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インプラントの麻酔はどんな感じ?局所麻酔と静脈麻酔の違いを紹介【日本歯科札幌院長が解説!】

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インプラント手術を検討している方の多くが「手術中の痛みはどれくらいなのか」「麻酔はどんな感じなのか」といった不安を抱えているのではないでしょうか。実は、インプラント手術では状態や希望に合わせて、麻酔の方法を選ぶことができます。それぞれの麻酔には特徴やメリット・デメリットがあり、適切な選択により快適で安全な手術を受けることが可能です。

本記事では、インプラント手術で使用される局所麻酔と静脈麻酔の違いについて詳しく解説し、あなたに最適な麻酔方法を選択するための情報をお伝えします。

インプラント手術で使用される麻酔の基本知識

インプラント手術における麻酔は、患者さまの痛みを軽減し、安全で快適な治療を実現するために欠かせない要素です。麻酔には様々な種類があり、それぞれ特徴が異なります。まずは基本的な知識から見ていきましょう。

麻酔の種類と分類

インプラント手術では主に2種類の麻酔を使います。1つは手術部分の痛みだけを止める「局所麻酔」、もう1つは点滴で薬を入れてリラックスした状態で受けられる「静脈麻酔」です。

なお、全身麻酔は、通常のインプラント手術では使用しません。全身麻酔は入院が必要となるため、特別な事情がある場合を除いて選択されることはありません。

麻酔選択の重要性

適切な麻酔方法の選択は、手術の成功率や患者さまの満足度に大きく影響します。患者さまの全身状態、手術の規模や難易度、そして個人の不安レベルなどを総合的に判断して最適な方法を決定します。

麻酔方法の選択により、手術中の快適性だけでなく、術後の回復スピードや合併症のリスクも変わってきます。そのため、事前に十分な説明を受け、ご自身に合った方法を選んでいただくことが重要です。

局所麻酔の特徴とメリット・デメリット

局所麻酔は、インプラント手術で最も一般的に使用される麻酔方法です。手術を行う部分だけを注射で麻酔するため、意識がはっきりとした状態で治療を受けることができます。

局所麻酔の仕組みと効果

局所麻酔では、リドカインやアーティカインなどの麻酔薬を手術部位周辺に注射します。この薬が神経の働きを一時的に止めることで、痛みを感じなくなります。麻酔の効果は注射後数分で現れ、通常2~4時間程度持続します

麻酔が効いている間は痛みこそありませんが、触った感覚や押された感じは分かります。また、意識は完全に保たれているため、医師との会話も可能で、手術の進行状況を把握することができます。

局所麻酔のメリット

局所麻酔の最大のメリットは、身体への負担が少ないことです。意識を保ったまま治療を受けられるため、呼吸や循環器系への影響が最小限に抑えられます。また、手術後の回復が早く、通常は治療直後から日常生活に戻ることが可能です。

費用面でのメリットも大きく、追加の麻酔費用がかからないため経済的負担を抑えることができます。また、特別な事前検査や治療後の長い観察時間も必要ないため、通院時間も短くて済みます。

局所麻酔のデメリットと注意点

局所麻酔のデメリットとして、手術中の音や振動を感じることが挙げられます。ドリルの音や器具の振動により、不安や恐怖を感じる患者さまもいらっしゃいます。また、長時間の手術では、同じ姿勢を続けることによる疲れが出ることもあります。

まれに麻酔薬に対するアレルギー反応が起こる可能性もあります。過去に局所麻酔でアレルギー症状が出たことがある方は、必ず事前に医師にお伝えください。

静脈麻酔(静脈内鎮静法)の特徴とメリット・デメリット

静脈麻酔は、点滴で眠くなる薬を入れる方法です。完全に眠ってしまうわけではありませんが、うとうとした状態で手術を受けることができます。正式には「静脈内鎮静法」と呼ばれています。

静脈麻酔の仕組みと効果

静脈麻酔では、プロポフォールやミダゾラムなどの鎮静薬を点滴を通じて投与します。これらの薬剤は中枢神経系に作用し、不安や恐怖感を軽減しながら、意識レベルを下げます。患者さまは眠っているような状態になりますが、呼びかけに応答できる程度の意識は保たれています

