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インプラントの被せ物が割れた・取れたとき、交換費用はいくら?治療の流れや長持ちさせるコツも紹介

Dental crowns, imitation of a dental prosthesis of a dental bridge with implant

インプラント治療は、失った歯を補う方法として多くの方が選択している治療のひとつです。しかし、インプラントの上部構造(被せ物)が割れてしまったり、取れてしまった場合、どのように対処したらよいのでしょうか。また、交換費用や治療の流れ、少しでも長持ちさせるためのコツも気になるところです。

インプラントの被せ物が割れた・取れたときの症状と対処方法

インプラントの被せ物は、セラミックやジルコニアといった素材が用いられることが多いため、天然歯と同等もしくはそれ以上の強度を持つと考えられがちです。しかしどんなに高品質な素材を使っていても、過度な力や外からの衝撃により破損・脱落する可能性があります

割れ・欠けが生じた場合

インプラントの被せ物が割れたり、欠けたりしたときは、まずは歯科医院に連絡し、早めの受診を心がけましょう。放置すると、破片が口腔内を傷つけたり、噛み合わせが狂ってしまうリスクがあります。場合によっては、歯ぎしりや食いしばりなどの悪習慣が原因となっていることもあるため、再発防止策を含めた総合的なアプローチが重要です。

被せ物が外れた(脱落)場合

被せ物が完全に外れてしまった場合、自己判断で再装着することは避けてください。インプラントの被せ物は、セメントやスクリューなどで固定されていますが、誤った装着により逆にダメージを与えてしまう可能性もあるため、専門医に診てもらう必要があります。外れてしまった被せ物は清潔な容器などに保管し、なるべく早く歯科医院を受診してください。

インプラントの被せ物を交換する費用の目安

インプラントの被せ物を交換する際には、素材や治療を受ける医院の方針によって費用は変動します。一般的な費用の目安は以下の通りです。

素材 費用目安(1本あたり) 特徴
ジルコニア 約10万~20万円 高い耐久性・高い審美性・金属不使用
ハイブリッドセラミック 約5万~10万円 比較的安価・自然な色調・やや耐久性に劣る
オールセラミック 約6万~15万円 高い審美性・金属不使用・中程度の耐久性
ゴールドクラウン 約6万~13万円 強度が高い・噛み合わせ調整が容易・金色で目立つ
メタルボンド 約8万~15万円 強度と審美性のバランス・金属アレルギーのリスク
オーバーデンチャー 約15万~25万円 取り外し可能・複数歯に対応・手入れしやすい

保険適用外のため全額自己負担となるのが一般的ですが、歯科医院によっては保証制度が充実しており、一定期間内に起きた破損や脱落に関しては無料あるいは割引価格で対応してくれる場合もあります。そのため、医院の保証制度について、事前にしっかりと確認することが大切です。

インプラントの被せ物交換治療の流れ

実際に被せ物を交換する治療は、以下のような流れで行われます。なお、固定方法や素材、医院の治療方針などにより若干の差があります。

  1. トラブル原因の確認:割れ・欠け・脱落の原因を特定し、噛み合わせや歯ぎしりなど根本的な問題を洗い出す
  2. 古い被せ物の除去:セメント固定の場合は除去が難しい場合もあるが、スクリュー固定なら比較的容易
  3. 土台やアバットメントの状態確認:土台部分が損傷していないか、インプラント周囲炎などが起きていないかを確認
  4. 型取り・新規被せ物の作製:素材や色調を選択したうえで型取りを行い、技工所で被せ物を製作
  5. 装着・微調整:作製した被せ物を装着し、噛み合わせなどを微調整して固定

このような流れで行われるため、被せ物の状態や院内の混雑状況にもよりますが、複数回の通院が必要になることが多いです。短期間で済む場合もあれば、周囲の組織の状態が良くない場合には長期的な治療が必要となる場合もあるので、まずは歯科医院に相談することが重要です。

保証制度の活用

多くの歯科医院では、インプラント治療に対して独自の保証制度を設けています。一般的には3~5年の保証期間が設定されている場合が多く、期間内に割れや脱落などのトラブルが起きた場合は、無料もしくは割引価格で修理や交換が行われることがあります。ただし、保証を受けるためには定期的なメンテナンス受診が義務付けられている場合がほとんどです。受診を怠ってしまうと保証の対象外になることもあるため、注意が必要です。

