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ワンデイインプラントの費用相場は?一般的なインプラントとの違いも解説【日本歯科札幌院長が解説!】

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インプラント治療を検討する際、多くの方が気になるのが費用の問題です。特に最近注目を集めているワンデイインプラント(その日のうちに終わるインプラント治療)は、従来のインプラント治療と比べて費用面でどのような違いがあるのでしょうか。ワンデイインプラントは治療期間が短く、身体への負担が軽減されるだけでなく、費用面でもメリットがあることが知られています。本記事では、ワンデイインプラントと一般的なインプラントの費用相場を詳しく比較し、なぜワンデイインプラントがより経済的な選択肢となりうるのか、その理由を解説します。

ワンデイインプラントの特徴

ワンデイインプラントとは、その名の通り1日で治療が完了するインプラント治療法のことです。従来のインプラント治療では、インプラント体を埋め込んでから骨と結合するまで数ヶ月間待つ必要がありました。一方ワンデイインプラントでは埋め込みと同時に仮歯や最終的な人工歯を装着することができます。

ワンデイインプラントの治療方法

ワンデイインプラントでは、少ない本数のインプラント体で複数の歯を支える「オールオン4」や「オールオン6」という手法が主流となっています。例えば、片顎で失った歯が10本以上ある場合でも、4本から6本のインプラント体で全ての歯を支えることが可能です。この技術のおかげで今までより少ない本数の人工歯根で治療できるため、費用を抑えることができます。

治療当日は、CT撮影による精密な診断のもと、コンピューターでシミュレーションを行い、最適な位置にインプラント体を埋め込みます。そして同日中に仮歯または最終的な人工歯を装着し、その日から物を噛めるようになります。

従来のインプラント治療との違い

従来のインプラント治療では、失った歯と同じ本数の人工歯根を入れる必要がありました。また、インプラント体と骨が結合するまでの期間(オッセオインテグレーション)を3〜6ヶ月間待つ必要があり、その間は仮歯で過ごすか、入れ歯を使用する必要がありました。

ワンデイインプラントでは、この待機期間がなく、手術当日から固定された歯で食事ができるため、生活の質の向上が期待できます。さらに、手術回数が1回で済むため体への負担もずっと少なくなります。

ワンデイインプラントの基本的な費用

ワンデイインプラントの費用は、使用するインプラント体の本数や人工歯の材質によって大きく変動します。一般的な費用相場と、その内訳について詳しく解説します。

ワンデイインプラントの基本費用

ワンデイインプラントの費用相場は、上下どちらか片方で200〜300万円くらいが一般的です。この費用には、インプラント体の埋め込み手術、アバットメント(連結部品)、人工歯(上部構造)、手術に必要な検査費用などが含まれています。

4本の人工歯根を使う「オールオン4」の場合、1本あたり40〜50万円くらいです。6本使う「オールオン6」の場合は、1本あたり35〜45万円くらいになることが多いです。

治療法 インプラント本数 費用の目安(片顎)
オールオン4 4本 200万円〜250万円
オールオン6 6本 250万円〜300万円

人工歯の材質による費用差

ワンデイインプラントの費用は、使用する人工歯の材質によっても変動します。金属の土台にセラミックを付けた「メタルボンド」を使うと比較的費用を抑えられます。一方、全部セラミックやジルコニアを使うと費用は高くなります。

審美性と耐久性を重視する場合はジルコニアやオールセラミックがおすすめですが、費用を抑えたい場合はメタルボンドも十分な選択肢となります。材質は、希望と予算に合わせて選びましょう。

最新の材質として注目を集めているジルコニアは、強度と審美性を両立した優れた素材です。天然の歯に近い見た目と、金属アレルギーの心配がないことから、特に前歯部の治療で人気が高まっています。ただし、その製作には高度な技術と専用の設備が必要となるため、費用は他の材質と比べて20-30万円ほど高くなる傾向にあります。

一般的なインプラント治療の費用相場

ワンデイインプラントとの比較のため、従来の一般的なインプラント治療の費用相場についても詳しく解説します。治療期間や手術回数の違いが、費用にどのような影響を与えるかを理解することが重要です。

従来のインプラント治療の基本費用

一般的なインプラント治療では、1本あたり30〜50万円くらいが一般的な費用です。この費用には、インプラント体(約10万円〜15万円)、アバットメント(約5万円〜8万円)、人工歯(約15万円〜25万円)が含まれており、これに加えて検査費用や手術費用が別途必要になります。

複数本のインプラント治療が必要な場合、失った歯の本数分だけインプラント体を埋め込む必要があるため、総費用は本数に比例して高額になります。例えば、10本の歯を失った場合、従来の方法では10本のインプラントが必要となり、総費用は300万円から500万円程度になることがあります。

治療期間による追加費用

従来のインプラント治療では、治療期間が6ヶ月から1年程度かかるため、その間の仮歯費用やメンテナンス費用が追加で発生します。また、複数回の手術が必要な場合は、それぞれの手術費用も別途必要となります。

長期間の治療により通院回数も多くなるため、交通費や時間の損失も考えておく必要があります。仕事を休む必要がある場合の機会損失なども含めると、実質的な費用負担はさらに大きくなる可能性があります。

ワンデイインプラントが費用を抑えられる理由

ワンデイインプラントが従来のインプラント治療よりも費用を抑えられる理由は、主に使う人工歯根の本数が少なくて済むことと、治療期間が短いことです。これらについて詳しく説明します。

