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矯正の青ゴムが痛すぎる!原因と痛みを減らす具体的対処法を紹介

歯が痛い!

歯並びを整えるための矯正治療では、ワイヤー矯正を本格的に始める前に「青ゴム(セパレーター)」を奥歯に装着することがあります。しかし、青ゴムによる痛みは、予想以上に辛いと感じる方が多く、なぜ青ゴムをつける必要があるのか、またなぜあれほど痛むのかと疑問を抱く人も少なくありません。

この記事では、青ゴムによる痛みの原因と、その軽減方法を詳しく解説します。歯科矯正に興味を持っている方や、これから青ゴムを装着するという方はぜひ参考にしてみてください。安心して矯正治療を進めるために、痛みのメカニズムや痛みを感じた時の対処法を知っておきましょう。

矯正治療の青ゴムとは?

ワイヤー矯正では、奥歯に「バンド」と呼ばれる金属製のリングを装着することがあります。このバンドを歯にしっかり装着するためには、奥歯同士の間にわずかな隙間を作る必要があります。その際に使用されるのが「青ゴム」です。歯科医院では「セパレーター」や「セパレーティングゴム」とも呼ばれ、青い輪ゴムのような見た目をしています。バンドを装着しやすくするための準備として行うプロセスですが、人によっては装着後に強い痛みを感じることがあります。

青ゴムの役割

奥歯同士の間に青ゴムを挟むと、歯にわずかな力が加わり、歯と歯の間に隙間が生じます。具体的には、以下のような役割があります。

  • バンドをはめるためのスペース確保
  • 本格的なワイヤー矯正への移行準備
  • 歯の位置をわずかに調整しやすくする

青ゴムで歯と歯の間を広げておかないと、矯正バンドを奥歯に正しく装着できず、ワイヤー矯正の効果や適合性に影響が出てしまいます。青ゴム装着は重要な工程の一つといえるでしょう。

青ゴムが痛すぎる原因

「矯正の青ゴムが痛すぎる」と感じる方は意外に多いです。歯医者で青ゴムを装着してもらうまでは、「矯正本番でもないのに、こんなに痛いの?」と驚く方もいるでしょう。ここでは青ゴムの痛みが生じる主な原因を解説します。

歯と歯の隙間を広げるための圧力

青ゴムの主な目的は、奥歯同士の間に隙間を作ることです。ゴムが歯間に無理やり入ることで、歯がわずかに移動し、隙間を確保します。歯は顎の骨に埋まっていますが、力を加えれば骨は少しずつ吸収され、歯が動きます。この際、痛みの原因物質が放出され、痛みを感じるようになります。通常、痛みのピークは2~3日後に訪れ、そこから徐々に治まることが多いです。

食事時の噛む力が加わる

青ゴムを装着している間は、すでに歯に圧力がかかっています。食事中にさらに噛む力が加わると、「ズキッ」と鋭い痛みを感じることがあります。特に、硬い食べ物や粘着性の高いものは歯に負担がかかりやすく、痛みが増すことがあります。これが「青ゴムつけたら食事がつらくなった」という声につながるのです。

個人差や痛覚の敏感さ

矯正治療の痛みには個人差があり、青ゴムの痛みも例外ではありません。まったく痛みを感じない人もいれば、「耐えられないほど痛い」と感じる方もいます。これは、歯や顎の骨の状態、歯並び、痛みに対する耐性などが人によって異なるためです。また、疲れていたりストレスが溜まっていると、痛みを強く感じやすい場合もあります。

青ゴムの痛みを減らす具体的対処法

青ゴムによる痛みは一時的なものですが、日常生活に支障が出るほど痛い場合は、無理をせず早めに対策を取ることが重要です。ここでは、痛みを減らすための具体的な方法を紹介します。

