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ホワイトニング後の食事制限はいつまで?24〜48時間の目安と考え方

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結論:ホワイトニング後に色の濃い飲食物を控える期間は、24〜48時間が目安の一つです。ただし、実際の期間は使う薬剤と歯科医院の指示で決まり、全員が白い食品だけで過ごす必要があるとは限りません。迷ったときは「自分の薬剤では、何を、いつまで控えるか」を担当の歯科医師に確認しましょう。

「24〜48時間」は目安。全員共通の解除時刻ではない

24〜48時間という数字は資料にある目安で、すべての人に共通する解除時刻ではありません。日本歯科審美学会の「歯のホワイトニング処置の患者への説明と同意に関する指針」には、処置後24〜48時間は色の濃い飲食物などを控えるという説明があります。一方で同じ指針は、実際に使う薬剤の添付文書(製品の説明書)に従って説明することも求めています。[1]

そのため、「どの方法でも必ず48時間」のように一つの数字では決められません。確認するときは、次の2つを分けて考えましょう。

  • 食事そのものを再開してよい時刻
  • 特定の飲食物を控える期間

24〜48時間という記載は、その間すべての食事や水分を断つという意味ではありません。

色の濃い食品を控える効果は、近年の研究で見直されている

近年の研究では、色の濃い食品を厳しく控えても、漂白による白さの変化に大きな差は見られなかったと報告されています。2025年に掲載されたシステマティックレビュー(複数の研究をまとめて分析する方法)では、7件の臨床研究を検討しています。色素の少ない食事をした人と、コーヒー・紅茶・赤ワインなどをとった人や食事を制限しなかった人との間で、漂白による色の変化に有意な差は認められませんでした。根拠の確実性は中程度と評価されています。[2]

この結果は、白い食品だけを食べる厳しい制限を全員に求める根拠が十分ではないことを示しています。ただし、あくまで調べられた条件での漂白効果についての結果です。どの飲食物をどれだけとっても、長期的な着色や歯への影響がないと保証するものではありません。

研究結果を理由に、製品ごとの注意事項を自己判断で変えるのは避けましょう。制限が負担な場合は、担当の歯科医師に相談してください。

オフィス・ホームそれぞれで確認したいこと

歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、自宅で行うホームホワイトニングでは、確認するポイントが異なります。

状況 飲食前に確認すること
歯科医院で処置した後 使った薬剤、飲食を再開してよい時刻、控える食品と期間を、その日の説明で確認する
自宅でマウスピース(トレー)を着けている間 着けたまま飲食しない。薬剤を飲み込まないよう、取り外しと清掃の手順を守る
自宅でトレーを外した後 口に残った薬剤を指示どおり取り除く。食事の注意が毎回の処置後に必要か、治療期間全体に必要かを確認する

たとえば、PMDA(医薬品医療機器総合機構)に掲載された「ティオン ホーム プラチナ」の添付文書では、使用期間中は着色の原因となるものや酸性の飲食物を控えるよう指示するとされています。また、就寝中には使用しないことが明記されています。これはこの製品の注意事項であり、別の製品にそのまま当てはまるものではありません。[3]

食事を避けやすいからといって、自己判断でトレーを着けたまま眠ったり、装着時間を延ばしたりしないでください。水分補給と取り外しの考え方は、ホームホワイトニング中に水を飲むときの注意点も参考にしてください。

食品の「色」と「酸の影響」は分けて考える

透明な飲み物や白い飲み物でも、歯に影響がないとは限りません。英国政府の歯の摩耗(すり減り)に関する資料では、白・赤ワイン、果汁、酸性の清涼飲料などが、酸による歯の摩耗を考えるときの確認項目に挙げられています。影響は成分だけでなく、飲む頻度や口の中にためる習慣にも左右されます。[4]

  • 白ワインや透明なお酒を「ホワイトニング後に安心な飲み物」として選ぶ必要はありません。
  • 酸性の飲み物を長時間少しずつ飲む習慣にも注意しましょう。
  • 色があるという理由だけで野菜や果物を一律に避け、食事を偏らせることも避けましょう。

個別に食事の指示がある場合は、期間と、代わりに食べられるものを確認してください。[4]

控えるよう言われたものを食べてしまったら

一度コーヒーを飲んだりカレーを食べたりしただけで、ホワイトニングが失敗したと決めつける必要はありません。研究でも、色素を含む飲食物をとると漂白効果が損なわれる、とは示されていません。[2]

次のような対応はしないでください。

  • 取り戻そうとして薬剤の量を増やす
  • 予定外にホワイトニングを追加する
  • 歯を強くこする

いつ何をとったかを歯科医院に伝え、必要な対応を確認しましょう。食事の制限を守れなかったことと、薬剤の使い方を変えることは別の問題です。

ホワイトニングを受ける前に知っておきたいこと

ホワイトニングは自由診療です。日本歯科グループのホームホワイトニングの費用は1回40,000円です(公式サイト記載の料金、症例により別途費用あり)。詳しくはホームホワイトニングのページをご覧ください。一般的な目安と主なリスクは次のとおりです。

  • 標準的な内容・期間:オフィスホワイトニングは歯科医院で1回〜数回、ホームホワイトニングはマウスピースを使って2週間程度続ける方法が一般的です。
  • 主なリスク・副作用:一時的にしみる症状(知覚過敏)、歯ぐきへの刺激、効果の個人差、時間の経過による色の後戻りがあります。

ホワイトニングの作用やクリーニングとの違いについては、ホワイトニングの仕組みで解説しています。

よくある質問

コーヒーは何時間後から飲めますか?

全員に共通する再開時刻は決められないため、処置を受けた際の指示を確認してください。「24時間後」と説明された場合は、どの処置の終了時点から数えるかも確認しましょう。毎日行うホームホワイトニングで迷いにくくなります。

治療中はずっと白い食品だけにする必要がありますか?

近年の臨床研究は、全員が白い食品だけに限定する必要性を支持していません。ただし、製品によっては使用期間中の飲食の注意が定められています。負担の大きい制限を続ける前に、製品と口の状態に合う具体的な範囲を相談しましょう。[2][3]

食事のときに歯がしみたら、続けてもよいですか?

しみる症状が出た場合は、ホームホワイトニングをいったん中止し、歯科医院へ相談してください。再開は歯科医師の指示に従います。強い痛みや続く痛み、歯ぐきの異常がある場合も、食事だけの問題と考えず確認が必要です。[1][3]

水は飲んでもよいですか?

水は着色の原因になりにくく、施術後も一般的にとって構いません。ただし、ホームホワイトニングでトレーを着けている間は、飲食をせずに指示どおり取り外してください。具体的な注意は、担当の歯科医院に確認しましょう。

記事の情報源について

この記事は、参考文献に掲載した学会・公的機関などの情報を参照して作成した一般向けの解説です。診断や治療方針の決定には、歯科医師の診察が必要です。

参考文献

  1. 日本歯科審美学会.歯のホワイトニング処置の患者への説明と同意に関する指針.
  2. Münchow EA, et al. Journal of Dentistry. 2025;153:105459. Elsevier.White diet is not necessary during dental bleaching treatment: A systematic review and network meta-analysis of clinical studies.DOI: 10.1016/j.jdent.2024.105459.
  3. 株式会社ジーシー(PMDA掲載).ティオン ホーム プラチナ 添付文書(2018年2月第1版).
  4. 英国政府(GOV.UK).Delivering better oral health: an evidence-based toolkit for prevention — Chapter 7: tooth wear.