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インプラント治療は何歳が多い?年代別の傾向と注意点を公的データで解説

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結論:インプラントを使っている人は、歯を失う人が増える50代以降に多く見られます。厚生労働省の令和4年歯科疾患実態調査では、インプラント装着者の割合は50代で約3%、70〜74歳で5.9%でした[1]。ただし治療の可否を決めるのは年齢ではなく、顎の骨の成長が終わっているか、全身の状態が手術に耐えられるかです[2]。

この記事では、公的な調査データをもとに年代別の傾向を整理し、年代ごとの注意点を解説します。

インプラントを使っている人の年齢層

公的調査では、インプラント装着者の割合は50代から増え、70代前半で最も高くなっています[1]。インプラント治療を受けた人の「平均年齢」を示す公的な統計は確認できないため、ここでは装着者の割合で傾向を見ます。

年齢階級 インプラント装着者の割合 ブリッジ装着者の割合
30〜34歳 1.3% 6.7%
45〜49歳 0.7% 13.1%
50〜54歳 3.2% 24.5%
55〜59歳 2.9% 31.4%
60〜64歳 4.5% 40.1%
65〜69歳 3.6% 41.4%
70〜74歳 5.9% 53.8%
75〜79歳 3.9% 45.3%
80〜84歳 4.9% 45.1%
85歳以上 2.9% 41.0%

出典:厚生労働省「令和4年歯科疾患実態調査の概要」より抜粋[1]。いずれの年代でも、ブリッジや入れ歯を使っている人の方が多くなっています。

年齢とともに歯を失う人が増える

インプラント装着者が中高年に多いのは、歯を失う人が年齢とともに増えるためです。同じ調査では、一人あたりの平均の歯の数は40〜44歳で27.9本、60〜64歳で24.8本、80〜84歳で15.6本でした[1]。歯を失う主な原因には、歯周病や虫歯があります。

インプラント治療を受けられる年齢

インプラント治療を受けられるかは、年齢そのものより、骨の成長と全身の状態で判断します。

  • 年齢の下限:顎の骨の成長が終わってからが目安です。成長途中に埋入すると、周りの骨や歯の成長とずれが生じる可能性があります。成長が終わったかは歯科医師が判断します。
  • 年齢の上限:明確な上限はありません。日本歯科医学会の指針では、インプラント治療を受ける患者は20歳代から80歳くらいまで幅広いとされています[2]。

年代別のインプラント治療の特徴

インプラントを検討するきっかけや注意点は、年代によって異なります。

20〜30代

この年代では、ケガや生まれつき歯がないことなどが歯を失うきっかけになることがあります。前歯の見た目を重視する方も多く、治療期間中の仮歯について事前に相談しておくと安心です。インプラントは長く使うものなので、転居や生活の変化があってもメンテナンスを続けられるよう計画することが大切です。

40〜50代

歯周病や虫歯で歯を失う人が増え始める年代です。歯周病で骨が減っている場合は、骨造成(骨を増やす処置)が必要になることもあります。歯周病をきちんと治療・管理しておくことが、インプラントを長持ちさせる土台になります。糖尿病や高血圧などの生活習慣病が増える年代でもあるため、持病や服薬は正確に伝えましょう。

60代以降

入れ歯が合わない、噛みにくいといった悩みからインプラントを検討する方もいます。この年代では全身の状態の確認が特に重要です。指針では、糖尿病のコントロール状態や、骨粗しょう症治療薬(ビスホスホネート系薬剤)の服用などを手術前に確認すべきリスクとして挙げています[2]。必要に応じて、主治医(内科など)と連携して治療計画を立てます。

年代別の注意点まとめ

どの年代でも大切なのは、全身の状態の確認と、治療後のメンテナンスを続けることです。

年代 主なきっかけ 注意したい点
20〜30代 ケガ、生まれつき歯がない など 顎の成長の完了、長期のメンテナンス継続
40〜50代 歯周病、虫歯 歯周病の管理、骨量、生活習慣病
60代以降 歯の喪失、入れ歯の不具合 持病・服用薬の確認、主治医との連携

