インプラント

無料相談

Menu

ストローマンのインプラントの評判まとめ!選ぶ前に知るべきポイント

straumann

インプラント治療を検討するとき、メーカー選びは重要な決断です。中でもストローマンは世界中で高いシェアを誇る人気ブランドですが、実際の評判や特徴を詳しく知りたいと思われている方も多いのではないでしょうか。この記事では、ストローマンインプラントの品質や信頼性、実際の使用感、さらに選ぶ際のポイントまで徹底解説します。インプラント治療で失敗しないために必要な情報をわかりやすくまとめましたので、治療前の参考にしてください。

ストローマンインプラントとは?世界的シェアを誇る理由

ストローマン(Straumann)は、1954年にスイスで設立された歴史あるインプラントメーカーです。現在では世界70か国以上で展開し、世界シェア約20%を占める業界最大手の一つとして知られています。まずは、このブランドがなぜ世界中の歯科医師から支持されているのか、その背景を見ていきましょう。

ストローマン社の歴史と実績

ストローマン社は60年以上にわたる研究開発の歴史を持ち、インプラント治療の黎明期から現在まで業界をリードしてきました。特に注目すべきは、1980年代からITI(International Team for Implantology:国際インプラント学会)と連携し、科学的根拠に基づいた製品開発を徹底してきた点です。この姿勢が世界中の歯科医師から高い信頼を獲得する大きな要因となっています。

現在では年間約100万本以上のインプラントを世界中に供給しており、その臨床データは2000万ケース以上にのぼります。このような膨大な実績が、製品の信頼性を裏付けているのです。

製品ラインナップの特徴

ストローマンは様々なタイプのインプラント製品を展開していますが、主力製品は「BLT(Bone Level Tapered)」「BLX」「TLX」などのシリーズです。これらは骨の状態や埋入部位によって最適な選択ができるよう設計されています。

また、独自開発した「Roxolid®」という素材を採用しているのも特徴的です。これは従来のチタンよりも約50%強度が高く、より細いインプラントでも十分な強度を確保できるため、骨造成が必要なケースでも選択肢が広がります。さらに「SLActive®」という表面処理技術により、骨との結合スピードが従来より約30〜40%速くなっているのも大きな利点です。

ストローマンインプラントの主な特徴

ストローマンインプラントが世界で支持される理由は、いくつかの明確な特徴があります。まず第一に、長期的な安定性を重視した設計思想があり、10年以上の長期臨床データが豊富に存在することです。ベルン大学による研究では、511本のインプラントについて、埋め込みから10年後の生存率が98.8%という驚異的な数値が報告されています。

次に、表面処理技術の優位性も挙げられます。SLActive®技術により、インプラント表面の親水性が向上し、骨結合までの期間が従来の6〜8週間から3〜4週間に短縮されています。これにより治療期間全体の短縮と成功率向上に貢献しているのです。

ストローマンインプラントの品質と安全性

インプラント選びで最も重視すべきは品質と安全性です。ストローマンインプラントがどのような品質管理体制を持ち、どのような素材や技術で安全性を確保しているのか、詳しく見ていきましょう。

使用素材と生体親和性

ストローマンインプラントの最大の特徴は、独自開発した「Roxolid®」という素材です。これはチタンとジルコニウムの合金で、純チタンと比較して約50%高い強度を持っています。この高強度素材により、従来より細いインプラントでも十分な強度を確保できるため、骨幅が狭い部位にも対応できるようになり、骨造成手術が必要なケースを減らすことができます

また、生体親和性(体に受け入れられやすさ)も非常に高く、アレルギー反応などのリスクが極めて低いことが科学的に証明されています。これにより、術後の炎症リスクを低減し、より確実な治療結果につながるのです。

表面加工技術「SLActive®」の効果

ストローマンの革新的な技術の一つが「SLActive®」という表面処理技術です。インプラントの表面に特殊な加工を施すことで、骨との結合(オッセオインテグレーション)を促進しています。

具体的には、インプラント表面の親水性(水に馴染みやすい性質)を大幅に向上させることで、骨形成タンパク質などの吸着を促進し、骨形成を早める効果があります。従来の表面処理と比較して、骨結合までの期間が約半分に短縮され、初期安定性も向上することで、治療全体の期間短縮と成功率向上に貢献しています。これは高齢者や糖尿病患者など、骨形成能力が低下している方にとって特に重要な利点となります。

品質管理と認証システム

ストローマン社の品質管理体制は非常に厳格で、スイスの本社工場では徹底した品質チェックが行われています。すべての製品は国際的な医療機器品質マネジメントシステム(ISO 13485)に準拠して製造され、日本を含む世界各国の厳しい医療機器認証を取得しています。

