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光加速矯正装置とは?光の力で歯列矯正を早める最新機器の効果

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近年、マウスピース矯正の人気が高まる中、より効率的に治療を進めたいという患者さまのニーズにお応えする革新的な技術が登場しました。光加速矯正装置は、特殊な光の力を利用して歯の移動を促進し、治療期間を短縮できる可能性のある最新技術です。

この記事では、光加速矯正装置の仕組みや効果、メリット・デメリットを詳しく解説します。マウスピース矯正との相性が特に良いこの最新技術で、より快適で効率的な矯正治療を目指しましょう。

光加速矯正装置とは

光加速矯正装置は、近赤外線などの特殊な光を歯周組織に照射することで、細胞や骨代謝を活性化させ、これにより、歯の動きが速くなり、治療期間の短縮と痛みの軽減が期待できます。

この装置は、マウスピース矯正やワイヤー矯正など、様々な矯正治療と組み合わせることができます。

光加速矯正装置の仕組み

光加速矯正装置がどのようにして矯正治療を早めるのか、その仕組みを説明します。

光による治療促進効果

光加速矯正装置の核となる原理は「フォトバイオモジュレーション効果(PBM)」と呼ばれるものです。これは、特定波長(主に850nm前後の近赤外線)の光が歯を支える組織に届くことで、体の自然な反応を引き起こします。

近赤外線が歯周組織の細胞内にあるミトコンドリアを活性化させ、細胞のエネルギー生産を促進することで、歯の移動に関わる骨のリモデリング(吸収と形成)を加速させます。これにより、歯の移動がスムーズになり、治療期間の短縮が期待できます。

装置の構造と使用方法

光加速矯正装置は、柔らかいシリコン製のマウスピース状の本体に、複数のLEDエミッターが内蔵されている構造です。自宅で簡単に使えるよう設計されており、1日8~10分程度の使用で効果が期待できます。

装置を口腔内に装着したまま、上下の歯列にそれぞれ数分間ずつ光を照射するだけの簡単な操作で、日常生活の中で無理なく続けられるのが特徴です。

光加速矯正装置の効果とメリット

光加速矯正装置をマウスピース矯正と併用することで得られる主なメリットをご紹介します。

メリット 詳細説明
治療期間が短くなる 通常10〜14日ごとのマウスピース交換が最短3〜5日に短縮可能。全体の治療期間も最大50%短縮できるケースもある。
痛みの軽減 近赤外線の抗炎症作用により、新しいマウスピースに交換する際に生じる痛みや不快感を抑えることができる。
マウスピースを清潔に保ちやすい 交換頻度が上がることで、マウスピースを常に清潔に保ちやすく、虫歯や歯周病の予防にもつながります。
自宅で簡単に使える 1日わずか8〜10分、好きな時間に自宅で使用できるため、仕事や学校で忙しい方でも治療を継続しやすい。

マウスピース矯正との相性の良さ

光加速矯正装置はマウスピース矯正との組み合わせが効果的です。マウスピース矯正の最大の課題である治療期間の長さを解消し、より短期間で理想の歯並びを実現できる可能性があります

特に、マウスピース矯正は装置の交換頻度が鍵となるため、光加速矯正装置によって歯の移動が促進されることで、アライナー(マウスピース)の交換間隔を大幅に短縮できることが大きなメリットです。

光加速矯正装置の使用方法

光加速矯正装置を使った治療の流れを具体的にご説明します。

日々の使用手順

  1. 装置の電源を入れ、上顎用に設定
  2. 口腔内に装置を挿入し、上顎に約4分間照射
  3. 下顎用に設定を変更し、同様に約4分間照射
  4. 使用後は装置を洗浄し、次回使用まで清潔に保管

マウスピース矯正との併用ポイント

光加速矯正装置を使用する際は、以下のポイントに注意することで、より効果的な治療が期待できます。

  • 毎日同じ時間に使うことが大切
  • マウスピースの交換は歯科医師の指示に従う
  • マウスピースは1日20~22時間の装着を守る

光加速矯正装置の使用によって、マウスピース交換のタイミングが早まりますが、これは歯科医師の判断に基づいて行われます。自己判断での交換は避け、定期検査で適切な指示を受けることが、治療を成功させる重要なポイントです

