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矯正とインプラントはどっちが先?順番を間違えないためのガイド

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インプラントと矯正治療の順番は、最終的な治療結果や満足度に大きく影響します。特にマウスピース矯正とインプラントを組み合わせる場合、見た目の良さと健康的な噛み合わせにつながります。

この記事では、インプラントと矯正治療、どちらを先に行うべきかについて詳しく解説します。

インプラントとマウスピース矯正の基本的な順番

結論から申し上げると、多くのケースではマウスピース矯正を先に行い、歯並びが整った後でインプラント治療を実施するという順序が推奨されています。その理由を説明しましょう。

マウスピース矯正を先に行うべき理由

  • 理想的な歯並びと噛み合わせを先に確立できる
  • インプラントの最適な位置決めが可能になる
  • 治療全体の予測性と最終的な審美性が向上する
  • 長期的な口腔内安定性を獲得しやすい

特に重要なのは、インプラントは一度入れると動かせないという特性です。インプラントは顎の骨と直接結合(オッセオインテグレーション)するため、位置を変えることができません。そのため先にインプラントを入れてしまうと、後からマウスピース矯正で理想の歯並びを目指す際に妨げとなってしまいます。

マウスピース矯正とインプラントの実際の治療ステップ

一般的な「マウスピース矯正→インプラント」の治療ステップをご紹介します。

Step 1:検査と治療計画

  • 初診カウンセリングと口腔内精密検査
  • レントゲン、CT、口腔内スキャン、顔貌分析
  • 治療計画の説明と相談

Step 2: マウスピース矯正治療

  • 3Dデジタルシミュレーションによる治療計画
  • マウスピースの作製と装着開始
  • 定期的な経過観察と調整(6ヶ月〜1年半程度)

Step 3: 保定期間とインプラント準備

  • 矯正後に歯並びを安定させる期間
  • インプラントを入れる位置の最終決定
  • 必要に応じて骨造成などの準備処置を行う

Step 4: インプラント治療

  • インプラント埋入手術
  • インプラントと顎骨を結合させる期間(2〜6ヶ月)
  • 上部構造(人工歯)の装着

Step 5: メンテナンスと経過観察

  • 定期的な専門的クリーニング
  • 治療結果の安定性を確認
  • 必要に応じたマウスピース装着の継続

マウスピース矯正は従来のワイヤー矯正と比較して、取り外し可能で目立ちにくいという大きなメリットがあります。特に社会人の方や人前に立つ機会の多い方には、日常生活への影響が少ないマウスピース矯正が選ばれています。

例外的なケース:インプラントを先行させる場合

すべてのケースで矯正治療が先というわけではありません。以下のような特殊な状況では、インプラントを先に行うことも検討されます。

インプラントを先行させる可能性があるケース

  • 奥歯のみの欠損で、前歯の矯正に影響がない場合
  • インプラントを歯を動かすための支えとして使う場合
  • 年齢や健康状態から、早めに噛む機能を回復させる必要がある場合
  • ごく一部の歯だけを矯正する場合

ただし、これらのケースでも高度な専門知識と経験を持つ歯科医師による慎重な判断が必要です。インプラントと矯正の両方に精通した歯科医師による総合的な診断と治療計画が成功の鍵となります

マウスピース矯正とインプラント治療の相性

マウスピース矯正とインプラントは、適切な順序で行うことでより良い治療結果が期待できます。

マウスピース矯正の特徴とインプラントとの親和性

  • 3Dデジタル技術を活用した精密な治療計画が可能
  • 取り外し可能で口腔衛生管理がしやすい
  • 目立ちにくく審美性に優れている
  • インプラント治療との連携がスムーズ

マウスピース矯正では、コンピューターシミュレーションによって治療終了時の歯並びを事前に予測できるため、インプラント位置のお手入れもしやすくなります。また、マウスピースは取り外し可能なため、インプラント手術後の口腔ケアも比較的容易です。

治療順序で失敗しないためのポイント

治療を成功に導くために気をつけるべきポイントを紹介します。

医院選びと事前準備

  • マウスピース矯正とインプラント、両方の実績が豊富な医院を選ぶ
  • 3Dシミュレーションなど最新の診断技術を導入している医院を選ぶ
  • 必ず複数回の詳細なカウンセリングを受ける
  • 治療内容をしっかり理解できるまで確認する