日常生活での対策

まずは、痛みを緩和するために自分でできる対策を見ていきましょう。

  • 硬い食べ物を避ける
  • 痛みが強いときは冷やす
  • 鎮痛剤の使用を検討する
  • 就寝前や日中の歯ぎしりに注意する

硬い食材や粘り気のあるものはできるだけ避け、おかゆやスープ、豆腐などの柔らかい食品を中心に摂取すると良いでしょう。冷やすことで患部の血流を抑え、痛みの原因となる物質の拡散を和らげる効果が期待できます。なお、鎮痛剤は市販品で対処しても構いませんが、歯の移動に影響を与える可能性があるため、かかりつけのクリニックに相談してから使用することをおすすめします。

治療面での対策

もし痛みが強すぎて我慢できない場合は、躊躇せず担当の歯科医師に相談してください。歯科医師ができる対策としては、以下のようなものがあります。

  • 青ゴムの交換や挿入位置の再調整
  • 抜歯や歯肉の状態確認など周辺組織のチェック
  • 痛み止めや抗生物質などの処方
  • 口内環境のクリーニング

青ゴムが正しく奥歯の間に入っていない、または歯肉に過度に当たっている場合、痛みが増すことがあります。そのため、微調整だけで痛みが大幅に緩和されるケースも少なくありません。矯正治療を安全に続けるためには、我慢せず早めに対処することが大切です。

青ゴムの痛みはどのくらい続く?

青ゴムを装着してから感じる痛みのピークは、装着後2~3日以内に訪れ、一般的には1週間ほどで違和感がかなり軽減されることが多いです。ただし、これには個人差があり、痛みの強さや継続期間は人によって異なります。もし1週間経ってもまったく痛みが引かない、悪化しているという場合は、すぐに歯科医院へ相談することをおすすめします。

装着期間の目安

青ゴムの装着期間は、目安として1~2週間ほどです。歯科医師が「隙間が十分に確保できた」と判断したらバンドをはめる工程に移行します。早ければ1週間以内に外せることもありますが、場合によっては2週間以上かかることもあります。青ゴムが外れたり、痛みが原因で治療が中断されたりすると、矯正治療全体のスケジュールが遅れる可能性があるため、なるべく予定どおりの期間をこなすためにも、痛みへの対策やケアは欠かせません。

青ゴム以外にも知っておきたい矯正の痛み

青ゴムの痛みだけでなく、ワイヤー矯正やマウスピース矯正でもさまざまな痛みが生じることがあります。ここでは、矯正中に感じやすい代表的な痛みについて整理しておきます。

  • ワイヤーの締め付けによる痛み
  • 矯正装置が当たってできる口内炎
  • 噛むときの圧迫感やズキズキする痛み
  • アンカースクリュー装着時の痛み
  • 抜歯後の痛み

ワイヤー調整後やマウスピース交換直後は、歯に新たな力が加わるため痛みを感じやすくなります。しかし、多くの場合、数日~1週間で痛みはおさまります。口内炎ができた場合は、矯正用ワックスを使用して装置が直接粘膜に触れないよう工夫することも重要です。

痛みへの主な対処法まとめ

矯正中の痛み全般に共通して有効な対策を紹介します。青ゴムの痛みにも応用できるので、参考にしてください。

対処法 概要
鎮痛剤の活用 ドクターに相談のうえ、薬を処方してもらうと安心
矯正用ワックス 装置が粘膜に当たって痛む箇所を保護する
食事の工夫 柔らかいものを中心にして咀嚼回数を減らす
ツボ押し 頬骨付近や手の甲の合谷(ごうこく)などを指圧してみる
ドクターに相談 痛みの原因が虫歯・歯周病の場合もあるので早めに受診

このように、食事の工夫や適切なケアを行うことで、痛みを和らげることができます。痛みへの対策は複数ありますが、何より大切なのは痛みを放置せず、辛いときには速やかに相談することです。痛みを我慢するとストレスが増え、結果的に矯正治療へのモチベーションが下がってしまうことがあります。

