BPSデンチャーとはどんな入れ歯?費用や特徴、他の入れ歯との違いを詳しく解説
入れ歯治療の選択肢は年々多様化しています。特に近年注目を集めているBPSデンチャーは、従来の入れ歯の概念を覆す快適さと機能性を備えています。しかし、BPSデンチャーにはいくつかの制約もあります。
この記事では、BPSデンチャーの特徴を解説しつつ、その代替として注目されるインプラント治療についても詳しく解説します。
BPSデンチャーとは?最新の入れ歯システムを解説
BPSデンチャー(Biofunctional Prosthetic System)はヨーロッパで開発された比較的新しめの入れ歯です。従来の入れ歯とは異なり、BPSデンチャーは口腔内の生体機能を徹底的に分析し、一人ひとりの口腔環境に完全にフィットするように設計されるフルオーダーメイドの入れ歯です。
BPSデンチャーは単なる見た目だけでなく、「噛む」「話す」「笑う」といった日常生活に欠かせない口腔機能を最大限に回復させることを目的としています。特殊な技術と材料を用いることで、従来型の入れ歯では実現できなかった装着感と機能性を実現しています。
BPSデンチャーの特徴
BPSデンチャーが他の入れ歯とは違う特徴として、以下のような点が挙げられます。
- 専用の材料と精密な技術による高品質な仕上がり
- 患者の顎の動きや筋肉の働きまで考慮した設計
- 独自の型取り方法による精密な適合性
- 自然な見た目と高い審美性
- 長期間使用できる耐久性
通常の入れ歯では上下別々に型取りするのに対し、BPSデンチャーでは口を閉じた自然な状態で型取りを行い、顎の動きや筋肉の働きまで精密に記録することで、より自然な噛み合わせと装着感を実現しています。
また、BPSデンチャーの製作には「フォナレス人工歯」と呼ばれる自然な白さと透明感を持つ特殊な人工歯と、「加熱加圧精密重合レジン」という高品質な素材が使用されます。そのためBPSデンチャーは見た目の美しさと耐久性の両方を兼ね備えています。
BPSデンチャーのメリット・デメリット
BPSデンチャーには以下のようなメリット・デメリットがあります。
BPSデンチャーのメリット
- 装着時の痛みや違和感が少ない
- 高い安定性で噛む力をしっかり伝えられる
- 自然で美しい見た目を実現
- 長寿命で修理も可能
- 発音のしやすさが向上
BPSデンチャーは従来の入れ歯に比べて口内での安定性が格段に向上しているため、会話中や食事中に入れ歯がずれる心配が少なく、自信を持って社交活動を楽しむことができます。また、精密な設計により咀嚼効率も高く、より多くの食品を楽しめるようになります。
BPSデンチャーのデメリット
- 費用が高額(保険適用外の自費診療)
- 製作期間が長め(約4週間~数ヶ月)
- 専門的な技術が必要なため対応医院が限られる
- 特殊条件下では適応外の場合がある
最大のデメリットは費用面です。BPSデンチャーは保険適用外の自費診療となるため、片顎あたり55万円~66万円程度と高額になります。また、精密な製作工程を要するため、完成までに1ヶ月以上かかることも考慮する必要があります。
BPSデンチャーと他の入れ歯との比較
入れ歯にはBPSデンチャー以外にも様々な種類があります。ここでは代表的な入れ歯タイプとの比較をご紹介します。
入れ歯タイプ | 特徴 | 費用相場(税込) | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|
BPSデンチャー | 精密義歯、生体機能対応 | 約55万~66万円 | 高精度・審美的・快適 | 高額、自費診療 |
ノンクラスプデンチャー | 金属バネなし、美観重視 | 約33万~55万円 | 見た目自然 | 耐久性低め |
金属床義歯 | 薄くて丈夫 | 約25万~30万円 | 耐久性抜群 | 金属アレルギー懸念 |
保険適応義歯 | 樹脂製 | 数千円程度(保険内) | 安価 | 耐久力不足 |
このように各入れ歯にはそれぞれ特徴があり、BPSデンチャーは快適性と機能性を重視する方に適していますが、費用面では他のタイプより高額になることが分かります。
インプラント治療という選択肢
