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歯の治療にはどんな種類がある? 基本から最新の治療法までをわかりやすく解説【日本歯科名古屋院長が解説!】

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歯の痛みや違和感を感じたとき、多くの方が「どんな治療法があるのか」「自分の症状にはどの治療が適しているのか」と不安に感じるものです。歯の治療法は症状の進行度合いや患者さまの希望によって大きく異なります。

この記事では、歯の治療の種類を網羅的にご紹介し、各治療法の流れや費用、期間の目安まで詳しく解説します。ご自身に合った治療を選ぶ際の参考にしてください。

虫歯の進み具合で変わる治療方法

虫歯の治療法は、その進行度合いによって大きく5段階に分類されます。初期段階では予防的な処置で済みますが、進行するにつれて複雑な治療が必要になります。まずは虫歯の進行度と対応する治療法について詳しく見ていきましょう。

初期段階(C0)の治療- まだ穴が開いていない時期

この段階では、歯の表面が白く濁っているだけで、まだ穴は開いていません。そのため、歯を削る治療は必要ありません。この段階では、フッ素塗布や適切な歯磨き指導、食生活の改善によって歯の再石灰化を促進します。定期的な検診で経過観察を行い、進行を防ぐことが最も重要な治療方針となります。

軽度(C1)の治療 – 歯の表面に小さな穴ができた段階

C1段階では歯の表面のエナメル質に小さな穴が開いた状態です。この段階の治療では虫歯部分を削り取り、白い詰め物(コンポジットレジン)で修復する方法が一般的です。治療は通常1回の通院で完了し、痛みもほとんどありません。保険適用で費用負担も軽く、自然な見た目に仕上がります。

中度から重度(C2~C4)の治療 – 歯の内部まで進んだ虫歯

C2段階以降では虫歯が象牙質まで達し、痛みを感じるようになります。治療法としては詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)による修復治療が必要です。C3・C4段階では神経の治療(根管治療)が必要になり、治療期間も数回の通院を要します。虫歯が進行するほど、治療は複雑になり費用も高くなります。そのため、早めに発見して治療することがとても大切です。

詰め物と被せ物について

虫歯で失った歯質を補う治療として、詰め物と被せ物による修復治療があります。患者さまの症状や希望に応じて、保険適用の材料から審美性に優れた自費診療の材料まで幅広い選択肢が用意されています。

詰め物治療の種類と特徴

詰め物治療は比較的小さな虫歯に対して行われる治療法です。保険が使える銀歯(金銀パラジウム合金)は長持ちする特徴がありますが、見た目が気になる方も多いです。一方、白い詰め物(コンポジットレジン)は天然歯に近い色調で審美性に優れ、金属アレルギーの心配もありません。保険適用外ではセラミックや金での詰め物など、より質の良い材料を選ぶこともできます。

被せ物治療の流れと種類

被せ物治療は虫歯の範囲が大きい場合や、神経の治療後に行われます。治療は、「初めの診察→土台作り→型を取る→模型を作る→被せ物を作る→装着」という順番で進みます。被せ物の材料には保険適用の銀歯から、自費診療のオールセラミック、ジルコニア、金合金まで多様な選択肢があります。治療期間は通常2〜4週間程度で、材料や症例の複雑さによって変動します。

セラミック治療のメリットとデメリット

セラミック治療は見た目の良さと丈夫さを両立した治療法として、最近人気が高まっています。天然歯に近い透明感と色調を再現でき、金属アレルギーの心配もありません。また、プラークが付着しにくく、長期間の美しさを維持できます。ただし、保険が使えないため費用が高くなることと、強い衝撃で割れてしまう可能性があることが気をつけたい点です。

歯を失った場合の最新治療法

歯を失った場合や、ボロボロになった歯の治療には、従来の入れ歯やブリッジに加えて、インプラントなどの最新技術が選択肢として加わっています。患者さまの口腔状態や希望に応じて、最適な治療法を選択することが可能です。

インプラント治療とは?特徴と向いている方

インプラント治療は人工歯根を顎骨に埋入し、その上に人工歯を装着する治療法で、天然歯に最も近い機能と見た目を回復できます。1本だけ失った場合から、何本も失った場合まで対応でき、周りの健康な歯を削らなくて済むのが大きな特徴です。治療期間は3〜6ヶ月程度で、費用は1本あたり30〜50万円程度が相場となっています。

