代替治療法まで詳しく解説します。

歯茎がない状態でもインプラント治療は可能

歯茎がない、または痩せている状態でも、インプラント治療自体は多くの場合可能です。インプラント治療で最も重要なのは、インプラント体を埋め込む顎骨の状態であり、歯茎の量や厚みは二次的な要素として考えられます。

インプラント治療における歯茎の役割

歯茎はインプラント周囲の感染を防ぎ、長期的な安定性を保つ重要な役割を担っています。健康な歯茎があることで、インプラント周囲炎のリスクを軽減し、審美性も向上させることができます。しかし、歯茎が不足していても、適切な治療法を選択することで成功率の高いインプラント治療を実現できます。

歯茎が不足している場合、インプラント治療前後に歯茎の再生治療を行うことがあります。また、人工的な歯茎を使用した補綴物により、自然な見た目を再現することも可能です。

歯茎がない場合のインプラント治療

歯茎がない状態でのインプラント治療には、入れ歯やブリッジと比較して多くのメリットがあります。顎骨に直接インプラント体を埋め込むことで、噛み心地や安定性が大幅に向上し、隣接する健康な歯を削る必要もありません

また、インプラント治療により顎骨への刺激が維持されるため、さらなる骨の吸収を防ぐ効果も期待できます。長期的な口腔健康の維持という観点からも、歯茎がない状態であってもインプラント治療は有効な選択肢となります。

オールオン4など特殊なインプラント治療法

歯茎が大幅に不足している場合や、多数の歯を失っている場合には、オールオン4などの特殊なインプラント治療法が適用されます。これらの治療法は、限られた数のインプラントで全体の歯を支える革新的な手法です。

オールオン4治療法の特徴

オールオン4は、わずか4本のインプラントで片顎全体の歯を支える治療法で、歯茎の状態に関係なく適用可能です。従来のインプラント治療と比較して、手術回数や治療期間を大幅に短縮できるのが大きな特徴です。

この治療法では、インプラント体を斜めに埋入することで、骨の薄い部分を避けながら安定した固定を実現します。歯茎が不足している部分には、人工歯肉を組み込んだ補綴物を使用することで、自然な見た目を再現できます。

人工歯肉を活用した審美的改善

歯茎がない部分の審美的な問題は、人工歯肉の活用により解決できます。現代の歯科技術では、天然の歯茎と見分けがつかないほど精巧な人工歯肉を作製することが可能です。

人工歯肉は患者さまの歯茎の色調に合わせて調整され、インプラント上部構造と一体化して製作されます。これにより、歯茎がない状態でも自然で美しい口元を実現できるのです。定期的なメンテナンスにより、長期間にわたって審美性を維持することができます。

インプラント治療が困難な場合の代替治療法

顎骨の状態や全身の健康状態により、インプラント治療が適応できない場合があります。そのような場合には、患者さまの状況に応じた代替治療法を検討する必要があります。

ブリッジ治療による解決策

ブリッジ治療は、隣接する健康な歯を支台として、失った歯の部分に人工歯を架け渡す治療法です。歯茎の状態に関係なく適用でき、比較的短期間で治療を完了できるのが特徴です。

ただし、支台となる歯を削る必要があるため、健康な歯への負担が生じる点がデメリットとなります。また、清掃が困難になりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性もあります。歯茎がない部分については、ブリッジの形態を工夫することで審美性を改善できます。

入れ歯治療の選択肢

部分入れ歯や総入れ歯も、歯茎がない場合の有効な代替治療法の一つです。現代の入れ歯は、材料や製作技術の向上により、従来よりも快適で審美的な仕上がりを実現できます。

特に、シリコンデンチャーやマグネットデンチャーなどの高機能入れ歯は、安定性と快適性を大幅に向上させています。歯茎がない部分には、入れ歯の床の部分で歯茎の形態を再現し、自然な見た目を作り出すことができます。治療費用も比較的抑えられるため、経済的な負担を軽減したい方にも適しています。

治療期間と費用に関する考慮事項

歯茎がない状態でのインプラント治療では、通常の治療と比較して期間や費用に違いが生じる場合があります。治療計画を立てる際には、これらの要素を十分に考慮する必要があります。

治療期間への影響

歯茎の再生治療が必要な場合、インプラント治療の期間は通常より3〜6ヶ月程度延長される可能性があります。オールオン4などの特殊な治療法では、手術当日に仮歯を装着できるため、むしろ治療期間の短縮が期待できます。

治療期間中は、仮歯や暫間的な補綴物を使用して日常生活に支障をきたさないよう配慮します。患者さまのライフスタイルや仕事の都合を考慮した治療スケジュールの調整も可能です。

費用面での検討事項

歯茎の再生治療や人工歯肉の使用により、追加費用が発生する場合があります。一方で、オールオン4などの治療法では、従来の複数本インプラント治療と比較して費用を抑えられる可能性もあります。

治療法 費用の目安 治療期間
通常のインプラント治療 30〜50万円/本 3〜6ヶ月
オールオン4 200〜400万円/片顎 即日〜3ヶ月
ブリッジ治療 20〜60万円 2〜4週間

治療費用は使用する材料や治療の複雑さにより変動するため、詳細な診査診断後に正確な費用をお伝えしています。医療費控除の対象となる場合もあるため、税務面でのメリットも考慮することができます。

まとめ

歯茎がない状態でも、適切な治療法を選択することでインプラント治療は十分に可能です。オールオン4などの特殊な治療法や人工歯肉の活用により、審美性と機能性を両立した治療結果を得ることができます。

インプラント治療が困難な場合でも、ブリッジや高機能入れ歯などの代替治療法により、患者さまの口腔機能と審美性を回復することが可能です。治療期間や費用については、個々の症例により異なるため、詳細な診査診断を受けて最適な治療計画を立てることが重要です。

日本歯科豊平では、豊富な治療実績と先端の技術力を活かし、患者さまの希望に沿ったオーダーメイドのインプラント治療を提供しています。専門スタッフのチーム医療と充実したサポート体制で、術前の疑問や不安をしっかりと解消しながら、安全・安心の治療を目指します。まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修

文田 遥介