Menu

ホームホワイトニング中に水は飲める?トレーを外すタイミングと注意点

37

結論:ホームホワイトニング中に水を飲むときは、薬剤入りのトレー(マウスピース)を外し、口に残った薬剤を取り除いてから飲みましょう。透明な水でも、装着したまま飲んでよいとは限りません。[1]

水分補給を我慢する必要はありません。この記事では、飲みたくなった場面ごとの対応、中断後の再開の考え方、薬剤が漏れたときの対処を解説します。

水を飲むなら薬剤入りのトレーを外してから

ホームホワイトニングでは、トレーを装着したまま飲食しないのが基本です。ここでいうホームホワイトニングは、歯科医院で診察を受け、処方された薬剤と専用トレーを自宅で使う方法です。日本歯科審美学会の指針では、薬剤を誤って飲み込まないよう、装着したまま飲食しないことが示されています。[1]

  • 「水は色がないから大丈夫」とは言えない:着色するかどうかと、薬剤を口に入れたまま飲んでよいかは別の問題です。
  • ストローを使っても同じ:装着中に飲まないという指示は変わりません。
  • 水分補給は我慢しない:喉が渇いたら中断し、トレーを外してから飲みます。

飲み方を工夫して無理に続けるより、中断するときの手順をあらかじめ決めておくと安心です。

飲みたくなった場面ごとの対応

水を飲むタイミングによって、取るべき手順が少し変わります。

場面 対応の考え方
ホワイトニングを始める前 水分補給を済ませてから、歯科医院で教わった清掃と装着の手順に進む。
トレーを装着している途中 トレーを外し、残った薬剤を取り除いて口をすすいでから飲む。再開は中断時の指示に従う。
その日の処置が終わった後 指定された方法で薬剤を取り除く。飲食してよい物や時間は、使っている製品の説明を確認する。
薬剤の漏れや刺激を感じる 飲み物で流し込まず使用を中止する。薬剤を吐き出して口をすすぎ、歯科医院に相談する。

薬剤の取り除き方は製品ごとに確認が必要です。例えば、PMDA(医薬品医療機器総合機構)に掲載された「ティオン ホーム プラチナ」の添付文書には、トレーを外し、歯面の薬剤を歯ブラシで取り除き、口の中の薬剤を吐き出して十分にすすぐ手順があります。これは同製品の説明で、すべての製品が同じ手順という意味ではありません。[2]

中断した分を自己判断で延長しない

水を飲むために外した時間を、後から自己判断で足さないでください。装着時間、使用回数、薬剤量は製品や治療計画によって異なり、長く装着するほどよいというものではありません。家庭用キットは10〜14日程度の使用が一般的で、それより長く使う場合は事前に歯科で相談するよう案内されています。[1][3]

始める前に、次の3点を確認しておきましょう。

  1. 途中で外した場合、その日は終了か
  2. 再開できる場合、薬剤はどう扱うか(入れ直すか、そのまま使うか)
  3. 1日の使用時間をどう数えるか

答えを説明書にメモしておくと、毎回迷わずに済みます。指示がわからない日は追加で使わず、医院に確認してください。装着時間を確保しにくい場合は、食事・服薬・水分補給の時間も含めて相談し、生活に合う方法を歯科医師と調整しましょう。

薬剤が漏れたときは「少量なら平気」と決めつけない

トレーから薬剤があふれたときは、飲み込んだり水で流し込んだりせず、トレーを外して吐き出し、口をすすぎます。唾液と、あふれた薬剤は分けて考えましょう。[1][2]

誤って飲み込んだ場合の対応は、製品・濃度・量・症状によって異なり、一律には判断できません。製品の指示を確認し、歯科医院に次の情報を伝えてください。

  • 製品名
  • 飲み込んだ量の目安と時刻
  • 出ている症状

製品や説明書を手元に残しておくと、相談に役立ちます。問題が起きたときは使用を中止し、医療機関に相談するよう公的機関も案内しています。[3]

歯ぐきや喉の痛み、吐き気などがある場合は、処置を続けずに相談します。漏れが繰り返し起こる場合は、薬剤量だけでなくトレーの合い具合の確認も必要です。自分でトレーを切ったり変形させたりせず、医院で見てもらいましょう。[1]

ホームホワイトニングの流れ・リスク・費用

ホームホワイトニングは自由診療(保険適用外)で、歯科医師の診察を受けてから始めます。

  • 標準的な流れ:診察でむし歯・歯周病の有無や変色の原因を確認→トレー作製→自宅で指示どおりに使用→経過確認。日本歯科審美学会の指針では、1日2時間・2週間の装着が一例として示されています。[1]
  • 主なリスク:一時的な知覚過敏(しみる症状)、歯ぐきの刺激、色の後戻りなど。効果には個人差があります。[1][3]
  • 費用:自由診療のため、医院や方法によって異なります。日本歯科グループのホームホワイトニングは1回40,000円です(公式サイト記載の料金、症例により別途費用あり)。公式サイトでは、装着時間は製品により異なるものの1回2時間程度、約2週間毎日続けるのが目安とされ、決められた日数まで連続して使うよう案内されています。処方する製品名や途中で外したときの再開方法は、詳しくは各院にお問い合わせください。

よくある質問

透明な飲み物なら、どれでも水と同じですか?

色が透明でも、レモンを加えた水や炭酸飲料などは酸性です。日本歯科審美学会の指針では、処置後は有色の飲食物に加えて酸性の飲食物も避けるよう示されています。飲み物の種類にかかわらず、トレーを装着したまま飲まないことが基本です。[1]

水を飲んだら、ホワイトニングはやり直しですか?

水を飲んだという理由だけで、最初からやり直す必要はありません。装着した時間と中断の状況を記録し、指示された再開方法を確認してください。取り戻そうとして薬剤や回数を増やさないようにしましょう。[1][3]

水で歯がしみても続けてよいですか?

しみる症状が出たら、いったんホワイトニングを中止し、再開について歯科医師に相談してください。知覚過敏は多くの場合一時的とされていますが、水の温度を変えて感じにくくしても、続けてよい理由にはなりません。[1] 経過の見方は、ホワイトニングでしみる症状の期間と受診の目安も参考にしてください。

寝る前に水を飲みたくなったらどうしますか?

就寝中に装着する製品でも、飲むときはトレーを外すのが基本です。外した後の再装着や薬剤の扱いは製品ごとに異なるため、事前に歯科医院で確認しておきましょう。装着したまま眠ってよいかどうかも製品によって違います。

参考情報

  1. 日本歯科審美学会「歯のホワイトニング処置の患者への説明と同意に関する指針」
  2. 株式会社ジーシー(PMDA掲載)「ティオン ホーム プラチナ 添付文書」
  3. Health Canada「The Safe Use of Home Tooth Whitening Kits」