使用するインプラントを減らせることによる費用削減

ワンデイインプラントの最大の費用削減要因は、必要なインプラント体の本数を大幅に減らせることです。例えば、片顎で12本の歯を失った場合、従来の治療法では12本のインプラントが必要でしたが、ワンデイインプラントなら4本から6本で同等の機能回復が可能です。

1本あたり40万円のインプラント費用と仮定すると、12本必要な場合は480万円、4本で済む場合は160万円となり、320万円もの費用削減が可能になります。この大幅な費用削減により、多くの患者さまにとってインプラント治療がより身近な選択肢となっています。

治療期間短縮による経済的メリット

ワンデイインプラントでは手術が1回で完了するため、複数回の手術費用や長期間の仮歯費用が不要になります。また、通院回数も大幅に減ります。

治療当日から固定された歯で食事ができるため、食事制限期間も最小限に抑えられ、生活の質を早期に回復できることも大きなメリットです。働いている方にとっては、仕事を休む期間を短くできることも経済的な面でのメリットといえます。

実際の治療費用以外にも、ワンデイインプラントには目に見えない経済的メリットがあります。例えば、治療のための休暇取得が1回で済むことで、収入面の減少を最小限に抑えられます。また、長期の治療期間中に必要となる交通費や付き添いの家族の負担なども大幅に削減できます。これらの間接的なコスト削減効果も、治療法を選択する際の重要な判断材料となります。

ワンデイインプラントにも追加費用が発生することも

ワンデイインプラントは経済的ではありますが、状態や治療計画によって様々な追加費用が発生する可能性があります。これらの費用を事前に理解しておくことで、より現実的な治療計画を立てることができます。

ここでは、術前の準備段階から治療後のメンテナンスまで、考慮すべき追加費用について詳しく解説していきます。

術前処置にかかる費用

骨量が不足している場合の骨増量術(30-50万円程度)や、歯周病治療が必要な場合の治療費(5-15万円程度)など、術前に追加の処置が必要となる場合があります。

アフターケアの費用

定期的なメンテナンス(1回5,000-10,000円程度)や、長期的な経過観察に必要な費用も考慮に入れる必要があります。これらの継続的なケアは、インプラントの寿命を延ばすために重要です。

ワンデイインプラント費用の支払い方法と補助制度

ワンデイインプラントにも、実際には様々な支払い方法や費用負担を軽減できる制度が存在します。医療ローンや分割払い、さらには医療費控除など、複数の選択肢を検討することで、より計画的な治療費の支払いが可能となります。

ここでは、ワンデイインプラントの費用負担を軽減するための具体的な方法と、利用可能な制度について詳しく解説していきます。

利用可能な医療ローンと分割払いについて

ワンデイインプラントの費用負担を軽減するため、多くの歯科医院では医療ローンや分割払いのオプションを用意しています。一般的な分割払いでは、月々3万円からの支払いプランが多く設定されています。

保険適用と医療費控除について

インプラント治療は一般的に保険適用外ですが、特定の条件下では保険が適用される場合があります。また、確定申告時の医療費控除の対象となるため、年間の医療費として申告することで税金の還付を受けられる可能性があります。

費用以外のワンデイインプラントのメリット・デメリット

インプラント治療を選択する際は、費用だけでなく、治療期間、身体への負担、治療後の生活への影響なども総合的に考慮することが重要です。両者のメリット・デメリットを詳しく比較します。

ワンデイインプラントのメリット・デメリット

ワンデイインプラントの最大のメリットは、治療した日から物が噛めるようになることと、手術が1回で完了することです。これにより、身体への負担が軽減され、社会復帰も早期に可能となります。また、審美性も即座に改善されるため、人前に出る仕事をされている方にとっては大きなメリットとなります。

一方、デメリットとしては、骨の状態や口腔内の状況によっては適用できない場合があることが挙げられます。また、治療後の定期的なメンテナンスがより重要になるため、継続的な通院が必要となります。

従来のインプラント治療のメリット・デメリット

従来のインプラント治療のメリットは、一本一本独立したインプラントのため、他の歯に問題が生じても影響を受けにくいことです。また、骨結合を十分に待ってから最終的な人工歯を装着するため、長期的な安定性に優れています。

デメリットは治療期間が長く、複数回の手術が必要になることで、身体的・経済的負担が大きくなることです。また、治療完了まで仮歯で過ごす期間が長いため、見た目や噛み心地に不便を感じる時間が続くことも負担になります。

まとめ

ワンデイインプラントは、従来のインプラント治療と比較して費用面で大きなメリットがあります。使用するインプラント体の本数を削減できることで、総費用を大幅に抑えることが可能です。片顎あたり200万円から300万円程度の費用相場は、従来の治療法と比べて経済的な選択肢となっています。

治療期間の短縮により、身体への負担軽減や早期の社会復帰が可能となることも重要なポイントです。ただし、患者さまの口腔内の状態によって治療ができるかどうかが決まるため、まずは専門医による詳しい診査・診断を受けることが大切です。費用と治療内容の両方をよく考えて、自分に合った治療法を選びましょう。

日本歯科札幌では、豊富な治療実績と先端の技術力を活かし、患者さまの希望に沿ったオーダーメイドのインプラント治療を提供しています。専門スタッフのチーム医療と充実したサポート体制で、術前の疑問や不安をしっかりと解消しながら、安全・安心の治療を目指します。まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修

今本院長

日本歯科札幌 院長 今本 芳彦

北海道出身。
卒後、自由診療専門のクリニックで研鑽を積む。
10年間、自由診療専門のクリニックで院長として活躍。
北海道でトップクラスのインプラント実績を誇る。
他にもマウスピース矯正、審美治療を得意とする。