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インプラントのメンテナンスは違う歯医者でもOK?転院時の注意点【日本歯科札幌院長が解説】

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結論:インプラントのメンテナンスは、治療を受けた歯科医院とは違う歯医者でも受けられる場合が多くあります。ただし、インプラントの種類(メーカー)によっては部品の交換や修理に対応できないことがあり、治療した医院の保証が使えなくなる可能性もあります。転院前に治療記録やインプラントの情報を受け取り、新しい歯科医院で対応できるかを確認しておくことが大切です。

この記事では、違う歯医者でメンテナンスを受けられる理由、注意点、転院前の準備、新しい歯科医院を選ぶときの確認ポイントを、日本歯科札幌の院長が解説します。

違う歯医者でもメンテナンスを受けられる理由

インプラントのメンテナンスで確認する基本的な項目は、学会の見解として整理されており、多くの歯科医院で行うことができます[1]。

メンテナンスで行う主な内容

  • 歯垢(プラーク)の付き方と歯茎の炎症のチェック[1]
  • 歯周ポケットの深さと、測ったときの出血の確認[1]
  • レントゲンでの骨の状態の確認[1]
  • インプラントや被せ物のぐらつき、噛み合わせの確認[1]
  • インプラントを傷つけにくい器具でのクリーニング[1]

こうした検査や清掃は、インプラントの種類にかかわらず行えることが多いため、転院先でもメンテナンスを続けやすいといえます。

診療記録は患者さまが開示を求められる

厚生労働省の「診療情報の提供等に関する指針」では、患者さまから診療記録の開示を求められた場合、医療機関は原則として応じることとされています[2]。手数料がかかる場合があります[2]。

また、医療従事者は患者さまの同意を得たうえで、ほかの医療機関に診療情報の提供を求めることができます[2]。転院の際は、こうした仕組みを使って情報を引き継ぐことができます。

違う歯医者でメンテナンスを受けるときの注意点

転院先でメンテナンスを受ける際は、「保証」「インプラントの種類への対応」「治療記録」の3点に注意が必要です。

保証が使えなくなる可能性

インプラントの保証は医院ごとに条件が異なり、指定された医院での定期メンテナンスを条件にしている場合があります。転院前に、保証の条件と、他院でメンテナンスを受けた場合の扱いを確認しておきましょう。できれば書面で確認しておくと安心です。

インプラントの種類(メーカー)への対応

インプラントはメーカーや製品によって部品の形が異なります。新しい歯科医院で扱っていない製品の場合、ネジの締め直しや部品の交換、修理ができないことがあります。

トラブルが起きたときは、可能であればインプラントを入れた歯科医師に診てもらうのが望ましいとされています[3]。遠方に引っ越す場合は、新しい歯科医院が自分のインプラントに対応できるかを事前に確認しておくことが大切です。

治療記録の引き継ぎ

適切なメンテナンスを続けるには、これまでの治療内容の情報が役立ちます。たとえば、インプラントの製品名、埋めた位置や本数、骨を補う処置の有無、過去のレントゲン画像などです。治療時の画像と比べることで、骨の変化を確認しやすくなります[1]。

転院前に準備しておくこと

引っ越しや転院が決まったら、早めに今の歯科医院へ相談し、必要な資料を受け取っておきましょう。

今の歯科医院からもらうもの

  • 診療情報提供書(紹介状)
  • レントゲンやCTの画像(データでの提供が可能か相談する)
  • インプラントの製品名・型式、部品の情報
  • 治療記録の写し、保証書

資料の準備には時間がかかることがあるため、予定が決まったら早めに依頼しましょう。

新しい歯科医院に事前に確認すること

  • 自分のインプラントの製品に対応できるか、部品の取り寄せができるか
  • インプラントのメンテナンスの内容と頻度
  • メンテナンス費用や、トラブル時の治療費の目安
  • 初診時に持参すべき資料

メンテナンスの間隔を空けすぎない

転院の手続き中も、メンテナンスの間隔が大きく空かないようにしましょう。間隔の目安は、問題のない方で4〜6か月ごと、リスクが高い方で1〜3か月ごととされています[1]。実際の間隔は、新しい歯科医院で相談して決めます[4]。

