歯ぎしり食いしばり治療
歯ぎしり、食いしばりからご自分の歯を守るために。手軽に取り入れらるマウスピース治療
朝起きたときに、顎や歯に痛みや疲労感があることはございませんか?歯ぎしりや食いしばりの多くは、寝ている間などに無意識に行ってしまうため、自分では改善できません。そこで、歯ぎしり・食いしばりから自分の歯を守るための装置として「マウスピース」をおすすめします。
歯ぎしり食いしばり治療はこんな方におすすめ
- 気がつくと食いしばっている
- 歯ぎしりを指摘された
- 肩が凝りやすい
- 偏頭痛がある
- 大きく口を開けると痛い、音がする
- 歯がすり減ってきている
- 歯にヒビが入っていると言われたことがある
- 歯が割れて、抜歯になった
- 歯の詰め物が外れやすい
- 詰め物・被せ物が割れてしまった
- 食いしばりや、歯ぎしりから歯を守りたい
歯ぎしりや食いしばりをしている時に歯にかかる負荷は、自分の体重の2倍〜3倍と言われています。
日常的に歯ぎしりや食いしばりをしている方へは、ご自分の歯や治療後の歯を守るために使うマウスピースを作ることを推奨しております。マウスピースを使用することで、歯ぎしりや食いしばりをした時に歯へかかる力を分散させることが可能です。
睡眠時に装着するため、「ナイトガード」と呼ばれることもあります。
マウスピースの役割
・歯がすり減ったり割れるのを防ぐ
・顎関節への負担を和らげる
・睡眠の質を向上させる
・頭痛や肩こり、腰痛が起こるリスクを軽減する
歯ぎしり用マウスピースは、歯に装着することで歯ぎしりや食いしばりをした時に、上の歯と下の歯の衝撃を緩和してくれます。マウスピースにより、何もつけていない状態よりも負荷が軽くなり、歯ぎしりや食いしばりによる歯や顎、身体への影響を軽減してくれます。
注意が必要なのは、マウスピースは歯ぎしりや食いしばりを防止する効果はなく、歯と顎の負担を和らげてくれるだけの物ということです。症状が軽度な方へはおススメしておりますが、根本的な治療にはなりません。症状の強さによっては他の治療方法をご案内させていただきます。
マウスピースの種類
ソフトタイプ
透明なゴム製の素材で作られており、柔らかいため装着時の違和感が最小限です。
弾力性があるため、人によってはかえって食いしばってしまう事や、歯ぎしりが強い場合、穴が空いてしまう可能性があります。
ハードタイプ
薄い方が違和感は少なくなりますが、破損してしまうリスクも高くなります。
歯ぎしり用のマウスピースは就寝時に使用するもので、毎晩使用する必要があります。歯科医師と相談の上、ご自身に合ったマウスピースを決めていきましょう。
マウスピースの効果
歯の保護
マウスピースを利用することで、歯ぎしりをした時に歯と歯がぶつかる衝撃を和らげます。マウスピースがクッションの役割をするので、歯が削れたり、割れたりすることを防止することができます。
歯がしみる(知覚過敏)の防止
知覚過敏の原因の1つが、歯ぎしりにより歯の根元が欠けてしまうことです。マウスピースを使うことによって歯の根元にかかる力を分散し、欠けを防ぎ、知覚過敏を防ぐ効果があります。
噛んだ時の痛みの防止
歯ぎしりより歯が揺さぶられると、噛んだ時に痛みを生じることがあります。これは歯の根の周りにある歯根膜(しこんまく)が炎症を起こしてしまうことが原因です。
歯の削れ(咬耗)を防止
歯ぎしりで上下の歯をすり合わせることにより、歯が磨り減りって短くなったり、歯の神経が出てきてしまうことがあります。マウスピースを使うことによって咬耗を防ぐことができます。
歯が欠けた・詰め物が取れた(人工歯の保護)
虫歯治療後に歯に被せ物や詰め物をしている場合、歯ぎしりによって破損したり取れてしまうことがあります。マウスピースで負担を軽減させることにより、保護することができます。
セラミックやジルコニアの被せ物は耐久性がありますが、歯ぎしりや食いしばりが原因で割れてしまうことがあります。マウスピースを着用することで、破損から守ることができます。インプラントが入っている方にも使用を推奨しております。
歯周病の予防や進行の防止
歯周病の原因は「歯周病菌」ですが、歯ぎしりなど、歯に強い力が加わると悪化してしまう場合があります。歯周病の方は、マウスピースを装着して少しでも歯にかかる負担を減らすようにしていきましょう。
顎関節症のや筋肉の緊張の改善
顎の関節は、頭の骨と顎の骨の間に軟骨でできたクッションがあります。歯ぎしりにより、この部分がダメージを受けると顎が痛くなります。
