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30代でブリッジだらけは珍しい?原因と治療の選択肢・予防策を解説

Dental bridge

結論:30代でブリッジが入っている人は珍しくありません。令和4年の歯科疾患実態調査では、30〜34歳の6.7%がブリッジを装着していました[1]。ただし、ブリッジは支えの歯を削るため、支えの歯の虫歯や歯周病を防ぐケアが欠かせません。これ以上歯を失わないためには、生活習慣の見直しと定期的な歯科受診が大切です。

この記事では、30代で歯を失う主な原因、ブリッジの特徴と注意点、インプラントなど他の選択肢、今後の予防策を解説します。

30代でブリッジが増えてしまう理由

30代で歯を失う背景には、虫歯や歯周病の進行に気づきにくい生活環境があります。

仕事の忙しさと生活習慣

忙しさから食事の時間が不規則になったり、間食が増えたりすると、虫歯のリスクが高まります。喫煙は歯ぐきの血流を減らし、歯周病を進行させる要因です[2]。喫煙者は歯ぐきからの出血や腫れが出にくく、歯周病に気づきにくいという特徴もあります[2]。また、体調を崩して免疫力が落ちると、歯ぐきの炎症がひどくなることがあります[3]。

育児期のセルフケア不足

30代は育児などで自分のケアが後回しになりがちな時期です。睡眠が不規則になり、歯みがきがおろそかになることもあります。妊娠中はホルモンの変化で歯ぐきが腫れやすくなることが知られており、妊娠中・産後も歯科検診を受けておくと安心です。

歯科検診を受ける機会が減る

社会人になると、学校のような定期的な歯科検診の機会が減ります。痛みが出てから受診すると、治療が大きくなりやすくなります。歯周病は進行すると歯を支える骨が溶け、歯が動くようになります[3]。早めに見つければ、抜歯に至らずに済む可能性が高まります。

ブリッジ治療について知っておきたいこと

ブリッジは、失った歯の両隣の歯を支えにして、つながった人工の歯を固定する治療です[4]。見た目と噛む機能を回復でき、噛み合わせの安定にも役立ちます[4]。

ブリッジの種類と特徴

種類 特徴 注意点
一般的なブリッジ 両隣の歯を削ってかぶせ物をし、人工の歯をつなげる。固定が安定しやすい 支えの歯を削る。のちに神経の治療が必要になることがある[4]
接着ブリッジ 隣の歯の裏側に金属の翼を接着する。歯を削る量が少ない 外れやすいことがある[4]

英国の公的病院の案内では、一般的なブリッジの約80%が10年以上もつとされています[4]。保険が適用されるかどうかは、部位や欠損の本数、材料によって異なります。

ブリッジのリスク

ブリッジで最も注意したいのは、支えとなる歯への影響です。削った歯は神経が傷つくことがあり、一般的なブリッジの支えの歯の10〜15%程度で、のちに根の治療が必要になる場合があるとされています[4]。支えの歯の周りの虫歯や歯周病も起こりえます[4]。

30代でブリッジを入れると、その後数十年にわたって使い続けることになります。支えの歯にトラブルが起きると、ブリッジの作り直しや治療範囲の拡大につながることがあります。

ブリッジ治療後のケア

ブリッジの人工の歯の下は、歯ブラシが届きにくい部分です。歯ブラシに加えて、人工の歯の下や歯ぐきの境目をフロスなどで清掃します[4]。清掃のしかたは、歯科医師や歯科衛生士に教わりましょう。丁寧な清掃は歯ぐきと支えの歯を守り、ブリッジを長持ちさせます[4]。

ブリッジ以外の選択肢:インプラントと入れ歯

歯を失ったときの治療には、ブリッジのほかにインプラントと入れ歯があります[4]。

インプラント

インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療です。隣の歯を削らずに済むため、周りの歯への負担を減らせます。ただし、すべての方に適しているわけではありません[4]。

