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インプラントオーバーデンチャーで快適な日常へ!治療の流れと費用のポイントをチェック

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インプラントオーバーデンチャーとは、少ない本数のインプラントと入れ歯を組み合わせた治療法です。総入れ歯よりも安定性が高く、手術の負担や費用を抑えながらも快適な日常生活を取り戻せる点が魅力です。

インプラントオーバーデンチャーとは?

インプラントオーバーデンチャーとは、顎の骨に埋め込んだインプラント(人工歯根)の上に入れ歯を“被せる”形で安定させる治療法です。一般的に2~4本、あるいは必要に応じて6本ほどのインプラントを土台とするケースが多く、残っている歯がほとんどない方や、総入れ歯に不便を感じている方に適した選択肢となります。

実はインプラントオーバーデンチャーは30年ほど前は一般的に行われていた実績のある治療ですが、近年では「All on 4/6(オールオンフォー/シックス)」などの固定式インプラント治療が主流となり、選択される頻度が減少傾向にあります。それでも高齢者や費用面・手術負担を考慮したい方には、選択肢として検討されるケースが多いのです。

メリット・デメリット

メリット

  • 通常の入れ歯よりも安定性が高い
  • 咀嚼力が向上し、食事をより楽しめる
  • 違和感が少なく、口元の見た目も自然
  • 手術の負担や費用が、フルインプラントに比べると抑えられる
  • 入れ歯の取り外しが可能なのでお手入れが簡単
  • 比較的短い治療期間で結果が得られることが多い

デメリット

  • 完全な固定式と比べ咀嚼力はやや劣る
  • 入れ歯を使うことへの心理的抵抗がある場合がある
  • 定期的なメンテナンスが欠かせない(インプラント+入れ歯両方のケア)
  • 全身疾患や骨量不足など、症例によっては適応できない場合もある
  • 健康保険が適用されず自由診療となるため、治療費が高額になる可能性がある

固定方式の種類

インプラントオーバーデンチャーでは、入れ歯とインプラントをどのように連結するかによって複数の方式があります。それぞれの特徴を理解しておくと、自身に合った治療法を選びやすくなります。

1. マグネットタイプ

インプラント側と入れ歯側に磁石を埋め込み、磁力で固定するタイプです。装着・取り外しが簡単で、入れ歯の安定性も高い傾向があります。ただし、MRI撮影時には磁石の影響を受ける可能性があるため注意が必要です。

2. ボールタイプ

インプラントに取り付けたボール状の突起と、入れ歯側の受けの部分がはまり合う方式です。一般的には下顎で採用されることが多く、2本のインプラントでも比較的安定するのが特徴。しかし多少の遊び(動き)が生じるため、完全固定式には及ばない場合があります。

3. バータイプ

インプラント間をバー(金属製)で連結し、そのバーに入れ歯を固定する方式です。入れ歯とインプラントの接触面積が広いため、高い安定性が得られるのが大きなメリットです。しかし、装着に必要なインプラントの本数が4~6本と多くなり、治療の難易度や費用負担も大きくなります。

4. 固定式ブリッジ(All on 4/6)

All on 4/6は取り外しを行わない完全な固定式で、4本または6本のインプラントだけでフルアーチを支える方法です。負担が分散されるため、早期に食事や会話を楽しめる点が大きなメリットですが、オーバーデンチャーとは違い自由に取り外しができません。歯科医院での定期的なチェックが不可欠です。

治療の流れ

インプラントオーバーデンチャーの治療は、下記のようなステップで行われます。一般的に数か月の期間を要しますが、ケースによっては治療期間が短縮されることもあります。

  1. 初診・検査・診断:歯科医による口腔内診察、レントゲンやCT撮影などの検査を実施。骨量や全身状態を確認する。
  2. 治療計画の立案:インプラントの本数・位置、入れ歯の設計などを決定。
  3. インプラント埋入手術:顎の骨にインプラントを埋め込む手術を行う。局所麻酔や場合によっては静脈内鎮静法を併用。
  4. 治癒期間:インプラントと骨が結合するまで2~3か月ほど待つ(個人差あり)。
  5. 義歯製作:治癒後に型取りなどを行い、実際に装着する入れ歯を製作。
  6. 装着・調整:入れ歯をインプラントに連結し、噛み合わせやフィット感を調整。
  7. 定期メンテナンス:インプラントや入れ歯を長持ちさせるために、半年に1回程度の定期検診とクリーニングを推奨。

