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仮歯が取れそうで怖い…! 安定させるコツと取れた場合の対処法

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「仮歯がグラグラする」「食事の時に浮いた感じがする」など、仮歯に関する不安を感じたことはありませんか?特に食事中や就寝前に「このまま取れてしまったらどうしよう」と心配になる方も多いはずです。実は仮歯は最終的な被せ物と比べると接着強度が弱く、取れやすい性質があります。

本記事では仮歯が取れそうな時の対処法や予防策、万が一取れてしまった場合の応急処置までを詳しく解説します。日常生活を安心して過ごすためのヒントをご紹介していきましょう。

仮歯とは?役割と取れやすい理由

仮歯は、本格的な被せ物や詰め物が完成するまでの間、一時的に装着する歯のことです。治療の種類や目的によって様々な素材や形状があります。まずは仮歯の基本的な役割と、なぜ取れやすいのかについて理解しましょう。

仮歯の重要な3つの役割

仮歯は単なる「つなぎ」ではなく、重要な役割を担っています。第一に「見た目を保つ」役割があります。特に前歯部分の治療中は、見た目を保つために重要です。第二に「食事をしやすくする」です。仮歯がなければ食事がしづらくなるだけでなく、発音にも影響が出ることがあります。第三に「歯や歯茎の保護」役割です。治療のために削った歯を保護し、最終的な被せ物が入るスペースを確保してくれます。

なぜ仮歯は取れやすいのか

仮歯が取れやすい主な理由は、使用される仮の接着剤(仮着セメント)にあります。このセメントはあえて接着力を弱めて作られています。これは将来的に仮歯を外して最終的な被せ物に交換する必要があるためです。また仮歯自体も耐久性より製作の速さや調整のしやすさを重視した素材でできていることが多く、長期間の使用には向いていません。さらに、唾液や食べ物によって接着剤が徐々に溶けてしまうこともグラつきの原因となります。

仮歯の種類と装着期間

仮歯には主に「プラスチック製」と「金属製」の2種類があります。レジン製は色調の調整がしやすく前歯に使われることが多い一方、強度は金属製より劣ります。金属製は奥歯など、強く噛む部分によく使われます。

装着期間は治療内容によって異なりますが、一般的には2週間〜1ヶ月程度です。インプラント治療の場合はより長期間(数ヶ月)になることもあります。長期間の装着が必要な場合は、より耐久性の高い仮歯が作られることもありますが、それでも通常の被せ物よりは取れやすい性質があることを理解しておきましょう。

仮歯がグラグラする!そんな時の対処法

「なんだか仮歯がグラグラする…」と感じたら、すぐに対処することが大切です。早めの対処が状況悪化を防ぐポイントです。以下に具体的な対処法を解説します。

仮歯が緩んでいるかどうかをチェック

まずは、本当に仮歯が緩んでいるのか確認しましょう。主なサインとして「噛むと痛みがある」「食べ物が詰まりやすくなった」「指で軽く触れるとグラつく」などがあります。特に食事中に違和感を感じたり、舌で触れたときに動く感覚があれば要注意です。また、仮歯と自分の歯の境目に隙間ができていると感じる場合も、接着が弱くなっているサインかもしれません。

歯科医院の受診

仮歯のグラつきを感じたら、まずは治療中の歯科医院に連絡することをおすすめします。状況を詳しく伝え、受診の必要性について相談しましょう。多くの場合、早めの再接着や調整が必要となるため、できるだけ早く受診することが望ましいです。特に違和感が強い場合や痛みがある場合は、放置せずにすぐに受診しましょう。

受診までの注意点

歯科医院に行くまでの間は、仮歯に負担をかけないよう注意が必要です。硬いものや粘着性の高い食品は避け、できるだけ反対側の歯で噛むようにしましょう。また、仮歯を強く押さえたり、無理に位置を直そうとしたりするのは厳禁です。

万が一、受診までに時間がかかる場合は、市販の義歯安定剤(デンチャークリーム)を応急的に使用することも一つの方法ですが、使用前に必ず歯科医師に相談してください。ただし、これはあくまで一時的な対応であり、接着強度は本来のセメントより弱いため、早めの受診が必要です。

仮歯が完全に取れてしまった場合の対応

突然、仮歯が取れてしまうこともあります。そんなときは慌てず冷静に対応することが大切です。具体的な対処法と注意点を見ていきましょう。

取れた時の応急処置

仮歯が取れたら、まず口から取り出し、破損していないか確認します。次に水道水でやさしく洗い流し、清潔なケース(タッパーや薬のケース等)に保管してください。取れた仮歯は再装着できる可能性があるため、必ず歯科医院に持参することが重要です。また、仮歯が取れた部分の歯も軽く水ですすぎ、清潔に保ちましょう。

絶対にやってはいけないこと

仮歯が取れた際、自己判断での対応には危険です。特に「一般の接着剤(瞬間接着剤など)で付け直す」「無理に元の位置に戻そうとする」「市販の歯科材料で修復を試みる」などの行為は絶対に避けてください。これらの行為により、歯や歯茎を傷つけたり、後の治療が複雑化するリスクがあります。また、取れた仮歯はなくさないように大切に保管しましょう。

歯科医院受診までの過ごし方

仮歯が取れてから歯科医院に行くまでの間は、むき出しになった部分を保護する必要があります。特に歯を削った後であれば、温度刺激や圧力に敏感になっていることがあります。冷たいものや熱いもの、刺激の強い食べ物は避け、できるだけ反対側の歯で食べるようにしましょう。

