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奥歯が折れたら抜歯しかない?治療の選択肢や費用・期間を詳しく紹介

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奥歯が折れても、必ずしも抜歯が必要なわけではありません。しかし、折れた状態や程度によって、様々な治療選択肢があります。本記事では、治療法とその費用、期間、さらに長期安定性の高いインプラント治療の利点を解説します。

奥歯が折れる原因

奥歯が折れる原因はさまざまです。主な原因として、硬いものを噛む習慣、虫歯による歯質の脆弱化、歯ぎしりや食いしばりなどが挙げられます。また、大きな詰め物や被せ物がある歯は構造的に弱くなっているため、折れやすい傾向があります。

奥歯が折れた際は、痛みや冷たいものがしみる知覚過敏、食べ物が詰まりやすくなるなどの症状が現れることがあります。また、折れた破片で頬の内側や舌を傷つけることもあるため、早めの歯科受診が重要です。

奥歯が折れた場合の治療法

奥歯が折れた場合の治療法は、折れた範囲や深さによって大きく異なります。破折の程度別に、適切な治療法を解説します。

軽度の場合(歯の一部が欠けた程度)

歯の表面のエナメル質や象牙質の一部だけが欠けた場合は、比較的簡単な治療で修復可能です。

  • レジン修復(コンポジットレジン)
  • 保険適用で約1,000~3,000円
  • 治療回数は通常1回で完了

レジン修復は、特殊な樹脂材料で欠けた部分を補う方法です。歯の色に合わせて調整できるため、審美性も確保できます。しかし、金属系材料と比較すると耐久性は劣ります。

中程度の場合(歯冠部の破折)

歯の表面から内部にかけて大きく欠けているものの、歯髄に到達していない場合は、詰め物や被せ物による修復が行われます。

  • インレー(詰め物)やクラウン(被せ物)による歯冠修復
  • 保険診療の金属冠:約6,000~8,000円
  • 自費診療:セラミッククラウン 約70,000~150,000円
  • 来院回数:型取りや調整を含めて2~3回

保険診療では主に金属製の詰め物や被せ物が使用されますが、見た目や金属アレルギーが気になる方には、自費診療でのセラミック素材がおすすめです。セラミックは天然歯に近い外観で、金属アレルギーの心配がない素材です。

重度の場合(神経まで達する破折)

破折が深く、神経まで達している場合は、まず根管治療(神経除去)を行い、その後クラウンで修復します。

  • 根管治療+クラウン
  • 保険適用:総額10,000~20,000円程度
  • 自費診療:30万円以上になることも
  • 必要な通院回数:4~5回程度

根管治療は神経を除去して感染を防ぐ処置ですが、この治療を行うと歯が脆くなりやすいため、土台(コア)を入れてからクラウンを装着するのが一般的です。

最重度の場合(歯根破折や垂直破折)

歯の根(歯根)まで破折が及んでいる場合や、歯が縦に割れている(垂直破折)場合は、抜歯が必要になることがほとんどです。

抜歯後は、失った歯の機能を回復するために、ブリッジ、部分入れ歯、インプラントなどの補綴処置が選択肢となります。それぞれの特徴と費用を以下の表にまとめました。

補綴方法 保険診療 自費診療 特徴
ブリッジ 約20,000円~ 約210,000~450,000円/本 両隣の健康な歯を削る必要がある
部分入れ歯 約5,500円~ 約15万~30万円 取り外し可能、違和感がある場合も
インプラント 対応なし 約35万円/本~ 天然歯に最も近い感覚、長期的安定性

抜歯を回避できる可能性のある高度な治療法

歯科医療の進歩により、以前は抜歯が必須だったケースでも歯の保存が可能になってきています。

エクストルージョン(矯正的挺出)

歯肉縁下(歯茎の下)の歯根破折に対し、矯正装置で歯を徐々に引き出して破折部を露出させる治療法です。ただし、破折の状態や部位により適応が判断され、全ての症例に適用できるわけではありません。

クラウンレングスニング

歯肉と骨を外科的に切除して、破折した部分を露出させる治療法です。歯周組織の状態が良好な場合に検討される方法ですが、自費診療となることが多く、費用は10万円程度からかかります。

