インプラント

無料相談

Menu

子供にマウスピース矯正は効果ある?時期やメリットデメリットを解説

14

子供の歯並びが気になるけれど、目立つ矯正器具は避けたい…マウスピース矯正は子供にも効果があるのでしょうか?

この記事では、成長期の子供におけるマウスピース矯正の効果や適切な開始時期、メリット・デメリットを詳しく解説します。お子さんに最適な矯正方法を選ぶための判断材料としてお役立てください。

子供のマウスピース矯正について

マウスピース矯正は、透明で取り外し可能なプラスチック製の装置を使って歯並びを整える治療法です。子供向けのマウスピース矯正は、単に歯を動かすだけでなく、顎の成長を促しながら、永久歯が適切な位置に生えてくるよう誘導する働きも備えています

従来のワイヤー矯正と比較して、見た目が目立たず取り外しができるため、学校生活や食事、歯磨きなど、日常生活への影響が少ないことが特徴です。また、緩やかな力で少しずつ歯を動かすため、痛みも比較的軽減されています。

子供のマウスピース矯正の特徴

子供用のマウスピース矯正装置は、大人向けのものとは異なる特徴を持っています。

  • 成長期に合わせた治療ができる
  • 顎の健全な発育をサポートできる
  • 取り外し可能で衛生管理がしやすい
  • 目立ちにくい透明素材
  • 噛み合わせや口腔機能の改善も期待できる

子供のマウスピース矯正の適切な時期

子供の矯正治療は一般的に「2段階治療」に分かれます。マウスピース矯正も、この治療方針に沿って進めていきます。

第1期治療(早期治療)

第1期治療は、乳歯から永久歯への交換期である6~12歳頃に実施します。この時期は顎の骨がまだ成長している段階なので、骨格的な問題に対してより効果的にアプローチできる大切な時期です。具体的には以下のような目的で行われます。

  • 永久歯のためのスペース確保
  • 顎の正常な成長を促進
  • 指しゃぶりや舌癖などの習慣改善
  • 将来的な抜歯リスクの軽減
  • 第2期治療をより効果的に進めるための準備

第2期治療(本格的な矯正治療)

第2期治療は、永久歯がほぼ生え揃う12歳以降に開始します。この段階では、より細かな歯列の調整を行い、最終的な歯並びを完成させます。

第1期治療を適切に行っていれば、第2期治療の期間短縮や複雑な処置の回避につながることも多いです。また、中には第1期治療だけで十分な効果が得られ、第2期治療が不要となるケースもあります。

マウスピース矯正を始める理想的な年齢

マウスピース矯正を始める最適な年齢は、一人ひとりで異なります。お子さんの歯の生え変わり状況や顎の発育状態、矯正が必要な症状によって異なります。

年齢 歯の状態 適した治療アプローチ
3〜5歳 乳歯が生えそろう時期 深刻な問題がある場合の早期治療
6〜9歳 永久歯が生え始める時期 顎の成長を促す治療
10〜12歳 永久歯への生え変わりの後半 第1期治療
13歳以上 永久歯が生えそろう時期 第2期治療

一般的には、小学校1~4年生頃(6~10歳)の定期的な歯科検診で、矯正治療の必要性を確認することをお勧めします。問題が見つかれば、早めに適切な治療方法を検討することができます。

子供のマウスピース矯正のメリット

子供にマウスピース矯正を選ぶことで得られる様々なメリットを見ていきましょう。

見た目のメリット

従来のワイヤー矯正と比較して、マウスピース矯正は目立ちにくいことが大きな特長です。

  • 透明または半透明の装置で目立ちにくい
  • 学校生活での見た目を気にせず過ごせる
  • 記念写真を撮るときも気にならない

特に思春期に近づく子供たちにとって、人目を気にせずに治療を続けられることは、大きなメリットとなります

生活面でのメリット

取り外し可能なマウスピース矯正装置は、子供の日常生活に以下のようなメリットをもたらします。

  • 食事の際に取り外せるので食べ物の制限がない
  • 歯磨きが従来の矯正よりも簡単に行える
  • 運動やスポーツも安心して楽しめる
  • 楽器の演奏にもほとんど支障がない

治療上のメリット

矯正治療そのものについても、子供のマウスピース矯正には多くのメリットがあります。

  • 緩やかな力でゆっくり動かすため痛みが比較的少ない
  • 成長を利用した効果的な治療が可能
  • 歯の清掃がしやすく、虫歯になりにくい
  • 通院回数を減らせることが多い
  • 将来的な抜歯の必要性を減らせる可能性がある

特に成長期に適切な矯正を行うことで顎の正常な発育を促し、より自然な歯並びを実現できる可能性が高くなります

子供のマウスピース矯正で効果を高めるためのポイント

マウスピース矯正は、正しく活用しないと十分な効果が得られません。治療の成功には、お子さま自身の取り組みだけでなく、保護者のサポートや生活習慣の見直しも大きく関わってきます。

装着習慣をしっかり定着させる

マウスピース矯正では、1日20〜22時間の装着が推奨されており、これを守ることが治療効果を大きく左右します。とはいえ、子供にとってこの長時間の装着を毎日続けるのは容易ではありません。そのため、日々の生活の中で装着を自然な流れに組み込む工夫が求められます。