光加速矯正装置の注意点

光加速矯正装置には多くのメリットがある一方、いくつかの注意点やデメリットも理解しておくことが大切です。

考慮すべき主なデメリット

デメリット 詳細説明
毎日の使用が必要 数日使用を休むと十分な効果が得られないため、継続して使う習慣が必要
追加費用の発生 保険適用外のため、矯正治療費に加えて別途費用が発生する
効果の個人差 体質や症状によって効果の実感に差が出る
装着時間の厳守 光加速装置だけを使用しても、マウスピース本体の装着時間が不足すると逆効果になる可能性がある

光加速矯正装置は治療を助ける装置の一つです。使用する場合でも、基本的な治療計画や医師の指示を守ることが大切です。この点をよく理解した上で、使用を検討しましょう

適さないケース

以下のような場合は、光加速矯正装置の使用に適さない可能性があります。

  • 妊娠中の方
  • 光に敏感な病気がある方
  • 口腔内に炎症や感染がある方
  • 光に反応する特定のお薬を使用中の方

これらに該当する場合は、必ず担当医師に相談してください。

光加速矯正装置の安全性

光加速矯正技術は比較的新しい技術ですが、その効果や安全性についてはどのような科学的根拠があるのでしょうか。

臨床研究と安全性

フォトバイオモジュレーションの原理自体は、傷の治りを早めたり美容治療に使われたりするなど、医療の様々な分野で実績があります。歯科矯正領域においても、世界中で1000以上の論文や研究報告があり、効果と安全性が確認されています。

日本国内でも医療機器として認可されており、適切な使用であれば副作用のリスクは非常に低いとされています。近赤外線は熱をほとんど出さず、組織へのダメージを与えることなく自然な反応を促す特徴があります

個人差について

ただし、臨床研究では個人差についても多く報告されており、全ての患者さまに同じ効果が得られるわけではありません。年齢、骨の代謝速度、治療内容など様々な要因によって効果の表れ方に違いがあることは理解しておく必要があります。

まとめ

光加速矯正装置は、特殊な光の力を利用して歯の移動を促進し、矯正治療期間を大幅に短縮できる可能性を持つ革新的な技術です。特にマウスピース矯正と組み合わせることで、様々な利点が期待できます。

一方で、効果には個人差があること、継続使用が必要なこと、追加費用が発生することなどのデメリットも理解しておく必要があります。

光加速矯正装置は「できるだけ早く治療を終えたい」「痛みが心配」「通院回数を減らしたい」という方に特に向いている選択肢です。ただし、効果には個人差があるため、使用を考える際は担当医とよく相談して、自分に合っているかどうかを確認することが大切です。

日本歯科グループのクリニックでは、豊富な治療実績と最先端の技術力を活かし、患者さまの希望に沿ったオーダーメイドのマウスピース矯正を提供しています。専門スタッフのチーム医療と充実したサポート体制で、術前の疑問や不安をしっかりと解消しながら、安全・安心の治療を目指します。まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修

今本院長

日本歯科札幌 院長 今本 芳彦

北海道出身。
卒後、自由診療専門のクリニックで研鑽を積む。
10年間、自由診療専門のクリニックで院長として活躍。
北海道でトップクラスのインプラント実績を誇る。
他にもマウスピース矯正、審美治療を得意とする。

この記事の監修

日本歯科静岡 院長 戸田 紀章

静岡県出身。
卒後、埼玉医科大学口腔外科で研鑽を積む。
その後、静岡歯科で10年間研鑽を積んだ後、日本歯科静岡の院長に就任。
静岡県トップクラスのインプラント治療実績を持つ。
審美治療やマウスピース矯正も得意とする。

この記事の監修

早川理事長

日本歯科グループ 代表 早川 好昭

東京都出身。
静岡県で静岡歯科を開業。
高度先進歯科医療クリニックとして日本歯科グループを開設。
同グループとして静岡歯科、日本歯科札幌、日本歯科静岡、日本歯科名古屋などがある。
日本歯科グループの代表として全てのクリニックを統括。

この記事の監修

稲津副院長

日本歯科名古屋 院長 稲津 由美子

大手歯科グループの院長として長年活躍。
その後静岡歯科の副院長として8年間研鑽を積み、日本歯科名古屋の院長に就任。
女性歯科医師として全国でトップクラスのインプラント実績を持つ。
マウスピース矯正と審美治療を得意とする。