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インプラントのリスクを徹底解説!治療前に知っておくべき注意点と副作用

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歯を失った際、ブリッジや入れ歯以外の選択肢としてインプラントを検討する方は多いでしょう。インプラント治療は見た目や噛み心地で評価が高い一方、外科手術に伴うリスクや副作用への理解が必要です。本記事では治療前に知っておくべきリスクや注意点を解説します。特に他院で断られてしまった方やインプラント治療に不安を抱えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

インプラント治療とは

インプラント治療は、顎骨に人工歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工の歯を装着する方法です。隣の歯を削らず、取り外しの手間もなく、天然歯に近い噛み心地が再現できるため人気があります。

しかし、手術を伴うため、誰でも簡単に受けられるわけではありません。顎骨の量や質、既往症、全身状態、口腔内の衛生管理など、さまざまな条件をクリアした上で治療計画が立案されます。また、リスクや副作用がゼロというわけではなく、正しい知識を得たうえで検討することが重要です。

インプラント治療の主なリスクと注意点

インプラント治療においては、以下のようなリスクが考えられます。手術前に把握しておくことで、適切な予防策やアフターケアを行いやすくなります。

インプラント周囲炎(歯周病菌への感染リスク)

インプラント周囲炎は、インプラント周囲の炎症により骨が溶け出す症状で、天然歯の歯周病と似た進行をします。進行すると顎骨が吸収され、インプラントが脱落する可能性があります。

主な原因は、口腔内の清掃不良による細菌感染や、喫煙などの生活習慣、全身疾患などが挙げられます。インプラント治療後は、以下の対策が重要です。

  • 定期的な歯科クリニックでの専門的クリーニング(PMTC)
  • 毎日の丁寧なブラッシングや歯間ブラシ・フロスの使用
  • 3~6ヶ月ごとの定期検診
  • 喫煙習慣の見直し

骨量や骨質の不足

インプラント治療には、顎骨の高さや厚み、骨密度が重要です。骨量不足では治療が困難になる場合もあります。他院で断られた方は、以下を確認してください。

  • デジタルレントゲン撮影や歯科用CTなどの精密検査は受けたか
  • 骨移植やサイナスリフトなどの骨増量手術の提案はあったか

近年では技術の進歩により、骨量が足りないケースでも骨移植などを活用してインプラント治療が可能となる場合があります。一度断られたからといって、必ずしもあきらめる必要はありませんが、治療の可否は専門医師の見解をしっかりと確認しましょう。

審美的な課題

インプラント治療は機能面だけでなく、審美面も重視されます。特に前歯にインプラントを検討している方は、歯肉退縮やインプラント体が透けて見えるといった問題が起こることがあります。原因としては、歯肉の厚みが十分でない、埋入位置が不適切などが挙げられます。歯肉退縮や変色を防ぐために、適切な埋入角度と位置の設定が大切です。

また、必要に応じて軟組織の移植やクラウンの素材選択など、細部まで気を配ることで自然な見た目を追求できます。審美性にこだわりたい場合は、審美歯科の経験が豊富な医師を選ぶとよいでしょう。

金属アレルギーへの配慮

インプラント体に使用されるチタンはアレルギーのリスクが低い金属です。ただし、絶対にアレルギー反応が起こらないという保証はありません。チタンアレルギーや他の金属アレルギーが懸念される場合、事前にパッチテストなどを受けておくことをおすすめします。

最近では、ジルコニアインプラントという金属フリーの素材が注目されています。アレルギーのリスクがより低い反面、チタンに比べ実績がまだ少ない点が懸念材料となります。担当医と相談し、体質や希望に合った素材を検討してみてください。

骨結合(オッセオインテグレーション)の失敗

インプラント体は、埋入後に顎骨としっかり結合することで安定します。この骨との結合を「オッセオインテグレーション」といいますが、まれに骨結合がうまくいかずインプラントが定着しない場合があります。失敗の原因には以下のような要素が考えられます。

  • 歯科医師の技術不足
  • 十分な術前検査や治療計画の不足
  • 喫煙や飲酒などの生活習慣
  • 術中・術後の感染
  • 骨粗しょう症や糖尿病などの全身疾患

骨結合が失敗すると、再手術が必要になる場合があります。治療計画や術後ケアの徹底が成功のポイントです。

糖尿病などの全身疾患を持つ方のリスク

糖尿病の方は、術後の傷の治りや感染リスクに注意が必要です。治療前にHbA1c値を確認し、必要に応じて内科医と連携しましょう。

また、高血圧や心疾患、骨粗しょう症などの疾患がある方も、服用している薬によっては手術に影響を及ぼす可能性があるため、カウンセリングでしっかり情報共有しましょう。

治療失敗や合併症を防ぐためのポイント

信頼できる歯科医師・クリニック選び

経験豊富な医師や、CTスキャンなどの設備が整ったクリニックを選びましょう。解剖学的にリスクの高い部位を扱うため、症例数や実績を確認することが重要です。

精密検査と適切な治療計画

治療開始前にはデジタルレントゲンや歯科用CTなどで、顎骨や神経・血管の位置関係をしっかり把握することが不可欠です。骨量の不足が疑われる場合は、骨移植やサイナスリフトなども検討し、患者一人ひとりの状況に合わせた治療計画を立案してもらいましょう。

