歯列矯正でワイヤーを装着する期間は?治療段階ごとの目安を解説
歯並びを整えるために歯列矯正を検討している方は多いでしょう。「ワイヤー矯正」は従来から広く知られている治療方法ですが、マウスピース矯正との違いが気になる方もいるかもしれません。ここではワイヤー矯正とマウスピース矯正を比較しながら、治療期間や特徴について解説しますので、ぜひ参考にしてください。
ワイヤー矯正にかかる期間の目安
伝統的な歯列矯正法として知られるのが、「ワイヤー矯正」です。多くの歯科医院で提供されており、重度の歯並びの乱れにも対応できますが、マウスピース矯正も選択肢として検討する価値があります。ワイヤー矯正にかかる期間は一般的に1年から3年ほどと長期にわたることが多く、マウスピース矯正と比較すると、長期的な治療計画が必要です。
これらの期間はあくまで目安で、歯並びの程度や骨格の状態、矯正装置の種類などによって変動します。歯科医師と相談しながら、どのくらいの期間が必要なのかを事前にしっかり確認することが大切です。
治療段階ごとのワイヤー装着期間の流れ
ワイヤー矯正治療は「治療前準備」「治療中」「治療後管理」の3つの段階に分かれます。それぞれの期間や特徴を簡潔に解説します。
治療前準備(約1~2ヶ月)
治療を始める前にはカウンセリング(30分~1時間)、精密検査(レントゲン撮影や歯型の採取など約1時間)、診断(治療計画の説明で30分~1時間)を行います。これらはマウスピース矯正でも共通のプロセスです。虫歯や歯周病の治療、抜歯などが必要な場合は、この段階で事前に治療を済ませます。矯正中に虫歯や歯周病が悪化した場合、矯正装置を外して治療する必要が出てくることがあるため、事前の準備治療がとても重要になります。すべての準備が終わったら、矯正装置の装着に進みます。
治療中(約1~3年、症例による)
ワイヤー矯正では、装置を取り付けるために合計で2~3回(各1時間程度)の通院が必要です。装置の装着後は通常月に1回程度通院しますが、マウスピース矯正の場合は型どり後に装置を受け取るだけで済み、その後の通院頻度も1~2ヶ月に1回程度と少なくなります。治療期間は歯並びの状態によって異なり、全体矯正の場合は1~3年、部分矯正であれば2ヶ月~1年程度が目安です。治療が完了すると矯正装置を取り外し、保定用のリテーナーに交換します。
治療後管理(約2年)
矯正終了後は歯並びの後戻りを防ぐため、「リテーナー」と呼ばれる保定装置を装着します。この保定期間は矯正方法に関係なく約2年間必要です。最初の半年から1年ほどは1日20時間以上の装着が必要で、その後は主に就寝時のみ装着するようになります。マウスピース矯正とワイヤー矯正のいずれの場合も、この保定期間は欠かせないステップです。適切に保定を行うことで、美しく整った歯並びを長く保つことができます。
マウスピース矯正とワイヤー矯正の比較
マウスピース矯正は取り外しが可能で、食事の制限が少なく、手入れがしやすいといったメリットがあります。また、自分で着脱ができるため目立ちにくく、見た目を気にせず矯正治療を進められる点も魅力です。一方で、ワイヤー矯正は装置の取り外しができない分、歯を確実かつ効率的に動かせるという利点があります。マウスピースとワイヤーのどちらを選択するかは、歯並びの状態や本人の生活スタイルに合わせて検討することが大切です。
ワイヤー矯正の期間に影響する3つの要素
ワイヤー矯正の期間は個人差が大きく、予想より短くなることも長くなることもあります。以下の要素をあらかじめ理解しておくことが重要です。
歯並び・骨格の状態
歯並びの乱れが大きいケースや、あごの骨格に問題がある場合は、ワイヤー矯正でもやや長めの期間が必要です。一方で、前歯だけ動かせばよい軽度の乱れであれば、部分矯正を選択することで数か月程度で完了することもあるでしょう。このような軽度の乱れでは、マウスピース矯正も効果的な選択肢です。重度の骨格的問題には外科矯正が必要な場合もありますが、マウスピース矯正が適応できるケースも増えています。
使用する装置の種類
ワイヤー矯正には「表側矯正」「裏側矯正」「ハーフリンガル矯正」などの種類があります。裏側は装置が目立ちにくい一方、装着が難しくワイヤー調整にも高度な技術が必要なため、表側矯正よりも時間がかかることがあるでしょう。
矯正装置 | 全体矯正の期間目安 | 部分矯正の期間目安 | 通院頻度 |
---|---|---|---|
表側矯正 | 1~3年 | 2か月~1年 | 1か月に1回 |
裏側矯正 | 2~3年 | 5か月~1年 | 1か月に1回 |
ハーフリンガル矯正 | 2~3年 | 5か月~1年 | 1か月に1回 |
マウスピース矯正 | 1~2年 | 3か月~8か月 | 1~2か月に1回 |
ワイヤー矯正とマウスピース矯正を含め、歯並びの状態、予算、見た目、生活スタイルを考慮して最適な方法を選びましょう。
子どもと大人の違い
小学生~中学生前半は、あごの骨が柔らかく歯が動きやすい時期です。さらに代謝が活発な時期であるため、大人よりも歯の移動速度が早く、短期間で矯正が完了する可能性があります。ただし永久歯の生え揃う時期や骨格成長には個人差があり、大人と同程度の期間がかかる場合もあります。
ワイヤー矯正の期間に関するよくある疑問
ワイヤー矯正は長期間かかることがあり、よりスピーディーなマウスピース矯正と比較して疑問や不安をお持ちの方も多いでしょう。ここでは、よくある質問をまとめてみました。
Q1: ワイヤー矯正の装着に慣れるまでどれくらい痛む?
ワイヤー矯正では装着後1週間ほど痛みがあります。マウスピース矯正でも多少の違和感はありますが、一般的に痛みは軽度です。装着後3日間は食事制限が必要ですが、痛み止めの服用や柔らかい食事の工夫で対応できます。調整のたびに痛みが再発しますが、マウスピース矯正では新しいマウスピースに変える際の違和感は比較的軽度です。
Q2: 自分の歯並びだと何年くらいかかるの?
矯正期間は歯並びの状態、治療範囲、抜歯の有無などで大きく変わります。例えば、軽度のすきっ歯であれば数か月~1年程度で終わることもあり、重度の出っ歯・受け口など複雑な場合は2~3年以上かかることも珍しくありません。正確な期間を知りたい場合は、カウンセリングを受けて検査・診断をしてもらうのが一番です。
Q3: 短期間を目指すならマウスピース矯正も選択肢になる?
マウスピース矯正は取り外し可能で目立ちにくく、技術の進歩により多くの症例に対応できるようになっています。最短数か月で終わる場合もあり、自己管理ができる方にはおすすめの選択肢です。マウスピース矯正では取り外しが可能なため、食事や歯磨きがしやすく、生活の負担が少ないのも特徴です。
まとめ
ワイヤー矯正の治療期間は、歯並びの状態や使用する装置、抜歯の有無によって一人ひとり異なります。実際の治療にかかる具体的な期間については、歯科医院でのカウンセリングや精密検査を通して確認することが大切です。
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