インプラント手術の麻酔、「局所麻酔」と「静脈麻酔」ってどう違うの?
インプラントの手術を考えるとき、
「痛くないかな…」「どんな麻酔を使うんだろう?」と、不安になる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、インプラント治療でよく使われる**「局所麻酔」と「静脈麻酔(静脈内鎮静法)」**について、
やさしくわかりやすくご説明します。ご自身に合った麻酔を選ぶ参考にしてみてくださいね。
インプラント手術に使われる麻酔について
❍ 麻酔の目的って?
インプラントの手術は、痛みを和らげて、できるだけリラックスして治療を受けてもらうために麻酔を使います。
❍ 主な麻酔の種類は2つ
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局所麻酔:治療する部分だけに麻酔をかけます。意識はしっかりあります。
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静脈麻酔:点滴でお薬を入れて、うとうとリラックスした状態で治療を受けます。
※一般的なインプラント手術では、全身麻酔は使いませんのでご安心ください。
局所麻酔の特徴(しっかりした感覚で受けられる麻酔)
❍ どんな感じ?
よく使われる、虫歯の治療や抜歯と同じような麻酔です。
治療部分だけがしっかりと麻痺するので、痛みを感じずに手術を受けられます。
意識はありますので、医師と会話もできますよ。
❍ メリット
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身体への負担がとても少ない
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手術のあと、すぐに普段の生活に戻れます
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費用が比較的おさえられます
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準備もシンプルで気軽に受けられます
❍ 注意点
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手術中の音や振動が気になる方もいます
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緊張しやすい方には不安が残るかもしれません
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ごくまれにアレルギー反応が起こることも
静脈麻酔の特徴(眠るようなリラックス麻酔)
❍ どんな感じ?
点滴から鎮静薬を入れて、眠っているようなうとうとした状態で治療を受けられます。
治療中の記憶があまり残らない方も多く、「気がついたら終わっていた」という方も。
※静脈麻酔でも、痛みをとるために局所麻酔とあわせて使います。
❍ メリット
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手術に対する不安や恐怖心がやわらぐ
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音や振動がほとんど気にならず、リラックスして過ごせる
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入院の必要はなく、日帰りで受けられます
❍ 注意点
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費用が追加でかかります
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治療前に血液検査などの準備が必要です
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治療後はふらつくことがあるので、当日の運転はNG
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まれに副作用やアレルギーのリスクもあります
麻酔の違いをわかりやすく比較
比較項目 | 局所麻酔 | 静脈麻酔 |
---|---|---|
意識の状態 | しっかり起きている | うとうとしてリラックス |
不安のやわらぎ | やや少なめ | とても高い効果あり |
身体への負担 | ほとんどなし | 軽い注意が必要 |
費用 | 基本料金のみ | 追加料金あり |
回復の早さ | 当日すぐOK | 数時間の休息が必要 |
通院の回数 | 少なめ | 少し多くなることも |
どちらを選べばいいの?
🔹 緊張しやすい方や、長めの手術を予定している方には「静脈麻酔」がおすすめです。
🔹 短時間の治療や、費用を抑えたい方には「局所麻酔」で十分対応できます。
また、持病(高血圧・糖尿病など)がある方は、安全のために、歯科医師とよく相談して麻酔方法を選びましょう。
おわりに
インプラント手術の麻酔には、それぞれメリットと向いている方がいます。
「不安の少ない麻酔で治療を受けたい」「安心できる選び方を知りたい」そんな気持ちに、私たちは寄り添いたいと思っています。
🦷 日本歯科では、患者さまのご不安やご希望に寄り添いながら、最適な麻酔方法をご提案しています。
丁寧なカウンセリングを通して、一人ひとりに合った治療を大切にしていますので、まずはお気軽にご相談くださいね。