歯並びを整えることは、見た目の印象を左右するだけではなく、口腔機能や長期的な健康状態にも影響を及ぼします。とはいえ、大学生のうちに歯科矯正を検討していても、その費用が気になって一歩踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、大学生が矯正費用を抑えながら治療を受けるための方法や支払いの工夫、そして大学生のうちに矯正を始めるメリットなどを詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
歯科矯正が高額になりやすい理由
はじめに、なぜ歯科矯正は高額になりがちなのでしょうか。保険適用の一般的な治療とは異なり、矯正の多くは自由診療です。自由診療は、各医院が独自の料金を設定できるため、費用に大きな幅があるほか、公的保険が効かない分だけ自己負担額が高くなりやすい特徴があります。
また、矯正治療は通常の虫歯治療などに比べて長期間にわたります。装置の作成や細かな調整、治療後の保定期間の検診などが重なるため、治療全体の費用が高くなりがちです。これらの理由から、大学生は費用面での負担が大きいと感じるかもしれません。
しかし矯正は、将来にわたる口元の健康と魅力に大きく関わる重要な選択です。大学生の時期だからこそ、将来を見据えて計画的に検討する価値があります。
大学生の歯科矯正でかかるおおよその費用相場
大学生でも、矯正費用は基本的に成人と同じ相場です。矯正治療の方法は大きく分けて、「表側矯正」「裏側矯正」「マウスピース矯正」「部分矯正」などが挙げられ、それぞれ費用も異なります。以下の表では、大まかな相場をまとめています。
矯正方法 | 費用相場 |
---|---|
表側矯正 | 全体矯正:60~130万円程度 部分矯正:30~60万円程度 |
裏側矯正 | 全体矯正:100~170万円程度 部分矯正:40~70万円程度 |
マウスピース矯正 | 全体矯正:60~100万円程度 部分矯正:10~40万円程度 |
高額に感じるかもしれませんが、矯正期間は一般的に1年半から3年程度で、毎月や2か月ごとなど、数回に分けて支払いできるケースも多いです。大学生でも、適切な費用プランを選べば無理なく治療できることが多いです。
マウスピース矯正のメリットと特徴
マウスピース矯正は、透明な装置を使用するため目立ちにくく、取り外しも可能という大きな特徴があります。従来のワイヤー矯正と比べて痛みが少なく、装置を外して食事ができるため制限が少ないのが魅力です。また、装置の交換は約2週間ごとで、通院頻度も少なくて済むので、忙しい大学生の生活リズムにも合わせやすい矯正方法といえます。
大学生が気をつけたい矯正費用以外のコスト
矯正費用は、装置代や調整料だけでなく、矯正の開始前、矯正中、矯正終了後の3つの段階で費用がかかるので、それぞれを押さえておきましょう。
1. 矯正開始前の費用
矯正を始める前には、カウンセリングや歯のレントゲン撮影などの診断・検査費用が必要です。無料カウンセリングを行っている医院もありますが、精密検査や画像撮影などを行う場合は3万円〜5万円程度かかることがあります。さらに、虫歯や歯周病が見つかれば、その治療費や抜歯費用が上乗せになる可能性がある点にも注意が必要です。
2. 矯正中の費用
矯正治療中の費用は、主に矯正装置代と調整料からなります。装置代は矯正方法によって相場が変わり、1~2か月ごとに通院すると、そのたびに調整料が3,000~5,000円程度かかるのが一般的です。大学生の場合は通院時間の調整がしやすいですが、通院のたびに調整料がかかる点は把握しておきましょう。
3. 矯正終了後の費用
矯正治療の装置を外した後も、まだケアが必要です。治療後の歯は後戻りする傾向があるため、保定装置の作製費用や定期検診費用が必要になります。保定装置代は3万~6万円程度、定期検診料が回数に応じて数千円ほど発生することが多いです。
大学生が利用できる代表的な支払い方法
矯正治療の費用が高額でも、工夫次第で費用負担を軽減することができます。続いては、大学生が選ぶことの多い支払い方法をご紹介します。
一括払い
費用全額を初回に支払う方法です。金利や手数料がかからないため、トータルの支払いをもっとも安く抑えられるメリットがあります。その反面、数十万円単位でまとまった資金を用意しなければならないので、大学生にとっては負担の大きい方法かもしれません。
クレジットカード払い
クレジットカードの分割払いやリボ払いを利用し、月々の支払額を抑える方法です。ポイントが貯まるなどのメリットもありますが、一般的に利息や手数料が高めであること、また医院によってはクレジットカード対応していない場合があることに注意しましょう。
歯科医院独自の分割払い
一部の歯科医院では独自の分割払い制度を導入しています。金利が低め、あるいは無利息など、支払いを分割しやすく設定している医院もあるので、学生には選びやすい方法です。ただし、すべての医院が行っているわけではないため、事前にホームページなどで確認しておきましょう。
医療ローン(デンタルローン)
銀行や信販会社などとの契約により、医療ローンで支払う方法です。消費者金融など一般的なローンよりは金利が低めに設定されていることが多いのが特徴ですが、契約には審査が必要で、親の同意が求められる場合もあります。クレジットカードが使えない、あるいは限度額を超えてしまう大学生にとっては有力な選択肢です。
大学生が矯正費用を抑える5つのポイント
矯正費用が高くて悩んでいる方に向け、大学生だからこそ実践できるコストダウンのポイントを5つにまとめました。
- 一部の症例は保険適用の可能性を確認する
- 矯正の範囲や治療方法を工夫する(部分矯正など)
- 複数の医院で見積もり・カウンセリングを受けて比較する
- 分割払いや医療ローンを活用して月々の負担を調整する
- モニターや学生キャンペーンなどを積極的に探す
特に部分矯正は、全体矯正よりも動かす歯が限定的なぶん短期間で終わり、総費用も抑えやすい方法です。ただし歯列の状態によっては部分矯正が適応できないこともあるため、まずは歯科医師に相談してみましょう。
大学生のうちに矯正を始めるメリット
「治療費が高いから社会人になってから」ではなく、大学生の今こそ矯正を始めるメリットがあります。下記で解説していきましょう。
通院の融通が利きやすい
大学生は講義やアルバイトの時間こそあれど、社会人ほどの拘束時間は長くありません。平日の空き時間に通院ができるため、効率的に矯正を進められます。社会人になってしまうと、仕事の都合で予約が取りにくい、通院が面倒になるなどのデメリットが大きいです。
就職活動に間に合いやすい
就職活動までに歯並びを整え、明るい笑顔で面接に臨めることは大きな強みになります。もちろん矯正治療は1~2年かかることが多いですが、大学2~3年生の時期から始めれば、多くの場合、就職活動前には歯並びの改善が見られます。
卒業後の社会人生活を快適にスタートできる
社会人になって仕事で忙しくなると、矯正の通院に時間を割きにくく、柔軟に休暇を取りにくいケースも出てきます。さらに、従来の矯正装置と異なり、マウスピース矯正は痛みが少なく、食事時に取り外せるため、社会人生活との両立がしやすいです。学生のうちに治療を終えてしまえば、社会人になったときに歯並びによるコンプレックスを感じることなく、より自信を持って働けることが期待できます。
まとめ
大学生のうちに矯正を受けるメリットや費用の工夫について解説してきました。歯並びが綺麗になることで就活にもプラスの印象を与えられ、将来的に口腔環境のトラブルを回避しやすくなる点など、多くの恩恵が期待できます。分割払いや医療ローンを活用すれば、学生でも無理なく支払えるケースが多いのも事実です。長い人生を見据えて、一度じっくり検討してみてはいかがでしょうか。
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