これらの高度な治療には専門的な技術と経験が必要なため、実施可能な医院が限られています。まずは専門医に相談することをおすすめします。

保険診療と自費診療の違い

歯科治療では保険が適用される治療と、自費診療の治療があります。それぞれの特徴を理解して、自分に合った選択をすることが大切です。

比較項目 保険適用 自費診療
費用 低コスト(例:クラウン6千~8千円) 高コスト(例:セラミッククラウン7万~15万円以上)
素材 主に金属・プラスチック セラミック、ジルコニアなど審美性の高い素材
耐久性 比較的短い(5~10年程度) 長持ち(10~15年以上)
見た目 金属が見える場合がある 天然歯に近い美しさ

保険診療は費用を抑えられるメリットがありますが、使用できる材料や技術に制限があります。一方、自費診療は高額になりますが、より耐久性が高く、見た目も自然な仕上がりになります。

抜歯後のインプラント治療のメリット

奥歯が折れて抜歯が必要になった場合、長期的な機能回復と快適さを考えるとインプラント治療が最も優れた選択肢のひとつです。

インプラント治療の主なメリット

  • 天然歯に近い噛み心地と機能
  • 隣接する健康な歯を削る必要がない
  • 入れ歯のような取り外しの手間がない
  • 骨の吸収を防ぎ、顔の形を維持できる
  • 長期的な耐久性(適切なケアで15年以上)

インプラント治療は初期費用は高いものの、長期的に見ると快適さや機能性、メンテナンスの手軽さを考慮すると、コストパフォーマンスに優れた治療法と言えます

インプラント治療の流れと期間

インプラント治療は通常、以下のような流れで進みます。

  1. 初診・診断・治療計画(1~2回)
  2. インプラント埋入手術(1回)
  3. 骨との結合期間(約3~6ヶ月)
  4. 上部構造(人工歯)の装着(1~2回)
  5. メンテナンス(定期的)

標準的な治療期間は3~6ヶ月ですが、骨造成が必要な場合は治療期間が延長されます。

インプラント治療は外科的処置を要しますが、最新の診断技術と麻酔管理により、疼痛を最小限に抑制した治療が実現しています。また、術後の腫れや痛みも適切な薬剤でコントロールできます。

まとめ

奥歯が折れた場合、その程度に応じて詰め物から抜歯まで治療法が異なりますが、抜歯後の補綴ではインプラントが天然歯に近い機能を取り戻せる優れた選択肢です。まずは歯科医院で専門家に相談し、適切な治療法を選びましょう。

日本歯科グループのクリニックでは、豊富な治療実績と先端の技術力を活かし、患者さまの希望に沿ったオーダーメイドのインプラント治療を提供しています。専門スタッフのチーム医療と充実したサポート体制で、術前の疑問や不安をしっかりと解消しながら、安全・安心の治療を目指します。まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修

今本院長

日本歯科札幌 院長 今本 芳彦

北海道出身。
卒後、自由診療専門のクリニックで研鑽を積む。
10年間、自由診療専門のクリニックで院長として活躍。
北海道でトップクラスのインプラント実績を誇る。
他にもマウスピース矯正、審美治療を得意とする。

この記事の監修

日本歯科静岡 院長 戸田 紀章

静岡県出身。
卒後、埼玉医科大学口腔外科で研鑽を積む。
その後、静岡歯科で10年間研鑽を積んだ後、日本歯科静岡の院長に就任。
静岡県トップクラスのインプラント治療実績を持つ。
審美治療やマウスピース矯正も得意とする。

この記事の監修

早川理事長

日本歯科グループ 代表 早川 好昭

東京都出身。
静岡県で静岡歯科を開業。
高度先進歯科医療クリニックとして日本歯科グループを開設。
同グループとして静岡歯科、日本歯科札幌、日本歯科静岡、日本歯科名古屋などがある。
日本歯科グループの代表として全てのクリニックを統括。

この記事の監修

稲津副院長

日本歯科名古屋 院長 稲津 由美子

大手歯科グループの院長として長年活躍。
その後静岡歯科の副院長として8年間研鑽を積み、日本歯科名古屋の院長に就任。
女性歯科医師として全国でトップクラスのインプラント実績を持つ。
マウスピース矯正と審美治療を得意とする。