歯周病治療
歯周病は、早期治療で改善が期待できます
歯周病は細菌によって歯ぐきが炎症を起こす病気で、進行すると歯茎が下がったり、歯を支える骨が溶けてしまうこともあります。
重症になると歯が揺れたり抜けることもありますが、痛みが少なく気づきにくいため、早めの検査と治療が大切です。

口の中には数百種類の細菌が存在し、磨き残しによって歯垢ができると細菌が増え、歯ぐきに炎症が起きます。
歯周病は痛みが少なく気づきにくいため、進行すると歯を失うこともあります。
さらに、動脈硬化や心臓病、早産など全身に影響を及ぼす可能性もあるため注意が必要です。
歯周病の症状について
主な症状
・朝、口の中がネバつく
・歯みがき時に出血する
・歯ぐきの腫れや赤み
・口臭が気になる
・歯ぐきが下がり、すき間が目立つ
・歯がグラつく
ひとつでも当てはまる場合は、早めの受診がおすすめです。

歯周病になりやすい特徴
喫煙者
たばこのニコチンが血流を悪くし、免疫力も低下。歯ぐきが弱り、歯周病リスクが高まります。
糖尿病の人
高血糖で抵抗力が下がり、歯周病にかかりやすく重症化しやすいです。歯周病は糖尿病の悪化にもつながるため、治療が重要です。

歯周病の検査方法
歯周ポケットの測定
「プローブ」という器具で歯と歯ぐきのすき間の深さを測ります。
健康なら1〜2mmですが、歯周病では3mm以上、重症だと10mmを超えることも。見た目に異常がなくても、測定で初めて異常がわかる場合があります。
レントゲン、CT撮影
歯周病が進むと、歯を支える骨が溶けてしまいます。レントゲンやCT検査を使えば、骨の減り具合を正確に確認できます。
歯周病の基本治療
歯垢、歯石取り
歯周病の原因である歯垢や歯石を、専用の器具でしっかり除去します。
超音波スケーラーで大量の歯石を落とし、細かい部分はハンドスケーラーで対応。歯石は歯垢が唾液と反応して固まったもので、付着すると汚れや細菌が増えやすくなります。

ルートプレーニング
ルートプレーニングは、歯の根に付着した歯石やプラークを除去し、表面を滑らかにする処置です。
歯と歯ぐきの間にできる「歯周ポケット」は細菌が繁殖しやすく、放置すると歯根が汚染されるため、しっかり取り除くことが大切です。

検診・予防方法
歯周病予防は、毎日のケアとプロのメンテ!
歯周病予防には、毎日の歯磨きと歯科での定期メンテナンスが欠かせません。歯ブラシに加え、歯間ブラシやフロスで細かい部分の汚れも落とすことが大切です。
基本治療で歯ぐきの状態が改善すれば定期健診へ。改善が難しい場合は、手術で歯周ポケットを浅くしたり、骨を再生する治療を行うこともあります。
歯周病治療の流れ
Flow当院では患者様の率直なお悩みを伺い、一人ひとり最適な診断・治療計画を作成します。初診時は30~60分程度かけ丁寧に説明します。

STEP2
レントゲン精密検査
安全に治療を行うためには精密な検査をしたうえで、歯や顎の状態を確認し正確な診断を行います。

STEP3
歯科衛生士によるクリーニング
実際に歯科衛生士が口腔内をチェックします。クリーニングだけでなく、虫歯・歯周病の有無も検査していきます。
1. 虫歯・歯周病の検査
2. 歯石・歯垢除去(歯石取り、フロッシング)
3. 歯面清掃・研磨(エアフロー・PMTC)
4. ホームケア指導

STEP4
歯科医師による最終チェック
歯科医師が口腔内をチェックします。虫歯や歯周病の治療が必要ある場合は治療の説明を行います。
STEP5
定期的なメンテナンス
健康な歯を維持する為にも、定期的なメンテナンス・検診にお越しください。
メンテナンス・検診では、ご自宅での歯磨き指導、クリーニング、口腔内の診査を行います。これらのメンテナンス・検診を受ける事で、口腔内の環境を良好に保ちます。
