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歯がない場合の最適な治療方法とは?放置することのリスクも解説【日本歯科札幌院長が解説!】

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歯の喪失は外見だけでなく、咀嚼機能や発音、さらには生活の質全体に大きな影響を与えます。しかし、現代の歯科医療では、失った歯を補うためのさまざまな選択肢があるということを知っていますか?

本記事では、歯がない場合の最適な治療法について詳しく解説します。自分に合った治療法を選ぶための参考にしてください。

歯がない状態にはどのような原因がある?

歯がない状態には、先天的なものと後天的なものがあります。それぞれの特徴と原因を理解することが、適切な治療法を選ぶ第一歩となります。

先天性欠如歯

先天性欠如歯とは、乳歯の下に永久歯が生えてこない状態を指します。日本人では約10人に1人にみられる比較的一般的な現象です。特に下顎の第二乳臼歯の下に永久歯がないケースが多く報告されています。

先天性欠如歯の場合、乳歯が長期間残ることもありますが、永久歯と比較して寿命が短いため、いずれ脱落するリスクがあります。この状態に対しては、早期に歯科医師に相談し、将来的な治療計画を立てることが重要です。

後天的な歯の喪失

後天的な歯の喪失の主な原因には以下のようなものがあります。

  • 虫歯の進行による抜歯
  • 歯周病による歯の脱落
  • 外傷(事故やスポーツなど)
  • 加齢による歯の喪失

原因に関わらず、歯の喪失に対しては適切な治療が必要です。放置することで様々な問題が生じる可能性があります。

歯がない状態を放置してしまうとどんなリスクがある?

歯の欠損を放置すると、短期的にも長期的にも様々な問題が生じるため、早めの対処が重要です。

周囲の歯への影響

歯を失った部分を放置すると、隣接する歯が空いたスペースに傾いたり、反対側の歯が伸びてきたりする「歯の移動」が起こります。これにより歯並びや噛み合わせが悪化し、新たな問題を引き起こす可能性があります。

咀嚼機能の低下

歯が欠けると咀嚼効率が低下し、食べ物を十分に噛み砕けなくなります。これにより消化器系に負担がかかるだけでなく、栄養摂取にも影響を及ぼすことがあります。また、好きな食べ物を避けるようになり、食事の楽しみが減少することも生活の質の低下につながります。

顎の骨の吸収

歯がなくなった部分の顎の骨は、噛む刺激がなくなることで徐々に痩せていきます。この骨吸収が進行すると、将来インプラント治療を検討する際に十分な骨量がなく、骨増生などの追加処置が必要になることがあります。

発音への影響

前歯部分の欠損は特に発音に影響を与えることがあります。「サ行」や「タ行」などの発音が不明瞭になり、コミュニケーションに支障をきたす可能性があります。

審美性と心理的影響

特に前歯部分の欠損は、見た目に大きく影響します。笑顔に自信が持てなくなり、人前で口を開けることを避けるようになるなど、社会生活や精神面に悪影響を及ぼすことがあります。

歯がない場合の治療方法

現代の歯科医療では、歯の欠損に対するさまざまな治療選択肢があります。それぞれの特徴を理解し、自分に最適な方法を選ぶことが大切です。

インプラント治療

インプラント治療は、人工の歯根(チタン製のインプラント体)を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を装着する方法です。

メリット デメリット
・周囲の健康な歯を削る必要がない
・天然歯に近い噛み心地と機能
・顎の骨への刺激により骨吸収を防止
・見た目が自然で審美性が高い
・適切な管理で長期間使用可能
・外科手術が必要
・治療期間が比較的長い(3〜6ヶ月)
・保険適用外で費用が高額
・骨量が少ない場合は骨増生が必要
・定期的なメンテナンスが重要

インプラント治療の最大の特長は、周囲の健康な歯に負担をかけずに独立した人工歯を作れる点です。また、噛む力が天然歯に近いため、硬い食べ物もストレスなく噛むことができます。

ブリッジ治療

ブリッジは、失われた歯の両隣の歯を支台として利用し、連結した被せ物を装着する治療法です。

メリット デメリット
・保険適用で比較的費用が抑えられる
・外科手術が不要
・短期間で治療完了(2〜3週間)
・固定式で取り外しの手間がない
・健康な隣接歯を削る必要がある
・支台歯に負担がかかる
・支台歯のトラブルでブリッジ全体の再製作が必要
・骨吸収を防止する効果はない

ブリッジは手術が不要で治療期間も短いことから、多くの患者さんに選ばれる治療法ですが、健康な隣の歯を大きく削る必要があるため、長期的には支台歯のトラブルのリスクが高まることを理解しておく必要があります。