例えば、「朝起きたらすぐ装着する」「食後はすぐに歯磨きをして装着する」「就寝前に必ず装着を確認する」など、日課の一部として取り入れると、習慣化がスムーズに進みます。装着状況を記録するチェック表を使ったり、装着できた日には小さなご褒美を用意したりと、楽しく継続できる工夫も効果的です。

正しい扱い方と衛生管理を教える

マウスピースは繊細な医療器具であり、正しく取り扱わないと破損したり、衛生状態が悪化して口内トラブルにつながることもあります。特に子供の場合、無理に外したり適切に保管しないことが多いため、保護者が一緒に管理方法を教えることが重要です。

マウスピースは食事中は外し、専用のケースに入れて保管するのが基本です。また、1日1回は水で洗浄し、定期的に専用洗浄剤で除菌すると安心です。熱湯での消毒は変形の原因になるため避けましょう。これらの使い方を子供が理解し、実践できるよう丁寧に指導することも、治療の安全性と効果を高めるポイントです。

成長変化に応じた定期チェックを怠らない

子供の口腔は日々成長しているため、治療開始後も歯や顎の状態が変化し続けます。そのため、定期的な通院によるチェックとマウスピースの調整は欠かせません。通院間隔は通常1ヶ月に1回程度が目安で、治療の進行具合に応じて装置の交換や治療計画の見直しが行われます。

もし装置が合わなくなったまま使用を続けると、効果が出にくくなるだけでなく、歯や顎に悪影響を及ぼす可能性もあります。変化を見逃さないよう、歯科医師とこまめに連携を取りながら治療を進めることが非常に大切です。

食事・姿勢・生活習慣の見直しも大切

マウスピース矯正は装置をつけるだけではなく、日々の生活習慣も治療効果に影響を及ぼします。まず食生活では、顎の発育や噛む力のバランスを整えるために、よく噛む習慣を身につけることが重要です。硬すぎるものは避けつつも、適度に噛みごたえのある食品を取り入れると良いでしょう。

また、姿勢が悪いと顎の成長に悪影響を与えることがあります。特に猫背や頬杖、うつぶせ寝などは要注意です。さらに、口呼吸や舌癖(舌で前歯を押すなど)も歯並びに悪影響を与える習慣なので、必要に応じて歯科医師と連携して改善を図ることが望まれます。

保護者の積極的な関わりが不可欠

子供の矯正治療では、保護者のサポートが不可欠です。装着のタイミングや装置の管理を見守るだけでなく、子供が治療を前向きに続けられるよう励ます姿勢も大切です。

例えば、「今日はちゃんとつけられたね、えらいね」「ちょっと痛くても頑張ったんだね」など、日常的な声かけが子供の安心感と自信につながります

まとめ

子供のマウスピース矯正は、成長期ならではの効果が期待できる治療法です。目立ちにくく取り外しができるという特徴から、お子さんの学校生活や日常活動への影響を最小限に抑えながら、歯並びや噛み合わせの改善が期待できます。

特に6〜12歳の混合歯列期に第1期治療を開始することで、顎の発育を促進し、将来的な矯正負担を軽減できる可能性があります。ただし、装着時間の管理が必要なため、お子さんの自己管理能力や保護者のサポート体制も重要な要素となります。

マウスピース矯正は万能ではなく、状態によっては従来の矯正装置をお勧めする場合もあります。お子さんに最適な矯正方法を選ぶには、歯科医師による詳しい診断と相談が不可欠です。

日本歯科グループのクリニックでは、豊富な治療実績と先端の技術力を活かし、患者さまの希望に沿ったオーダーメイドのマウスピース矯正を提供しています。専門スタッフのチーム医療と充実したサポート体制で、術前の疑問や不安をしっかりと解消しながら、安全・安心の治療を目指します。まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修

今本院長

日本歯科札幌 院長 今本 芳彦

北海道出身。
卒後、自由診療専門のクリニックで研鑽を積む。
10年間、自由診療専門のクリニックで院長として活躍。
北海道でトップクラスのインプラント実績を誇る。
他にもマウスピース矯正、審美治療を得意とする。

この記事の監修

日本歯科静岡 院長 戸田 紀章

静岡県出身。
卒後、埼玉医科大学口腔外科で研鑽を積む。
その後、静岡歯科で10年間研鑽を積んだ後、日本歯科静岡の院長に就任。
静岡県トップクラスのインプラント治療実績を持つ。
審美治療やマウスピース矯正も得意とする。

この記事の監修

早川理事長

日本歯科グループ 代表 早川 好昭

東京都出身。
静岡県で静岡歯科を開業。
高度先進歯科医療クリニックとして日本歯科グループを開設。
同グループとして静岡歯科、日本歯科札幌、日本歯科静岡、日本歯科名古屋などがある。
日本歯科グループの代表として全てのクリニックを統括。

この記事の監修

稲津副院長

日本歯科名古屋 院長 稲津 由美子

大手歯科グループの院長として長年活躍。
その後静岡歯科の副院長として8年間研鑽を積み、日本歯科名古屋の院長に就任。
女性歯科医師として全国でトップクラスのインプラント実績を持つ。
マウスピース矯正と審美治療を得意とする。