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インプラントをやり直すときの費用はどのくらい?見落としがちな注意点と対処法

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近年、インプラント治療は歯を失った際の有力な選択肢として広く注目されています。しかし、やむを得ず再治療が必要となるケースもあります。本記事では、インプラント再治療の費用や注意点、具体的な対処法について詳しく解説します。

インプラントのやり直しが必要になる主な原因

インプラントは長期間機能しやすい治療ですが、特定の条件下ではやり直しが必要になることがあります。主な原因を見ていきましょう。

1. インプラント周囲炎の発症

歯周病と似たようなメカニズムで、インプラントを支える周囲の組織に炎症が起こります。症状が進行すると骨が吸収しインプラントがぐらつく原因にもなり、最悪の場合はインプラント除去を余儀なくされます。インプラント周囲炎は適切なケアと定期的なメンテナンスで防ぐことが可能です。

2. 噛み合わせの不良

治療後に噛み合わせが合っていないと過度な力がインプラントに集中するリスクがあります。その結果、インプラントや周囲組織に負担がかかり、破損やぐらつきの原因となります。また、噛み合わせの不良は顎関節や全身への影響も及ぼすため、早期の調整が必要です。

3. 人工歯の脱落・破損

インプラントの上部構造である人工歯が外れてしまったり、欠けたりすることがあります。不適切な噛み合わせ、口腔内環境の問題、過度な衝撃などの要因が考えられ、放置するとさらに大きな修復が必要になる可能性があります。

4. 金属アレルギーの発症

インプラントにはチタンなどが用いられることが多いですが、人によっては治療後に金属アレルギーが発症する場合もあります。症状が重い場合はインプラントを除去し、別の素材を使った治療法に切り替える必要が出てきます。

5. メンテナンス不足

インプラントは天然歯と同様、日々のケアと定期検診が欠かせません。歯科医院でのチェックやクリーニングを怠ると、プラークの蓄積によってインプラント周囲炎や骨吸収を招くリスクが高まります。自己流のケアに頼らず、必ずプロのメンテナンスも受けることが大切です。

インプラントのやり直しにかかる費用

インプラント再治療にかかる費用は、さまざまな要素によって変動します。保険適用の有無や保証期間、再治療の内容などを踏まえて把握しておくと安心です。

1. 保証期間内の再治療

多くの歯科医院では独自の保証制度を設けています。保証期間中であれば無償、もしくは低額でインプラント再治療が受けられることがあります。ただし 保証期間中でも、定期的に検診を受けていなかった場合は保証適用外となることがあるため、治療前に制度の詳細をしっかり確認しておきましょう。

2. 保証期間外の再治療

保証期間を過ぎてからの再治療の場合、新規治療と同程度の費用がかかることが一般的です。相場としては1本あたり約40万円程度の費用が目安となります。また、骨量が不足している場合は骨造成や各種手術の追加費用も発生するため、負担が大きくなる可能性があります。

3. 骨造成や追加手術の費用

治療方法 費用の目安
ソケットリフト 約3~10万円
サイナスリフト 約1.5~30万円
GBR法 約3~15万円
ボーングラフト 約5~30万円

骨造成が必要かどうかは、顎の骨量や骨質によって異なります。そのため、インプラントをやり直す際にはCT撮影や検査を行い、適切な治療プランを歯科医師と相談しましょう。

インプラントのやり直しの具体的なプロセス

インプラントのやり直しは、問題の内容や進行度合いに応じて手順が異なります。以下に代表的なプロセスを挙げてみましょう。

1. インプラントの除去

インプラント自体に大きな問題があり再使用が不可能な場合、外科的に除去する必要があります。特に深く埋入されているインプラントを除去する場合は骨や歯肉への負担も大きいため、しっかりとした事前検査と計画が重要です。

2. 骨造成と治癒期間

インプラント除去後、顎の骨量が不足していると判断された場合は骨造成を行います。骨が再生し定着するまでには数か月~半年程度かかることもあり、インプラント再埋入までに十分な治癒期間を確保する必要があります。

3. 再埋入・上部構造の装着

骨が安定してからインプラントを再度埋入し、人工歯(上部構造)を取り付けます。患者の症状や希望に合わせて治療計画を再構築する必要があるため、 初回治療よりも綿密なカウンセリングが求められます。噛み合わせの調整や定期検診を継続することで、トラブルの再発を防ぎやすくなります。

やり直しが難しいケースとは?