また、製品のトレーサビリティ(追跡可能性)も完璧に確立されており、万が一の不具合発生時にも迅速に対応できる体制が整っています。この徹底した品質へのこだわりが、世界中の歯科医師からの信頼獲得につながっているのです。

他メーカーとの比較から見るストローマンの特徴

インプラント治療では、ストローマン以外にも様々なメーカーが存在します。それぞれの特徴やメリット・デメリットを比較することで、ストローマンインプラントの位置づけをより明確にしましょう。代表的なメーカーとの比較を通じて、選択の参考にしていただければと思います。

ノーベルバイオケアとの比較

ノーベルバイオケアはスウェーデン発祥のメーカーで、ストローマンと並ぶ世界的トップブランドです。両者の最大の違いは、ノーベルバイオケアが「即時荷重」(埋入後すぐに仮歯を装着する方法)を得意とするのに対し、ストローマンは「確実な骨結合と長期安定性」を重視している点です。

ノーベルバイオケアのインプラントは独自の形状により初期固定が得られやすい特徴があり、即日に仮歯を入れられるケースが多い一方、ストローマンは骨との結合の確実性と長期安定性に重点を置いた設計となっています。どちらが優れているというより、治療方針や患者さんの状態に応じて選択されるべきでしょう。

その他主要メーカーとの違い

デンツプライシロナ、アストラテック、ジンマーバイオメットなど、他の主要メーカーと比較した場合も、ストローマンの特徴は「豊富な科学的根拠」と「長期臨床データ」にあります。特に長期使用における安定性と予知性の高さは、多くの比較研究でトップクラスの評価を得ています。

一方、価格面では他メーカー、特に新興メーカーと比較すると高価格帯に位置しています。しかし、多くの歯科医師は「長期的な安定性を考えれば、コストパフォーマンスは十分に高い」と評価しています。

コストパフォーマンスの観点から

インプラント治療は決して安い治療ではないため、コストパフォーマンスの観点も重要です。ストローマンインプラントは確かに初期費用は高めですが、長期的な視点で見ると、その価値は十分にあると言えるでしょう。

長期安定性が高いため再治療のリスクが低く、結果的に総コストが抑えられる可能性があります。また、多くの歯科医院では独自の保証制度を設けており、10年保証や場合によっては一生涯保証を提供しているケースもあります。これらの保証制度も含めて総合的に判断することが重要です。

メーカー 特徴 価格帯
ストローマン 長期安定性重視、科学的根拠豊富 高価格帯(20〜30万円/本)
ノーベルバイオケア 即時荷重に強み、審美性高い 高価格帯(20〜30万円/本)
アストラテック 骨誘導能に優れ、審美領域に強み 中〜高価格帯(18〜25万円/本)
国産メーカー各種 コストパフォーマンス重視 中価格帯(15〜20万円/本)

ストローマンインプラントを選ぶ際のポイント

ストローマンインプラントを選ぶ際には、いくつか確認しておくべきポイントがあります。適切な医療機関選びから、治療計画、アフターケアまで、成功するインプラント治療のために押さえておくべきポイントを解説します。

適切な歯科医院の選び方

ストローマンインプラントなど高品質な製品を使用しても、施術する歯科医師の技術や経験が伴わなければ、良い結果は得られません。そのため、医院選びは製品選びと同等かそれ以上に重要だと言えます。以下のポイントを確認しましょう。

まず、インプラント治療の実績数や成功率を確認することは重要です。年間50〜100症例以上を手掛ける医院であれば、十分な経験があると考えてよいでしょう。また、日本口腔インプラント学会の専門医や指導医の資格を持つ医師がいるかどうかも一つの目安になります。

さらに、CTスキャンなどの精密な診断機器が揃っていること、外科処置だけでなく補綴(人工歯の作製・装着)までトータルで対応できることも重要です。インプラント治療はチーム医療であり、外科医、補綴医、歯科技工士などの連携が治療成功の鍵となります。

治療計画と期間の目安

ストローマンインプラントを用いた治療の一般的な流れと期間の目安を把握しておくことも重要です。標準的な治療期間は、骨の状態が良好な場合で約3〜6ヶ月程度です。これはSLActive®表面処理技術により、従来よりも治療期間が短縮された結果です。治療計画は大まかに以下の流れになります。

  • 初診・診断(1〜2回)
  • 治療計画の立案と説明
  • 埋入手術(1〜2時間程度)
  • 治癒期間(SLActive®で約6〜8週間、状態により変動)
  • 二次手術(必要な場合のみ)
  • 印象採得・人工歯製作(2〜3週間)
  • 上部構造装着・調整
  • 定期メンテナンス(3〜6ヶ月ごと)

