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マウスピース矯正中の食事はどうする?外すタイミングとNGな飲食物【静岡歯科院長が解説!】

鏡の前でマウスピース矯正を付ける女性

マウスピース矯正は見た目が目立たず取り外しも可能なため、多くの方に選ばれる矯正方法です。しかし、効果的な治療のためには日々の食事や装着時間についてのルールを守ることが重要になります。この記事では、マウスピース矯正中の食事について、いつマウスピースを外すべきか、避けるべき食べ物や飲み物は何かなど、実践的な情報をわかりやすくご紹介します。これらの知識を身につけて、スムーズな治療を目指しましょう。

マウスピース矯正で守るべき基本のルール

マウスピース矯正を始める前に、まずは基本的なルールを押さえておきましょう。これらを守ることで、より効果的な治療を進めることができます。

装着時間を守ることの大切さ

マウスピース矯正を成功させるには、装着時間を守ることが何より大切です。マウスピースは1日20〜22時間以上装着することが推奨されており、この時間を下回ると治療効果が十分に得られない可能性があります。残りの2〜4時間は食事や歯磨きの時間として想定されています。

装着時間が不足すると歯の移動が計画通りに進まず、治療期間が延びたり思うような結果が得られなかったりします。特に新しいマウスピースに交換した直後は、しっかりと装着して歯を適切なポジションに誘導することが大切です。

食事時の基本的な注意点

マウスピースは、食事をする時や水以外の飲み物を飲む時には必ず外してください。これには以下のような理由があります。

  • 食べ物や色の濃い飲み物で変色することがある
  • 熱い飲み物によってマウスピースが変形するリスクがある
  • 硬い食べ物を噛むとマウスピースが損傷する可能性がある
  • 食べかすがマウスピースと歯の間に入り込み、虫歯や歯周病のリスクが高まる

水であれば、マウスピースを装着したまま飲むことができますが、それ以外の飲食物を摂取する際は必ず取り外しましょう。

マウスピースを外すタイミングと保管のポイント

毎日の生活の中で正しいタイミングでマウスピースを外し、きれいに保管することが大切です。以下にシーン別の対応方法をご紹介します。

食事の前にすること

食事の前には、以下の手順でマウスピースを外しましょう。

  1. 清潔な手で口の中からマウスピースを丁寧に取り外す
  2. 外したマウスピースは必ず専用ケースに入れる
  3. 外出先では、トイレや洗面所など清潔な場所で行う

マウスピースは必ず専用ケースに入れて保管してください。ティッシュやナプキンに包むと、紛失や破損の原因になります。ケースは目立つ色のものを選ぶと忘れにくく便利です。

間食時の対応

間食をする場合も同様に、マウスピースを外す必要があります。しかし、頻繁に間食をすると装着時間が確保できなくなるため、間食は最小限にとどめましょう。

間食後は必ず歯を磨いてからマウスピースを再装着することが理想的ですが、外出先など歯磨きが難しい場合は、うがいだけでも行いましょう。食べかすが残ったままマウスピースを装着すると、虫歯のリスクが高まります。

特別なイベント時の対応

結婚式やパーティーなど、長時間の食事や会話が続くイベントでは、一時的にマウスピースを長く外すこともあるでしょう。そのような場合は、以下の点に注意してください。

  • 事前に担当医師への相談を忘れずに
  • イベント後は速やかにマウスピースを再装着する
  • 数日間は装着時間を増やして調整

特別なイベントで数時間マウスピースを外すことは治療全体に大きな影響を与えることは少ないですが、頻繁に行うと治療期間が延びる原因となります。

マウスピース矯正中に避けるべき食事

マウスピース矯正中は、マウスピースを外して食事をしますが、それでも避けた方が良い食品や飲料があります。特にアタッチメント(歯に付ける小さな突起)がある場合は注意が必要です。

硬い食べ物への注意点

以下のような硬い食品は、アタッチメントを損傷させたり、歯に過度な負担をかけたりする可能性があります。

食品カテゴリー 具体例 注意点
硬い野菜・果物 にんじん(生)、りんご(丸かじり) 小さく切って食べるか、調理して柔らかくする
堅い菓子類 せんべい、硬いクッキー、ナッツ類 なるべく避ける、または小さく砕いて食べる
肉類の固い部分 牛肉の筋、鶏の軟骨 十分に煮込むか、食べるのを控える
その他 氷、固いパン 氷は噛まない、パンは小さくちぎって食べる