重度の歯科疾患に対する治療

多数の歯を失った場合や、ボロボロになった歯の治療には、包括的なアプローチが必要です。インプラントオーバーデンチャーは、少数のインプラントで入れ歯を安定させる治療法で、従来の総入れ歯よりも格段に安定性が向上します。また「オールオン4」という治療法では、4本のインプラントで全ての歯を支えることができ、手術をした日のうちに仮の歯を入れられるため、患者さまの負担を大幅に軽減できます。

従来の治療法との比較

入れ歯やブリッジなどの従来の治療法も、状況によっては良い選択肢になります。部分入れ歯は比較的短期間で治療が完了し、費用も抑えられますが、違和感や咀嚼機能の制限があります。ブリッジは固定式で違和感が少ない反面、健康な歯を削る必要があります。治療法の選択は、患者さまの口腔状態、全身の健康状態、希望する機能性、予算などを総合的に考慮して決定する必要があります。

歯の治療における費用と期間の目安

歯の治療を検討する際、多くの患者さまが気になるのが費用と治療期間です。治療法によって保険適用の範囲が異なり、自費診療も含めると選択肢は多岐にわたります。適切な治療選択のために、各治療法の費用相場と期間について詳しく解説します。

保険適用治療の費用相場

保険適用の治療では、3割負担で詰め物治療が1,500〜3,000円程度、被せ物治療が3,000〜8,000円程度となります。根管治療は複雑さによって2,000〜5,000円程度の範囲で、通常3〜5回の通院が必要です。抜歯は1,000〜3,000円程度で、難易度によって費用が変動します。入れ歯治療は部分入れ歯で5,000〜15,000円程度、総入れ歯で10,000〜20,000円程度が目安となります。

保険適用外の治療の費用

自費診療では材料や技術の制約がないため、より高品質な治療が可能です。セラミック治療は詰め物で50,000〜80,000円、被せ物で80,000〜150,000円程度が相場となります。インプラント治療は1本あたり300,000〜500,000円程度で、治療期間は3〜6ヶ月を要しますが、長期的な機能性と審美性を考慮すると費用対効果の高い治療法といえます。「オールオン4」などの全体的な治療では200〜400万円くらいかかりますが、食事や会話など日常生活の質を大きく改善できます。

治療計画と費用の相談方法

複数の治療法が選択肢となる場合、歯科医師との十分な相談が重要です。治療の緊急性、患者さまのライフスタイル、予算などを総合的に考慮して、最適な治療計画を立案します。多くの歯科医院では治療前に詳細な見積もりを提示し、分割払いやデンタルローンなどの支払い方法についても相談に応じています。別の歯医者さんの意見(セカンドオピニオン)を聞くのも、納得して治療を選ぶために良い方法です。

まとめ

歯の治療には虫歯の進行度に応じた基本的な詰め物・被せ物治療から、歯を失った場合のインプラントなどの最新治療まで、多様な選択肢があります。治療法の選択は症状の程度、患者さまの希望、予算などを総合的に考慮して決定する必要があり、保険適用の治療から自費診療まで幅広い選択肢の中から最適な方法を見つけることが大切です。

早期発見・早期治療が治療期間の短縮と費用の抑制につながるため、定期的な歯科検診を受けることをお勧めします。また、治療方針について不明な点がある場合は、遠慮なく歯科医師に相談し、十分に納得してから治療を開始することが重要です。

日本歯科名古屋では、豊富な治療実績と先端の技術力を活かし、患者さまの希望に沿ったオーダーメイドのインプラント治療を提供しています。専門スタッフのチーム医療と充実したサポート体制で、術前の疑問や不安をしっかりと解消しながら、安全・安心の治療を目指します。まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修

稲津副院長

日本歯科名古屋 院長 稲津 由美子

大手歯科グループの院長として長年活躍。
その後静岡歯科の副院長として8年間研鑽を積み、日本歯科名古屋の院長に就任。
女性歯科医師として全国でトップクラスのインプラント実績を持つ。
マウスピース矯正と審美治療を得意とする。