ただし、骨造成が必要なケースでは全体の治療期間が6ヶ月〜1年程度に延びることもあります。治療開始前に、自分のケースでの具体的な期間や通院回数について、担当医から十分な説明を受けることが大切です。

保証制度とアフターケア

ストローマンインプラントを選ぶ際には、各医院の保証制度やアフターケア体制も重要な判断材料となります。多くの医院では、ストローマン製品を使用している場合、独自の保証制度を設けています。一般的には5年〜10年の保証期間を設定し、その間に問題が生じた場合の再治療費用を一部または全額負担するというものです。

また、アフターケアとして定期的なメンテナンスが必須です。インプラント周囲炎などのトラブルを早期に発見し対処するために、3〜6ヶ月ごとの定期検診が推奨されています。このメンテナンス体制が整っているかどうかも、医院選びの重要なポイントです。

なお、ストローマン社自体も製品に対する信頼を示すため、製品保証プログラムを提供しています。医院の保証制度と合わせて確認しておくとよいでしょう。

費用と支払い方法の確認

ストローマンインプラントの費用は、地域や医院によって差がありますが、一般的に1本あたり20〜30万円程度です。これに診断料、手術料、上部構造(人工歯)の費用などが加わります。トータルでは1本あたり30〜50万円程度が相場と言えるでしょう。

多くの医院では分割払いや医療ローンなどの支払い方法を用意しています。また、複数本のインプラント治療を行う場合には、セット割引を設けている医院もあります。費用面で不安がある場合は、カウンセリング時に相談してみることをおすすめします。

なお、インプラント治療は基本的に自由診療ですが、一部の例外的なケース(顎の骨が極端に少ない場合など)では健康保険が適用されることもあります。自分のケースが保険適用の可能性があるかどうかも、確認しておくとよいでしょう。

まとめ

ストローマンインプラントは、世界中で高いシェアと信頼を誇る理由があります。長期的な安定性、豊富な科学的根拠、先進的な表面処理技術など、多くの優れた特徴を持っています。特に長期使用における高い成功率は、多くの患者さんに安心を提供しています。

しかし、どんなに優れた製品でも、使用する歯科医師の技術や経験によって結果は大きく左右されます。インプラント治療を成功させるためには、製品選びと同時に、信頼できる歯科医院選びが非常に重要です。実績豊富な専門医の在籍する医院を選び、十分なカウンセリングを受けることをおすすめします。

また、インプラント治療は一度で終わりではなく、長く使い続けるためには定期的なメンテナンスが不可欠です。アフターケア体制が整った医院を選び、長期的な関係を築くことも成功の鍵となるでしょう。ストローマンインプラントの優れた特性を最大限に活かし、長く健康な口腔環境を維持するために、この記事が少しでもお役に立てば幸いです。

日本歯科グループのクリニックでは、豊富な治療実績と先端の技術力を活かし、患者さまの希望に沿ったオーダーメイドのインプラント治療を提供しています。専門スタッフのチーム医療と充実したサポート体制で、術前の疑問や不安をしっかりと解消しながら、安全・安心の治療を目指します。まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修

今本院長

日本歯科札幌 院長 今本 芳彦

北海道出身。
卒後、自由診療専門のクリニックで研鑽を積む。
10年間、自由診療専門のクリニックで院長として活躍。
北海道でトップクラスのインプラント実績を誇る。
他にもマウスピース矯正、審美治療を得意とする。

この記事の監修

日本歯科静岡 院長 戸田 紀章

静岡県出身。
卒後、埼玉医科大学口腔外科で研鑽を積む。
その後、静岡歯科で10年間研鑽を積んだ後、日本歯科静岡の院長に就任。
静岡県トップクラスのインプラント治療実績を持つ。
審美治療やマウスピース矯正も得意とする。

この記事の監修

早川理事長

日本歯科グループ 代表 早川 好昭

東京都出身。
静岡県で静岡歯科を開業。
高度先進歯科医療クリニックとして日本歯科グループを開設。
同グループとして静岡歯科、日本歯科札幌、日本歯科静岡、日本歯科名古屋などがある。
日本歯科グループの代表として全てのクリニックを統括。

この記事の監修

稲津副院長

日本歯科名古屋 院長 稲津 由美子

大手歯科グループの院長として長年活躍。
その後静岡歯科の副院長として8年間研鑽を積み、日本歯科名古屋の院長に就任。
女性歯科医師として全国でトップクラスのインプラント実績を持つ。
マウスピース矯正と審美治療を得意とする。