インプラント被せ物を長持ちさせるためのコツ

インプラントの被せ物は、正しいケアと定期的なメンテナンスを行うことで長期的に使用することが可能です。特に注意したいポイントを以下にまとめました。

1. 定期メンテナンスの受診

少なくとも3~6ヶ月に1回は歯科医院で定期検診を受け、プロによるクリーニングやレントゲン検査をしてもらいましょう。インプラント周囲炎の早期発見や、噛み合わせの変化への対処が可能になります。

2. 適切なブラッシングとフロスの使用

被せ物の周囲は、強く磨きすぎると歯ぐきを痛める原因となるため、やわらかめの歯ブラシを使って丁寧にケアしましょう。加えてデンタルフロスや歯間ブラシを活用することで、歯と歯の間のケアもしっかり行えます。毎日のケアを怠らず、口腔内を清潔に保つことが長持ちのカギとなります。

3. 歯ぎしり・食いしばりへの対策

歯ぎしりや食いしばりは、インプラントだけでなく天然歯にも大きな負荷をかけます。就寝時にマウスピースを装着するなど、歯科医師の指導のもと適切な対策を講じるとよいでしょう。

4. 食生活の見直し

過度に硬い食べ物を噛む習慣や、片側の歯だけで噛む癖があると被せ物への負荷が偏ります。食事の際は両側の歯でバランスよく噛むことを心がけると、被せ物に対する負担を分散させることが可能です。

交換を怠った場合のリスク

割れた被せ物や外れた被せ物を放置してしまうと、口腔内環境の悪化や噛み合わせのずれが生じるだけでなく、周辺の歯や顎関節への影響も懸念されます。また、インプラント周囲炎が進行すると骨吸収が起き、最悪の場合はインプラント体の再埋め込みが必要となる場合もあるため注意が必要です。早めに対処することで費用や治療期間の負担も最小限に抑えられるので、トラブルを感じた時点で速やかに歯科医院へ相談しましょう。

まとめ

インプラントの被せ物が割れたり取れたりしたときは、原因を特定して適切な対処を行うことが大切です。交換費用は素材や医院によって異なりますが、目安としては5万~20万円前後が一般的です。交換の必要性をできるだけ減らすためには、日頃のケアと定期メンテナンスを欠かさないことが重要です。

  • 被せ物が割れたり取れたら、まず歯科医院へ相談
  • 費用は素材や医院によって大きく変動
  • 保証制度の有無や保証内容を確認
  • 定期的なメンテナンスと正しいホームケアで長持ち

高額な治療費をかけたインプラントをより長く快適に使用するためにも、トラブルが起きたら放置せず、早めに専門医の診断を受けましょう。正しい知識を身につけておくことで、いざというときにも落ち着いて対処できます。

日本歯科グループのクリニックでは、豊富な治療実績と先端の技術力を活かし、患者さまの希望に沿ったオーダーメイドのインプラント治療を提供しています。専門スタッフのチーム医療と充実したサポート体制で、術前の疑問や不安をしっかりと解消しながら、安全・安心の治療を目指します。まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修

今本院長

日本歯科札幌 院長 今本 芳彦

北海道出身。
卒後、自由診療専門のクリニックで研鑽を積む。
10年間、自由診療専門のクリニックで院長として活躍。
北海道でトップクラスのインプラント実績を誇る。
他にもマウスピース矯正、審美治療を得意とする。

この記事の監修

日本歯科静岡 院長 戸田 紀章

静岡県出身。
卒後、埼玉医科大学口腔外科で研鑽を積む。
その後、静岡歯科で10年間研鑽を積んだ後、日本歯科静岡の院長に就任。
静岡県トップクラスのインプラント治療実績を持つ。
審美治療やマウスピース矯正も得意とする。

この記事の監修

早川理事長

日本歯科グループ 代表 早川 好昭

東京都出身。
静岡県で静岡歯科を開業。
高度先進歯科医療クリニックとして日本歯科グループを開設。
同グループとして静岡歯科、日本歯科札幌、日本歯科静岡、日本歯科名古屋などがある。
日本歯科グループの代表として全てのクリニックを統括。

この記事の監修

稲津副院長

日本歯科名古屋 院長 稲津 由美子

大手歯科グループの院長として長年活躍。
その後静岡歯科の副院長として8年間研鑽を積み、日本歯科名古屋の院長に就任。
女性歯科医師として全国でトップクラスのインプラント実績を持つ。
マウスピース矯正と審美治療を得意とする。