「歯を白くしたいけど、歯科医院に何度も通う時間がない」「自分のペースでホワイトニングを進めたい」とお考えではありませんか?そんな方におすすめなのが「ホームホワイトニング」です。歯科医院で作製した専用のマウスピースと薬剤を使って、自宅で自分のライフスタイルに合わせて歯を白くできます。
この記事では、ホームホワイトニングの具体的な流れから、かかる費用、期待できる効果、さらには注意点まで詳しく解説します。
ホームホワイトニングとは?歯科医院で受けるメリット
ホームホワイトニングは、歯科医院で作製した専用のマウスピースと歯科医師が処方したホワイトニング剤を使用して、自宅で歯を白くしていく方法です。歯科医院内で行うオフィスホワイトニングとは異なり、自分のペースで続けられるのが大きな特徴です。
歯科医院で行うホームホワイトニング
ホームホワイトニングでは、歯科医院で患者さん一人ひとりの歯型に合わせて作製した専用マウスピースに、適切な濃度のホワイトニングジェルを入れて装着します。低濃度の薬剤を使用するため刺激が少なく、時間をかけて自然な白さへと導くことができるのが特長です。日常生活に合わせて行えるため、忙しい方でも無理なく続けられます。
市販のホワイトニングとの違い
ドラッグストアなどで販売されている市販のホワイトニング商品と、歯科医院で処方されるホームホワイトニングには大きな違いがあります。
市販品は誰にでも使えるよう濃度が抑えられており、効果に限界があります。一方、歯科医院のホームホワイトニングでは、患者さまの歯の状態や目標に合わせた適切な濃度の薬剤が処方されます。また、歯科医師による事前診査で歯の健康状態を確認するため、安全性が高いのが特徴です。
オフィスホワイトニングとの違い
オフィスホワイトニングは歯科医院で高濃度の薬剤を使って短時間で行う方法です。オフィスホワイトニングと比較すると、ホームホワイトニングは低濃度の薬剤を使用するため、知覚過敏などの副作用が比較的少ないという特徴があります。
また、自分のペースで進められるため時間的な制約がなく、費用対効果も高いのが特徴です。じっくりと時間をかけて白くするため、色戻り(リバウンド)も比較的起こりにくい傾向があります。
ホームホワイトニングの流れと実際の手順
ホームホワイトニングは、歯科医院での準備と自宅での実践という2つのステップで進められます。それぞれの段階での具体的な流れを見ていきましょう。
初診からマウスピース作製までの流れ
ホームホワイトニングを始めるには、まず歯科医院での準備が必要です。
ステップ | 内容 |
---|---|
カウンセリング(初診) |
・歯の色や状態を確認し、希望する白さや治療計画を相談します。 ・ホワイトニングに適さない症状がないかもチェックされます。 |
クリーニング |
・ホワイトニングの効果を高めるために、歯の表面の汚れや歯石を除去します。 ・歯面を清潔にすることで、ホワイトニング剤が効果的に作用します。 |
歯型の採取 | ・患者さま一人ひとりの歯に合うマウスピースを作るため、歯型を採取します。 |
マウスピースの作製 |
・歯型をもとに、特殊な材料でマウスピースを作製します。 ・作製には通常1週間程度かかります。 |
マウスピースの受け取りと使用説明 |
・完成したマウスピースを受け取るために再来院します。 ・装着感を確認し、ホワイトニング剤の使用方法や注意点について説明を受けます。 |
自宅でのホームホワイトニングの手順
マウスピースとホワイトニング剤を受け取ったら、いよいよ自宅でのホワイトニングがスタートします。具体的な手順は以下の通りです。
ステップ | 内容 |
---|---|
歯磨きを行う |
・ホワイトニングの前に丁寧に歯を磨き、歯の表面を清潔にします。 ・清潔な歯面はホワイトニング効果を高める重要なポイントです。 |
ジェルを塗布する |
・マウスピースの内側にホワイトニングジェルを適量塗布します(目安は歯1本につき米粒大程度)。 ・ジェルを入れすぎると口腔内に溢れ出る可能性があるため注意しましょう。 |
マウスピースを装着する |