マウスピースを装着することで、歯にかかる負担が軽減され、顎がリラックス状態になり、顎関節症が改善されます。また、顔の周りの筋肉の緊張がほぐれ、肩こりや頭痛などの症状が緩和されることもあります。
歯ぎしり食いしばり治療の注意点・リスク・副作用
【市販のものへの注意】
ドラッグストアやネットでも、自分で作成できるマウスピースが販売されていますが、しっかりとフィットしないなどの欠点があります。市販で購入できるマウスピースは、ゴム製のものを自らお湯で柔らかくして、歯に合わせて作るものです。自分で調整しなくてはならないので、完全にフィットしたものが作りにくいという難点があります。
ご自身の歯並びに合わないものを使用することにより、歯や顎への負担が大きくなってしまう恐れがありますので、マウスピースの作成は必ず、歯科医院で行いましょう。
歯ぎしり食いしばり治療の流れ
Flow当院では患者様の率直なお悩みを伺い、一人ひとり最適な診断・治療計画を作成します。初診時は30~60分程度かけ丁寧に説明します。
STEP2
レントゲン・CTによる精密検査
当院では無料カウンセリング時にレントゲン検査・CT検査を行います。安全に治療を行うためには精密な検査をしたうえで、歯や顎の状態を確認し正確な診断を行います。
STEP3
歯科医師とのカウンセリング
実際に歯科医師が口腔内や顎を触診し検査します。症状が歯ぎしり・食いしばりに由来するものか診断を行います。
患者様の症例によっては、現在の症状が複数の原因から生じている場合もあります。診断の結果によっては、マウスピース以外の治療方法をご提案させていただく場合もあります。
STEP4
マウスピースの型取り・発注
オーダーメイドのマウスピースを発注します。マウスピースは、患者様一人ひとりの歯並びに合わせて作られるため、ぴったりとフィットします。マウスピースの完成までに1週間程かかります。
STEP5
マウスピースのお渡し
マウスピースが届き次第歯科医院に来院していただきます。
・マウスピースのお渡し
・マウスピースの着脱方法の指導、練習
・注意事項のご説明 をスタッフから行います。
STEP6
経過観察
メンテナンス・検診では、口腔内の歯石除去や着色除去だけでなく、顎や歯の状態も検査します。歯ぎしり・食いしばりは歯の破折や歯周病の進行にも大きく関わります。メンテナンス・検診を受ける事で、口腔内の環境を良好に保ちましょう。メンテナンスは3か月を目安に行う事を推奨しております。
メンテナンスで来院した際に、同時にボツリヌス治療を行う事も可能です。
STEP7
定期的なメンテナンス
白い歯を維持する為にも、定期的なメンテナンス・検診にお越しください。
メンテナンス・検診では、ご自宅での歯磨き指導、クリーニング、口腔内の診査を行います。これらのメンテナンス・検診を受ける事で、口腔内の環境を良好に保ちます。
歯ぎしり食いしばり治療に関するよくある質問
Q&AQ. 歯ぎしり用マウスピースはなぜ必要なのですか?
歯ぎしり用マウスピースは、歯ぎしりによる歯や顎へ負担を軽減するために使います。マウスピースを装着することで、歯同士の衝撃を和らげ、歯のすり減りや割れ、顎関節への負担を軽減します。
Q. 歯ぎしりの癖があるかセルフチェックする方法はありますか?
朝起きると顎の筋肉が疲れている、頬の粘膜や舌に歯の痕が付いている。歯の噛む面がすり減っている、歯がヒビ削れている、歯がしみるなどの症状がある場合、歯ぎしりを行っている可能性があります。
Q. 無意識に歯を噛み締めて歯ぎしりをすると体に悪影響がありますか?
食いしばりにより咬筋が強い緊張状態になります。全身の筋肉と繋がっているため、頭痛・肩こり・腰痛などを引き起こす可能性もあり、全身の疲労や倦怠感にもつながります。
Q. 歯ぎしり・食いしばりは何が原因で起きるのでしょうか?
歯ぎしりの原因は明確には解明されていませんが、心理的理由でストレス発散のために行われる。身体的理由で気道が狭いため気道確保のために行われる。などの要因が考えられます。
覚醒時の歯ぎしりは、不安、ストレス、緊張などの感情が原因の場合もあれば、集中しているときに生じる癖の場合もあります。
Q. 歯ぎしりをマウスピース以外で治す方法を教えてください。
原因から考える場合、ストレスをため込まない生活習慣にすること、リラックスした環境を整える事が対策として考えられます。また、ボツリヌス治療で咬筋の緊張を緩和させる事も有効的です。
歯ぎしり食いしばり治療の費用
Cost-
一回
11,000円