食事の際は露出部分に食べ物が詰まらないよう注意し、食後は必ずうがいをして清潔に保ちましょう。また、処置が終わるまでは歯ブラシで露出部分を強くこするのも避けるべきです。休日や夜間で即時受診が難しい場合は、市販の歯科用応急処置キットを使用することも選択肢の一つですが、あくまで一時的な対応と考えてください。

仮歯を長持ちさせるコツ

仮歯が取れるリスクを最小限に抑えるためには、日常生活で気を付けることがいくつかあります。以下に具体的な予防策をご紹介します。

食べ物の選び方と食べ方の工夫

仮歯を長持ちさせるためには、食べ物の選択が重要です。特に硬い食べ物(ナッツ類、固いせんべい、氷など)や粘着性の高い食品(キャラメル、グミ、餅など)は避けるべきです。これらの食べ物は仮歯に強い力をかけたり、引っ張ったりして外れやすくします。また、食事の際は小さく切り分けて、仮歯のない側でゆっくり噛むことを心がけましょう。

避けるべき食品 理由 代替案
硬いナッツ類・せんべい 強い咬合力がかかり仮歯が割れる 柔らかいクッキー、やわらかめの和菓子
キャラメル・餅・グミ べたついて仮歯が取れやすくなる プリン、ヨーグルト、柔らかいケーキ
リンゴ丸かじり・とうもろこし 前歯に強い力がかかる カットしたフルーツ、スープ状の野菜

毎日のお手入れ方法

仮歯の周辺は特に丁寧に清掃することが大切です。ただし、強すぎる力でブラッシングすると仮歯が外れる原因になります。柔らかめの歯ブラシを使い、優しく丁寧に磨くことをおすすめします。また、デンタルフロスを使用する場合も、引き抜くときに上方向に強く引っ張らないよう注意しましょう。水流の強い歯間ジェットも使用を控えるか、弱めの設定で使うことが望ましいです。

さらに、仮歯装着直後は特に注意が必要です。一般的に仮着セメントが完全に硬化するまで約30分〜1時間かかるため、この間は飲食を控えましょう。また、装着後24時間は特に注意して生活することで、初期段階で取れるリスクを減らすことができます。

毎日の癖を改善する

無意識のうちについている「歯に悪い習慣」が仮歯のトラブルにつながることがあります。例えば「爪を噛む」「鉛筆や物を噛む」「氷をかむ」などの癖は、仮歯に余計な力をかけることになります。また、歯ぎしりや食いしばりの習慣がある方は、特に就寝時に仮歯に大きな負担がかかります。歯科医師に相談し、必要に応じて夜用のマウスピース(ナイトガード)を作ることをお勧めします。

片側だけで噛む癖がある方も、バランスが崩れ特定の仮歯に負担が集中するため両側で均等に噛むよう意識しましょう。また、特に前歯の仮歯がある場合は、かじり切る動作(リンゴをかじるなど)も避けるべきです。

まとめ

仮歯は治療過程において見た目や機能を一時的に補う重要な役割を持っています。ただし、最終的な被せ物と違って取れやすい特徴があるため、注意が必要です。取れそうだと感じたら早めに歯科医院に相談し、完全に取れてしまった場合も自己判断での対応は避け、専門家の診察を受けることが最善です。

日常生活では硬い食べ物や粘着性の高い食品を避け、装着直後の飲食を控えるなどの予防策を心がけることで、多くのトラブルを未然に防ぐことができます。仮歯の役割を理解し、適切なケアを続けましょう。そうすることで最終的な被せ物や詰め物の装着までの期間を快適に過ごせます。

日本歯科グループのクリニックでは、豊富な治療実績と先端の技術力を活かし、患者さまの希望に沿ったオーダーメイドのインプラント治療を提供しています。専門スタッフのチーム医療と充実したサポート体制で、術前の疑問や不安をしっかりと解消しながら、安全・安心の治療を目指します。まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修

今本院長

日本歯科札幌 院長 今本 芳彦

北海道出身。
卒後、自由診療専門のクリニックで研鑽を積む。
10年間、自由診療専門のクリニックで院長として活躍。
北海道でトップクラスのインプラント実績を誇る。
他にもマウスピース矯正、審美治療を得意とする。

この記事の監修

日本歯科静岡 院長 戸田 紀章

静岡県出身。
卒後、埼玉医科大学口腔外科で研鑽を積む。
その後、静岡歯科で10年間研鑽を積んだ後、日本歯科静岡の院長に就任。
静岡県トップクラスのインプラント治療実績を持つ。
審美治療やマウスピース矯正も得意とする。

この記事の監修

早川理事長

日本歯科グループ 代表 早川 好昭

東京都出身。
静岡県で静岡歯科を開業。
高度先進歯科医療クリニックとして日本歯科グループを開設。
同グループとして静岡歯科、日本歯科札幌、日本歯科静岡、日本歯科名古屋などがある。
日本歯科グループの代表として全てのクリニックを統括。

この記事の監修

稲津副院長

日本歯科名古屋 院長 稲津 由美子

大手歯科グループの院長として長年活躍。
その後静岡歯科の副院長として8年間研鑽を積み、日本歯科名古屋の院長に就任。
女性歯科医師として全国でトップクラスのインプラント実績を持つ。
マウスピース矯正と審美治療を得意とする。