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テレスコープ義歯の保険適用条件とは?費用を抑えて質の高い入れ歯を作る方法

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入れ歯治療を検討する際、テレスコープ義歯という選択肢に注目される方も多いでしょう。従来の入れ歯より格段に快適で機能的なテレスコープ義歯ですが、保険適用や費用面における課題が存在します。この記事では、テレスコープ義歯の仕組みから保険適用条件、そして費用を抑えながら質の高い入れ歯治療を受ける方法まで、詳しく解説します。

テレスコープ義歯とは?基本構造と特徴を紹介

テレスコープ義歯は、二重冠構造を特徴とする高機能な入れ歯です。支台歯に固定する「内冠」と義歯本体の「外冠」による二重構造で優れた安定性と装着感を実現しています。

テレスコープ義歯の基本構造

テレスコープ義歯の構造は以下のようになっています。

  • 内冠:支台歯に固定する金属製の冠
  • 外冠:義歯本体に組み込まれ、内冠と密着する金属構造
  • 義歯床:人工歯を支える土台となる部分

この独特の構造により、従来の金属クラスプ(バネ)を使用した入れ歯と比較して、優れた安定性と自然な咀嚼感を実現できることが最大の特徴です。また、見た目も美しく、金属のバネが見えないため審美性に優れています。

テレスコープ義歯のメリット

テレスコープ義歯がもたらす主なメリットは以下の通りです。

  • 高い安定性:二重冠構造により、義歯のぐらつきや違和感が少ない
  • 噛む力の向上:安定した装着感により、通常の入れ歯より強い咀嚼力が得られる
  • 残存歯への負担軽減:咬合圧が歯全体に分散されるため、特定の歯に負担がかかりにくい
  • 高い審美性:金属のバネが見えないため、自然な見た目を実現
  • 優れた耐久性:適切なメンテナンスにより、10年以上の長期使用が期待できる

一度作製すれば長期間使用できるため、定期的な作り替えが必要な通常の入れ歯と比較して、長い目で見ると経済的なメリットもあります

テレスコープ義歯は保険適用外になるケースが多い

多くの方が気になるのが、テレスコープ義歯の保険適用についてです。テレスコープ義歯治療は原則として保険適用外の治療となります。

テレスコープ義歯が保険適用されない理由

テレスコープ義歯が保険適用外となる主な要因は次の通りです。

  • 高度な技術と特殊な材料を必要とするため
  • 審美性の向上など、機能回復以外の目的も含まれるため
  • 製作コストが保険診療の基準を大きく超過するため

日本の健康保険制度では、「必要最低限の機能回復」を目的とした治療が保険適用となりますが、テレスコープ義歯はそれを超える高機能・高品質な治療法と位置づけられています。

テレスコープ義歯の費用相場と料金内訳

自由診療であるテレスコープ義歯は、医院により治療費が異なりますが、一般的な費用相場を紹介します。

一般的な費用相場

  • 上下顎フルセット:200~300万円
  • 部分的なテレスコープ義歯:100~150万円程度
  • 1歯あたりの費用:15~25万円程度

上記費用には、初診からメンテナンスまでの全治療工程が含まれています。初期費用は高額ですが、長期使用が可能で追加費用も少ないため、従来の義歯の複数回作り替えと比較した場合、総費用では経済的な選択となり得ます

費用を抑えながら質の高いテレスコープ義歯を手に入れる方法

テレスコープ義歯の品質を落とさずに費用を抑える方法をいくつか紹介します。

医院選びが重要なポイント

テレスコープ義歯の費用は医院により大きな差があります。以下のポイントを考慮して医院選びを行いましょう。

  • 複数の歯科医院でカウンセリングを受け、見積もりを比較する
  • 症例数や実績が豊富な医院を選ぶ
  • 技工所との連携体制が整っている医院を選ぶ
  • アフターケアの充実度を確認する

単に価格だけで選ぶのではなく、医師の技術力や実績、使用する材料の品質など総合的な評価に基づく選択が重要です

支払い方法の工夫

高額な治療費の負担を軽減する方法として、以下のような選択肢があります。

  • 医療ローンの活用(多くの医院で分割払いに対応)
  • 治療の段階的な実施(一度にすべての歯を治療するのではなく、優先順位をつけて段階的に進める)
  • 医療費控除の活用(確定申告により税金の還付を受けられる可能性がある)