静脈麻酔は局所麻酔と併用して行われます。鎮静効果により痛みの感覚が鈍くなりますが、完全に痛みを取り除くためには局所麻酔が必要です。多くの方は、治療中の記憶があまり残らず、「いつの間にか終わっていた」という感覚を持たれます。

静脈麻酔のメリット

静脈麻酔の最大のメリットは、手術に対する不安や恐怖を大幅に軽減できることです。特に、歯科治療に強い恐怖を感じる方や、過去のトラウマをお持ちの方に効果的です。また、手術中の音や振動も気にならなくなるため、快適に治療を受けることができます。

全身麻酔と異なり日帰りでの治療が可能で、入院の必要がありません。術後の回復も比較的早く、適切な休息を取れば翌日から通常の生活に戻ることが可能です。

静脈麻酔のデメリットと注意点

静脈麻酔のデメリットとして、追加の費用がかかることが挙げられます。麻酔専門医の立ち会いや特別な監視機器が必要になるため、治療費が高くなります。また、事前に詳しい検査や問診が必要で、治療時間も通常より長くなります。

まれに薬剤に対するアレルギー反応や、呼吸抑制などの副作用が起こる可能性があります。そのため、経験豊富な麻酔科医による管理が不可欠です。治療後は一時的なふらつきや眠気が残ることがあるため、自動車の運転は控えていただく必要があります。

局所麻酔と静脈麻酔の比較と選択基準

局所麻酔と静脈麻酔の選択は、患者さまの状態や希望、手術の内容などを総合的に判断して決定します。それぞれの特徴を比較し、自分に最適な方法を選択することが重要です。

比較表による特徴の整理

項目 局所麻酔 静脈麻酔
意識状態 完全に意識がある うたた寝状態
不安を減らす効果 限定的 高い
身体への負担 最小限 軽度
回復時間 早い 数時間かかる
費用 基本料金のみ 追加費用あり
入院の必要性 なし なし(日帰り可能)

選択基準となる要因

麻酔方法の選択には、いくつかの重要な要因があります。まず、患者さまの全身状態が最も重要です。高血圧や糖尿病、心疾患などの持病がある場合は、より慎重な検討が必要になります。

歯科治療に対する不安や恐怖の程度も重要な判断材料となります。強い不安を感じる方や、過去に歯科治療で気分が悪くなった経験がある方には、静脈麻酔が適している場合があります。

手術の規模による選択

インプラント手術の規模や複雑さも麻酔選択に影響します。単純な1本のインプラント埋入であれば局所麻酔で十分ですが、多数本のインプラント手術や骨造成を伴う複雑な手術では、静脈麻酔を検討することがあります。

特に手術時間が長くなる場合は、身体的・精神的な負担を考慮して静脈麻酔を推奨することがあります。術前に十分な相談を行い、最適な方法を決定することが大切です。

まとめ

インプラント手術における局所麻酔と静脈麻酔には、それぞれ異なる特徴とメリット・デメリットがあります。局所麻酔は費用面でも経済的です。ただし、治療中のドリルの音や振動を感じる可能性があります。

静脈麻酔は不安や恐怖を大幅に軽減できる優れた方法ですが、追加費用や術後の注意事項があります。どちらの方法を選択するかは、患者さまの状態や希望、手術の内容を総合的に判断して決定することが重要です。

日本歯科札幌では、豊富な治療実績と先端の技術力を活かし、患者さまの希望に沿ったオーダーメイドのインプラント治療を提供しています。専門スタッフのチーム医療と充実したサポート体制で、術前の疑問や不安をしっかりと解消しながら、安全・安心の治療を目指します。まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修

今本院長

日本歯科札幌 院長 今本 芳彦

北海道出身。
卒後、自由診療専門のクリニックで研鑽を積む。
10年間、自由診療専門のクリニックで院長として活躍。
北海道でトップクラスのインプラント実績を誇る。
他にもマウスピース矯正、審美治療を得意とする。