費用と相場

インプラントオーバーデンチャーの費用は、インプラントの本数や使用するアタッチメントの種類、追加処置の有無などによって変わります。一般的な目安としては150〜200万円程度が多く、既存の入れ歯を活用できる場合は40~90万円程度で抑えられるケースもあります。

治療内容 費用目安
インプラント2~4本+オーバーデンチャー 約150~200万円
既存の入れ歯を活用(改装) 約40~90万円
追加治療(骨造成など) 数万円~数十万円

CT撮影料・骨造成費用・アタッチメント交換費用などが別途かかる場合もあります。支払い方法は歯科医院によって様々ですが、分割払い(デンタルローン)やクレジットカード払いにも対応していることがあります。費用面を含め、事前にしっかりとカウンセリングを受けることが重要です。

こんな人におすすめ

  • 歯がほとんど残っておらず、総入れ歯の不安定さに悩んでいる
  • フルインプラントの高額費用や大きな手術に抵抗がある
  • 高齢者で、手術負担が少ない治療法を希望している
  • 口元の審美性を保ちつつ、咀嚼力をある程度向上させたい
  • 取り外しができる入れ歯の方が管理しやすいと考える

定期メンテナンスの大切さ

インプラントオーバーデンチャーは長く使える治療法ですが、インプラント部分のケアと入れ歯自体のケアを怠ると、インプラント周囲炎や入れ歯の破損などのトラブルが起こりやすくなります。半年に1回ほどの定期検診では、以下のような点をチェックします。

  • インプラント周囲の歯肉や骨の状態
  • 入れ歯のフィット感や経年劣化の有無
  • アタッチメント(マグネットやボール部分)の状態
  • 残っている歯の虫歯や歯周病リスク
  • 日常でのお手入れ方法の再確認・指導

こうした定期メンテナンスを徹底することで、トラブルを未然に防ぎ、長期的に快適な状態を保つことができます。

まとめ

インプラントオーバーデンチャーは、総入れ歯の不安定さを解消しつつ、通常のインプラント治療よりも費用や手術の負担を抑えられる治療法です。骨の状態や全身の健康状態によって、多くの方に適応できる可能性がありますが、治療前にはしっかり検査・診断を受け、歯科医師と十分に相談することが大切です。

また、治療後の定期メンテナンスと正しいお手入れを続けることで、インプラントオーバーデンチャーは長期的に良好な口腔状態を維持できます。特に高齢者や入れ歯に悩んでいる方、経済的理由でフルインプラントをためらっている方にとって、有力な選択肢の一つとなるでしょう。快適な日常を取り戻すために、まずは歯科医院へ相談してみてはいかがでしょうか。

日本歯科グループのクリニックでは、豊富な治療実績と先端の技術力を活かし、患者さまの希望に沿ったオーダーメイドのインプラント治療を提供しています。専門スタッフのチーム医療と充実したサポート体制で、術前の疑問や不安をしっかりと解消しながら、安全・安心の治療を目指します。まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修

今本院長

日本歯科札幌 院長 今本 芳彦

北海道出身。
卒後、自由診療専門のクリニックで研鑽を積む。
10年間、自由診療専門のクリニックで院長として活躍。
北海道でトップクラスのインプラント実績を誇る。
他にもマウスピース矯正、審美治療を得意とする。

この記事の監修

日本歯科静岡 院長 戸田 紀章

静岡県出身。
卒後、埼玉医科大学口腔外科で研鑽を積む。
その後、静岡歯科で10年間研鑽を積んだ後、日本歯科静岡の院長に就任。
静岡県トップクラスのインプラント治療実績を持つ。
審美治療やマウスピース矯正も得意とする。

この記事の監修

早川理事長

日本歯科グループ 代表 早川 好昭

東京都出身。
静岡県で静岡歯科を開業。
高度先進歯科医療クリニックとして日本歯科グループを開設。
同グループとして静岡歯科、日本歯科札幌、日本歯科静岡、日本歯科名古屋などがある。
日本歯科グループの代表として全てのクリニックを統括。

この記事の監修

稲津副院長

日本歯科名古屋 院長 稲津 由美子

大手歯科グループの院長として長年活躍。
その後静岡歯科の副院長として8年間研鑽を積み、日本歯科名古屋の院長に就任。
女性歯科医師として全国でトップクラスのインプラント実績を持つ。
マウスピース矯正と審美治療を得意とする。