術後の定期的なメンテナンスとホームケア

術後のトラブルを防ぐには、定期検診と適切なホームケアが重要です。クリーニングや噛み合わせ調整を受け、自宅では丁寧なブラッシングと歯間ケアを心がけましょう。

メンテナンス項目 推奨頻度
専門的クリーニング 3~6ヶ月に1回
歯周ポケットのチェック 3~6ヶ月に1回
咬合調整 必要に応じて

特に歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、ナイトガード(マウスピース)の使用を検討することで、インプラントや補綴物への過度な負担を軽減できます。

ライフスタイルの見直し

喫煙や過度な飲酒、不規則な生活は、口腔内に悪影響を及ぼします。健康的な生活習慣を維持し、特に喫煙は禁煙を検討しましょう。

よくある疑問と不安へのQ&A

外科手術を伴うインプラント治療には、不安がつきものです。ここでは、よくある疑問と対処法を解説します。

Q1. 痛みや腫れはどれくらい続きますか?

術後1~3日間、痛みや腫れが生じる場合がありますが、処方薬で対処可能です。腫れが長引く場合は早めに相談してください。

Q2. 治療期間はどのくらい必要ですか?

インプラントが骨と結合するまで、通常数ヶ月~1年程度かかります。骨移植や複数埋入の場合は、さらに時間が必要です。

Q3. ほかの方法(ブリッジや入れ歯)との違いは?

ブリッジや入れ歯は一般的な治療法ですが、それぞれに特徴があります。インプラントは噛む力や審美性で優れますが、手術が必要で費用が高めです。ブリッジは隣接歯を削る必要があり、入れ歯は取り外しや違和感が課題です。

まとめ

インプラント治療は、失った歯の機能と見た目を自然に補える優れた方法ですが、外科的侵襲や感染リスク、骨結合の失敗など、多角的なリスクを伴います。そのため、治療を検討する際は医師の経験や設備、アフターケア体制を十分に確認することが欠かせません。

また、糖尿病などの全身疾患がある場合や骨量が不足している場合などは、事前の検査と綿密な治療計画が重要です。場合によっては骨移植や治療期間の延長などが必要になります。ご自身の口腔環境やライフスタイルに合った治療を受けるためにも、セカンドオピニオンを活用しながら慎重に検討しましょう。

インプラント治療の成功は、歯科医師の技術だけでなく患者さんの協力や日々のセルフケアも大きく関わってきます。正しい知識を持ち、努力を重ねることで、健康な口腔環境を長期間維持できます。本記事の注意点やリスクを参考に、納得のいく治療を選んでください。

日本歯科グループのクリニックでは、豊富な治療実績と先端の技術力を活かし、患者さまの希望に沿ったオーダーメイドのインプラント治療を提供しています。専門スタッフのチーム医療と充実したサポート体制で、術前の疑問や不安をしっかりと解消しながら、安全・安心の治療を目指します。まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修

今本院長

日本歯科札幌 院長 今本 芳彦

北海道出身。
卒後、自由診療専門のクリニックで研鑽を積む。
10年間、自由診療専門のクリニックで院長として活躍。
北海道でトップクラスのインプラント実績を誇る。
他にもマウスピース矯正、審美治療を得意とする。

この記事の監修

日本歯科静岡 院長 戸田 紀章

静岡県出身。
卒後、埼玉医科大学口腔外科で研鑽を積む。
その後、静岡歯科で10年間研鑽を積んだ後、日本歯科静岡の院長に就任。
静岡県トップクラスのインプラント治療実績を持つ。
審美治療やマウスピース矯正も得意とする。

この記事の監修

早川理事長

日本歯科グループ 代表 早川 好昭

東京都出身。
静岡県で静岡歯科を開業。
高度先進歯科医療クリニックとして日本歯科グループを開設。
同グループとして静岡歯科、日本歯科札幌、日本歯科静岡、日本歯科名古屋などがある。
日本歯科グループの代表として全てのクリニックを統括。

この記事の監修

稲津副院長

日本歯科名古屋 院長 稲津 由美子

大手歯科グループの院長として長年活躍。
その後静岡歯科の副院長として8年間研鑽を積み、日本歯科名古屋の院長に就任。
女性歯科医師として全国でトップクラスのインプラント実績を持つ。
マウスピース矯正と審美治療を得意とする。