治療中の注意点

  • マウスピースは指示通り(1日20〜22時間)装着する
  • 定期的なメンテナンスと経過観察を欠かさない
  • 口腔内の変化や違和感を感じたら早めに相談する
  • 矯正治療後の保定期間を軽視しない

マウスピース矯正とインプラントを組み合わせた治療では、患者さま自身の協力と理解が結果を大きく左右します。特にマウスピースは毎日決められた時間つけることで、計画通りに治療を進められます。

治療にかかる費用と期間

マウスピース矯正とインプラント治療を組み合わせた場合の、一般的な費用と治療期間を紹介します。

治療費用の目安

治療内容 一般的な費用帯 備考
マウスピース矯正(部分矯正) 30〜60万円 症例の難易度による
マウスピース矯正(全体矯正) 60〜100万円 症例の難易度による
インプラント(1本) 30〜50万円 骨造成等が必要な場合は追加費用が発生
診断・検査費用 3〜10万円 クリニックにより異なる

治療期間の目安

治療ステップ 一般的な期間 備考
診断・治療計画 2〜4週間 検査と治療計画の作成期間
マウスピース矯正 6ヶ月〜1年半 歯の移動量や複雑さによる
保定期間 3〜6ヶ月 歯並びを安定させる期間
インプラント治療 3〜8ヶ月 骨との結合期間を含む

マウスピース矯正とインプラントを組み合わせた総合的な治療期間は、一般的に1年半〜2年半程度が目安となります。ただし、口腔の状態や治療の複雑さによって大きく変動します。早く終わらせることだけを考えて順序を間違えると後々問題が起きる可能性があるため、正しい手順で進めることが大切です。

まとめ

インプラントと矯正治療の順序については、マウスピース矯正を先に行って理想的な歯並びを確立した上で、インプラント治療を実施するのが一般的です。マウスピース矯正は目立ちにくく取り外し可能なため社会生活との両立がしやすく、インプラントとの組み合わせもスムーズに進められる特徴があります。成功には両治療に精通した歯科医師による適切な診断と治療計画、そして患者さま自身の理解と協力が不可欠で、長期的な口腔の健康と審美性を考慮した選択が重要です。

日本歯科グループのクリニックでは、豊富な治療実績と先端の技術力を活かし、患者さまの希望に沿ったオーダーメイドのマウスピース矯正を提供しています。専門スタッフのチーム医療と充実したサポート体制で、術前の疑問や不安をしっかりと解消しながら、安全・安心の治療を目指します。まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修

今本院長

日本歯科札幌 院長 今本 芳彦

北海道出身。
卒後、自由診療専門のクリニックで研鑽を積む。
10年間、自由診療専門のクリニックで院長として活躍。
北海道でトップクラスのインプラント実績を誇る。
他にもマウスピース矯正、審美治療を得意とする。

この記事の監修

日本歯科静岡 院長 戸田 紀章

静岡県出身。
卒後、埼玉医科大学口腔外科で研鑽を積む。
その後、静岡歯科で10年間研鑽を積んだ後、日本歯科静岡の院長に就任。
静岡県トップクラスのインプラント治療実績を持つ。
審美治療やマウスピース矯正も得意とする。

この記事の監修

早川理事長

日本歯科グループ 代表 早川 好昭

東京都出身。
静岡県で静岡歯科を開業。
高度先進歯科医療クリニックとして日本歯科グループを開設。
同グループとして静岡歯科、日本歯科札幌、日本歯科静岡、日本歯科名古屋などがある。
日本歯科グループの代表として全てのクリニックを統括。

この記事の監修

稲津副院長

日本歯科名古屋 院長 稲津 由美子

大手歯科グループの院長として長年活躍。
その後静岡歯科の副院長として8年間研鑽を積み、日本歯科名古屋の院長に就任。
女性歯科医師として全国でトップクラスのインプラント実績を持つ。
マウスピース矯正と審美治療を得意とする。