部分入れ歯(義歯)

部分入れ歯は、取り外し可能な人工歯を使用して欠損部分を補う治療法です。

メリット デメリット
・保険適用で費用が比較的安価
・外科手術が不要
・広範囲の欠損にも対応可能
・修理や調整が比較的容易
・違和感や異物感がある
・噛む力が弱い
・取り外しや洗浄の手間がある
・金属のバネが見えることがある
・骨吸収を防止する効果はない

部分入れ歯は、費用面や広範囲の欠損に対応できる点でメリットがありますが、違和感や噛む力の弱さ、見た目の問題などを考慮する必要があります。

ソケット

従来の治療法に加えて、ソケットや歯牙移植といった新しい選択肢も登場しています。ソケットは金属を使用しない新しいタイプの部分入れ歯で、短期間で装着可能です。シリコン素材を使用することで圧力を軽減し、快適な装着感を実現しています。

歯牙移植

歯牙移植は自分自身の歯(多くの場合は親知らず)を欠損部位に移植する方法です。自分の天然歯を利用するため、歯根膜の機能を保持でき、噛む力の分散や骨への負担軽減につながります。ただし、移植に適した歯があることが条件となります。

最適な治療法の選び方

どの治療法が最適かは、患者さんの状態や希望によって異なります。以下のような要素を考慮して選択することが重要です。

  • 口腔内の状態(骨量、隣接歯の健康状態など)
  • 年齢や全身的な健康状態
  • 治療費の予算
  • 治療期間の希望
  • 審美性への要求
  • 長期的な維持管理の容易さ

治療法の選択は、一時的な解決策ではなく、長期的な口腔健康を考慮した上で行うことが重要です。歯科医師との十分な相談を通じて、自分に最適な選択をしましょう。

年齢別の治療法選択のポイント

年齢層 考慮すべきポイント 推奨される治療法
10代〜20代前半 歯の発育や顎の成長が完了していない場合がある 暫間的な部分入れ歯→成長後にインプラントを検討
20代後半〜50代 長期的な機能性と審美性が重視される インプラント、ブリッジ、歯牙移植など
60代以降 全身状態や骨量の減少を考慮 個人の状態に応じてインプラント、ブリッジ、部分入れ歯を検討

年齢によって適した治療法は異なりますが、個人差も大きいため、必ず専門家の診断を受けることが重要です。

どの治療法を選ぶにしても、事前に治療内容、期間、費用、メンテナンス方法、予想されるリスクなどについて詳しく説明を受け、十分に理解した上で同意することが大切です。複数の医療機関でセカンドオピニオンを求めることも、中立的な判断のために有効です。

治療後のメンテナンス

適切なケアとメンテナンスを行うことが治療成功の鍵となります。

日常的なケア

  • 丁寧な歯磨きと歯間ブラシやフロスの使用
  • 適切な入れ歯の洗浄(部分入れ歯の場合)
  • 強い衝撃を避ける(特にインプラントやブリッジの場合)
  • 硬すぎる食べ物への注意

定期検診の重要性

どの治療法を選んだ場合も、3〜6ヶ月ごとの定期検診が推奨されます。特にインプラント治療後は、インプラント周囲炎などのトラブルを早期に発見するためにも、定期的な専門的クリーニングと検診が不可欠です。早期発見・早期対応によって、長期的な治療の成功率を高めることができます。

まとめ

歯がない状態を放置することは、口腔内だけでなく全身の健康や生活の質にも悪影響を及ぼします。現代の歯科医療では、インプラント、ブリッジ、部分入れ歯、ソケット、歯牙移植など、様々な治療選択肢あります。

最適な治療法の選択は、口腔内の状態、年齢、予算、審美的な要望など、様々な要素を考慮して行う必要があります。どの治療法を選ぶにしても、十分な情報を得た上で判断し、治療後は適切なケアとメンテナンスを行うことが、長期的な成功につながります。

日本歯科札幌では、豊富な治療実績と先端の技術力を活かし、患者さまの希望に沿ったオーダーメイドのインプラント治療を提供しています。専門スタッフのチーム医療と充実したサポート体制で、術前の疑問や不安をしっかりと解消しながら、安全・安心の治療を目指します。まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修

今本院長

日本歯科札幌 院長 今本 芳彦

北海道出身。
卒後、自由診療専門のクリニックで研鑽を積む。
10年間、自由診療専門のクリニックで院長として活躍。
北海道でトップクラスのインプラント実績を誇る。
他にもマウスピース矯正、審美治療を得意とする。