BPSデンチャーは従来の入れ歯に比べると格段に優れていますが、入れ歯の一種である以上、いくつかの制約があります。ここで、より自然な噛み心地と快適さを求める方にお勧めしたいのがインプラント治療です。
インプラント治療とは
インプラント治療は、失った歯の根の部分を人工の歯根(チタン製インプラント体)で代用し、その上に人工の歯を装着する治療法です。天然歯に最も近い機能と見た目を回復できる点が最大の特徴です。
インプラントは顎の骨に直接固定されるため、入れ歯のようにずれたり外れたりする心配がなく、天然歯とほぼ同等の噛む力を発揮することができます。また、発音への影響も少なく、口蓋部分をカバーする必要もないため違和感が最小限に抑えられます。
BPSデンチャーとインプラントの比較
比較項目 | BPSデンチャー | インプラント |
---|---|---|
固定方法 | 吸着力で口内に固定 | 顎の骨に直接固定 |
安定性 | 入れ歯の中では高い | 天然歯に近い安定性 |
咀嚼力 | 通常の入れ歯より優れる | 天然歯の80-90%程度 |
メンテナンス | 毎日の着脱と洗浄が必要 | 通常の歯と同様のケア |
耐久性 | 5-7年程度 | 適切なケアで半永久的 |
費用目安 | 片顎55万-66万円 | 1本30万-50万円 |
インプラント治療のメリット
- 天然歯に近い見た目と噛み心地
- 着脱の必要がなく違和感が少ない
- 顎の骨の吸収を防止する効果
- 長期的な耐久性(適切なケアで半永久的)
- 周囲の健康な歯を傷つけない
インプラント治療の最大の魅力は、単に失った歯を補うだけでなく、顎の骨の健康も維持できる点です。通常、歯を失うと使われなくなった部分の顎の骨は徐々に痩せていきますが、インプラントは顎の骨に負荷をかけることでこの骨吸収を防ぎ、顔の形状維持にも貢献します。
インプラント治療はどんな人に向いている?
インプラント治療は多くの方に適していますが、以下のような条件が必要です。
- 顎の骨が十分にある(骨量が不足する場合は骨造成が必要な場合も)
- 重度の糖尿病や免疫疾患がない
- 喫煙者の場合は治療前の禁煙が望ましい
- 定期的なメンテナンスに通える
また、費用面では1本あたり30万円~50万円程度かかりますが、長期的な視点で見ると耐久性が高く再治療の必要性が低いため、トータルコストでは入れ歯と大きな差がない場合もあります。特に少数歯の欠損であればインプラントの方が費用対効果に優れることも少なくありません。
インプラントと入れ歯を組み合わせる選択肢
全ての歯を失った方でも、必ずしも全ての位置にインプラントを埋入する必要はありません。少数のインプラントで入れ歯を支える「インプラントオーバーデンチャー」という選択肢もあります。
この方法では、通常2〜4本のインプラントを埋入し、そこに入れ歯を固定することで、従来の入れ歯よりも格段に安定性を高めることができます。BPSデンチャーのような高品質な入れ歯と組み合わせることで、さらに快適な装着感を実現することも可能です。
費用面でもフルインプラントよりリーズナブルに抑えられるため、費用と機能性のバランスを重視する方に適した選択肢となります。
まとめ
BPSデンチャーは従来の入れ歯に比べて格段に優れた品質と機能性を持ち、多くの方の生活の質を向上させる選択肢です。ただし、自費診療となるため費用面での考慮が必要です。
一方、天然歯により近い機能性と快適さを求める方には、BPSデンチャーよりもインプラント治療が適している場合があります。特に少数歯欠損の場合や、長期的な視点で考えた場合には、インプラントの方が費用対効果に優れることも多いです。
最適な治療法は個人の口腔状態、予算、希望する機能性によって異なります。歯科医師との十分な相談を通じて、あなたのライフスタイルに最も適した選択をすることが大切です。
日本歯科グループのクリニックでは、豊富な治療実績と先端の技術力を活かし、患者さまの希望に沿ったオーダーメイドのインプラント治療を提供しています。専門スタッフのチーム医療と充実したサポート体制で、術前の疑問や不安をしっかりと解消しながら、安全・安心の治療を目指します。まずはお気軽にご相談ください。