歯並びをきれいに整えたいけれど、矯正装置が目立ってしまうのが心配……。そんなときに注目されるのが、白いワイヤー矯正です。芸能人やモデルなど人前に立つ機会の多い方が積極的に取り入れていることから、「目立ちにくく、自然に歯並びを直せる矯正装置」として人気を集めています。
白いワイヤー矯正とは
白いワイヤー矯正とは、ワイヤーやブラケット部分をホワイトやクリアカラーの素材で作った矯正装置を用いる治療方法です。従来の銀色ワイヤー矯正と同じ原理で歯を動かしますが、装置の色が歯に近いため従来よりも矯正装置が目立ちにくいという特徴があります。
最大の魅力は笑ったときの見た目を気にせずに治療を続けられることです。芸能人がよく取り入れている理由の一つも「装置が見えにくいこと」にあります。
白いワイヤーという呼び名が一般的ですが、実際には金属製ワイヤーにホワイトコーティングを施したものや、セラミック製・プラスチック製のブラケットを使用して全体的に白っぽく仕上げたものなど、装置の材質・加工方法はさまざまです。
芸能人にも選ばれる理由
白いワイヤー矯正が人気を集める背景には、見た目を気にする芸能人・アナウンサー・モデルといった職業の方の需要が大きく関係しています。「矯正中であることをあまり目立たせたくない」という気持ちは、多くの人に共通するものではないでしょうか。
特にテレビや舞台、SNSで顔を出す機会が多い芸能人にとって、目立ちにくい矯正装置はイメージを保ちながら歯並びを改善できる手段として最適です。最近ではファッションモデルやインフルエンサーを中心に、審美性の高い矯正装置の需要が急速に高まりつつあります。
セラミック矯正を選ぶ芸能人も多い?
矯正方法の一つとして「セラミック矯正」が注目を浴びています。前歯をセラミックで補綴して歯並びを整える方法で、タレントの藤田ニコルさんもこの方法で矯正をされています。セラミック矯正は自分の歯を削って人工歯を被せる治療で、短期間で歯並びと歯の色を整えられるメリットがありますが、その分歯を削るデメリットや高額な費用、将来的な交換リスクも伴います。
一方、ワイヤー矯正では歯をコントロールしながら動かすため、基本的に歯を大きく削る必要はありません。見た目の問題や、金属部分の装置が気になる方のニーズに応えたのが、「白いワイヤー矯正」というわけです。
白いワイヤー矯正のメリット
白いワイヤー矯正には、以下のようなメリットがあります。
- 歯に近い色合いで目立ちにくい
- 治療効果は通常のワイヤー矯正と同等
- 日常生活や仕事の場面でも矯正装置を意識しにくい
最大のメリットは、矯正装置が歯の色になじむことで、人前でも気軽に笑いやすくなることでしょう。ワイヤー矯正は、実績が豊富で幅広い歯並びに対応しやすい治療方法です。歯列や噛み合わせの状態によってはワイヤー矯正が第一選択になる場合も少なくありません。
芸能人やモデルが出演するテレビ番組や雑誌などを見ていて、「銀色の矯正装置がまったく見えないのになぜ歯が動いているの?」と思った経験はありませんか? それは、白いワイヤー矯正の審美性の高さによるものです。光の加減や距離によっては、装置に気づかれない場合もあります。
メンテナンス性の高さ
白いワイヤー矯正装置は審美性と同時に、日々のメンテナンス性を考慮して作られているものも多くあります。もちろん装置がある分ブラッシングは丁寧に行う必要がありますが、銀色ワイヤーと比較して色素沈着の目立ち方が抑えられることもあるのです。
ただし、ホワイトコーティングが剥がれてしまうと下地の金属が露出する可能性があります。摩擦や飲食物の色素が影響するので、定期的にクリニックでチェックを受けましょう。丁寧にケアすれば問題なく使用できるため、「白い部分がいつの間にか剥がれてしまった」というリスクは最小限に抑えられます。
白いワイヤー矯正のデメリット
白いワイヤー矯正はメリットばかりではなく、以下のようなデメリットも存在します。
- 通常のワイヤー矯正より費用が高めになる
- ワイヤーが剥がれたり色素がついたりするリスクがある
- 装置に厚みがあり、違和感を覚えやすい場合も
銀色ワイヤーに比べると費用が高くなることは、白いワイヤー矯正を検討するうえでのハードルかもしれません。保険適用外の自由診療となるため、クリニックによっても価格設定が異なります。
また、白いワイヤーでもコーヒーやお茶、カレーなどの着色性の高い飲食物を頻繁にとると色移りが目立ちやすくなる場合があります。装置自体に色がしみ込むわけではなくても、歯の表面とのコントラストで汚れが目立つ可能性もあるでしょう。そのため、定期的なメンテナンスでクリーニングを受け、常に清潔な状態を保つことが大切です。