特に前歯でかじる行為(りんごやトウモロコシなど)は、アタッチメントが外れやすくなるため注意が必要です。硬い食品を食べる場合は、小さく切るなど工夫しましょう。

粘着性の高い食品

粘着性が高い食品は、アタッチメントに付着して取れにくくなったり、歯と歯の間に長く残ったりしやすいものです。

  • キャラメルなどの粘着性のあるお菓子
  • 餅や白玉などの粘り気のある食品
  • チューインガム
  • ドライフルーツ(特にデーツやプルーンなど)

これらの食品を摂取した後は、特に丁寧な歯磨きが必要です。可能であれば、矯正治療中はこれらの食品を避けることをおすすめします。

着色しやすい食品・飲料

カレー、トマトソース、ワイン、コーヒー、紅茶などの色素が強い食品や飲料は、アタッチメントやマウスピースの変色の原因になります。これらを摂取した後は、できるだけ早く歯磨きをして、色素が歯やアタッチメントに定着するのを防ぎましょう。特に以下の飲み物は注意が必要です。

飲料 着色リスク 対策
コーヒー・紅茶 高い ストローを使う、飲んだらすぐうがいをする
赤ワイン 非常に高い 量を控えめにし、飲んだ後すぐに水で口をすすぐ
カレー 高い 食後すぐに歯磨き
トマトベースのソース 中程度 食後すぐに歯磨き

糖分や酸性度の高い飲料

糖分や酸性度の高い飲料は、虫歯のリスクを高めます。

  • 炭酸飲料(特に着色料入りのもの)
  • スポーツドリンク
  • 果汁100%ジュース
  • アルコール(特に甘いカクテル類)

これらの飲料を摂取した後にすぐマウスピースを装着すると、歯とマウスピースの間に糖分や酸が残り、虫歯になる危険性が大きく高まります。摂取後は必ず口をすすぐか歯を磨いてからマウスピースを装着しましょう。

マウスピース矯正中の食事と歯磨き

効果的な矯正治療を行いながら、歯の健康を維持するための具体的な方法をご説明します。

推奨される食事パターン

マウスピース矯正中は、以下のような食事パターンが推奨されます。

  1. 決まった時間に3食の食事を摂る
  2. 間食の回数を減らし、間食をする場合も時間を決めて行う
  3. 食事は30分程度で終え、すぐに歯磨きとマウスピースを装着

このようなパターンを守ることで、1日の装着時間を確保しやすくなります。食事の回数が多くなるとその分マウスピースを外す時間が増え、装着時間を確保するため、食事は短時間で済ませることが大切です

食後の歯のケア

食後の歯のケアは、マウスピース矯正中特に重要です。

場面 おすすめの方法
自宅での食事後 フロス→歯磨き→マウスピース洗浄→再装着
外出先での食事後 水でのうがい→可能であれば歯磨き→再装着
水以外の飲み物を飲んだ後 水でのうがい→再装着

すぐに歯磨きができない時は、必ず水で十分にうがいをしてからマウスピースを付けてください。携帯用の歯ブラシやマウスウォッシュを持ち歩くと便利でしょう。

マウスピースのケア方法

マウスピース自体も定期的にケアする必要があります。

  • 毎日朝と夜、歯磨きの際に専用洗浄剤で洗浄する
  • 洗浄後は清潔な水でよくすすぐ
  • 熱いお湯は使わない(変形の原因に)
  • 歯ブラシで優しく洗うことも効果的

清潔なマウスピースを使用することで、口臭や細菌の繁殖を防ぐことができます。

まとめ

マウスピース矯正中の食事管理は、治療の成功に大きく影響します。基本的なルールとして、食事や水以外の飲み物を摂取する際にはマウスピースを外し、食後は歯磨きをしてから再装着することが重要です。また、硬い食品や粘着性の高い食品、着色しやすい食品・飲料には特に注意が必要です。

治療効果を高めるには、1日20~22時間の装着が必要です。そのため、食事の時間を決めて、短時間で済ませるよう心がけましょう。外出先では携帯用の歯ブラシやマウスウォッシュを持参することで、いつでも適切なケアができるようになります。

これらのルールを守ることで、マウスピース矯正の効果を最大限に引き出し、快適な矯正生活を送ることができます。不安なことがあれば、担当医に相談することをおすすめします。

静岡歯科では、豊富な治療実績と先端の技術力を活かし、患者さまの希望に沿ったオーダーメイドのマウスピース矯正を提供しています。専門スタッフのチーム医療と充実したサポート体制で、術前の疑問や不安をしっかりと解消しながら、安全・安心の治療を目指します。まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修

早川理事長

日本歯科グループ 代表 早川 好昭

東京都出身。
静岡県で静岡歯科を開業。
高度先進歯科医療クリニックとして日本歯科グループを開設。
同グループとして静岡歯科、日本歯科札幌、日本歯科静岡、日本歯科名古屋などがある。
日本歯科グループの代表として全てのクリニックを統括。