・マウスピースを装着し、2〜4時間ほどそのままにします。 ・就寝中に装着するタイプもあります。 |
使用後のケア |
・使用後はマウスピースを丁寧に洗浄します。 ・次回の使用まで清潔に保管しましょう。 |
ホームホワイトニング期間中の注意点とマウスピース管理方法
ホームホワイトニング期間中は、いくつかの点に注意する必要があります。例えば、着色性の強い飲食物(コーヒー、赤ワイン、カレーなど)や喫煙は可能な限り控えることをおすすめします。これらは歯の再着色を促進し、ホワイトニング効果を減少させる可能性があります。
また、マウスピースの適切な管理も重要です。使用後は必ず流水でよく洗い、専用のケースに保管しましょう。熱湯での洗浄や日光に当てるとマウスピースが変形する恐れがあるため避けましょう。
施術中に知覚過敏(しみる感じ)を感じることがありますが、これは一時的なものであることがほとんどです。しかし、強い痛みや不快感がある場合は使用を中止し、すぐに歯科医院に相談することをお勧めします。
ホームホワイトニングの効果
ホームホワイトニングでどのような効果が期待でき、どのくらい持続するのか気になる方も多いでしょう。ここでは効果の現れ方や持続期間、さらに効果を長持ちさせるコツについて解説します。
効果が表れるタイミングと白さの変化
ホームホワイトニングの効果は個人差がありますが、一般的には使用開始から1〜2週間程度で変化を感じ始める方が多いです。初期段階では微細な変化から始まり、継続することで徐々に白さが増していきます。最終的な効果が現れるまでには、通常4〜6週間程度の期間が必要です。
白さの変化は段階的に起こります。まず黄ばみが取れていき、次第に本来の歯の白さが引き出されていきます。ただし、生まれ持った歯の色素(エナメル質と象牙質の色)には個人差があるため、到達できる白さには限界があることを理解しておきましょう。
持続期間と色戻り(リバウンド)について
ホームホワイトニングで白くなった歯は、通常6ヶ月〜2年程度白さが持続します。ただし、これは生活習慣によって大きく左右されます。コーヒーや紅茶、赤ワインなどの着色性の強い飲食物の摂取頻度が高い場合や喫煙習慣がある場合は、色戻りが早まる傾向があります。
色戻りは徐々に起こり、突然元の色に戻るわけではありません。定期的なメンテナンスや追加のホワイトニングを行うことで、白さを維持することができます。
効果を長持ちさせるためのアフターケア
ホワイトニング効果を長持ちさせるためには、日々のケアが重要です。まず基本となるのは丁寧な歯磨きの習慣です。歯垢や食べかすをしっかり除去することで、着色汚れの付着を防ぎます。フロスや歯間ブラシを使用した歯間清掃も効果的です。また、着色性の強い飲食物を摂取した後は、できるだけ早く口をすすぐか歯を磨くことをおすすめします。
日々のケアに加えて、定期的な歯科検診とクリーニングも重要です。3〜6ヶ月に一度の歯科医院でのメンテナンスで、ホワイトニング効果を長く保つことができます。
必要に応じて、1〜2年に一度のタッチアップ(短期間の追加ホワイトニング)を行うことで、白さを維持するのも良いでしょう。
ホームホワイトニングの費用
ホームホワイトニングを始める際は、費用も重要なポイントです。
一般的な費用相場と含まれるもの
ホームホワイトニングの費用は歯科医院によって異なりますが、一般的な相場は以下の通りです。初期費用としては、カウンセリング・検査料、マウスピース作製費用、初回のホワイトニングジェル代を含めて20,000円〜40,000円程度が相場となります。この費用には、通常1〜2ヶ月分のホワイトニング剤が含まれています。
継続的に使用するホワイトニングジェルの追加費用は、5,000円〜15,000円程度です。ジェルの種類や量によって価格は変動します。また、多くの歯科医院では、複数本のジェルをセットで購入すると割引が適用されることもあります。
項目 | 費用相場 | 備考 |
---|---|---|
初診料・カウンセリング | 0円〜5,000円 | 無料の医院も多い |