新しい歯科医院を選ぶときの確認ポイント

インプラントは長く管理が必要なため、メンテナンスに対応できるかに加えて、トラブル時の対応まで確認して選ぶことが大切です。

確認項目 確認のしかた
インプラントの製品への対応 電話で問い合わせる・初診時に確認する
レントゲン・CTなどの検査体制 ホームページや相談時に確認する
メンテナンスの内容・頻度・費用 事前に説明や見積もりを受ける
トラブル時の対応 相談時に連絡方法や対応を確認する

早めに受診したいサイン

転院の前後にかかわらず、次のような症状があれば早めに受診してください[3]。

  • インプラントの周りの歯茎の腫れ、出血、膿
  • インプラントや被せ物のぐらつき
  • 噛んだときの痛みや違和感

インプラント周囲炎は、歯周病の既往、喫煙、糖尿病、清掃不良がリスク因子として検討されています[5]。転院によってメンテナンスが途切れないよう注意しましょう。

インプラント治療について知っておきたいこと

インプラント治療とそのメンテナンスは、自由診療(保険適用外)となるのが一般的です。一般的な内容は次のとおりです。

  • 標準的な治療内容:検査・診断のあと、あごの骨にインプラントを埋める手術を行い、骨と結合するのを待って人工の歯を取り付けます。
  • 期間・回数の目安:一般に数か月から1年程度、通院は複数回です。治療後は定期的なメンテナンスが続きます。
  • 主なリスク・副作用:手術後の痛み・腫れ・内出血、インプラント周囲炎、骨と結合しない、被せ物やネジの破損・ゆるみなどがあります。
  • 費用:自由診療(全額自己負担)です。日本歯科グループのインプラントは1本あたりバイオテム15万円〜、ネオデント25万円〜、ストローマン35万円〜(税込・公式サイト記載の料金、症例により別途費用あり)で、レントゲン・CTスキャン・手術代を含みます。保証期間は製品によりストローマン10年、ネオデント5年、バイオテム1年です。保証の条件やメンテナンス費用は、詳しくは各院にお問い合わせください。

よくある質問

他院で入れたインプラントのメンテナンスを受けられますか?

多くの場合、検査やクリーニングなどの基本的なメンテナンスは受けられます。ただし、製品によっては部品の交換や修理に対応できないことがあるため、インプラントの製品名がわかる資料をお持ちのうえ、事前にお問い合わせください。

転院すると保証はどうなりますか?

保証の条件は医院ごとに異なり、指定の医院でのメンテナンスを条件にしている場合があります。転院前に、治療を受けた医院へ保証の扱いを確認しておきましょう。

自分のインプラントのメーカーがわかりません。

治療を受けた歯科医院に問い合わせると、治療記録から確認できることがあります。保証書や治療時の資料に記載されている場合もあります。

転院の手続き中、メンテナンスはどのくらい空けてもよいですか?

学会の見解では、問題のない方のメンテナンス間隔は4〜6か月ごとが目安とされています。間隔が大きく空かないよう、早めに新しい歯科医院を決めて受診しましょう。

まとめ

インプラントのメンテナンスは、違う歯医者でも受けられる場合が多くあります。ただし、保証の条件、インプラントの製品への対応、治療記録の引き継ぎについては事前の確認が必要です。

引っ越しや転院が決まったら、今の歯科医院から資料を受け取り、新しい歯科医院に対応できるかを確認しましょう。メンテナンスの間隔が空きすぎないようにすることも大切です。

日本歯科札幌では、インプラント治療の初回相談を0円で行っています。治療内容・期間・費用・リスクをご説明し、ご納得いただいてから治療を進めます。詳しくは日本歯科グループのインプラント治療のページをご覧のうえ、お気軽にご相談ください。

参考情報

  1. 日本口腔インプラント学会・日本歯周病学会「インプラントのメインテナンスに関する学会見解」
  2. 厚生労働省 審議会資料(「診療情報の提供等に関する指針」収載)
  3. Scottish Dental Clinical Effectiveness Programme「Peri-implant conditions」
  4. 厚生労働省 e-ヘルスネット「メインテナンス」
  5. 日本歯周病学会会誌「インプラント周囲炎の診断・リスク因子・治療に関するエビデンスと今後の課題」(2023年)