  • 標準的な流れと期間:検査・診断のあと、手術でインプラント体を埋入します。骨と結合するまで通常3〜4ヶ月の治癒期間を置き、その後に人工の歯を作ります[5]。
  • 主なリスク:手術時の神経損傷や出血、術後のインプラント周囲炎、上部構造の破損などが挙げられています[5]。
  • メンテナンス:治療後も2〜6ヶ月に1回程度のメインテナンスが勧められています[5]。
  • 費用:原則として保険適用外の自由診療です。日本歯科グループのインプラント費用(1本あたり、上部構造が銀・プラスチックの場合)は、バイオテム15万円〜(1年保証)、ネオデント25万円〜(5年保証)、ストローマン35万円〜(10年保証)です。いずれもレントゲン・CTスキャン・手術代を含みます(税込・公式サイト記載の料金、症例により別途費用あり)。骨造成などが必要な場合は別途費用がかかります。詳しくは日本歯科グループのインプラント治療ページをご覧ください。初回相談は0円です。

入れ歯

入れ歯は取り外し式の装置で、複数の歯を失った場合によく使われます[4]。外科手術は必要ありませんが、慣れるまで違和感を覚えることがあります。

治療法の選び方

どの治療が合うかは、失った歯の本数や位置、隣の歯や骨の状態、ご希望によって変わります。複数の歯を失っている場合は、ブリッジとインプラントを組み合わせる計画もあります。治療前には、それぞれの方法、費用、リスクについて説明を受けましょう[6]。

これ以上歯を失わないための対策

これ以上ブリッジを増やさないためには、毎日のセルフケアと定期的な歯科受診が基本です。

丁寧なセルフケア

  • 毎日の歯みがきに加え、歯間ブラシやフロスで歯と歯の間、ブリッジの下を清掃する
  • フッ素入り歯みがき剤を使う
  • 正しい磨き方を歯科衛生士に確認する

生活習慣の見直し

甘い物や間食の回数を控え、規則正しい食事を心がけましょう。喫煙者は歯周病の治療効果が低く、治りも遅れがちです[2]。禁煙すると歯周病のリスクが下がり、治療効果も高まるとされています[2]。十分な睡眠など、体調を整えることも大切です。

定期的な歯科受診

ブリッジが入っている方は、定期的に受診してブリッジの状態や支えの歯、歯ぐきをチェックしてもらいましょう。受診の間隔は、お口の状態に合わせて歯科医師が決めます。歯科医院での専門的なクリーニングでは、自宅で落としきれない歯石などを取り除けます。

まとめ

30代でブリッジが入っている人は珍しくありませんが、支えの歯を守るケアが欠かせません。今後さらに歯を失わないためには、生活習慣の見直し、丁寧なセルフケア、定期的な歯科受診が大切です。歯を失ったときの治療にはブリッジ、インプラント、入れ歯があり、それぞれに特徴とリスクがあります。

日本歯科札幌では、お口全体の状態を確認したうえで、ブリッジ・インプラント・入れ歯それぞれの特徴をご説明しています。今後の治療に不安がある方は、まずはお気軽にご相談ください。

よくある質問

30代でブリッジが複数あるのは珍しいですか?

30代でブリッジを使っている人は珍しくありません。令和4年の歯科疾患実態調査では、30〜34歳の6.7%がブリッジを装着していました。大切なのは、これ以上歯を失わないようにケアと定期受診を続けることです。

ブリッジは何年くらいもちますか?

英国の公的病院の案内では、一般的なブリッジの約80%が10年以上もつとされています。ただし、支えの歯の虫歯や歯周病、清掃状態によって寿命は変わります。定期的にチェックを受けましょう。

ブリッジからインプラントに変えることはできますか?

骨や歯ぐきの状態によっては、ブリッジを外してインプラントにすることも検討できます。ただし外科手術が必要で、全身の状態によっては適さない場合もあります。可能かどうかは検査のうえで歯科医師が判断します。

ブリッジの下はどうやって掃除すればよいですか?

歯ブラシに加えて、フロスや歯間ブラシなどで人工の歯の下と歯ぐきの境目を清掃します。器具の選び方や使い方は、お口の状態によって異なります。歯科医師や歯科衛生士に確認してください。

参考情報

  1. 厚生労働省「令和4年歯科疾患実態調査の概要」
  2. 厚生労働省 e-ヘルスネット「喫煙と歯周病の関係」
  3. 日本歯周病学会「歯周病の症状|歯周病Q&A」
  4. Leeds Teaching Hospitals NHS Trust「Bridges」
  5. 日本歯科医学会「歯科インプラント治療指針」(厚生労働省 掲載)
  6. 国民生活センター「あなたの歯科インプラントは大丈夫ですか-なくならない歯科インプラントにかかわる相談-」