インプラントのやり直しが可能なケースは多いものの、以下のような場合は治療自体が難しいことがあります。

  • 重度の顎骨の吸収による骨量不足
  • 喫煙量が多い場合
  • 糖尿病や骨粗しょう症など基礎疾患がある場合

これらの場合はインプラント以外の治療法を検討する、あるいは医科と連携した治療計画が必要になる場合もあります。

やり直しを防ぐために注意すべきポイント

インプラントをやり直さず長持ちさせるために、日々のケアや生活習慣の見直しが欠かせません。以下のポイントを押さえておきましょう。

1. 口腔内のセルフケア

歯磨きやデンタルフロス、歯間ブラシなどを用いた清掃を徹底することが重要です。インプラント周囲は天然歯とは異なった構造を持つため、歯科医師や歯科衛生士から適切なブラッシング指導を受ける必要があります。

2. 定期メンテナンスの受診

インプラントは天然の歯と同様に、メンテナンスが行き届いていないと周囲の骨や歯肉にトラブルが起こりやすくなります。定期的に歯科医院を受診し、早期発見・早期治療で問題を最小限に抑えましょう。

3. 生活習慣の改善

喫煙や過度の飲酒は口腔内環境に悪影響を及ぼし、インプラントの寿命を縮める要因となります。特に喫煙量が多い方は骨再生力が低下するため、骨量不足やインプラント周囲炎につながりやすいです。禁煙や健康的な食生活を心がけましょう。

4. 実績のある医院選び

初回のインプラント治療を受ける際も、実績豊富な歯科医院を選ぶことでやり直しのリスクを減らせます。カウンセリングや治療計画の立案を丁寧に行う医院を選び、疑問点があれば遠慮なく尋ねる姿勢が大切です。

トラブルが起きたらまずどこに相談すべき?

インプラント治療後に問題が生じた場合、以下のような先への相談が考えられます。

  • 治療を受けた歯科医院
  • セカンドオピニオン(別の歯科医院)
  • 日本歯科医師会や消費者センター
  • 状況が深刻な場合は弁護士

最初に治療を受けた歯科医院へ相談することが原則ですが、対応に納得できない場合や説明が不十分と感じた際は、セカンドオピニオンを活用するのも選択肢の一つです。

まとめ

インプラント再治療の費用や期間は、症状の進行度や保証制度の有無、骨造成の必要性などによって大きく変わります。再治療を避けるには、定期検診と適切なセルフケアが欠かせません。医師との密なコミュニケーションを通じて正しいメンテナンスを継続し、トラブルのリスクを最小限に抑えましょう。

もしインプラントに異変を感じた場合は、早めの受診が大きなトラブルを防ぐ鍵です。たとえ再治療が必要になっても、慎重な検査と治療計画により、多くのケースで快適な状態へ戻せます。

日本歯科グループのクリニックでは、豊富な治療実績と先端の技術力を活かし、患者さまの希望に沿ったオーダーメイドのインプラント治療を提供しています。専門スタッフのチーム医療と充実したサポート体制で、術前の疑問や不安をしっかりと解消しながら、安全・安心の治療を目指します。まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修

今本院長

日本歯科札幌 院長 今本 芳彦

北海道出身。
卒後、自由診療専門のクリニックで研鑽を積む。
10年間、自由診療専門のクリニックで院長として活躍。
北海道でトップクラスのインプラント実績を誇る。
他にもマウスピース矯正、審美治療を得意とする。

この記事の監修

日本歯科静岡 院長 戸田 紀章

静岡県出身。
卒後、埼玉医科大学口腔外科で研鑽を積む。
その後、静岡歯科で10年間研鑽を積んだ後、日本歯科静岡の院長に就任。
静岡県トップクラスのインプラント治療実績を持つ。
審美治療やマウスピース矯正も得意とする。

この記事の監修

早川理事長

日本歯科グループ 代表 早川 好昭

東京都出身。
静岡県で静岡歯科を開業。
高度先進歯科医療クリニックとして日本歯科グループを開設。
同グループとして静岡歯科、日本歯科札幌、日本歯科静岡、日本歯科名古屋などがある。
日本歯科グループの代表として全てのクリニックを統括。

この記事の監修

稲津副院長

日本歯科名古屋 院長 稲津 由美子

大手歯科グループの院長として長年活躍。
その後静岡歯科の副院長として8年間研鑽を積み、日本歯科名古屋の院長に就任。
女性歯科医師として全国でトップクラスのインプラント実績を持つ。
マウスピース矯正と審美治療を得意とする。