痛みが不安ならマウスピース矯正も検討を

「青ゴムの痛みが強すぎる」といった言葉を聞くだけで、本格的な矯正開始前から不安になってしまう方もいるかもしれません。もし痛みに敏感で、ワイヤー矯正に抵抗があるのであれば、マウスピース矯正を検討するのも一つの選択肢です。マウスピース矯正は、1~2週間ごとに段階的に装置を交換して少しずつ歯を動かす方法です。そのため、ワイヤーのように一度に強い力が加わりにくく、痛みの程度が比較的軽いと言われています。さらに、装置が目立ちにくく、食事や歯磨きの際に外せる点もメリットです。

ワイヤー矯正との大きな違い

ワイヤー矯正とマウスピース矯正は、仕上がりや治療期間の目安、適応範囲などに違いがあります。歯並びによっては、マウスピース矯正が適さない場合もあるため、「痛みが少ないからマウスピース矯正の方がよい」とは一概に言えません。ただし、以下のような点は大きな魅力といえます。

  • 痛みを感じにくい
  • 取り外しが可能で衛生的にケアしやすい
  • 装置が透明で目立ちにくい

ワイヤー矯正でなければ対応できない症例もありますが、比較的軽度から中度の歯列不正であれば、マウスピース矯正で対応できることが増えています。矯正治療を考えている方は、歯科医院で自分の歯並びに合った治療方法をしっかり相談することをおすすめします。青ゴムが合わない場合は、歯科医師に相談して別の方法を検討してもらいましょう。

まとめ

矯正治療で奥歯に青ゴム(セパレーター)を装着するときは、歯と歯の間に隙間をつくるため、強い痛みを伴うことが珍しくありません。個人差はありますが、特に装着後2~3日目には痛みがピークを迎え、食事に支障をきたしたり、違和感で集中しづらくなったりすることもあります。とはいえ、青ゴムによる痛みはほとんどが一時的であり、1週間程度経過すれば多くの場合、徐々に治まります。もし痛みやゴムが外れるなどのトラブルが発生した場合は、迷わず歯科医院に連絡することが大切です。矯正治療を最後まで快適に続けるには、きちんと疑問を解消し、痛みが強いときは適切に対策を講じることがポイントになります。青ゴムの装着前後で不安がある方は、ぜひ早めに歯科医師に相談してみてください。

日本歯科グループのクリニックでは、豊富な治療実績と先端の技術力を活かし、患者さまの希望に沿ったオーダーメイドのマウスピース矯正を提供しています。専門スタッフのチーム医療と充実したサポート体制で、術前の疑問や不安をしっかりと解消しながら、安全・安心の治療を目指します。まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修

今本院長

日本歯科札幌 院長 今本 芳彦

北海道出身。
卒後、自由診療専門のクリニックで研鑽を積む。
10年間、自由診療専門のクリニックで院長として活躍。
北海道でトップクラスのインプラント実績を誇る。
他にもマウスピース矯正、審美治療を得意とする。

この記事の監修

日本歯科静岡 院長 戸田 紀章

静岡県出身。
卒後、埼玉医科大学口腔外科で研鑽を積む。
その後、静岡歯科で10年間研鑽を積んだ後、日本歯科静岡の院長に就任。
静岡県トップクラスのインプラント治療実績を持つ。
審美治療やマウスピース矯正も得意とする。

この記事の監修

早川理事長

日本歯科グループ 代表 早川 好昭

東京都出身。
静岡県で静岡歯科を開業。
高度先進歯科医療クリニックとして日本歯科グループを開設。
同グループとして静岡歯科、日本歯科札幌、日本歯科静岡、日本歯科名古屋などがある。
日本歯科グループの代表として全てのクリニックを統括。

この記事の監修

稲津副院長

日本歯科名古屋 院長 稲津 由美子

大手歯科グループの院長として長年活躍。
その後静岡歯科の副院長として8年間研鑽を積み、日本歯科名古屋の院長に就任。
女性歯科医師として全国でトップクラスのインプラント実績を持つ。
マウスピース矯正と審美治療を得意とする。