マウスピース作製 | 10,000円〜30,000円 | 上下顎セット |
ホワイトニングジェル | 5,000円〜15,000円 | 1〜2ヶ月分 |
追加ジェル | 5,000円〜10,000円 | 1本あたり |
保険適用外の自費診療である理由
ホワイトニングは保険適用外の自費診療となります。これは、歯を白くすることが審美目的と見なされ、健康保険の対象となる「疾病の治療」には該当しないためです。
自費診療であるメリットとしては、保険診療のような制約がなく、患者さんのニーズに合わせた高品質な材料や技術を用いることができる点が挙げられます。各歯科医院が独自の治療計画や料金設定を行っているため、複数の医院を比較検討することをおすすめします。
ホームホワイトニングを受ける歯科医院の選び方
ホームホワイトニングを行う歯科医院を選ぶ際には、以下のようなポイントを確認するとよいでしょう。
ホワイトニングの実績・症例写真の確認
- 医院の技術力や経験を判断する材料になります。
- 実際の症例写真を見ることで、どの程度の効果が期待できるかを把握できます。
カウンセリングの内容
- 丁寧に説明してくれるか、患者さんの疑問や不安にしっかり答えてくれるかを確認しましょう。
- 効果や副作用についても正直に説明してくれる医院は、信頼の指標になります。
アフターケアの充実度
- ホワイトニング後のフォローアップ体制が整っているかを確認しましょう。
- トラブルが生じた場合の対応方針が明確であることが、安心して治療を受けるために重要です。
ホームホワイトニングのリスク
ホームホワイトニングは比較的安全な処置ですが、いくつかのリスクや注意点があります。事前に理解しておくことで、より安全に効果的に行うことができます。
起こりうる副作用と対処法
ホームホワイトニング中に起こりうる代表的な副作用として、一過性の知覚過敏(歯がしみる感覚)があります。知覚過敏は一時的なものであることがほとんどで、ホワイトニングを中断することで数日以内に改善することが一般的です。症状が強い場合は、知覚過敏用の歯磨き剤の使用や、数日間ホワイトニングを休止することで対応できます。
また、歯肉(歯ぐき)への刺激も副作用として起こることがあります。ホワイトニングジェルが歯肉に触れると、一時的な白化や刺激感を感じることがあります。これを防ぐには、マウスピースへのジェルの量を適切に調整し、余分なジェルは拭き取ることが重要です。
まれに、ホワイトニング剤によるアレルギー反応が見られることもあります。口腔内の違和感や腫れなどの症状が現れた場合は、すぐに使用を中止し、歯科医院に相談してください。
ホームホワイトニングが向かない方
ホームホワイトニングはすべての方に適しているわけではありません。まず、未成年の方(特に18歳未満)は、歯の形成が完全に終わっていない可能性があるため、ホワイトニングは推奨されません。
また、妊娠中・授乳中の方も、安全性の観点から避けた方が無難です。虫歯や歯周病がある場合は、先にそれらの治療を完了させてからホワイトニングを行う必要があります。重度の知覚過敏がある方や、エナメル質の形成不全がある方も注意が必要です。
さらに、セラミックなどの人工物(被せ物やインプラント)が多い方は、天然歯だけが白くなり色調が不統一になる可能性があることを理解しておく必要があります。
まとめ
ホームホワイトニングは、歯科医院で作製した専用マウスピースと処方されたホワイトニング剤を使用して、自宅で自分のペースで歯を白くしていける方法です。低濃度の薬剤を使用するため安全性が高く、自分のライフスタイルに合わせて施術できる利便性から、多くの方に選ばれています。
知覚過敏などの副作用が生じる可能性はありますが、一時的なものであることが多く、正しい使用方法と歯科医師の指導のもとで行えば安全な処置です。ホワイトニングを検討されている方は、まずは歯科医院でのカウンセリングを受けることをお勧めします。
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