医院によっては独自の分割払いプランを用意しているところもあるので、カウンセリング時に確認するとよいでしょう。

部分的な導入も検討

必ずしも全ての歯をテレスコープ義歯にする必要はなく、特に目立つ前歯部のみテレスコープ義歯とし、奥歯部分は通常の部分床義歯を併用する方法も、費用対効果の高い選択肢となります

テレスコープ義歯とインプラントの比較

歯の欠損を補う方法として、テレスコープ義歯とインプラントはどちらも優れた選択肢ですが、それぞれに特徴があります。

メリット・デメリットの比較

比較項目 テレスコープ義歯 インプラント
固定方法 残った歯に装着する二重冠構造 顎の骨に直接埋入する人工歯根
審美性 高い(バネが見えない) 非常に高い(天然歯と区別がつきにくい)
咀嚼力 70~90%程度 90~100%(天然歯とほぼ同等)
残存歯への影響 支台歯の削合が必要 隣在歯への影響なし
手術の必要性 基本的に不要 外科手術が必要
治療期間 1~2ヶ月程度 3~6ヶ月程度(骨結合の期間を含む)
費用 100万~300万円 1本あたり30~50万円
耐久性 10年以上 15~20年以上(メンテナンス次第で半永久的)

インプラントの優位性

テレスコープ義歯は優れた選択肢ですが、インプラント治療は天然歯に最も近い感覚と機能を再現できる点で、現代の歯科治療において有力な選択肢と言えます。特に以下のような状況ではインプラントが有利です。

  • 支台歯として使える健全な歯が少ない、または全くない場合
  • より自然な噛み心地や見た目を求める場合
  • 取り外しの手間がない固定式の歯を希望する場合
  • 長期的な費用対効果を重視する場合

インプラントは一度の投資で半永久的に使用できる可能性があり、天然歯同様の咀嚼・発話機能が得られ、生活の質(QOL)向上において最も効果的な治療選択といえます

まとめ

テレスコープ義歯は安定性と機能性に優れていますが、保険適用外のため費用が高額になります。健康な歯が少ない場合やより自然な機能回復を望む場合は、インプラント治療も有効な選択肢となるため、専門医とよく相談の上、ご自身の状態や予算に合った治療法を選択することが重要です。

日本歯科グループのクリニックでは、豊富な治療実績と先端の技術力を活かし、患者さまの希望に沿ったオーダーメイドのインプラント治療を提供しています。専門スタッフのチーム医療と充実したサポート体制で、術前の疑問や不安をしっかりと解消しながら、安全・安心の治療を目指します。まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修

今本院長

日本歯科札幌 院長 今本 芳彦

北海道出身。
卒後、自由診療専門のクリニックで研鑽を積む。
10年間、自由診療専門のクリニックで院長として活躍。
北海道でトップクラスのインプラント実績を誇る。
他にもマウスピース矯正、審美治療を得意とする。

この記事の監修

日本歯科静岡 院長 戸田 紀章

静岡県出身。
卒後、埼玉医科大学口腔外科で研鑽を積む。
その後、静岡歯科で10年間研鑽を積んだ後、日本歯科静岡の院長に就任。
静岡県トップクラスのインプラント治療実績を持つ。
審美治療やマウスピース矯正も得意とする。

この記事の監修

早川理事長

日本歯科グループ 代表 早川 好昭

東京都出身。
静岡県で静岡歯科を開業。
高度先進歯科医療クリニックとして日本歯科グループを開設。
同グループとして静岡歯科、日本歯科札幌、日本歯科静岡、日本歯科名古屋などがある。
日本歯科グループの代表として全てのクリニックを統括。

この記事の監修

稲津副院長

日本歯科名古屋 院長 稲津 由美子

大手歯科グループの院長として長年活躍。
その後静岡歯科の副院長として8年間研鑽を積み、日本歯科名古屋の院長に就任。
女性歯科医師として全国でトップクラスのインプラント実績を持つ。
マウスピース矯正と審美治療を得意とする。