年齢よりも大切な成功の条件

インプラントを長持ちさせるには、年齢よりも全身の状態、生活習慣、メンテナンスが重要です。

  • 全身の状態:糖尿病、貧血、服用中の薬などは手術や治りに関わります[2]。
  • 喫煙:傷の治りや骨との結合に影響し、インプラント周囲炎を悪化させる可能性があるとされています[2]。
  • メンテナンス:指針では2〜6ヶ月に1回のメインテナンスを勧めています[2]。国民生活センターも、日頃の清掃と定期検診・メインテナンスが欠かせないとしています[3]。

治癒期間は年齢だけでなく、骨の状態や全身の状態、喫煙習慣などで変わります。埋入後の治癒期間は通常3〜4ヶ月が目安とされています[2]。

インプラント以外の選択肢と費用・リスク

歯を失ったときの治療には、インプラントのほかにブリッジや入れ歯があります。ブリッジは両隣の歯を支えにする固定式の歯で、支えの歯を削る必要があります[4]。どれが合うかは、お口の状態やご希望をふまえて歯科医師と相談しましょう。

インプラント治療は原則として保険適用外の自由診療で、費用は治療内容によって異なります。日本歯科グループのインプラント費用(1本あたり、上部構造が銀・プラスチックの場合)は、バイオテム15万円〜(1年保証)、ネオデント25万円〜(5年保証)、ストローマン35万円〜(10年保証)です。いずれもレントゲン・CTスキャン・手術代を含みます(税込・公式サイト記載の料金、症例により別途費用あり)。骨造成などが必要な場合は別途費用がかかります。詳しくは日本歯科グループのインプラント治療ページをご覧ください。初回相談は0円です。主なリスクとして、手術時の神経損傷や出血、術後のインプラント周囲炎、上部構造の破損などが挙げられています[2]。治療前には、治療法・費用・リスクの説明を求めることが勧められています[3]。

まとめ

インプラント装着者は、歯を失う人が増える50代以降に多く見られます。ただし治療の可否を決めるのは年齢ではなく、顎の骨の成長と全身の状態です。何歳であっても、持病や服薬を正確に伝え、治療後のメンテナンスを続けることが大切です。

日本歯科グループでは、検査結果と全身の状態をふまえて、インプラントを含めた治療の選択肢をご説明しています。年齢が気になる方も、まずはお気軽にご相談ください。

よくある質問

インプラント治療は何歳から受けられますか?

顎の骨の成長が終わってからが目安です。成長途中に埋入すると、周りの骨や歯の成長とずれが生じる可能性があります。成長が終わったかどうかは歯科医師が診察して判断します。

高齢でもインプラント治療を受けられますか?

明確な年齢の上限はなく、指針でも患者は80歳くらいまで幅広いとされています。ただし持病や服用中の薬によっては、手術のリスクが高くなることがあります。全身の状態を確認したうえで、主治医と連携して判断します。

インプラントを使っている人はどのくらいいますか?

令和4年歯科疾患実態調査では、インプラント装着者の割合は50代で約3%、70〜74歳で5.9%でした。いずれの年代でも、ブリッジや入れ歯を使っている人の方が多くなっています。

年齢によって治療期間は変わりますか?

治療期間は年齢だけでなく、骨の量や質、全身の状態、喫煙習慣などによって変わります。骨造成が必要な場合は期間が長くなります。具体的な期間は検査のうえで歯科医師がご説明します。

参考情報

  1. 厚生労働省「令和4年歯科疾患実態調査の概要」
  2. 日本歯科医学会「歯科インプラント治療指針」(厚生労働省 掲載)
  3. 国民生活センター「あなたの歯科インプラントは大丈夫ですか-なくならない歯科インプラントにかかわる相談-」
  4. Leeds Teaching Hospitals NHS Trust「Bridges」