マウスピース矯正は目立ちにくく外せるため人気がありますが、外食時には気をつけることがあります。マウスピースの取り扱いに慣れていないと、外食先でどうすれば良いか悩んでしまうことも。
ここでは、マウスピース矯正中の外食を楽しむコツをお伝えします。装置の管理方法から食事選びまで、実践的なアドバイスが満載です。
マウスピース矯正中の外食の基本ルール
マウスピースは食事の度に装置を外す必要があります。特に外食時は正しい扱い方が大切です。
食事前に必ずマウスピースを外す理由
食事の際は必ずマウスピースを外す必要があります。これには以下のような重要な理由があります。
- マウスピースが食べ物の力で変形・破損するリスクを防ぐため
- 食べ物の色素がマウスピースに付着して変色するのを防ぐため
- 食べかすがマウスピースと歯の間に挟まり、虫歯や歯周病のリスクを高めるのを防ぐため
マウスピースを装着したまま食事をすると、治療の効果が低下し、口腔内トラブルのリスクも高まります。特に硬い食品や粘り気のある食べ物は、マウスピースを傷めやすいので注意が必要です。
装置の保管場所と管理方法
外食時、マウスピースを取り外した後の保管方法は非常に重要です。
推奨される保管方法 | 避けるべき保管方法 |
---|---|
専用ケースに入れる | ティッシュで包む(なくしやすい) |
清潔に保つ | テーブルに直接置く(汚れる) |
見える場所に置く | カバンの中に入れる(忘れる) |
専用ケースは常に持ち歩き、外したらすぐにしまう習慣をつけましょう。これが紛失や破損を防ぐ一番の方法です。ケースを目立つ色にしたり特徴的なデザインのものを選ぶと、忘れにくくなります。
外食先での配慮とマナー
外食時のマウスピース取り外しは、周りの人に配慮して行いましょう。
- トイレなど人目につかない場所で着け外しする
- テーブルの上で装置を外すことは避ける
- 人前で口の中に手を入れない
- マウスピースの洗浄も他の人の目に触れない場所で行う
周囲への配慮をしながらも、自分の治療を適切に進めることが大切です。
外食時に持ち歩くべきアイテム
マウスピース矯正中の外食では、いくつかの必須アイテムを持ち歩くことで、いつでもどこでも適切な装置管理が可能になります。以下のアイテムを小さなポーチにまとめておくと便利です。
必須携帯アイテム一覧
必要なもの | 用途 | 選び方のポイント |
---|---|---|
専用ケース | マウスピースの保管 | 丈夫で洗える素材 |
歯ブラシセット | 食後の歯磨き | 小さくて持ち運びやすい |
ウェットティッシュ | 手やマウスピースの掃除 | 無香料・無添加タイプが安心 |
携帯用マウスウォッシュ | 口腔内の洗浄 | 小分けサイズか使い切りタイプ |
ミラー | 装着確認用 | コンパクトなもの |
水 | うがい用 | 小さなペットボトル |
これらの必要なものをポーチにまとめて持ち歩けば、急な外食でも困りません。
外食時のマウスピース管理
外食時のマウスピース管理は、きちんとした手順を踏むことで簡単になります。レストランやカフェでも実践できる具体的な手順をご紹介します。
食事前の準備と装置取り外し
- 食事の前にトイレや人目につかない場所に移動する
- 手をきちんと洗う(難しい場合はウェットティッシュで)
- 清潔な指でマウスピースを前方から慎重に外す
- できればマウスピースを軽く水ですすぐ
- 専用ケースに保管する
トイレが使えないときは、ハンカチで口を隠しながら素早く外すのも良いでしょう。
食後のケア手順
虫歯や口臭を防ぐため、食後は必ずお口の中を清潔にしてからマウスピースを付けましょう。外食先では以下の方法から状況に応じて選択しましょう。
状況 | 推奨するケア方法 |
---|---|
歯磨きができる場合 | 通常通り歯磨きをする |
水場はあるが歯磨きが難しい場合 | マウスウォッシュで口をすすぐ |
水場がない場合 | 持参の水で口をすすぐか、ガムを噛む |
口をすすげる手段がない場合 | 舌で歯の表面を清掃し、唾液で洗い流す |
その場でのケアが難しい時は、できるだけ早く適切なケアを行うことを意識しましょう。応急処置として考え、後できちんとケアすることを忘れずに。
時間管理のコツ
マウスピース矯正では、一日20〜22時間の装着が推奨されています。そのため、外食でマウスピースを外している時間も管理する必要があります。
- 食事の時間は30分〜1時間程度に抑える
- ゆっくり食べすぎず、集中して食べる
- スマートフォンのタイマーやアプリを活用して時間管理する
- 食べ終わったらすぐに付け直す習慣をつける
マウスピースを外している時間を記録するアプリを使うと、日々の装着時間の管理が容易になり、治療効果を最大化できます。特に複数回の外食がある日は、より意識的な時間管理が重要です。
外食が多い生活スタイルでの装着時間確保のコツ
ビジネスランチや接待など、仕事での食事が多い方向けに、装着時間を確保するコツを説明します。
食事時間の効率化
限られた時間で効率よく食事を済ませるコツは以下の通りです。
- 食事の時間を前もって決めておく(例:12:00〜12:30)
- 料理の出てくるのが早いお店を選ぶ
- 前菜からデザートまで全て注文するのではなく、メインだけにするなど工夫する
- 複数回の外食がある日は、合間にしっかり付ける
食事は楽しみつつも必要以上に長引かないよう気をつければ、装着時間を十分に取れます。
社会的な場面での対処法
ビジネスシーンや大切な会食など、社会的な場面でのマウスピース管理にも工夫が必要です。
- 事前に席を立つタイミングを計画しておく
- 必要に応じて「少し席を外します」と一言伝える
- 長い食事会では、途中で歯磨きの時間を作る
- 治療中だと周りに伝えておく
矯正治療中だと周りに伝えておけば、席を外すときも理解してもらいやすくなります。特に上司や取引先には、必要に応じて事前に説明しておくと良いでしょう。
旅行や出張時の対応策
旅行や出張など、普段と異なる環境でも矯正治療を継続するためのポイントです。
- 複数のマウスピースケースを持参する
- 携帯用の歯磨きセットを準備する
- ホテルの歯磨き用品を確認する
- 長時間移動の場合は、食事タイミングを事前に計画する
非日常的な環境でも、いつも通りのケアができるよう準備しましょう。特に海外旅行では、現地での歯科緊急時の対応先も調べておくと安心です。
まとめ
マウスピース矯正中でも外食を楽しむことは十分可能です。きちんと準備をして、この記事のポイントを実践すれば、治療を続けながら外食を楽しむことができます。
マウスピース矯正は、日常生活に大きな制約を与えることなく、美しい歯並びを手に入れられる素晴らしい治療法です。外食時の正しい管理方法を身につければ、治療の効果も上がり、食事も楽しめます。
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