費用の目安
白いワイヤー矯正の費用は、全体矯正の場合、相場は80〜100万円前後とされます。装置代や調整費が含まれるかどうかはクリニックによって異なるので、カウンセリング時に詳細な見積もりを確認しましょう。以下のように、ワイヤーの種類によって費用感が変わることがあります。
銀色ワイヤー矯正 | 白いワイヤー矯正 |
---|---|
70〜90万円程度 | 80〜100万円程度 |
もちろんこれはあくまで一般的な目安です。歯列の複雑さや追加オプションの有無によっても変動するため、複数のクリニックでセカンドオピニオンをとり、比較・検討するのがおすすめです。
セラミック矯正やマウスピース矯正との違い
歯並びを整える方法としては、白いワイヤー矯正のほかに「セラミック矯正」や「マウスピース矯正」もあります。それぞれ以下のような特徴があります。
特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|
白いワイヤー矯正 |
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セラミック矯正 |
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マウスピース矯正 |
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セラミック矯正は、歯を削って被せ物を装着する治療方法です。そのため、施術そのものは短い期間で終わりますが、後戻りができないリスクが生じます。一方、マウスピース矯正は歯を削る必要がなく、透明なマウスピースで取り外しも簡単ですが、適応できる症例とそうでない症例があります。
白いワイヤー矯正はワイヤー矯正ならではの対応力を維持しつつ、見た目の抵抗を抑えられるのが強みです。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分の歯並びやライフスタイルに合った方法を検討しましょう。
白いワイヤー矯正の治療の流れ
白いワイヤー矯正を始める場合、基本的な治療の流れは以下のとおりです。
- カウンセリング・検査
- 治療計画の説明
- 装置の装着
- 定期的な調整
- 保定装置の装着
具体的には、まずカウンセリングや精密検査によって歯列やあごの状態を診断し、治療計画を立てます。装置装着後は、1〜2か月に一度の調整で少しずつ歯を動かし、最終的に理想の歯並びが得られたら保定装置(リテーナー)を使って後戻りを防止します。
通常のワイヤー矯正と工程自体は変わりありませんが、白いワイヤーの場合はワイヤーやブラケットの着色や剥がれをチェックする必要があるため、装置のメンテナンスにも気を配りましょう。
治療期間の目安
治療期間は、歯並びの状態や年齢、骨格などによって個人差がありますが、およそ1年半〜3年ほどかかるのが一般的です。軽度の乱れであれば半年〜1年程度で終わる場合もあります。
また、治療を成功させるカギは、定期的な通院と日々のセルフケアにかかっています。矯正装置がついた状態でのブラッシングはやや難易度が上がるので、歯科医師や歯科衛生士の指導を受けながら丁寧に行いましょう。
後悔しないためのポイント
より満足度の高い矯正治療を進めるために、以下のような点を意識してみましょう。
- 費用・期間・装置の特性を事前にしっかり把握する
- クリニックや医師の実績・方針を確認し納得のうえ契約する
- 定期的な調整とメンテナンスを怠らない
- 疑問や不安がある場合は遠慮せず質問する
矯正治療は保険適用外の自由診療が基本であり、決して安くありません。納得できる治療を行うには、クリニックを複数比較する、カウンセリングを積極的に利用するなど、時間をかけて検討することが大切です。
また、装置の違和感や見た目への不安、費用の問題などで矯正を途中で断念する人もいます。後悔しないためにも、事前に治療の手順や注意点をしっかり確認し、安心して通えるクリニックを見つけましょう。
まとめ
白いワイヤー矯正は、「ワイヤー矯正の確かな歯列移動効果」と「目立ちにくさ」を両立させた治療方法です。芸能人や人前に立つ機会が多い方にも選ばれる理由は、その審美性と対応力の高さにあります。もちろん、通常の矯正よりも費用が高めになる、ワイヤーのコーティングが剥がれる可能性があるなどのデメリットもあるため、メリットとリスクをしっかり理解したうえで選択することが大切です。
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